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定年前の転機をどう乗り切るか??

何事にも終わりはありますよね。いま自分が迎えつつある「終わり」は、組織人として第一線の管理責任者という役割の終わりです。正直に言うと、僕は“続けること”の方が得意で、“終わらせること”があまり得意ではありません。サッカーは今も続けていますし、40歳まで乗っていたウインドサーフィンの道具もロフトにしまったまま。どうやら「終わる=手放す=失う」という思い込みが自分の中にずっとあったようです。だからこそ、「終わること」は苦痛でした。続けていた方が気持ちとしてはラクなんです。でも、会社という組織の中では、オーナー社長でない限り、誰にでも必ず“役割の終わり”が訪れます。「おいおい、オレはまだバリバリやれるぜ」と言ってみても、「はいはい、ゲームオーバーね」と横にスッとどかされる。最初は受け入れがたかったですね。「え?まだ成長してるんだけど…マジか」そう焦り、もがく中でキャリコンの資格を取り、セルフコンサルティングをしていく中で出会ったのが、ウイリアム・ブリッジズの「トランジション理論」でした。堅苦しいものではなく、まさに“人生の転機の取り扱い方”。その中で特に腹落ちしたのが、「終わり」があって、「始まり」があるというシンプルな考え方です。当たり前のようでいて、「終わらせるプロセス」にはかなり時間がかかる。なぜなら、それまで住んでいた“村”を離れるようなものだからです。そして、“新しい始まり”の前には必ずニュートラルゾーンという空白の期間が必要だということも、この理論は教えてくれました。「はい終わり!」「はい次いってみよう!」なんて、現実にはいきませんよね。僕も当初は「終わっちゃう、早く次を
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【英語 de HARMONY診断】バイリンガル調律師によるキャリア×語学力UP鑑定

💡 はじめに あなたは今、 🔹英語を上達させたい 🔹海外でのキャリアを掴みたい と願っているかもしれません。 しかし、日本の文化に馴染めない生きづらさや、HSS型HSPの特性、過去の失敗経験やネガティブ思考などが原因で、目標達成への道のりで何度も立ち止まっていませんか?私自身、多額の借金、離婚、親権喪失、そしてうつを経験し、絶望の中で独自の調律術「HARMONY」を生み出しました。 今回は、私自身の経験と専門技術が、あなたのキャリアと語学力、 そして人生をどのように変えるのかを具体的にお話ししますね✨ ✅ 一般的なレッスンやコーチングとの決定的な違い世の中には優れた英会話スクールやキャリアコーチングがたくさんあります。しかし、「何をすべきか」を教えても、 🔹なぜそれが続かないのか 🔹そもそも自分の運命に合っているのか までは教えてくれません。 【英語 de HARMONY診断】は、従来の指導法とは一線を画します。 🔹占いでも、語学指導でもない、運命調律です これは単なる知識伝達ではなく、あなたの心の深い傷を癒やし、運命の方向性を最適化にします。🔹技術と叡智の統合 10種類以上の占術と、諸葛孔明が使用したとされる奇門遁甲をAI解析と融合させた「HARMONY診断」が、最適なキャリアの時期と方向性を論理的に導き出します。 🔹トラウマのエネルギー転換 過去の失敗や自己否定の感情を、靈氣(Reiki)や心の調律によって「英語学習やキャリアチェンジを加速させるエネルギー」へと変えます。 🔑 なぜ英語 de HARMONY診断がキャリアや語学力UPにつながるのか語学力の上達やキャリアの成功
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制度の中に“創造”を残す ― 行政書士わたなべパートナーズオフィスのしごと

こんにちは。行政書士わたなべパートナーズオフィスです。このブログでは、自己紹介欄では書ききれなかった「どんな想いで仕事をしているか」を少し丁寧に書いてみようと思います。行政書士というと、どうしても“書類の人”という印象を持たれがちですが、当オフィスの出発点は少し違います。 もともとは企画やデザインの仕事から行政書士になる前は、おもちゃメーカーで企画やデザインなど、「何かを伝える・形にする」仕事に関わってきました。その中で感じたのは、企画もデザインも“人の想いを整理して、伝わる形に変える”という点で共通しているということ。それは行政書士の仕事でも、とても近い感覚です。手続きや制度を扱うというより、人の想いや事業の輪郭を形にする仕事。ですから、当オフィスでは、法律や制度の枠組みを使って「創造的に考える」ことを大切にしています。制度を“使いやすくデザインする”たとえば業務で作成する「利用規約」や「プライバシーポリシー」。これらは一見お堅い書類ですが、実は「運営をスムーズにする設計図」です。誰が何をどう動くかが見えやすいように整えておくと、トラブルも迷いも減り、信頼のある教室・サービス運営につながります。当オフィスでは、私のデザイン思考を生かして、書類を“使いやすくデザインする”ことを意識しています。読む人・使う人・伝える人の気持ちを想像しながら、「伝わる言葉」と「守れるルール」のちょうどいいバランスを探します。制度を現場に合わせて“生かす”ことが、行政書士としての役割だと考えています。生成AIも創造の道具のひとつ当オフィスでは、書類作成や企画設計の一部に生成AI(ChatGPTなど)
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キャリアの相談所:悩んだ時どう気持ちを切り替えるか

皆さまからよくご相談を受けることについて、私なりの切り口でお答えしていくこのコーナー。本日は「悩んだ時、どう考えて切り替えればいいのか」について私なりに解説をしていきたいと思います。誰しも悩むことは苦しい 生きていれば、誰しも大なり小なり悩みはあるものです。仕事の悩み、家庭の悩み、友人関係の悩み、健康の悩み、将来への悩み、色々ありますよね。そしてこれは何歳になっても続きます。その渦中にいる時は、まるで出口がないトンネルの中を進み続けるような、不安で苦しい時間が続きます。大きくて複雑な悩みだと、特にこの苦しい時間はいつまで続くのかと、不安に駆られることもあるのではないかと思います。 悩みに対する2つのアプローチ 悩みはストレスの根本要因になり得ます。世の中には、実はストレスについての研究というものがありまして、ストレスを解消・軽減するための具体的な対処法(「コーピング」と呼びます)には、2つのアプローチがあるとされています。 対処法①:情動焦点型コーピング 1つ目は「情動焦点型コーピング」です。ストレスや悩みを感じている感情に焦点を当てた行動のことを言います。悩みの根本原因は一旦置いておいて、頭を切り替えて気持ちをスッキリさせよう、というものです。 いくつか種類がありますが、自分でできるものとしては、例えば物事の捉え方を変えてみるというリフレーミングというものです。事実は変えられないけれど、その捉え方は変えられる、というものですね。 例えば、私は大学受験で第一志望の学校に不合格になり浪人しました。自分にとっては辛い1年間でしたが辛い辛いと思うのをやめて、「せっかく取り組むならこの
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キャリアの相談所:周りと比べて焦って落ち込みます

周りと比べることで感じる焦り 「周りと比べてできない自分ばかりが目について落ち込みます」 就職活動中の学生から、大人の皆さんまで、多くの方から聞く言葉です。就活は合否、仕事は評価・昇進という形で、成果や活躍が目に見える形でわかります。そのこと自体を楽しいと思える方もいる一方で、それが辛くなったり苦しくなったりすることもありますよね。 周囲の友人が内定を取る中で自分はなかなか合格が出ない、同期が昇進したのに自分はなかなか昇格の話が出ない、などなど環境や状況に応じて違いはあるものの、それらが「他人と比べることによる焦り」であることは共通しています。 他人と比較してもいいことなんて全くない! 無意識につい他人と比較してしまうことってありますよね。でも、いいことはありません。具体的には以下の通り。 ①自己肯定感の低下 他人の成果や評価ばかりを気にすると、自分の成長や努力を正しく評価できず「自分は劣っている」という(勝手な)思い込みが強まります。あなたはそんなことないにも関わらず、です。結果として自信を失い、挑戦する意欲も下がり、行動量が減ることでさらに自信を失う、という負のスパイラルに陥ります。 ②本来の強みや目標がぶれる他人の価値観やキャリアパスに引っ張られ、あなた自身が大切にしたい軸を見失いやすくなります。自分にとって幸せにならない進路選択や転職を繰り返してしまう原因にもなります。 ③エネルギーの浪費とストレス増大 他人と比較するたびに不安や焦りが生まれ、集中力やパフォーマンスが低下します。成果や成長のために使える時間・体力・思考力には限界がありますが、その貴重なリソースが「他人を
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キャリアの流れを変える ― 心の声が教えてくれる3つのサイン

― 現実とスピリチュアルのバランスで“自分軸”を整える ―◆はじめに:頭で考えすぎると、キャリアは止まる「転職したほうがいいのかな」「今の仕事、もう続けるべきか迷う」キャリアの分岐点に立つと、誰もが悩みます。情報を集めすぎて混乱したり、正解を探しすぎて動けなくなったり。20年以上キャリア相談をしてきた中で感じるのは、頭だけで考えると、答えが見えなくなる。ということ。一方で、心の感覚や直感を信じたとき、人は自然と“次に進む流れ”に乗れるようになります。今日は、「キャリア」と「スピリチュアル(直感・流れ)」をバランスよく活かして前に進むための3つのサインをお伝えします。◆第1のサイン:「違和感」は方向転換のサイン「最近、仕事がしっくりこない」「頑張っても心がついてこない」そんなとき、私たちは“自分が弱いからだ”と思いがちですが、心理学的にもスピリチュアル的にも、それは変化の準備サインです。脳は変化を嫌うため、環境が合わなくなっても“慣れ”で続けようとします。でも心の奥では、「次のステージに行く準備をしよう」と感じている。違和感を無理に押し込めず、「何が変わってきたのか」「本当はどう感じているのか」を見つめてみてください。現実の変化は、いつも“心の違和感”から始まります。◆第2のサイン:「なぜか気になる」「惹かれる」方向にエネルギーがある転職やキャリアチェンジを考えるとき、つい「損得」や「安定」で判断してしまいがちです。でも、長く続くキャリアを築く人ほど、「理屈より感覚」を大切にしています。「なぜか惹かれる業界」「最近気になるテーマ」「心が軽くなる人との出会い」それらは、あなたの“本
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キャリア迷子から抜け出す3つのステップ

― 自分軸を取り戻し、“これから”を描く方法 ―◆はじめに:「このままでいいのかな」と感じているあなたへ最近、「今の仕事が自分に合っていない気がする」「転職したいけれど、次に何をしたいのかわからない」そんなふうに感じることはありませんか?ココナラでキャリア相談をしていると、こうした“キャリア迷子”の悩みを抱える方がとても多いです。そしてほとんどの方が、「やる気がない自分が悪いんじゃないか」「何を選んでも失敗しそう」と、自分を責めてしまっています。でも、20年以上キャリアとメンタルの両面から相談を受けてきた私は、いつもこうお伝えしています。迷うのは、成長している証拠です。“今の自分”と“これからの自分”が出会うとき、人は誰でも迷い、立ち止まります。その時間こそ、キャリアを見つめ直す大切なプロセスなんです。◆第1のステップ:モヤモヤを「言葉」にしてみるキャリア迷子の状態では、多くの場合、悩みが抽象的です。「なんとなくしっくりこない」「疲れた」「違和感がある」──それを放置したままだと、思考がぐるぐると同じ場所を回ってしまいます。まずは、自分の中にあるモヤモヤを“言葉”にしてみましょう。たとえば:今の仕事でストレスを感じる瞬間は?最近やる気が出ない理由は?「こうなれたらいいな」と思う理想は?書き出してみると、「何が不満で」「何を変えたいのか」が整理されていきます。言語化は、自分を理解する第一歩です。◆第2のステップ:「得意・好き・価値観」の交差点を探すやりたいことが見つからないときは、**「自分の強み」と「心が動く瞬間」**を照らし合わせてみましょう。たとえば、得意:人の話を整理する
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キャリアの相談所:就職や転職でやりたいことが見つからなくて焦ります

