パニック障害と「やりたいことが分からない」
「やりたいことが見つからない」
「自分のやりたいことが分からない」
「自分がどうしたいのか分からない」
こんな風に思ったことはありませんか?
実はパニック障害 (不安障害系) の方は、このようにおっしゃる方がとても多いのです。
何かしたいけれど、自分が何をしたいのか分からない。どうしたいのかが分からない。
「自分の楽しいと思うことをやりなよ」なんて友達や家族に言われても、その “楽しいと思うこと” が分からない。
そんな経験はありませんか?
今回は、なぜパニック障害の方がそのような傾向になりやすいのかという事について、書いてみようと思います。
◆「やりたいことが分からない」の正体
以前の記事「パニック障害の方の家庭環境 “3つ”の傾向」でも触れていますが、「やりたいことが分からない」というのには、主に幼少期の生育環境 (家庭・学校など) が大きく関係しています。
パニック障害の方の生育環境には、大きく分けて3つの傾向があります。
①大声で怒る・暴力的な親
→両親のどちらか (または両方が) 大声で怒ったり怒鳴ったり、ヒステリーになることがある。または、子供の精神や肉体を暴力的にコントロールしようとする。
②心配性の親
→心配性の親は元々不安感を感じやすいため、不安を抱えながら子育てをしています。
「これは危ないよ」「あれはやめたほうがいいよ」「これをするとこうなってしまうよ」などと子供に言うことも多く、(精神的に)自分の安心できる範囲に子供がいるようにします。
自分のコントロール外に子供がいると、自分自身が不安になるからです。
③甘やかしてしまう親
→本当は子供が自分で判断した
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