仕事に熱意を持っている人ほど「定時になるまでやれるところまでやる」というスタンスで仕事をしている人が多いと思います。
もちろん「自分の力を全力で出し切って帰る」というのは、社会人としては決して間違っていない仕事の仕方です。
ですが、毎日ヘトヘトになって帰宅してバタンキュー、となるのはちょっとしんどかったりしますよね。
それなら、あえて「キリのいいところまで終える」
としたほうが、気持ちがスッキリと楽になりやすいんです。
金曜日の夜に仕事が中途半端なところで終ったままだと、土・日曜日は家でボーッとして休んでいたはずなのに、
なんだか月曜日にスッキリした感じがしない経験はありませんか?
これは脳に関係しています、意識的な活動をしていない時にも働く脳の活動のことで、車のアイドリング状態のようなものです。
脳は意識していなくても常に活動を続けているんです。
たとえば、18時に勤務終了の人が18時でできるところまで仕事をやろうとすると、どうしても中途半端なところで仕事を終えて帰宅することになりやすいです。
切り替えが苦手な人は、無意識のうちに夜や週末もずっとその仕事のことを考えていて、
なんだか休んでいるのに休んでいないような状態になりがちです。
人は達成できた事柄よりも達成できなかった事柄や中断している事柄のほうをよく覚えているという傾向があります。
だから、脳はやり残した仕事への意識が残り、家に帰っても無意識的にそのことを考えて脳が疲労してしまうんです。
家に帰っても疲れが取れなくなってしまうようなら、定時ギリギリまで全力で仕事をしなくてもよいのではと思います。
キリのいいところまでで切り上げて残りの時間は翌日以降の予定確認などにとどめて気持ちよく帰ったほうが
「今日も頑張ったな!」という達成感が生まれます。
そうすれば、翌日に疲れを持ち越さずに済みますし、質の良いパフォーマンスを出しやすいからです。
もし毎日疲れが抜けきらないと悩んでいる人はキリのいいところまでで終えるというやり方を試して下さい。
定時ギリギリまで仕事しないほうが、脳がリフレッシュして良いパフォーマンスにもつながりやすい。