やりたいことが見つからない悩み 新卒や転職の就職活動の場では、「やりたいを仕事に!」というキャッチコピーで溢れています。また実際の仕事の場面では、上司とのキャリア面談で「君のやりたいことは何?」と問われます。どちらもなんとなく表層的に、当たり障りなく答えることも多いですよね。しかし、自分が本当に心からやりたいことって何?と言われると、答えるのが難しいという方も多いですよね。 「君のやりたいことは何?」と言われると困るパターンは、大きく2つに分かれます。①これが面白そうと漠然とした表層的なイメージでやりたいことを捉えている場合、②全く何もやりたいことが思い浮かばない場合、の2つです。どちらの場合も、明確な「やりたいこと」がないので、目標を明確に持っている人と比べて、なんとなく自分はだめだなと思うような、そんな感覚さえも感じることがあります。世の中がやりたいことを強く求めすぎているんですよね。 「自分がやりたいことがやりたいことがわからない」そんな悩みを持つあなたに、今日はやりたいことの見つけ方について解説していこうと思います。 「やりたいこと」の因数分解 「やりたいこと」を見つけるために、必要なことを考えてみましょう。「やりたいこと」を要素に分解すると、以下のような式になります。   ★「やりたいこと」 = 「自己理解」 × 「仕事理解」 「自己理解」とは、自分がどんな価値観を持っていて、どんな方向性で生きていくと幸せなのかということについて理解することです。実際に選択肢を選ぶ場面では、自己理解の中でも得意や不得意の要素も加味する必要がありますが、まずはやりたいことを探すフェーズ
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自己紹介|30代キャリアコンサルタント|キャリア支援|

はじめましてキャリアコンサルタントのぺいです。30代、本業では一部上場企業の人事担当として、延べ400名以上のキャリアに関する面談をさせていただいたり、社内講師として延べ500名以上に対してキャリアや自己内省についての登壇を行ってきました。 企業で人事の仕事をする中で、人生ですべきことが明確になったり、モヤモヤが晴れて目標が見つかったり、生き生きと働けるようになったり、というように、悩んでいる多くの方々の変化のきっかけをサポートできる仕事にやりがいを感じるようになりました。体系的な知識やスキルを身につけて、もっと多くの方の力になりたいと思い、国家試験キャリアコンサルタントの資格を取得し、現在活動をしております。 このブログで発信すること 普段は、就職活動をされている学生の皆さん、社会人として歴の浅い若手の皆さん、就職をされて数年が経過している中堅層の皆さん、若手を部下に持つ上司の皆さんなど、20・30代のキャリアとその関係者に特化した支援を行っておりますが、このnoteでは、より幅広い年代の方に役立つキャリアに関する考え方や研究についてのご紹介や、若年層支援の現場の中で感じることなどを不定期に発信していきます。キャリアに関して悩む方の考え方のヒントになれば幸いです!「人の心に火を灯す」ということ 「仕事はお金を稼ぐ手段であって適当にやっていればいい」、そう話す方と結構な確率で出会います。私はそれは本当にもったいない、と常々思います。 世の中には、毎日楽しそうに能動的に働いている人と、自分を抑えて感情を抑えて受動的に毎日をこなす人がいます。でも考えてみてください。週5日・8時間働
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キャリアコンサルタントロープレ練習!質問力を上げるには?

こんにちは。キャリアコンサルタントのゆうこです。このブログでは、私のこれまでのキャリコンの実務経験を語っています。キャリコンの資格取得を目指している方や、これから実務経験を積みたいという方の参考になれば幸いです。前回の記事では、実際の支援現場から考えるキャリコンのロープレ練習のコツについてまとめました。その続きで、今回はキャリコンとしての質問の仕方についてまとめていきます。質問力を上げるには?キャリコンの面接試験において、相談者役の方にどんな質問をしようかと焦ってしまう方は多いのではないでしょうか。私自身も、養成講座でのロープレ練習〜試験本番まで、常にこの焦りと闘ってきました。しかし、実際の支援の現場では「何を質問しようか?」と考える機会がほとんどありませんでした。その理由について、次でご紹介します。相談者の真の主訴は表面化されていないこれまで実際に相談業務を行なってきて感じることは、多くの場合、実際の主訴と本当の主訴は違うということです。お話を伺っていくと、実は全く違う問題が隠れていて、相談者も気づいていない真の主訴が表面化する瞬間があります。この瞬間に、キャリコンとして「相談者の気づきを促す」という役割が発揮できたと思います。私は、キャリコンとしての質問は真の主訴を見つけるためにあるものではないかと考えています。相談者が話した言葉を深掘りしていく質問することが難しいと感じる方は、まずは、相談者が話したことの中から気になる言葉を深掘りしていくと良いと思います。中でも注目したいのは、その人が感情を表す言葉を発した時です。モヤモヤするイライラするしんどいなどなど・・・同じ感情でも
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20代での迷走が、僕を“ライフワーク”に導いた

「まさか自分がこんなにキャリアのことで悩むなんて」就職で上京して最初の2、3年はよくこんなことを考えていました。学生時代までの僕は、「仕事で悩むなんて、自分とは無縁だろうな」と思っていたんです。しかし実際に社会人として働き出すと、むしろ他の社会人より悩みまくっているんじゃないか、そんな気すらしていました。今も悩みがないわけではないですが、20代前半の頃よりは落ち着いて自分と向き合えるようになったと思っています。そこで、改めて20代前半を振り返り、なぜ悩みの渦に溺れていたのかを考えてみようと思います。とはいえ、なんとなく原因は分かっているんです。僕がめちゃくちゃに悩んでいた理由、それは、「自分に期待しすぎていたから」です。「自分はできる」とか「自分は成功するんだ」という自信が無駄にあったからこそ、しょぼい現実とのギャップに打ちひしがられていたんだと思います。自慢になってしまうのですが共感いただける方もいるかと思いますので話すと、僕は学生まではどちらかと言うと優等生サイドの人間でした。勉強の成績も悪くなくスポーツも得意、生徒会をしたり、学園祭では弾き語りや司会をしたりと、我ながらかなり充実した学生時代を過ごした自覚があります。同じような学生時代だった方もいらっしゃるでしょう。この充実感が、僕の過信癖を成熟してしまったんです。よく言えばポジティブ、楽観的、自信家ですが、悪い意味では現実を見ずに理想ばかり語ったり、夢ばかり見るようになりました。そのため、社会人になるときも「この俺なら会社入って活躍できるだろう」と、正直鼻高々になっていました。実際に新卒で社会人になってみると、今まで経験
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【30代・40代のキャリア】迷いを確信に変える。「Will・Can・Must」で現状を打破する3つの自己分析ステップ

その「モヤモヤ」の正体、見えていますか?30代を中盤に差し掛かった頃、あるいは40代という節目が見えてきた時。ふと、「自分のキャリア、このままでいいんだろうか?」という漠然とした不安、いわゆる「キャリアのモヤモヤ」に襲われた経験はありませんか?仕事はそれなりに順調。責任も増えてきた。でも、20代の頃のようにがむしゃらに突き進む情熱が持続しない。かといって、何か新しいことを始めるには勇気がいる…。そのモヤモヤの正体は、多くの場合、「本当にやりたいこと」「自分にできること」「会社から求められること」の3つのバランスが崩れているサインです。以前の私も、まさにその一人でした。目の前のタスクに追われる中で、「自分は何がしたいんだっけ?」という問いを見失っていたのです。この記事は、そんな30代・40代のビジネスパーソンに向けて、一度立ち止まって自分のキャリアを再設計するための具体的な羅針盤を提供します。使うフレームワークは、有名な「Will・Can・Must」です。しかし、ただ3つの円を描くだけでは何も変わりません。大切なのは、「現状を把握」し、「将来像を描き」、「そのギャップを埋める」という3つの具体的なステップを踏むこと。今夜は少しだけ時間をとって、あなた自身の「これから」にじっくり向き合ってみませんか?なぜ30代・40代はキャリアに迷うのかキャリアの迷いは、どの年代にも存在します。しかし、30代・40代の悩みは、20代の頃とは質が異なります。20代は、とにかく「Can(できること)」を増やす時期でした。スキルを学び、経験を積み、目の前の仕事をこなすことで精一杯だったはずです。しかし3
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【ディテールを紐解く㉗】親の介護とキャリアの両立。地方帰郷で「フルリモート」を実現するための3つの交渉術と戦略

突然訪れる「キャリアの岐路」と交渉の壁仕事でキャリアを積み重ねている最中、親の介護が必要になり、地元への帰郷(Uターン)を余儀なくされる。これは、私たち世代にとって決して他人事ではない、突然訪れる「キャリアの岐路」です。生活の中心を介護に移さざるを得なくなったとき、「今の仕事を辞めるしかないのか」「地方に希望の職はあるのか」という不安に襲われます。キャリアを諦めずに介護と両立させるためには、「フルリモートワーク」という働き方が最有力候補になります。しかし、現実は甘くありません。会社に「事情を伝えるだけ」では、フルリモートの交渉は難航することが多いです。感情的な事情を伝えるだけでは、企業側は「前例がない」「リスクが高い」と判断してしまいがちです。当時の私も、この交渉の難しさに直面しました。今回は、地方帰郷という大きな変化の中で、いかにして「フルリモート」を権利ではなく「合理的な提案」として実現したか、その3つの交渉術に加え、能動的なキャリア戦略のディテールを共有します。交渉が難航しても「フルリモート」を可能にする3つの道筋まず理解すべきは、交渉が難航した場合でも、フルリモートを実現する道は残されているということです。交渉術だけでなく、自らその働き方を勝ち取る戦略を持つことが重要です。フルリモートの働き方を手に入れるには、大きく分けて以下の3つの道筋があります。 ・ 現職での交渉による獲得: (既存の信頼と実績を交渉材料にする) ・ フルリモート求人への転職: (外部の環境に切り替える) ・ 独立によるフルリモートの実現: (自らクライアントを見つけ、働き方を設計する)どの道を選ぶ
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「ハローワークには良い求人はないから、行くな」??

大人気ないと思うけど、書きます。先日、「ハローワークには良い求人はないから、行くな」という投稿を見かけた。その言葉を見た瞬間、胸が少し痛くなり悲しくなった。たぶん、その投稿を書いた方には、ハローワークの仕組みや、企業側から見た利用の背景、そして業界ごとの採用事情などへの理解が、あまりないのかもしれない。でも、それ以上に悲しかったのは、その言葉を“真に受けてしまう求職者さん”がいることだった。「ハローワークなんて意味がない」と言われたとき、一番傷つくのは、そこで懸命に働いているキャリアコンサルタントの方たちだと思う。わたしの尊敬する「福岡キャリコン四天王」(勝手に名付けている)のうち、3人はハローワークに関わっていらっしゃる。他に通勤中の電車のなかで、相談者に合いそうな求人をネット検索で探している人もいる。「自分の力が足りない」と悩みながら、業務中座りっぱなしで腰が痛いのに、夜遅くまで勉強している人もいる。そんな姿を知っているからこそ、「ハローワークには良い求人がない」と言い切る言葉に、小さな違和感と、大きな哀しみを覚える。ここからは、採用担当としての目線でお話ししたい。ちなみに、うちの会社の中途採用はハローワークさんオンリーだ。ご紹介も多く、離職率も低い。だから求人に関して費用をかけなくていい。うちの管轄の担当者さんは、求人票の内容をとても丁寧に見てくれる。あるとき、こう言われたことがあった。「この内容では、応募者が勘違いしてしまうかもしれません」その一言でハッとした。私たちは求人を“出す側”だけれど、同時に“伝える側”でもある。どう書けば、きちんと伝わるのか?その問いを、一緒
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スクールに20万円使っていくら稼げたか

