(12日目)静かなるブラック。

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コラム
もう12月ですな。
かつては師走って雰囲気も肌で感じてたけど、
年々そんな感じもなくなってきたよなー。

年明けから店が開いてると、
年末に急いでたんまり買い込む必要もないしね。

それこそ、
四半世紀前に働いていたスーパーなんか、
年末なんて、それこそ戦闘モードで挑んだもんさ。

改めて”四半世紀”なんて書き方すると老いを感じるぜ。

話を戻して、
年末の3日間なんて納品なんかも変則的。
それこそ早朝からトラックがバンバンきてさ、
気分的にお祭りモードなワケ。

開店したらしたで、
商品の補充追いつかへんし、
レジに長蛇の列で途切れへんし、
店長が異様にハイテンションやし。

店閉めたら閉めたで翌日の準備あるからさ。
朝早くから夜遅くまで働いていたのは今は昔。

けどね、
若かったのもあったけど結構楽しかったけどね。
当時はブラック企業なんてワードもなけりゃ、
世間様も「別に?」って感じだったし。エリカ様だし。

そこでは、
・体育会系のノリ満載
・やたら飲みに誘われる(若手かつ、イジりがいのあるヤツは特に。)
・やたら寄り添う(相談事は特に。頼られる時が嬉しいから。)

こんな感じだった。

しかしながら、
ブラック企業を意識し出したのは前職(教育業)あたりかな。
知らず知らずのうちに、自分もブラック化してたんだよなー。

自分の場合は↓の流れでブラックに染まった。
1)やたら評価される。(給料・役職もかなり上がった)
2)自分の意見や発言が結構持ち上げられる。
3)働くほどに評価される。(実際に幹部クラスが連勤を競い合ってた)
4)「これが当たり前」という社内常識を植え込まれる。
 例えば…、
  L 労働基準法は会社経営を分かっていない!と叩き込まれる。
  L 有給休暇を取る奴は貢献意識が無い!と叩き込まれる。
  L 労働災害は隠蔽することが当然!と叩き込まれる。
5)↑に反する考え方を述べた瞬間、説教部屋が待っている。

こんな感じで、しっかり染まり社畜決定。

で、
会社辞めることを決めたあたりで気づいた。
これ、おかしくない?』って。

気づくのおせーよ!と言わないで。
社畜化した従順なるしもべ。
そんな私はまるで、
 〜羽をもがれた天使。
  〜足の折られたサラブレッド。
   〜ビーフの入っていないビーフシチュー。

もう正しい問いかけを自分にすることもなくなっていたのさ。
だから正しい答えを導くことすらできなかったワケさ…。

あと、ブラック企業でがむしゃらに働いていて気づいたんだけど、
仕事しかしてへんから、自分の知識が劣化してた。
発想力もまったく無くなっていた。

そう、
ブラックで働くことは体・心の健康だけでなく、
自分の能力すらも削られていると自覚しなければならぬのです。


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今日のおまけ:
写真は大阪梅田の阪急百貨店前の風景。
もうクリスマス気分やな〜と季節を感じる。
百貨店前のディスプレイは時期ごとに更新されてるんだけど、
いつもかわいく仕上げてるからスゲーな、と。
こういうのは新鮮な気分になって素敵ですな。



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