初めてファスティングをチャレンジする人へ【これ知っておこう】<後編>

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こんにちは、ショウです。僕のブログを読みに来て頂いてありがとうございます。

今回は「ファスティング」についての投稿で、初めてファスティングをする人に向けて「これは知っておいて損はないですよ〜」というようなことを書いていきます。一般的にはファスティングの期間は1週間程度と言われていますが、最初は4日間程度でやってみることもお勧めです。

ちなみにこれ、後編です。前編がありますので読んでいない方は前編からご覧ください。


○栄養とエネルギー

私たちは「栄養」がなければ生きていくことができません。それは多くの方が理解していることだと思いますが、そもそも栄養とは何のことでしょうか?

「お腹が空いてきたら、とりあえず何か食べよう!」
「栄養バランスとかそんなの気にしていられないから、とにかく空腹を満たしたい」

こんな言葉の使い方をされたりしますよね。でも、栄養と身体の関係がどう影響しているのかというのは、いまいちイメージしずらい感じがしませんか?

その理由の1つは「栄養」と「栄養素」の違いがしっかりと認知されていないというのがある気がします。ここ、改めて説明します。


例えば、あなたが豚肉を食べたとします。でも、その豚肉が直接あなたの筋肉になるかと言われたら、そういうわけではありません。豚肉は身体の中で消化・吸収されてエネルギーに変換をされます。これを「栄養」といいます。身体に良い成分のことを栄養ということではないのです。

そして、栄養に必要な材料を身体の外から取り入れますが、この材料のことを「栄養素」といいます。栄養と栄養素は同じものを指すのではありません。食事で栄養素をとって体内で栄養活動がないと人間は生きていくことはできません。要するに、ビタミンやミネラルは「栄養」ではなく「栄養素」なんです。細かいですが、これは知っておいて損はありません。

そして、食べ物に含まれている栄養素を知り、身体にどんな影響を与えるのかを知ること。これが「栄養学」です。
糖質、脂質、たんぱく質は「三大栄養素」といって、体の土台となり、エネルギー源にもなります。これにビタミン、ミネラルを加えると「五大栄養素」と言われています。


次にエネルギーについてみていきます。
人間のエネルギーの源は何でしょうか?例えば、自動車だったら、ガソリンを燃やしてそのエネルギーでエンジンを動かすことになります。人間は、身体を動かすには筋肉を動かすことになりますが、筋肉の動かしてるものは ATP(アデノシン三リン酸)といいます。

これ、めっちゃくちゃ重要な用語なので、絶対に覚えておいてください。

ATP は細胞の中で作られていて、その生成に必要はものは「酸素」と「栄養素」です。要するに、エネルギーを生み出すためにはATPが必要で、ATPを作るためにも色んな種類の栄養素が必要になってくるということです。

次に各栄養素について簡単ではありますがまとめてみましたので、ご覧ください。

○糖質

三大栄養素の1つで、炭素・酸素・水素が結合した有機化合物です。
1gあたり4kcalのエネルギーを発生します。どんな栄養素よりも素早くエネルギーになるのが特徴です。「糖質=炭水化物-食物繊維」

(分類)
・単糖類:一般的に甘みがあってよく溶ける。ブドウ糖(グルコース)など
 cf.単糖とは、それ以上分解すると糖質ではなくなる、糖質の最小単位のもの人間の脳はグルコースをエネルギー源としていて、不足すると記憶力が低下したり、脱力感を感じたりします。

・少糖類:単糖が2~10個結びついたもの。オリゴ糖など

・多糖類:単糖が10個以上結びついたもの。でんぷんなど
余った糖質は体脂肪に変わって、脂肪細胞に貯蔵されてしまいます。エネルギーの源になるのですが、過剰に摂取しすぎると肥満になっていきます。

○脂質

三大栄養素の1つで、ダイエットをしている人からすると「脂質=悪」だと捉えている人は少なくありません。確かに、過剰摂取をするのが良くないのは間違いないですが、重要な栄養素の1つです。最も大きなエネルギー源であり、1gあたり9kcalのエネルギーが発生します。


○たんぱく質

三大栄養素の1つで、骨や筋肉、皮膚、髪、血液など身体のあらゆる部分を作る材料になっています。たんぱく質が足りなくなると新陳代謝が適切にできなくなったり、皮膚や血管などの弾力が失われてしまいます。