──社会人1年目、プログラミングに挫折して気づいた「自己投資の真実」 スキルを身につければ、稼げると思っていた 社会人1年目の春。 仕事にも少し慣れてきた頃、心のどこかで焦りがありました。 「このまま会社に依存していていいのだろうか」 「自分で稼ぐ力をつけたい」そんな思いから、プログラミングスクールに申し込みました。 SNSでは、スキルを武器に自由に働く人たちが輝いて見えたからです。 「案件保証付き」「最短3ヶ月で副業デビュー」という言葉に惹かれ、 「もう後に引けないように、自分を追い込もう」という気持ちで20万円を一括で支払いました。でも、私は挫折しました 最初の1週間は、強いモチベーションで取り組んでいました。 HTMLタグを単語カードに書いて覚え、 if文が動くたびに「自分にもできるかもしれない」と嬉しくなりました。 「これで自由に働けるようになる」 「副業で月3〜5万円くらい稼げたら理想だな」そんな未来を描いていました。 しかし、今振り返ると、その目標は驚くほどあいまいだったと思います。 「3〜5万円稼ぐには、どんな案件をどれくらいやればいいのか」 「どんなスキルが必要で、どのくらい時間がかかるのか」 「自分はどんなサイトを強みに制作していきたいのか」 これらのイメージがまったく描けていませんでした。 スキルを身につければ自然と稼げるようになると、どこかで思い込んでいたのです。 20万円の失敗が教えてくれたこと HTMLとCSSという内容まではなんとか理解できましたが、 JavaScriptに入ると一気に壁を感じるようになりました。 (Webサイトに動きを加えたり、ユー
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【ディテールを紐解く㉔】燃え尽きる前に。キャリアの羅針盤を失ったとき、私が選んだ「空白期間」の過ごし方

忙殺が引き起こした「目標からの乖離」キャリアを積む過程で、誰もが一度は「このまま進んでいいのだろうか?」と立ち止まる瞬間があると思います。私の場合、問題は「羅針盤を失ったこと」ではなく、「羅針盤(やりたいこと)は明確なのに、日々の忙殺によってその目標から遠ざかっていること」でした。心の中には「独立してこういう事業をしたい」「こういうスキルを身につけたい」という目標があるのに、目の前のタスク処理に追われる日々。気力も体力もすり減り、目標達成のための行動は常に後回し。疲れだけが溜まっていく状態は、まさに燃え尽きる寸前でした。このままでは、目標は永遠に達成できない。そう感じたとき、私は転職や独立のタイミングで、あえてまとまった「空白期間」を作り、キャリアをリセットするという決断をしました。「空白期間」はブランクとしてネガティブに捉えられがちです。しかし、この期間をただのブランクではなく、「未来への投資」に変えるために、何を考え、どう過ごしたか。やりたいことが明確なのに忙殺で動けないと悩んでいる人に向けて、そのディテールを紐解きます。なぜ「多忙」は目標達成を阻むのか私たちが「やりたいこと」から遠ざかってしまうのは、多忙な日々の中で、以下の二つのディテールを見失うからです。誤解①:エネルギーの使途のズレ会社員は、常に「短期的な成果」を求められます。今日、明日、今月のタスクをこなすことこそが善だという時間軸で物事を考える癖がついています。本当にやりたいこと、例えば独立のための準備やスキルアップは、目先の成果にならない長期的なエネルギー投資です。多忙な中で、私たちはその長期投資を「余裕がない
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【ディテールを紐解く㉒】リモートワークで消耗しない!心身を整え「キャリアの寿命」を延ばすための最小限の習慣

導入:リモートワークは「自由」と「消耗」の紙一重リモートワークは、通勤時間ゼロ、場所を選ばない自由など、素晴らしいメリットをもたらしてくれました。しかし、多くの人が経験するように、それは同時に「見えない消耗」を生み出します。 ・ 仕事の始まりと終わりの境界線が曖昧になる。 ・ 気づけば長時間、同じ姿勢でパソコンに向かっている。 ・ ちょっとした不安を誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまう。キャリアを築き上げる大切な時期に、私たちはこのリモートの「消耗の罠」に陥りやすいと感じます。この消耗が続くと、一時的な体調不良だけでなく、「キャリアの寿命」そのものを縮めてしまいかねません。実際私も、リモートワークの自由さに舞い上がり、結果的に心身を疲弊させてしまった経験がありますし、気を抜いたらそういう状況になります。今回は、その経験から私が学び、実践してきた「心身を整え、キャリアを長く続けるための最小限の習慣」について、そのディテールを紐解きます。本編:なぜリモートワークは「見えない消耗」を生むのかリモートワークが私たちを消耗させるのは、オフィスにはあった「強制的な区切り」や「自然な刺激」が失われるからです。特に、以下の二つのディテールを見失うと、疲労はあっという間に蓄積されます。(1)消耗の原因①:「仕事の無限化」オフィス勤務では、終業時間になれば「帰る」という物理的なアクションがあり、そこで一旦仕事は強制終了します。しかし、リモートワークでは、仕事のデスクと生活の場が一体化しているため、「あと5分」「このメールだけ」という意識で仕事が無限に続いてしまいます。この「自己決定による仕事の
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公務員、ついに副業解禁‼②-でも大丈夫⁈-

こんにちは。 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 前回に引き続き、公務員の兼業(副業)解禁のニュースに関する記事をお届けします。 前回記事はこちら↓↓↓ ■副業には”世間の目”という壁も… 心配なこともあります。。。 皆さんよーく思い出してください… 救急隊員が出場からの帰り道、コンビニで飲料を購入していたところを「勤務時間中にサボるな!」とのクレーム 警察官が制服でコンビニ利用したらクレーム 市役所職員が昼休みにコンビニ前でアイスクリームを食べたらクレーム の世の中ですよ。 副業するにしても、なんかいろいろ言われるんじゃないかと心配ですね。 (私はもう心配しなくてもいいですけども、、) 副業して稼いでいるなら、その分お前の給料として渡した我々の税金を返せっていう謎理論を振りかざす人、絶対出てきますよ? 我々市民は安い給料で、ボーナスもわずかしかなく、税金も搾り取られているのに、お前ら公務員は利益も出してないのにボーナスもらって、おまけに副業?ふざけるな! って、突っ込みどころ満載のクレームを言う人もいそうですね? 事実、この副業(兼業)に関して議論していた総務省の「地方公務員の働き方に関する分科会」の中でも、 ・インターネット上では「兼業する時間があるなら地方公務員を減らした方が良い」といった声もある ・兼業をするなら地方公務員を減らすというのは、筋違いであり、そういった阻害要因を払拭することが大事 というような意見交換がされているのです。やっぱり、副業するくらい暇なんやろ?と短絡的な考えでクレームを言う人は出てきそうですね。 ■自治体は“積極的な姿勢”を打ち出すべ
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公務員、ついに副業解禁‼①-離職防止と人材確保の視点が重要-

こんちには。 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 先日、総務省から全国の地方自治体に対して、地方公務員の兼業に関する技術的助言の通知がありました。 今回はこちらの副業解禁の記事について、思うところをお伝えしようと思います。 ■副業解禁による効果は個人に留まらない 要は、公務員の兼業(副業)が可能になる方向で大きく方向転換したということなのですが、 (正確に言うと、元々全て禁止されていた訳ではなく、兼業許可を受けることで副業は可能だったのですが、許可の基準が厳しく運用されていたため、ほとんどの副業は許可が下りない状態だったという意味で、実質、公務員=副業禁止となっていたという前提があります) これ自体は様々な意味で思いのほか効果があるのではないかと思います。 上手く取り入れた自治体ほど、効果は出るでしょう。 副業解禁ということだけを見ると、個人の自由度が上がった、収入の補完、パラレルキャリアの形成など、個人への効果が大きい面が注目されがちです。 ただ、それだけに留まらず、自治体自身も職員の離職防止に繋がったり、人材確保が進む側面が期待できそうです。 そこにどれだけ自治体自身が着目できるかが重要かなと思います。 単に、職員のための制度設計という低い視点に留まると、もったいないですし、積極的な自治体との格差が生じることにもなるでしょう。 ■安定しているがゆえに… というのも、 公務員の「安定」は唯一無二とも言えるくらいの最大の価値です。 公務員を辞める人、辞めようかと考える人が、最後の最後まで悩む、迷う点が、 「この安定を捨てて本当にいいのだろうか?」 ということがあると思
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役所のお仕事⁈-頻繁に降ってくる各種調査モノ-

こんにちは。脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今日は、役所のお仕事の中でも、外からあまり見えない部分を少しご紹介したいと思います。 役所で働いている人はみんな経験してると思うのですが、、日常業務の中にそこそこの割合で色んな調査依頼への回答処理という業務があります。 庁内の違う部署からの照会に対する回答、庁外(国や都道府県)からの照会など… ■調査依頼が来る構造 例えば、 普段仕事をしていると、都道府県や国からの何らかの調査依頼がメールでバシバシとやってきます。 内容も多岐に渡り、至極簡単なものから、回答を作成するのに数日を要するものなど、本当に様々です。 ◉国→出先→都道府県→市町村の伝言ゲーム 【国】(いわゆる霞が関)  ↓↓↓ 【国】(国の出先:近畿、関東、東北など)  ↓↓↓ 【都道府県】(地方)  ↓↓↓ 【市町村】(地方) こんな感じの伝言ゲーム風に依頼が流れてくる訳です。 霞が関の人が最初のメールを発信してから、2つの機関を経由して市町村に届くので、間にいる担当の人がメールを確認するタイミング次第で、市町村へ依頼が届くのもタイムラグがあります。 また、それぞれ国の出先、都道府県が取りまとめをする時間を考慮して回答期限を少しずつ削って締め切りが短くなっていきます。 ◉作業時間が削られていく構造 月曜日朝 【国】霞が関 週末金曜日17時までに回答  ※作業時間5日間設定  ↓↓↓ 月曜日朝~昼(メール確認のタイミングによる) 【国】出先 木曜日17時までに回答   ※作業時間3.5~4日間設定  ↓↓↓ 月曜日午後~夕方(メール確認のタイミングによる) 【都
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公務員”40代半ばの中年の危機”

こんにちは。 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、40代半ば以降の公務員が直面しやすい“キャリアの折り返し”の悩みにフォーカスします。 昇進したのにモヤモヤが晴れない。 このままでいいのか──そう思い始めたあなたへ。 心理学とキャリア理論の視点から、少しだけ立ち止まって考えてみませんか? ■ 昇進しても、なぜか満たされない…管理職のリアルな葛藤 40代半ばにもなると、管理職に昇任する方も多くなってきます。 係長から課長補佐、そして課長職へ。 肩書きが変わり、組織内での立場も上がっていく。 けれど、そこでふと立ち止まってしまう人も少なくありません。 ◉ 管理職になって…収入が下がる⁈ 意外に思われるかもしれませんが、管理職になって「年収が下がる」人もいます。 たとえば… 課長補佐級では残業単価も高く、業務の忙しさもあって月20〜30時間程度の時間外勤務が常態化している人も少なくありません しかし管理職になると、時間外手当はなし 管理職手当やボーナス反映があっても、トータルでは年収がマイナスになることも… そういった残業の多い人を全て肯定するわけではありませんが、やむを得ずそうなっている人が多いのも確かです。 しかも管理職になったことで、議会対応、委員会出席 議員との質疑応答 管理職動員による休日イベント対応 内部外部への調整業務の増加 と、むしろ負担が増える場合も… 昨今、YouTubeなどで、地方議会の実態がようやく世間に知られるようになってきましたが、、何を聴かれるか予測不能な議員さんの質問に備えるのは想像以上に大変な労力ですよね。 業務に直接関係することで
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【ディテールを紐解く⑳】忙しすぎて動けない人へ。リトリートから始める「人生を変えるための最小限のディテール」

