炭水化物抜き、ジム通い…なぜ失敗しやすいのか?
多くの人が「痩せたい」「健康的な体を手に入れたい」と考え、ダイエットに挑戦します。特に炭水化物抜きダイエットやファスティング、筋トレを目的にジム通いを始める方も多いでしょう。しかしこれらの方法に取り組んでも、目標を達成できず挫折してしまうことも少なくありません。ではなぜ失敗しやすいのか?科学的な根拠を踏まえつつ、考えられる理由をご紹介します。1. 炭水化物抜きダイエットの落とし穴「炭水化物抜きダイエット」は短期的には体重が落ちやすいため人気のダイエット方法ですが、長期的には失敗しやすい理由があります。これは炭水化物が体にとって重要なエネルギー源であり、不足するとさまざまなデメリットが生じるためです。まず炭水化物は体のエネルギー源であり、脳や筋肉が正常に機能するためには必要不可欠です。炭水化物を極端に減らすと体は代わりに脂肪をエネルギー源として使おうとする「ケトーシス」という状態に入ります。これが続くと疲れや集中力の低下、さらには便秘や免疫力の低下などの不調が現れることがあります(Feinman et al., 2015)。また炭水化物を抜くことで一時的に体重は減少しますが、その多くは体内の水分が抜けることによるものです。炭水化物を再び摂り始めると体は水分を蓄え、リバウンドする可能性が高まります。また炭水化物抜きダイエットは長期間続けるのが難しく、食欲が増して結局摂取量が増えてしまう「リバウンド」のリスクもあります(Sacks et al., 2009)。このように炭水化物を極端に制限することは体に負担をかけやすく、持続しにくいことが失敗の一因です。2. ファスティングで陥りやす
0