また、傷の治りが悪くなったり、免疫力が低下して風邪などを引きやすくなることもあります。なので、健康な身体を維持していくためには、たんぱく質を含む食べ物をしっかりと摂る必要があります。

たんぱく質は糖質と違い体内に吸収することは出来ず、余ったら尿として排泄されます。過剰なたんぱく質は分解されて窒素になり、さらにアンモニアになります。アンモニアは身体にとって有害な物質であり、肝臓で尿素に変えられた後に、腎臓で濾過されて尿となります。たんぱく質を摂りすぎると窒素を尿に変える処理が多く必要になり、肝臓や腎臓に大きな負担を与えてしまいます。

また、動物性たんぱく質を摂りすぎるとカロリーオーバーになってしまったり、大腸にいる悪玉菌のエサになったり、腸内環境が乱れる原因となってしまいます。

※アミノ酸について
私たちの身体はたんぱく質から出来ていますが、そのたんぱく質を構成するのがアミノ酸で20 種類あります。それが様々な繋がり方をすることでたんぱく質の違いが生まれます。

・必須アミノ酸:体内で合成することができない
・非必須アミノ酸:体内で合成することができる

たんぱく質の栄養価の指標となるものがあって「アミノ酸スコア」といいます。必須アミノ酸にはそれぞれ必要量があるのですが、各必須アミノ酸がどれだけ含まれているかの指標を示し100に近い数値であればあるほど良いとされています。1つでも量が少ないものがあると、作られるたんぱく質の量が制限されてしまいます。

○ビタミン

三大栄養素の働きを助け、身体を整える役割がある有機化合物です。人間の身体に必要なビタミンは13種類あって、身体の中では作ることが出来なかったり、または非常に微量なので食べ物から摂る必要があります。

・脂溶性ビタミン:A/D/E/K
油と一緒に摂ると吸収されやすいです。肝臓が保管場所で、水溶性に比べて排出されにくいです。

・水溶性ビタミン:B群/C
汗や尿で排出されやすく、体内に貯めておくことができません。そのため、摂りすぎに注意する必要はなく、毎日摂ることが必要になってきます。 

1 ビタミンA
レチノールとカロテノイドの 2 種類の総称

・「目のビタミン」と言われるくらい大きく影響を与える
網膜で光を感じる物質(ロドプシン)の主成分がレチノールであるため、不足すると視覚障害や夜盲症を引き起こします。

・粘膜を正常に保つ
口や鼻、喉、胃腸など体内の粘膜を健康に保つのに役立ちます。鼻や喉などの粘膜は、異物や病原菌の侵入を防ぐバリアとして働くので、不足すると風邪などの感染症にかかりやすくなります。

・新陳代謝を促進
常に新しいものに変わっている皮膚、髪の毛、爪などの細胞を活性化させています。
(多く含まれているもの)
モロヘイヤ、にんじん、レバー、春菊、ほうれん草、南瓜 etc...

2 ビタミンD
「骨を強くするビタミン」

・カルシウムのサポート役
食べ物からカルシウムが吸収されやすくなるように助けたり、骨や歯に届けたりしています。血液にカルシウムが少なくなった時には、ビタミンDが骨からカルシウムを溶かして血液に届けたりしているので、ビタミンD不足は骨の成長に大きな影響を与えます。

・日光でも合成される
食品から摂取するだけでなく、直接日光を浴びることで体内で作り出すことができます。1 日10分~20分ほど散歩したりするのがお勧め。

・花粉症にも効く
花粉症などのアレルギー各種にビタミンDが効くというデータもあります。
(多く含まれているもの)
さんま、うなぎの蒲焼、イワシ、サケ、あん肝 etc...

3 ビタミンE
「若返りのビタミン」

・強い抗酸化力
体内で発生する活性酸素や過酸化脂質の悪影響から身体を守り、老化の進行を遅らせると言われています。細胞膜などに多く含まれ、活性酸素の攻撃から細胞膜を守る働きをしてくれます。

・血流を良くする
血液中でコレステロールや脂質を運ぶためのリボたんぱく質という物質の中にも存在しているので、ビタミンEの抗酸化力によって酸化のダメージから血管を守ることができ、動脈硬化など生活習慣病の発生を防ぐことにも役立ちします。

また、血管を収縮させる神経伝達物質を抑えることで毛細血管を広げて血流を整えるので、細胞の新陳代謝を促進させ、頭痛や肩こり、冷え性などの悩みの改善にも繋がり、ホルモンバランスを整えるためにも有効です。

・女性にとって嬉しいビタミン
女性ホルモンの生成を助けて生殖機能を保護する働きがあり、生理不順や生理痛の改善、不妊にも効果があると言われています。また、細胞の酸化を防いでくれるから、肌の代謝を促し、シミ予防にもなります。
(多く含まれているもの)
パプリカ、オリーブオイル、モロヘイヤ、南瓜、アーモンド etc...

