キャリア支援とデザイン作成がなぜ一緒なのか

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コラム
昨日のnoteで「突然デザイナーの仕事に強く興味を持ち、自分でもデザインの仕事をやってみたいと思い始めた」ということをお伝えしました。私は現在、就職支援や働く人の悩み相談など、キャリア支援に関わる仕事をしています。

デザインの仕事として、今は見様見真似でロゴ作成や名刺の作成、Webバナーの作成をフリマアプリで細々とやっている状態ですが、なぜ私がキャリア支援の仕事をしながら、一方で複業(副業ではありません)の形でデザイン作成をやり始めたかというと、その理由は次のような2つのものになります。

①シニアとなった今、いつ雇用されて収入を得る仕事がなくなるか分からない。年金を貰うまでは何とかフルタイム雇用で仕事をするつもりだが、年金生活になると、パート雇用とフリーランスの複業で収入を確保したい。そのために、自分だけでやれそうなデザインの作成を仕事にしたい。

②パラレルに2つの仕事をやるのなら、2つの仕事に共通する価値観的なものがあった方が良い。キャリアについての最近の考えとデザイン思考とは、どこか共通する部分があるように思われる。それが何かを追求しながら2つの仕事をやっていくことに魅力を感じる。

①については、それほど説明の必要なないと思いますが、私がやりたいデザインの仕事とは、フリマアプリなどを利用して自分ひとりで作成して微々たる収入を得るワークであって、デザイナーと言えるようなものではありません。それでも、クリエイティブな仕事に変わりはないですし、そのクリエイティブな仕事というのを私はセカンドワークとしてやってみたかったのです。

可能なら、70歳ぐらいまではパート雇用とフリーランスの複業でやっていきたいですし、健康で体力があれば、70過ぎてもフリーランス的に自分でデザインの仕事を続けていきたいと考えています。今からフリーランス的に自分ひとりでできる仕事を育てようとしているのは、ゆくゆく高齢で雇用働きが難しくなった時の対策です。

②については、少し分かりにくいかも知れません。「パラレルに2つの仕事をやるのなら、2つの仕事に共通する価値観的なものがあった方が良い」というのは、もちろん、なくても何の問題もありません。これは私の傾向として、このように考えて仕事を選ぶ方が仕事のやりがいを感じやすいということです。

問題は、「キャリアについての最近の考えとデザイン思考のどこが共通する部分なのか」という点ですね。それは、今ははっきりと説明することができません。何となく感覚的に共通する部分があるのではないかと考えています。ですので、「それが何かを追求しながら2つの仕事をやっていくことに魅力を感じる」のです。どこか、哲学的な感じですが、このようなことを考えながら仕事をやることに私は仕事のやりがいを感じます。

デザインの定義には様々なものがあります。例えば、あるサイトでの定義は、「問題の本質を深く掘り下げ、問題を解決するための設計を行う。設計に基づいた見た目(表現)を作る。その見た目を検証し、問題解決に導けるよう試行錯誤を繰り返す」とあります。

キャリアの定義にも様々なものがあります。キャリアとは、仕事も含めた人生全般を意味する言葉であり、その人自身の価値観や生き方に深く結びついている言葉だと言えます。デザインの「問題の本質を深く掘り下げ」という部分と、キャリアの「自身の価値観や生き方に深く結びついている」という部分は呼応していますね。「仕事も含めた人生全般を見直す」ことがキャリアを考える第1歩だとすると、それは、デザインの「設計に基づいた見た目(表現)を作る」に当たるのかも知れません。

キャリアというのは、当然、仕事も含めた人生全般を見直した後、仮説に基づいたキャリアプランを立て、試行錯誤を繰り返してキャリア形成していく過程です。デザインも、見た目を検証し、問題解決に導けるよう試行錯誤を繰り返して創られていきます。こう考えていくと、キャリアの考えとデザイン思考は何となく似通っているように思えるのです。





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