1. 導入:忙殺のループで「人生を変えたい」が遠のく時「人生を変えたい」。誰もがそう願う瞬間があると思います。しかし、私を含め多くのサラリーマンが直面するのは、その願いとは裏腹の「日々の業務による忙殺」という現実です。朝起きてから夜寝るまで、タスクと会議とメールに追われ、週末は疲れ果てて何もできない。「人生を変えるための行動」どころか、それを考えるための時間すら奪われている状態でした。変化の必要性は感じているのに、あまりに忙しすぎて、一歩を踏み出すどころか、立ち止まることすら恐い。そんな「忙殺のループ」に陥っていました。当時の私は、このループから抜け出すには「大きな決断」や「劇的な環境変化」が必要だと思い込んでいましたが、そんな体力も時間もありませんでした。そこで私が試したのが、「リトリート(Retreat)」という時間でした。今回は、このリトリートという名の「立ち止まる時間」を通して、私がどのように「人生を変えるための最小限のディテール」を見つけ、行動を再開できたかをお話しします。2. 本編:忙しさに意味はあるのか?問うべき「二つのディテール」なぜ「忙しい」と人生は変わらないのか。その根本原因は、「忙しい」こと自体ではなく、忙しさによって失われていた「二つのディテール」にあったと気づきました。(1)ディテール①:「忙しいこと」に意味があるのか?当時の私にとっての忙しさは、「やりがいや意味を感じていないのに、ただ時間に追われている状態」でした。本当に意味を感じている、あるいはやりがいがある仕事に集中している時、人は確かに「忙しい」という表現を使いますが、それは充実感を含んだ「忙
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公務員”30代・キャリアの確立期”

こんにちは。 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、30代の公務員の方が多く直面する「キャリアの岐路」についてのお話です。 ■ 少しずつ見えてきた、役所の仕組みと限界 30代になると、定期的な異動でいくつかの部署を経験し、仕事への理解も視野も各段に広がってきます。 新人の頃のような「何もわからない」状態ではなくなり、仕事の進め方、組織の動き、後輩や上司との接し方も含め、中堅と呼ぶに相応しい立ち位置になってきます。 そして同時に、 ・自分の部署だけでなく、役所全体の動きが見えてくる ・政策形成や予算編成のプロセスも、ある程度読めるようになる ・「こんなことしたいな」と思っても、現実的に通らない理由が先に見えるようになる 慣れも出てくることもあり、役所の面白くない面も色々わかってくる いくつかの異動を経験したことで、仕事にやりがいを持てるかどうかは、結局は異動ガチャと上司ガチャ次第、というよく言えば達観、悪く言えば諦めのような心境を抱き始める人も多いのではないでしょうか。 ■ 係長になった…で?? 30代後半になると、係長職に昇任する人も多くなってきます。 それなりに評価され、信頼も得ているはずなのに、ふと立ち止まってしまう瞬間がある。 「このまま、この道を進んでいくとして、自分はどこに向かうんだろうか…?」と。 自分の周りを見たときに、自分のロールモデルとなるような上司は… いつかは自分もあんな風に… て思える人は救いがありますが、 そんな人いない。。。 みんなしんどそうな人ばっかり… え、、このままいって大丈夫かな・・・ 視野が広がったが故に、そんな不安もリアル
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公務員”こんなはずじゃなかった⁈”

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、公務員として働き始めて間もない若手職員が直面しやすい”こんなはずじゃなかった”=“リアリティショック”についてのお話です。 ■ リアリティショックとは? 現実と理想のギャップに衝撃を受けることをいい、 例えば、職業に就く前に抱いていた仕事や職場のイメージ(理想や期待)と、実際に経験したこと(現実)との違いにショックを受けること。 外から見たイメージと内側の実態に結構乖離がある公務員にも、当てはまりやすい現象だといえます。 ■ 安定・安心の象徴としての“公務員イメージ” 公務員=「安定している」「リストラがない」「社会貢献ができる」「人の役に立つ仕事」こうしたイメージは、決して間違いではありません。 他にも「不景気の煽りを受けにくい」などもあるでしょう。 ですが、それらは公務員を語るある一面でしかありません。 ■ では、現場のリアルはどうか? 一方で、いざ入庁してみると、様々な現実に直面することになります。 ◉ 非効率な業務執行 例えば、ボールペン1本購入*した伝票処理にも課長決裁が必要だったり、 PCで作った資料を、紙で印刷してハンコをもらって上司の承認を得る文化が根強く残っていたりします。(徐々に電子決裁の仕組みは導入が進んでいますがまだまだ遅れています) *備品や消耗品を購入する際も、今時100均で買った方が安かったり、ネットでポチっと注文する方が早くて手間がかからないですが、予算執行に厳格なルールが定められている役所では、そう簡単ではありません。 ◉ 市民対応のストレスは想像以上に過酷 「市民のために働く」と思っていた
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面接でよく質問される"最近の気になるニュース"対策と答え方例

最近の気になるニュースについて面接で聞かれたとき、どのように答えればよいのでしょうか。企業は面接でこの質問を通じて、あなたの情報収集能力や社会への関心度、論理的思考力を見ています。単にニュースの内容を述べるだけでなく、自分なりの考察や意見を加えることが大切です。【答え方のポイント】1. 業界に関連するニュースを選ぶ2. 事実を簡潔に説明する3. 自分の考えや意見を述べる4. 企業や職種との関連性を示す例えば、IT業界を志望する場合は、AIや新技術に関するニュース、マーケティング職なら消費者行動の変化に関するニュースなど、志望する業界や職種に関連したテーマを選ぶと効果的です。しっかり準備して、面接官に良い印象を与えましょう。
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公務員-災害対応の実際-

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 私は建設系の部局に長らくいたので、気象警報や災害とはとても身近なところで過ごしてきました。 今回は、私が経験した自治体での日常的な災害対応のことをお伝えします。(全ての自治体が同じではありませんし、部局によっても違いはあります) ■警報が出ると仕事モード 梅雨の時期、雨が強くなると大雨警報や大雨洪水警報となることが多いですし、もう少し先の季節になると台風の接近に伴い、暴風警報も増えてきます。 警報が出ると、夜間だろうが休日だろうが役所は警戒態勢に入ります。 その際、あらかじめ部局ごとに決められた班分けに従って、参集の連絡が入ります。 ■非常時の参集は自家用車が前提⁈ 連絡が入ると、夜中であっても身支度を整えて役所に出向きます。 深夜の場合は、公共交通機関も動いてないので、基本自家用車を使って参集します。 車を所持していない若い職員も増えていますので、そういう人はタクシーで来るか、あまりに遠方の場合は、誰かに代わってもらう感じになります。 仮にタクシーで来たとしてもタクシー代は支給されません。 業務に必要だから来たのに、自己負担というのも変な話です。 私も行きは公共交通機関で行って、帰りは夜中の2時くらいの解散となったために、やむなくタクシーで帰ったことがありましたが、それも自己負担です。 公共交通機関が運行していない場合のタクシー代負担を制度として導入している自治体もあったので、自分のところでも導入してほしかったですが、誰も聞く耳をもってはくれませんでした。 ■通信手段は個人スマホ 建設系の部局では、道路や河川、水路の管理もしていま
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【ディテールを紐解く⑪】なぜ「なんとなくの違和感」を信じるべきか? ロボットキャリアから解放された私の軌跡

私のキャリアを振り返る「一本道」の幻想かつて、私たちが教わってきた「成功」の形は、非常にシンプルでした。良い学校に入り、安定した大企業や成長性の高いスタートアップ企業に入社する。データや論理で裏付けられたその「一本道」は、多くの人にとって迷いのない、安全な道筋に見えていたことと思います。しかし、その道の先に進むにつれて、ふと「これでいいのだろうか?」という言葉にならないモヤモヤが生まれることがあります。世間が評価する成功を手にしているはずなのに、心身のウェルビーイングが満たされない状態です。私は、こうした外部の論理やデータに従い、自分自身の「本能的なサイン」や「なんとなくの違和感」を無視し続けた結果、感情を失い、外部からのインプット通りに動く状態に陥ったキャリアを、勝手ながら「ロボットキャリア」と名付けています。これは、私個人の経験に基づいた見解であり、特定のキャリアパスを否定するものではありません。1.論理の限界と「動物的な勘」の呼び覚まし私自身、「ロボットキャリア」的な思考に凝り固まっていた時期がありました。「逃げ出してはいけない」「人に嫌われてはいけない」といった無意識の社会的な縛りが、論理的な判断を妨げ、「現状維持」が最善策だと信じ込ませていたのです。この膠着状態を打ち破り、キャリアにおける最初の、そして最大の「成功体験」となったのは、会社を辞めるという決断でした。当時の私には、会社を辞める「論理的な理由」はほとんどありませんでした。むしろ、データや社会的な体裁で考えれば、留まるべきでした。しかし、内側から湧き出てくる「この環境は自分にとって最適ではない」という本能的な
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【ディテールを紐解く⑩】「空気」を読みすぎた人生:狭まる人間関係と、「自分軸」の景色を取り戻す旅

1. 「正解」のレールが作り出した、透明な自分私は以前、世間から見れば「安定」と「成功」の代名詞とも言える、東証一部上場企業に籍を置いていました。当時の私のキャリアは、誰もが羨むような「正解のレール」の上を走っているように見えたはずです。しかし、心の中には常に「なんとなく、自分は本当にこれで良いのだろうか」という、輪郭の曖昧な違和感が横たわっていました。振り返れば、私は知らず知らずのうちに、自分の価値観を脇に置き、世間の基準や期待に合わせて自分を調整していました。「昇進すべき」「東京で働くべき」「誰もが知る会社にいるべき」という、外側の成功モデルに自分を埋め込もうとする。 自分の本能的な「居心地の悪さ」を、論理的な「成長のチャンスだ」「我慢が必要だ」という言葉で抑え込んでしまう。その結果、私は自分の人生を生きているというよりも、「東証一部の社員」という役割を演じているような、透明で空虚な存在になってしまっていたように感じています。自分の本心が望む生き方とは、どんどんかけ離れていきました。2. ループする日常が生んだ「付き合う人」の偏りこの「正解のレール」の上を走る単調な日々、すなわち「会社と家の往復」という日常のループが、私の人間関係の幅を驚くほど狭めていきました。朝、満員電車に揺られ、夜遅くまで働き、帰宅して寝る。このサイクルの中では、付き合う人は必然的に「会社の関係者」か「幼馴染や学生時代の友人」という、極めて限定されたコミュニティになってしまいます。自分を評価してくれる人、自分の常識を形作る人が、たった一つの経済圏(会社)や、過去の経験(友人)に偏ってしまうのは、生存戦略
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キャリアコンサルティング導入で人材流出⁈そうならないためにも導入を!!

こんにちは。 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 先日に引き続き厚生労働省の「経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会」から、興味深い資料提示がありましたので、ご紹介します。 第3回研究会で労働政策研究・研修機構の下村英雄氏が提示した資料です。研究会の構成員でもある下村先生は、キャリアコンサルタントの勉強をしたことのある人なら、誰もが知っているコレ↓↓↓『キャリアコンサルティング理論と実際 6訂版』の著者でいらっしゃいます。■職業能力が他社でも通用すると思うか? 提示された資料の後半では、キャリアコンサルティングの効果として、 相談経験のある者は(相談経験のない者と比べて)、①リスキリング経験があり、②自らの職業の能力は他社でも通用すると考え、③転職を経験している。 というデータを示されています。 キャリアコンサルティングの効果として、自らの職業能力が他社でも通用すると考える割合が、相談経験のない者に比べて明らかに高くなっている。 (これ、キャリコンの学科試験でよく出るやつですね)これをみると、企業の側からすると、悩ましいですよね。。。従業員のキャリア支援に関する仕組みを導入したらしたで、そんな風に考える従業員が増えていったら、転職してしまうんじゃないか…って⤵ ■転職回数も多いデータが… 更には、キャリアコンサルタントなど専門家に相談経験のある者は、相談経験のない者に比べて転職回数も多くなっている傾向が出ています。 企業側からすると、ますます心配になってしまうデータですね。従業員の目線で見ると、 相談した結果、自己理解が深まって、 「
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日本大丈夫??-自己研鑽意欲も低くて、従業員エンゲージメントも低いってさ…-

