17. 【有名大学の講義が無料!】Yale大学の講義「幸福の科学」で学んだこと

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数年前から、大学で開講している授業を一部オンライン上のプラットフォーム(EdexやCourseraなど)で公開する動きが加速しています。

有料授業の中には、授業をコンプリートすれば修了証を発行してくれるものもありますし、MBAを取得できるレベルまで仕組化している大学もあります。

(日本は近年「リカレント教育」が注目されるようになってきましたが、こういった点では、まだまだ欧米に遅れをとっている印象です。)

私は時々Courseraで興味がある授業を受講しているのですが、その中でも
Yale大学が提供している「The Science of Well-Being(幸福の科学)」というコースは、非常に興味深い内容だったので、メモしたことを一部シェアさせて頂こうと思います。

▼「幸せ」の定義
そもそも、どんな状態を「幸せ」というのでしょうか?

現在、一般的には「今この瞬間ポジティブな気持ちでいるか」ということと「自分の人生全体を通して、うまくいっている感覚があるか」という2つの要素があると考えられています。

今日この一日を落ち込んだ気分で過ごしていないか、ということはもちろん、「何だかんだ自分の人生ってうまく進んでるな~」という感覚も大切なんですね。

▼「幸せ」への誤解
私たちの多くが、幸せに対するバイアスを持っていると言われています。

そのバイアスを持っているがために、幸せに向かって突き進んでいたはずなのに、逆に幸福度の低下に繋がってしまうというリスクがあります。

それが前回の記事でもご紹介した「Miss Wanting(ミスウォンティング)」です。

ミスウォンティングとは、「あることを達成(あるいは手に入れれば)すれば幸せになれる」と思い込んでしまう現象です。

例えば、
超一流企業に入ってお金持ちになって、好きなものを好きなだけ買える生活ができれば幸せになれる!

と思っていても、実際に実現してみると
毎日業務後も会いたくもない取引先との会食ばかりで、家族との心の距離は離れ、精神的に満たされずむしろ不幸な気持ちになるばかり…
という結末だってあり得ます。

このようなミスウォンティングが起こる要因の一つとして、「他人と比較してしまう」という人間の脳の機能が挙げられるといいます。

元来人間は、自分より優れた人間に注目するようできており、それは今でも変わらないのですが、現代の私たちは、過剰なまでに「他人との比較」を助長する世界の中で生きているため、より「ミスウォンティング」を起こしやすい環境にいるのです。

▼他人との比較で不幸にならないために
人間は何らかの基準で自分と他人の比較を行い、自分を不幸に追い込んでしまうことがあります。

この基準は「参照点」と呼ばれ、多くの人は「超お金持ち」「超イケメン(あるいは美人)」「超賢い人」を基準にしてしまっています。

この「比較する心」そのものを変えるのはなかなか困難ですが、「参照点」を変えることはできると、講師のLaurie Santos博士は提案しています。

つまり、SNSやテレビを通じて、現実的でない参照点をむやみに見るのは
避けた方が良い、ということです。

ここで博士が言及しているのは、高い目標を持つな、ということではありません。

自分だけの人生の目標なのですから、他人が既に歩んだレールばかり真似する必要はありません。

自分の意思で決めるからこそ、自分らしく、幸せな人生が歩めるはずです。

今の自分にとって何か幸せなのか?を自分自身で決められるかどうかが、幸せへの鍵だということを学んだ講義でした。
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