こんにちは、脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は先日見た、 厚生労働省「経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会」第1回資料から見えてきた日本のキャリアの現状について考えてみようと思います。 ■「何もしていない」労働者が半数超⁈ 厚生労働省の資料を見て、驚いた数字がありました。 日本の労働者のうち、勤務先以外で自分の成長を目的に行っている学習・自己啓発の状況として、とくに何もおこなっていない割合は52.6%で、他の諸外国と比べて突出して高い しかも、平均では「何もしていない人」は18%。 日本はその約3倍の水準で“何もしていない”層が多いんです。 インドにいたっては、わずか3.2%です。 97%の人は、なんらかの学習・自己啓発をしているというわけですね。 なんと意識の高いことか… ■エンゲージメントは世界最低の5% さらに衝撃なのが、従業員エンゲージメント(従業員の仕事や職場への関与・熱中の度合い)の数字。 日本はわずか5%。 これは、アメリカ(31%)やヨーロッパ諸国(平均13%)と比べても、極端に低い。 世界全体でみても23%なので、いかに日本が低いかは明らかです。 言い換えれば、日本の働く人の**95%が「なんとなく働いている」**ということになるんですね…。 どうしてこんなにも差があるのでしょうか… ■自分を磨かず、仕事にも乗れない——その背景は? なぜこんなにも「学ばない」「やる気がない」状態が広がってしまったのか… ここに示されているのは一部のデータでしかなく、過去からそうだったのかどうかはわからないのでなんとも言えな
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もう「向いてないかも」で悩まない。自分の強みと価値観で選ぶ、ブレないキャリアのつくり方

「今の仕事、本当にこれでいいのかな…」ふと、そんな風に感じること、ありませんか?周りの同僚は楽しそうに働いているのに、自分はなんだか満たされない。転職を考え始めたものの、「何がやりたいのかわからない」「自分には特別な強みなんてないから、新しい仕事が見つからないかも…」と、堂々巡りの思考に陥ってしまう。あるいは、「色々なことに興味があって、あれもこれもと手を出してしまうけれど、結局どれも『これだ!』という確信が持てない」と悩んでいる方もいるかもしれません。その気持ち、とてもよく分かります。特に、HSS型HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる、好奇心旺盛で繊細な心を持つあなたなら、人一倍、自分のキャリアについて深く考えているはず。色々な可能性が見えるからこそ、逆に「どれを選べばいいんだろう…」と迷ってしまいます。でも、安心してください!!その漠然とした不安の正体は、きっと「自分の強みと価値観」という、キャリアを考える上での「軸」がまだ明確になっていないだけなんです。不安の正体は「他人軸」と「器用貧乏」私たちは、社会や周りの人々が求める「こうあるべき姿」に、無意識のうちに合わせてしまいがちです。例えば、「安定した会社に勤めるべき」「専門性を極めるべき」といった世間の価値観。こうした「他人軸」でキャリアを考えてしまうと、本当の自分の気持ちが見えなくなってしまいます。そして、HSS型HSPの皆さんは、知的好奇心や共感力がとても高いので、どんな仕事でもそこそこ器用にこなせてしまいます。その結果、「いろんなことができるけれど、突出したものがなくて…」と悩んでしまう
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自己紹介を書き直しました

こんにちは、【本音深堀りサポーター】ちるちるです!最近、プロフィールをちょっと書き直しました。 きっかけは、「今の自分をちゃんと出せてるかな?」ってふと思ったこと。 サービスの内容は変わってないけど、 伝えたいことが少しずつクリアになってきたんです。 私は“書くこと”を通して気持ちを整理するのが得意で、 それを活かして【2週間の交換日記サポート】というサービスをやっています。 「誰かに話すのはまだハードルが高いけど、 自分の気持ちは整理したい」—— そんな人に向けて、ゆるやかにやりとりする感じです。 話すより、書く方が落ち着くタイプの人っていますよね。 私もそうです。 だから「書きながら自分を整える」お手伝いをしたいと思っています。 プロフィールには、 私がこのサービスを始めた理由や、ジャーナリング(書くことによる自己理解)との関わりもちょこっと書き足しました。 気が向いたときに覗いてもらえたら嬉しいです☺️
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はじめることと「こわい」こと

こんにちは!不安をゆるめる相談屋【なかの】です。これからちょっと、私にとって「こわい」ことをはじめるのでそのお話をしようと思います。私は2年ほど前まで、フリーランスで仕事をしていました。なんやかんやで14年くらい?ライター、編集者、ディレクター、企画、イベント運営、起業支援、コーチング・・・などなど。気が付いたらかなりいろいろ経験させていただいてきました。(だから人に聞かれると説明が難しかったりする)それを2年前、ぜんぶ終わりにしました。廃業届は去年出して、今は全然関係ない業界でパートをしています。収入でいえば前よりちょっと少ないけど時間と精神的負担が前よりないのでむしろのびのび暮らしている感じです。そんな私が、ここ二日ほどの間にはじめることになったこと。「ライターの仕事」。むっちゃこわい。案件自体は単発で、内容的にも何度もやってきたようなこと。だけど、こわい。なんというか、区切りをつけた過去とあらためて向き合うような・・・そういう機会がめぐってきたなと思っています。何がこんなに「こわい」のか。やめよう、と思ったことと再び向き合うから。仕事に振り回されたくないなぁ、という気持ち。今度はうまく距離をとって仕事ができるんじゃないかという期待。そういう気持ちが、ふわふわと。けっして深刻なわけではないのだけど「今の自分」と過去を突き合わせるのはやっぱりドキドキしますね。こわいって感情は変化が起こるときの反動みたいなものだよなーって思います。だから今回、「こわい」って思ったあたりあれ(ライター)は今の私にとって日常ではないのだなぁってあらためて思いました。ちゃんと終わらせられていた。そこ
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私のキャリア-地方公務員の経験-

こんにちは、脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、私が1990年(平成2年)に18歳で市役所に入所してから、2023年(令和5年)に51歳で退職するまでの33年間にわたる公務員としてのキャリアについて、振り返ってみたいと思います。 なぜその市に入ったのか?といえば、単純です。 家から近かったから。 (※この辺りの話は、以前の記事を参照していただければと思います) そんな些細な理由でスタートした公務員人生ですが、退職するまで本当にさまざまな部署を経験し、多くの人と関わり、色々な出来事と向き合ってきました。 この記事では、配属ごとにどんな仕事をして、どんな学びがあったのかを、少しずつ振り返ってみようと思います。 詳しく書き綴ると、途方もないボリュームになってしまうので、かなり省略して概略だけをお伝えします。 ■平成2~6年度:市道と住民に向き合う日々 地元の工業高校で土木を学んで技師として採用されたので、 最初に配属されたのは土木課というところでした。 主な仕事は、市道の維持管理や交通安全施設の整備。 舗装の補修や側溝の改修、カーブミラーやガードレールの設置など、「市民が安心して通れる道を維持管理する」ための現場仕事が中心でした。 市の職員が直接道路工事をするわけではありませんから、工事に必要な金額を積算して、工事業者さんに発注し、公共工事の管理監督をするのが仕事でした。 住民からの苦情に走り回り、時には理不尽な怒りを受け止めることも。 このときに学んだ「工事設計・積算の基本」と「住民対応力」は、その後どの部署に行っても役に立ちました。 配属3年目、初めての後輩が5
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「動物的なキャリアを歩む」:生存本能で居場所を選ぶ — ロボットキャリアからの解放【無料公開】

論理の檻と、本能が導く「修正期間」の価値現代のキャリアは、計画、論理、データといった「制度的なもの」として語られがちです。これらは過去の実績や「こうしなければいけない」という社会人としてのルールに縛られた「こじつけ」に過ぎず、変化が激しい時代には、過去の「正解」は未来の足かせになりかねません。(※注:本記事で用いる「ロボット」などという表現は、個人の能力や価値を否定するものではなく、感情や本能を極度に抑制し、論理とルールに偏重した状態を指す、あえての比喩表現であることをご了承ください。)動物的なキャリアは、決して無鉄砲な生き方を推奨するものではありません。それは、野生動物がテリトリーを守り、獲物を獲るために生存戦略を練るのと同じように、「生き延びるための知恵」として本能を活用することです。お金という現実的な制約がある人間社会において、このバランス感覚こそが、最も重要だと感じています。(このお金とのバランスについては、また別のコンテンツで深掘りする予定です。)📌 論理の限界と、私の最初の成功体験私自身のキャリアの原体験は、この論理と本能の葛藤から始まりました。「逃げる勇気」や「嫌われる勇気」といった本を読み、頭では「逃げてもいい」と理解したものの、長年社会の中で培われた「逃げちゃいけない」「嫌われちゃいけない」というマインドセットは、論理的な理解だけでは、そう簡単に変えられませんでした。学生時代から新卒で入った会社を含め、組織を辞めた経験がなかった私は、「逃げると思われるのでは」「嫌われるのでは」と悩み、精神的に追い詰められた時期があります。しかし、最終的に会社を辞められたこと。
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公務員を襲うカスハラの現実 〜世間のイメージほど楽ではない公務員の辛さ〜

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、先日総務省が発表した最新の調査結果をもとに、**公務員に対するカスタマーハラスメント(カスハラ)**の現状について考えてみたいと思います。 ■民間の3倍超。公務員を取り巻く異常なカスハラ率 総務省が2025年4月に発表した地方自治体における各種ハラスメント調査(報道資料はこちら)によると、カスハラを「受けたことがある」と回答した公務員は、全体の**約35%に上るとのこと。 これだけでも驚くべき数字ですが、さらに衝撃だったのは、2023年に厚労省が行った民間企業に対する類似調査でのカスハラ経験者が10.8%**だったという点です。 単純比較はできないものの、公務員は民間の3倍以上の頻度でカスハラを経験しているということは間違いではなさそうです。これは決して軽視できる話ではありません。 ■不満のはけ口、嫌がらせが最多⁈ しかも、カスハラのきっかけとなった理由で多かったのが、 行政サービスの利用者・取引先の不満のはけ口・嫌がらせ:72.5% 行政サービスの利用者・取引先の誤認等が一因:57.1% 職員の対応が一因(業務上のミス):17.5% (※複数回答可のため100%にはなりません。) という結果で、職員が何かミスをしたことによって、過度なクレーム・カスハラに発展しているというものが多数ある訳ではなく、むしろ、単なる不満のはけ口として行われていたり、利用者側(多くは市民や事業者)が制度をよく理解しないままに無理難題を言っているようなケースが発展したもの、という実態が明らかになりました。 本来なら責められたり、文句を言われる筋合い
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「仕事」と「天職」を分ける英語 ― job / occupation / career / vocation / calling の地図

以前、occupation という単語のお話を差し上げましたときに、何に自分の時間を占領 (occupation) させているか、何に自分の時間の大半を occupy させているかを表す単語が occupation だというお話をいたしました。部屋が「使用中」というような場合には occupied という過去分詞を使って表します。その反対語は vacant です。日本語では「バカンス」という単語がそれに近く、その形容詞形が vacant。この vacant は「ヴェーイカン」と発音します。天職のことを英語では calling と言います。「神の呼び声」のことですね。「を呼ぶ」という意味を表す call を動名詞にして calling。これで「天職」という意味を表します。calling の元の意味は「呼ぶこと」なので、「天職」以外の意味で使われることももちろんあります。Oh, there's a calling. と言ったらそれは何かのきっかけで自分に呼び声がかかっている時に使います。There's a calling. と言ったら電話が来ているのかもしれませんし、何かのひらめきが得られているのかもしれません。怖い上司の呼び出しのことかもしれませんし、トイレに行きたくなったのかもしれません。何か自分にはチャンスが来ているという感覚を得ている時かもしれません。calling には、神や運命、使命感といった外からの声(呼びかけ)に応じるというニュアンスがあります。“Teaching is my calling.” → 教えることが自分の天職(使命)です。“I feel a calli
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公務員こそキャリアコンサルタントに向いている⁈

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、自分自身がキャリアコンサルタントの勉強を始めて感じた、「実は公務員こそ、キャリアコンサルタントという資格と相性がいいのでは?」というお話をしてみたいと思います。 ■住民対応=傾聴のプロフェッショナル? 公務員の仕事というと、事務処理や制度運用というイメージがあるかもしれません。 しかし、実際には、日々の業務の中で市民や住民との対話、相談対応、そしてときにはクレーム処理まで――人の声に耳を傾ける機会が非常に多い仕事でもあります。 この「話を聴く」というスキル。実は、キャリアコンサルタントにとって最も基本であり、最も重要な技術の一つなのです。 しかも、役所で聴かなければならないのは、決して業務に関する事ばかりではありません。 多くの公務員の方がご経験されているように、業務とは直接関係ない話、役所ではどうすることもできない相談やクレームなどを持ち込まれることも日常茶飯事ですね。 どんな相手でも、冷たくあしらうことなく話を聴かなければならない。 そういう経験を重ねていくうちに、話を聴く力、傾聴力が少なからず育まれているのです。 ただ、当の本人は、そのことに無自覚であることも少なくありません。 自分に話を聴くスキルが身についているという感覚よりは、ただ当たり前の業務をこなしているだけ、という感覚の方が強いからかもしれません。 それほど、役所の業務では多岐に渡る話しを聴くのがごく当たり前だから、その中にいては気づけないのも仕方ないかもしれません。 もちろん、それだけでそのままキャリアコンサルタントとして通用するほどの傾聴力があるという訳
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キャリアコンサルタントって??

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今日は、私が現在取り組んでいる仕事でもある「キャリアコンサルタント」について、少し詳しくご紹介したいと思います。 ■キャリアコンサルタントって、どんな資格? 「キャリアコンサルタント」という資格は、2016年に国家資格として正式に制度化されました。 労働者の職業選択やキャリア形成に関して専門的な相談を行うための資格であり、厚生労働省が設けた国家資格です。 「職業能力開発促進法」に基づいて規定されており、企業や教育機関、ハローワーク、転職エージェント、大学キャリアセンターなど、さまざまな場面で活躍しています。 ■何をする人なの?「働くこと」に関する悩みを持つ人に寄り添い、自分らしいキャリアを描くサポートをする専門家です。 相談者が自分の経験や価値観に気づき、選択肢を整理したり、前に進むための支援を行います。 カウンセリングの技法を使って相談者の悩みを傾聴し、実際の行動変容につながるような助言をするのがキャリアコンサルタントの役割です。 コンサルタントというと、 なにか解決策を提示したりという意味合いが強く、相談したらすぐにいい答えが得られると思いがちですが、実際にはそう簡単ではありません。 他者からこうした方がいいと言われて従う選択は、相談者の本当の気持ちとは違うこともあるかもしれません。 相談者自身がそのことに気づいていないこともあるでしょう。 それは、自分で自分のキャリアを選択したことにはならないのです。 キャリアコンサルタントの役割は、相談者が自分で自分のキャリア選択を行うための支援です。 そのためには、まずは相談者の悩みを深く
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💧 仕事の悩みと Water のカード

— Vision Quest Tarot が映す「心の流れと人間関係」—はじめに「仕事内容は問題ないけれど、人間関係がつらい」「成果は出ているけれど、気持ちがついていかない」仕事の悩みの中でも、感情や人との距離感 がテーマになるとき、Vision Quest Tarot では Water(ライダー版/Cup) のカードが多く姿を現します。Water のカードは、数字や条件ではなく 心の状態 を映し出します。感情をどう扱うかに目を向けると、キャリアの選択肢も自然に見えてきます。代表的なカード例と仕事の相談シーン✨ Ace of Water(新しい感情の始まり)絵柄:壺からあふれる水が流れ出し、谷川に合流していくメッセージ:新しい感情や愛情の芽生え、心が開かれる瞬間仕事での意味:→ 新しい職場や人間関係でポジティブな感情が生まれる。→ 「リセットして新しい信頼を築ける」兆し。相談者ストーリー:職場の雰囲気に不安を抱いていた方に出たカード。「小さな挨拶だけでもまずは始めよう」と意識し、徐々に関係が好転しました。✨ Four of Water(Abundance / 豊かさ)絵柄:4つの大きな壺に月明かりの水が静かにたたえられているメッセージ:満ち足りた状態、すでに与えられている恵みに気づく仕事での意味:→ 人間関係や評価は安定している。→ しかし「もっと欲しい」と思いすぎて不満を抱きやすい。相談者ストーリー:昇進できない焦りを感じていた方に出たカード。「無いものに目を向けず、今の環境の充実に目を向ける」ことに気づき、安心感を取り戻しました。→その落ち着きが周囲に良い印象を与えたのか、
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キャリアとは??

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 そもそもキャリアとは、いったいどういうものなのか、知ってるようでよく理解できていない人も多いと思うので、改めて ■キャリアの語源は「轍(わだち)」 「キャリア(career)」という言葉の語源は、ラテン語の**“carraria”**に由来しています。 これはもともと、「馬車が通る道」や「轍(わだち)」を意味する言葉でした。 つまり、「人が通ってきた道筋」「足跡」といったニュアンスがもともとの意味なのです。 一般的には、キャリアというと「仕事」に関連した言葉として使われることが多いイメージですが、語源に立ち返ると、決して仕事だけを意味するものではないことがわかります。 仕事だけに限らず、プライベートも含めた人生そのものの「轍」「足跡」がキャリアだということですね。 ■キャリア=“職歴”ではない 「キャリア」と聞くと、「職歴」や「スキルの積み重ね」というイメージが強いかもしれません。 「華やかなキャリアを歩んできた」「キャリアウーマン」などの言葉もあるため、どこか“成果”や“実績”を指しているように感じられがちです。 また、公務員の世界では、キャリア官僚とか、キャリア・ノンキャリアなどといった肩書のような使われ方をしているので、余計にキャリアという言葉が自分事として捉えられていないような側面もあるのかもしれません。 しかし、キャリアとはもっと広く、もっと深い概念です。 それは、これまで自分が選んできた道、経験してきたこと、育んできた価値観、さらに言えば、「いま何をしていて、これからどう生きたいか」という現在と未来のストーリーも含めて“
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🌍 仕事の悩みと Earth のカード

— Vision Quest Tarot が映す「安定・成果・基盤」—---はじめにFire 編では「情熱と行動」、Air 編では「思考と不安」を見てきました。  今回は **Earth(地 / ペンタクル)** に注目します。Earth のカードは、仕事占いで「収入・安定・成果・現実的な基盤」に関するテーマを映し出します。  キャリアで悩むとき、数字や条件を気にして引かれるのがこのスートです。---Earth(地)の特徴- 対応(ライダー版):Pentacles(ペンタクル)    - テーマ:安定・成果・基盤・現実性    - 仕事で出やすい場面        - 給与や待遇を気にしているとき            - 努力の成果が見えるか不安なとき            - 長期的な安定や生活基盤を重視しているとき        👉 Earth が多い時は、**「現実面に意識が集中している」** サイン。  条件や数字を整理すると、判断がしやすくなります。---代表的なカード例✨ Ace of Earth(始まりの基盤)- **絵柄**:大地に根を下ろした一本の若木、背後に輝く太陽    - **メッセージ**:        - 新しい安定の種まき            - 現実的な成果の芽生え        - **仕事での意味**:      → 新しい職場・副業・契約など「これから育てる種」が始まる。- **相談者ストーリー**: 副業を始めようか迷っていた方に出たカード。    → 「小さな種でも蒔けば必ず育つ」と受け止め、週末から少しずつ動き出しました。 
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公務員にキャリア意識が芽生えにくい理由

〜異動文化がもたらす“予測不能な働き方”〜 脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 キャリアコンサルタントになるための勉強を始めてから改めて、自分自身あまりキャリアというものを意識してこなかったなと感じました。 自分はどうなりたいのか、どういう経験を積みたいのか、どういうスキルを獲得したいのか、そういうことをぼんやりとしか考えていなかったように思います。 もちろん全く考えていなかったわけではないですが、一方で公務員という職業には、イメージしにくいというか、自分のキャリアというものを描きにくい側面もあるのだということに気づきました。 ■公務員の宿命とも言える“異動制度” 地方自治体の職員であれば誰もが経験するであろう「定期異動」おおよそ3年から5年周期で違う部署への異動を経験することになります。 異動希望調書や希望面談を行っている自治体も多いと思いますが、全ての職員の希望が叶う訳でもありません。 むしろ叶わないことの方が多いのが実情です。 やりかけのプロジェクトがあって、どれだけ今の業務にやりがいや手応えを感じていても、希望調書で異動したくないと意思表示していても、異動するなんてことは普通に起こりえます。 目の前の仕事をやり遂げたいという気持ちを持っていても、それをさせてもらえないのだから、キャリアプランを描きにくいのも無理のないことかもしれません。 ■異動=異業種転職に等しいことも 公務員の異動は転職に等しいとよく言われることがあります。 役所の業務というのは非常に複雑で業務内容も多岐に渡るため、部署が違えば全く畑違いの仕事をすることになります。 福祉、教育、税務、法務、
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なぜ公務員になったのか??

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 今回は、私がなぜ公務員になったのかという原点について、正直な気持ちで書いてみようと思います。 私が役所に入所したのは平成2年4月。 ちょうどバブルが弾ける直前の時代でした。 まだ高卒でも官民問わず就職口が多かった頃です。私は地元の工業高校に通っていましたが、当時の私は将来の夢や目標も特になく、大学に進学する気もなく、「何となく働くんだろうな」という感覚で日々を過ごしていました。 就職先を選ぶ際も特別な動機はなく、ただ「公務員なら休みが取りやすいし、親もやってるし、安定していそうだ」という理由だけで、公務員試験を受けました。 給料の高さを求めていたわけでも、地域に貢献したいという情熱があったわけでもなく、どんな仕事をするのかもよくわからず就職を決めていますから、正直、今振り返るととてもずさんな職業選択だったと思います。 それでも、実際に就職してみると、私は自分なりに公務員としての生活を楽しんでいたと思います。 なぜなら、私にとって仕事とは「あくまで生活のための手段」であり、それよりも大事にしたいのはプライベートの時間だったからです。 仕事をバリバリこなして生きていくよりも、趣味や自分の楽しみに時間を使う――そんなライフスタイルを理想としていました。 実際、就職後すぐにスキューバダイビングやスキーを始め、週末になると海や山へ出かけていました。 後にスキューバダイビングとスノーボードではインストラクターの資格まで取得するほどにのめり込みました。 今キャリアの専門家として自分自身を振り返ってみると、私は「ワークキャリア」ではなく、「ライフキ
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カレンダー通りに働かない生活

脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。 note始めてみて、びっくりしているのは、公務員を辞めようと思っている人、辞めて違う道を選択した人がものすごくたくさんいらっしゃるんだと改めて実感しています。 GWも今日で終わり。 今年のGWの連休は何連休か?来年は? なんて、ずっとカレンダーを気にする働き方をしてきました。 そういう意味では今年のGWはあまり嬉しくない感じでしたね。 公務員のお休みは基本カレンダー通りで、土日と祝祭日がお休み。 お盆休みという概念はありません。 年末年始は年末3日間と年始3日間の6日間が基本。 1月4日の通勤なんて、電車はガラガラ、、ほんとに行く意味あるのか、と思うくらい明らかに世の中動いてない雰囲気の中での出勤。 公務員を辞めて、フリーランスで働く生活を選択して、カレンダー通り働かなくてもよくなりました。 平日働いて、土日祝はお休みという概念は関係なくなりました。 朝も何時から仕事という勤務時間の縛りもありません。 反面、夜中も仕事することもしょっちゅうですし、土日も仕事してることもよくあります。 だけど、苦ではありません。 やりたい仕事をしているからです。 公務員の頃は、決まった勤務時間にカレンダー通り働くことや、時にはやりたくない仕事をやらないといけない場面も多々ありました。 気が乗らない休日出勤もたくさんありました。 そういう不自由さと引き換えに、身分や収入という安定を手にしていたんだなと思います。 今は必ず仕事が安定的にあるという保証はどこにもありません。 今月は仕事が忙しくても、来月は全く仕事が無いかもしれません。 平日も自由に時間を使
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【2025年完全版】運命数5の全て|自由と変化を武器にする最強の生き方

運命数5の方が持つ自由な魂、変化への適応力、多様な才能を最大限に活かし、恋愛・仕事・人間関係すべてで成功を掴むための包括的なガイドです。基本的な性格特徴から具体的な才能開花の方法、2025年の運勢まで、運命数5のあなたが知っておくべき全てを網羅。変化の激しい現代社会だからこそ輝く「自由」と「多様性」を武器に、制約に縛られない理想的な人生を築くための実践的なアドバイスを詳しく解説します。あなた本来の輝きを取り戻し、自分らしい成功と幸せを手に入れるための道筋を明確に示します。はじめに:運命数5の時代が到来している運命数5のあなたは、まさに今の時代が求める理想的な人材です。変化のスピードが加速し、多様性が重視される現代社会において、あなたが持つ 自由な発想力、変化への適応力、多様な才能 は計り知れない価値を持っています。従来の常識や固定観念にとらわれず、新しい可能性を見出し、自由自在に環境に適応していく能力—これこそが、これからの時代を生き抜くために最も必要な資質なのです。しかし、「落ち着きがない」「継続力に欠ける」「束縛されるのが嫌」といった理由で、自分の特性を否定的に捉えていませんか?そんな必要は全くありません。この記事では、運命数5の方が抱える悩みから真の強みの活かし方まで、すべてを包括的にお伝えします。あなたの持つ素晴らしい資質を最大限に引き出し、自由で充実した人生を歩むためのガイドとして、ぜひ最後までお読みください。運命数5の性格を最強の武器にする方法自由な魂を現代社会で活かす生き方運命数5の方が持つ「自由な魂」は、単なるわがままや無責任さとは全く異なります。それは、既存の
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『キャリコン試験対策』<理論(12)>:意思決定理論①~「迷い」とどう向き合うか~

前回はホランドを取り上げました。 今回は進路やキャリア選択の 「迷い」に光をあてた ジェラットの意思決定理論を ご紹介します。 キャリア支援において 「どう選ぶか」は非常に重要な視点。 その選び方に明確な考えを示したのが ジェラットの理論です。 「積極的不確実性」など キャリコン試験にも よく出るキーワードが多数あります。ジェラット(Gelatt,H.B.)の意思決定理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1. 教育現場におけるガイダンスの際の枠組み構築を目的として、意思決定論的アプローチの立場からキャリア発達における意思決定の仕方を提供するための理論を展開した。2. 「予測システム」、「価値システム」、「経験システム」、「決定システム」の4段階からなる連続的意思決定システムを提唱した。3. 探索的意思決定を繰り返し、最終決定へ至ることもあるが、現代のような変化の激しい時代においては最終決定はあり得ないとも考えた。4. 客観的で合理的な戦略(左脳)だけでなく、主観的で直感的な戦略(右脳)を統合する「積極的不確実性(Positive Uncertainty)」の概念を中心とした意思決定の枠組みを提示した。出典:第25回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験 ✅ 正解は…記事の途中で!1. ジェラットの意思決定理論とは? ジェラットはキャリア選択を 「意思決定のプロセス」として捉えました。 特に注目すべきポイントは以下の2つです。 ✅ 意思決定の4つのシステム (連続的意思決定モデル) 1. 予測システム: 将来に起こりうる結果を予測(情報収集) 2. 価値
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【2025年完全版】運命数4の全て|堅実さで勝ち抜く最強の生き方

運命数4の方が持つ堅実さ、誠実さ、継続力を最大限に活かし、恋愛・仕事・人間関係すべてで確実な成功を掴むための包括的なガイドです。基本的な性格特徴から具体的な才能開花の方法、2025年の運勢まで、運命数4のあなたが知っておくべき全てを網羅。激動の時代だからこそ価値を増す「堅実さ」を武器に、安定した幸せな人生を築くための実践的なアドバイスを詳しく解説します。あなた本来の力を発揮し、周囲から信頼される存在として輝くための道筋を明確に示します。はじめに:運命数4の真の価値と可能性運命数4のあなたは、現代社会が最も必要としている貴重な存在です。変化が激しく、不安定な時代だからこそ、あなたが持つ 堅実さ、誠実さ、継続力 は計り知れない価値を持っています。多くの人が表面的な成功や短期的な利益に踊らされる中、あなたは地に足をつけて、確実に歩みを進めることができる特別な才能を持っているのです。しかし、「堅実すぎて面白くない」「変化についていけない」と感じて、自分の良さを見失っていませんか?そんな必要は全くありません。この記事では、運命数4の方が抱える悩みから真の強みの活かし方まで、すべてを包括的にお伝えします。あなたの持つ素晴らしい資質を最大限に引き出し、安定した成功と幸せを手に入れるためのガイドとして、ぜひ最後までお読みください。運命数4の性格を最大の武器にする方法堅実さで勝ち抜く時代の到来現代は「堅実さが最強の武器」となる時代です。SNSやメディアでは派手な成功例ばかりが注目されがちですが、実際のビジネスや人間関係において最も信頼され、長期的に成功するのは運命数4のような堅実な人材なのです。
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🌬 仕事の悩みと Air のカード

— Vision Quest Tarot が映す「思考・不安・知恵」—はじめに前回の Fire 編では「情熱や行動」をテーマにしました。今回はその対極にある Air(風 / ソード) を取り上げます。Air のカードは「思考・不安・分析・試練」を映し出すスート。仕事に関する占いでは、考えすぎて動けない時や、不安が心を覆っている時 によく姿を見せます。Air(風)の特徴対応(ライダー版):Swords(ソード)テーマ:思考・判断・不安・試練仕事で出やすい場面決断を迷っている時考えすぎて行動できない時評価や結果が怖くて立ち止まる時👉 Air が多い時は、「頭の中にエネルギーが偏っている」 サイン。冷静さや整理が求められます。代表的なカード例✨ Ace of Air(始まりの知恵)絵柄:一本の羽根が空に立ち、つる草が巻き付いている。背景は広がる雲。メッセージ:新しいアイデアの芽生え真実を見抜く力仕事での意味:→ 混乱が整理され、考えが一筋の矢のように明確になる。→ 新しい計画や方針を立てるサイン。✨ Two of Air(Inner Peace / 内なる平和)絵柄:2本の羽根を両手で交差させ、背景には月と海。メッセージ:選択の迷い内面のバランスを取り戻す必要性仕事での意味:→ 選択に迫られているが、まずは冷静さを取り戻すことが先決。→ 決断は静けさの中で生まれる。✨ Seven of Air(Futility / 徒労)絵柄:折れた槍のような棒に羽根が結ばれ、岩に立てかけられている。鳥が飛ぶ空。メッセージ:空回り・報われない努力現状の方法の限界・壁仕事での意味:→ 今の戦略や働き方
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【Y-Biz】ニュース深掘り:「協力」と「逆境」が拓く、未来のキャリアと日本の可能性

はじめに2025年、日本のボードゲーム界に大きなニュースが飛び込んできました。世界で最も権威ある賞とされる「ドイツ年間ゲーム大賞」を、日本のボードゲームが初めて受賞したのです。この快挙は、単なるゲームの話題にとどまらず、これからの働き方や生き方、そして日本の若者だけでなく、セカンドキャリアを考えるシニア世代にまで、示唆に富むメッセージを投げかけているのではないでしょうか。「ボムバスターズ」快挙の背景今回受賞したのは、日本人ゲーム作家の林尚志さんが手掛けた「ボムバスターズ」という作品です。このゲームの最大の特徴は、プレイヤー全員が協力して爆弾解除に挑む「協力推理ゲーム」であること。対戦して誰かを打ち負かすのではなく、仲間と知恵を出し合い、一つの目標に向かって困難を乗り越えるという、新しい形の面白さが世界で高く評価されました。作者の林さんがこの作品を本格的に開発したのは、まさにコロナ禍の時期でした。対面での話し合いが難しい状況の中、オンライン通話や遠隔で遊べる仕組みを駆使して、仲間たちと時間を掛けてテストを繰り返したそうです。この開発秘話は、ゲームのテーマである「協力」が、開発過程そのものにも深く関わっていたことを物語っています。世代を超えたキャリア支援への示唆このニュースは、キャリアコンサルタントとして多くの人々と向き合う私にとって、いくつかの重要な示唆を与えてくれます。*若者にとってのヒント第一に、「協力」と「コミュニケーション」の重要性です。これまでのキャリア支援では、「競争社会を勝ち抜く力」が強調されがちでした。しかし、現代そしてこれからの社会では、異なるスキルや考え方を持
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秋の色と人生の彩り

車で山道を走っていると、ふと窓の外の景色に目を奪われました。赤や黄色に染まった木々が、秋の光を浴びて静かに輝いているのです。その美しさに、なぜか自分の人生が重なって見えました。若い頃は、青々とした木々の勢いに憧れていました。春や夏の色は、成長や挑戦の象徴であり、まっすぐに未来へと伸びていくエネルギーを感じさせます。私自身もそうありたいと願い、前だけを見て走っていた時期がありました。けれども今、折り返し地点を過ぎた自分の人生を考えると、秋の色合いがしっくりと胸に響きます。真っ赤に燃える葉もあれば、渋く落ち着いた黄や茶もある。その混ざり合いが、なんとも言えず深い美しさを生んでいるのです。秋の色は、ただ鮮やかなだけではありません。そこには「積み重ねた時間」や「移ろいの気配」がにじんでいます。若い頃のまっさらな輝きとは違い、喜びも失敗も、出会いも別れもすべてを抱き込んだうえでの彩り。決して派手ではないけれど、奥行きのある魅力があります。私はときどき、「これまでやってきたことに意味はあったのだろうか」と自問することがあります。けれど、秋の木々を眺めていると、その問いは少し違うのかもしれないと思えてきました。意味を見つけようとするよりも、積み重ねてきた時間そのものが、すでに色となって現れているのではないか。たとえ失敗や寄り道であっても、その一つひとつが今の私の色をつくっているのだと。秋はやがて冬へと向かいます。葉は落ち、木々は裸の姿になるでしょう。それでも春になればまた新しい芽が出て、緑が広がります。人生も同じで、どんな季節も巡っていく。秋の色を愛でることは、移ろいを受け入れ、次の季節への
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【Y-Biz】「成長の壁」を乗り越えるキャリア支援:CXという考え方

はじめに企業の経営者でも、組織で働く従業員でも、あるいは個人事業主でも、キャリアの道のりには必ず「壁」が立ちはだかります。「もっと成長したいのに、何から手をつけていいか分からない」「このままでいいのだろうか、と漠然とした不安がある」「大きな決断を迫られているが、どう選択すればいいか分からない」このような壁を前にしたとき、多くの人が立ち止まり、悩みます。しかし、その「壁」こそが、私たちをさらに成長させてくれる重要な機会なのです。この壁を乗り越えるための能動的なキャリア支援についてお話しさせていただきます。キャリアの「壁」は成長の証企業の成長過程で、組織や人事、事業に新たな課題が現れるように、個人のキャリアにおいても、「壁」は成長の証です。しかし、その壁の存在に気づかないまま過ごしたり、あるいは見ないふりをして避けたりすることも少なくありません。変化を恐れたり、失敗を避けたいという気持ちから、現状維持を選んでしまうからです。能動的キャリア支援とはキャリア支援と聞くと、転職の相談や履歴書の書き方を教えてもらうことだと考える方がいるかもしれません。もちろん、それも大切な支援の一つです。しかし、私が大切にしているのは、悩みや壁を、キャリアを根本から変容させる「能動的な機会」として捉えることです。私はこれをCX(キャリアトランスフォーメーション)と呼んでいます。これは、誰かに答えを教えてもらうのではなく、自分自身の力でキャリアを切り拓く力を身につけていく支援です。CX(キャリアトランスフォーメーション)の支援で得られること能動的にキャリアの変容を目指すCXの支援を通じて、あなたは以下のもの
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『キャリコン試験対策』<理論(11)>:RIASEC②~タイプの違いとマッチング精度を高める~

前回はホランドの 6つのパーソナリティ類型(RIASEC)を 中心に「人と職業のマッチング」の理論を 概観しました。 今回はそれぞれのタイプの特徴理解を深めながら 試験によく出る用語や判断のポイントを 丁寧に確認していきましょう。 今回も過去問を交えながら 確実に押さえていきましょう。 ホランド(Holland,J.L.)の理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1. 個人と環境を同一の8類型に整理し、個人と環境の類型が同一であることによって、より安定した職業選択がもたらされるとした。2. 現実的職業領域は、機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域を指す。3. 企業的職業領域は、人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域を指す。4. 職業興味類型の関連性は距離で表現でき、対角線上にある領域は類似の興味を示す。出典:第28回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験✅ 正解は…記事の途中で!1. 6つのパーソナリティ類型(RIASEC) ホランドは人の性格と職業環境を、 6つのタイプ(RIASEC)に分類しました。 ホランドのタイプは 六角形で表されます。 これは今や世界中で使われている キャリア支援の基本中の基本です。 ① Realistic(現実的) 機械・道具・作業系が得意 (例:技術者、整備士) ② Investigative(研究的) 理論や分析に強い (例:研究職、分析官) ③ Artistic(芸術的) 創造性・自由な表現を好む (例:デザイナー) ④ Social(社会的) 人の支援や教育が得意 (例:教師、看護師) ⑤ Ente
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🔥仕事の悩みと Fire のカード

— Vision Quest Tarot が映す「情熱・意志・挑戦」—はじめに前回の記事では、仕事の悩みに現れる **4つのスート(元素)** を整理しました。  今回はその中から **Fire(火 / ワンド)** に注目します。Fire のカードは、仕事の占いで出るとき、  「行動したい」「挑戦したい」という気持ちがすでに内側にあるサイン。  ただし、その情熱をどう形にするかで意味が変わってきます。---Fire(火)の特徴- 対応(ライダー版):Wands(ワンド)    - テーマ:行動力・意志・情熱・挑戦    - 仕事の悩みで出やすい場面        - 新しい挑戦を考えているとき            - やる気はあるが方向性に迷っているとき            - 直感的に「動きたい!」と感じているとき        👉 Fire が多い時は、「心の準備はもうできている」 と読めます。  あとは「どこにエネルギーを注ぐか」を決めることが大切です。---代表的なカード例 ✨ Ace of Fire(始まりの炎)- 絵柄:燃え立つ炎の中に一本の矢。背後には昇る太陽。    - メッセージ:        - 新しい情熱や可能性の芽生え            - 行動の火種が灯る瞬間        - 仕事での意味:      → 「新しい挑戦を始めるにはぴったりの時期」。      → 副業・転職・資格勉強など「始めたい!」という衝動を信じて動くサイン。    ---✨ Two of Fire(Will / 意志)- 絵柄:赤い花々の上、握りしめられた拳に2本の
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自己理解を促進するキャリア・アンカーの解説

職業生活を豊かなものとするためのはじめの一歩は、自己理解を成熟させることが不可欠です。自己理解を深めるのを手助けしてくれるツールはいくつもありますが、適当に選んで良いわけではありません。多くの方は何らかの会社や組織に”雇用される者”として、仕事に就くのではないでしょうか。とするならば、会社や組織の構成員の一人として働く上で大切にする必要があるのは何か、を紐解き、向き合うことが大切です。米国の心理学者エドガー・H・シャイン(1928年 - 2023年1月)が、組織内キャリアを形成するための職業的自我を8つの切り口で表現した概念が、キャリア・アンカー理論です。※自我とは、要するに「私はこういう人間って自覚できる自分」ということ。自己の経験、スキル、成長、直面するライフステージ、環境変化の影響などが複雑に入り交じって形成される価値観を示すもの。職業生活での拠り所になるものとされています。ここで注目して欲しいのは、キャリア・アンカーとは組織内キャリア形成のための理論であるということです。要するに起業したり、フリーランスで働くことを選択したのならば、キャリア・アンカーはあまり気にしなくてよし、ということです。私たちが仕事をする上で、悩んだり、迷ったり、不安を感じやすいのは、雇用される立場で仕事をしているという前提を無視することができないから。このことを踏まえて自己のキャリア・アンカーを認知し、これから自分が身を置く環境に適応していくためには、自己概念をどのように発達させながら折り合いをつけるべきかを考える羅針盤として活用します。また従来のキャリア・アンカーに関する考え方は、ゆずれないもの
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🔮 仕事の悩みに現れるスート(元素)とは?

— Fire・Air・Earth・Water が映す、あなたの心の状態 —はじめに「転職するべき?」「今の職場で頑張るべき?」仕事の悩みは、誰にとっても大きなテーマです。タロットカードは単なる未来予知ではなく、自分の心の状態を映し出す鏡でもあります。特に Vision Quest Tarot では、カードが 4つのスート(元素) に分かれていて、それぞれが「悩んでいる時の心の焦点」を教えてくれます。4つのスート(元素)と仕事の悩み🔥 Fire(火 / ライダー版のワンド)対応:行動・意志・情熱(ライダー版:Wands)仕事で出やすい悩み「挑戦したいけど迷っている」「やる気はあるけど方向が見えない」👉 Fireが多い時は、すでに動きたい気持ちが強い。進むべき方向を定めれば、一歩を踏み出せるサインです。💡 相談者の例新しい資格に挑戦したいけどそのための学校の授業料など、勇気が出ない、と占った方に Two of Fire が出たことがあります。「心はもう動きたい」と気づいてから、後悔するよりは挑戦と心を決められたようです。🌬 Air(風 / ライダー版のソード)対応:思考・分析・不安(ライダー版:Swords)仕事で出やすい悩み「考えすぎて動けない」「評価や結果が怖い」👉 Airが多い時は、頭で考えすぎて現実が動かない。思考を整理し、行動とのバランスを意識する必要があります。💡 相談者の例「転職すべきか迷っている」と占った方に Seven of Air が出ました。実際はまだ求人も調べていない状態で、「頭の中だけで堂々巡りしていた」と自己分析され、まずは転職エージェントに登録すると、
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『キャリコン試験対策』<理論(10)>:RIASEC①~「人と職業のマッチング」を読み解く~

前回はサビカスの 「キャリア構築理論」について 語りと意味づけに注目した 構成主義的な視点をご紹介しました。 今回は一転して、より特性因子論に近い 伝統的アプローチであるジョン・L・ホランドの理論を取り上げていきます。今回も過去問を交えながら 確実に押さえていきましょう。 ホランド(Holland,J.L.)の理論に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。 1. ホランドはアメリカの職業心理学者で、青少年や成人に支援を行った経験に基づいた、ライフ・キャリア・レインボー理論を提唱した。2. ホランドは、個人と環境はいずれも6つのタイプに分類されると主張している。3. ホランドの6領域は、現実的領域(Realistic)、研究的領域(Investigative)、芸術的領域(Artistic)、社会的領域(Social)、企業的領域(Enterprising)、保守的領域(Conservative)である。4. ホランドの6領域に基づいた代表的なキャリア・アセスメントツールとして、厚生労働省編一般職業適性検査[進路指導・職業指導用](GATB)が挙げられる。出典:第25回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験✅ 正解は…記事の途中で!1. ホランド理論とは? ホランドの理論は 「人と職業のタイプが合致すれば  満足度が高くなり、定着しやすくなる」という いわゆる パーソナリティ・職業マッチング理論です。 人にはそれぞれ 「向いている職業環境」があり 職業側にも求められる パーソナリティの傾向がある— それがホランドの根本的な考え方です。 彼はすべての人や職業を 6つのタイプに
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『キャリコン試験対策』<理論(9)>:キャリア構築理論②~「ストーリー」から見える未来~

前回は、マーク・L・サビカスの 「キャリア構築理論」の核となる考え方や 「ライフテーマ」について取り上げました。 今回はその続編として 「キャリア・アダプタビリティ」や 「キャリア構築インタビュー(CCI)」など より具体的な実践的視点から この理論を深掘りしていきます。 「人生は物語である」— そう語るサビカスの理論は 支援者としてクライエントの語りを どう聴くか、という問いにも 通じる重要な理論です。 今回も過去問を交えながら 確実に押さえていきましょう。 サビカス(Savickas,M.L.)の提唱するキャリア構築理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1. キャリア・アダプタリティは、関心(Concern)、コントロール(Control)、自信(Confidence)で構成される。2. 人と環境の整合性は、変化する動的なものであり、個人の解釈や理解によって異なる主観的なものである。3. キャリアカウンセリングの実践においては、クライエントの内面に既に存在する自己を実現することが重要である。4. キャリア構築インタビューには、「3歳から6歳までに起きた3つのストーリーを聞かせてください」などの特定の質問がある。出典:第28回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験✅ 正解は…記事の途中で!1. 重要な2つのキーワード サビカスのキャリア構築理論を理解するうえで欠かせないのが 「キャリア・アダプタビリティ」と 「キャリア構築インタビュー(CCI)」の 2つです。 「キャリア・アダプタビリティ」とは 変化の多い時代において 個人が柔軟に適応していく力のこと。 以
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『キャリコン試験対策』<理論(8)>:キャリア構築理論①~「ストーリー」がキャリアをつくる~

前回は相互作用モデルの エドガー・H・シャインの理論を 取り上げてきました。 今回はマーク・L・サビカスの 「キャリア構築理論」に フォーカスしていきます。 サビカスの理論は 「キャリアは自分の物語(ナラティブ) を通して構築されていく」 という考え方をベースにしており 不確実な時代におけるキャリア支援の視座 という点で非常に重要な理論です。 今回は、試験にもよく出る サビカスの「キャリア構築理論」について 実際の過去問と一緒に見ていきましょう。 サビカス(Savickas,M.L.)が提唱したキャリア構築理論における「ライフテーマ」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1. ライフテーマとは、変化の激しい環境において、自らを克服して適応していく過程のことである。2. ライフテーマとは、自分自身に関する意思や行動に関する自己語りそのもののことである。3. ライフテーマは、それまでのキャリア・トランジションにおける気持ちや決断のきっかけ、拠り所などが語られる中で明確になる。4. ライフテーマは、変化するグローバルな文脈の中で、すべき仕事を見つけることで明確になる。出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験✅ 正解は…記事の途中で! 1. サビカスの理論とは? サビカスのキャリア構築理論は ナラティブ・アプローチ(語り) をベースにしています。 彼はこう考えます。 「人は、物語を語ることで自己を理解し  過去の経験に意味を与え、未来の方向性を見出す」 キャリアは、与えられるものではなく 「自らが意味づけて創っていくもの」。 この構築的なプロセスを支援するの
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30代前半、このまま今の仕事を続けていいの?──迷いを整理するための「3つの理由」

2時間の構造化インタビューで“腹落ちする進路(適職)”を言語化するキャリア支援をしています。自分に合った進路や適職がわからず迷う方に、納得できる自己分析のヒントをお届けします。30代前半女性のキャリアは特別な時期30代前半になると、多くの女性がキャリアについて立ち止まります。20代は「とにかく経験を積もう」と走り続けられる。40代は「続けるか辞めるか」だけでなく、役職や生活基盤の現実が重くのしかかる。その狭間にある30代前半は、ライフイベント(結婚・出産・転居など)とキャリア選択がちょうど重なりやすく、他の年代とはまったく違う判断軸が必要になるのです。特に女性の場合には…ライフイベントとキャリアが重なりやすい「同じ仕事しかしていない」と経験を過小評価しやすい「30代前半で動かないと手遅れ」と焦りやすいこうした不安が、キャリアに向き合うときの大きな壁になります。ご相談事例「私は30歳の女性です。新卒から同じ会社で8年ほど事務の仕事をしています。仕事自体は嫌いではありませんが、正直やりがいを感じられず、このまま続けていいのか迷っています。とはいえ、特別にやりたいこともなく、転職する自信もありません。どう判断すればいいでしょうか?」結論:まず「今の仕事を続ける理由」を3つ言葉にしてみる多くの方は「辞めるか続けるか」という二択から入ってしまい、堂々巡りに陥ります。けれども大事なのは、先に「今の仕事を続ける理由を3つ出してみること」です。なぜ「3つ」なのか?心理学の研究でも、人は理由を3つ程度挙げられると納得感が増し、自己決定感が高まるとされています(「3の法則」と呼ばれる現象です)。1
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