4 ビタミンK
「血液」と「骨」に必要不可欠なビタミン

・止血ビタミン
血液を固めて止血させるための因子を活性化させます。ビタミン K が不足すると出血が止まりにくくなったり、鼻血が出やすくなったりします。

・骨を丈夫にする
骨のたんぱく質を活性化させて、骨の材料となるカルシウムをしっかり取り込む手助けをしてくれます。不足すると、せっかく食べ物から吸収されたカルシウムが骨から血液に溶けてしまいます。

・腸内細菌によって合成される
ビタミンKは食品から摂取するほかに、腸内細菌によっても合成されるので、不足することはあまりないといえます。
(多く含まれているもの)
ひじき、豆苗、納豆、モロヘイヤ etc...

【ビタミンB群】
糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素の代謝を支え、エネルギーとして活用するために身体の機能を整える特徴を持っています。1つだけでは効果を発揮しにくいので、ビタミンB群は一緒に摂取することが望ましいとされています。 

5 ビタミンB1
糖質代謝と疲労回復

・疲労回復
身体は運動すると乳酸が溜まって疲れを感じる仕組みになっていますが、ビタミンB1は乳酸を分解してエネルギーに変える手助けをしています。

・糖質代謝
糖質をエネルギーに変える働きをしています。不足すると糖質がうまくエネルギーにならないために、イライラやストレスを感じたり、食欲不振、疲れやすくなったりします。

・お酒好きは積極的に摂取を
ビタミンB1はアルコールの代謝にも必要なので、お酒好きな人も積極的に取り入れましょう。肝臓の働きを活発にしてアセトアルデヒドを早く排出するので 2日酔いにも効きます。
(多く含まれているもの)
豚肉、うなぎ、たらこ、玄米 etc...

6 ビタミンB2
脂質代謝、発育のビタミン

・発育促進
全身の細胞の再生と成長を促進する働きがあります。爪や髪の毛が伸びるのも、子どもが大人へ成長していくのも、ビタミンB2のおかげ。

・三大栄養素の代謝
糖質、たんぱく質、脂質の代謝を促してエネルギーに変える働きがあります。なかでも、脂質の代謝に不可欠と言われています。

・甲状腺の活性維持
不足するとホルモンバランスの乱れが起きて、新陳代謝の乱れが生じます。

・生活習慣病予防
酵素と一緒に働くことで動脈硬化など、過酸化脂質の増加が原因で起こる
生活習慣病の予防にも効くと言われています。
(多く含まれているもの)
レバー、うなぎ、チーズ、卵、カレイ etc..

7 ナイアシン
お酒好きには嬉しいビタミン

・2日酔い予防
お酒に含まれているアルコール分解することが仕事です。飲みすぎて 2 日酔いになった時も辛さを和らいでくれます。

・3大栄養素の代謝
糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変えるときや、魚や肉などに含まれるたんぱく質が筋肉や皮膚などの細胞になる時のサポートをしています。ナイアシンは食品方摂るだけはなく、必須アミノ酸であるトリプトファンから作ることもできます。欠乏することはほとんどないです。
(多く含まれているもの)
たらこ、マグロ、カツオ、アジ、さば etc... 

8 ビタミンB6
肉魚好きには欠かせないビタミン

・たんぱく質代謝の中心となる栄養素
身体のなかでたんぱく質が無駄なく使われるようアミノ酸に分解し、そこから他のアミノ酸を合成したり、神経伝達物質などを合成する反応に関わっています。

・お肌のトラブル予防
皮膚炎を予防することから発見されたビタミンで、不足すると肌荒れや口内炎などの肌のトラブルを多く引き起こしてしまいます。ただし、腸内細菌によって、一部体内でも合成することができるので欠乏症はあまり起こりません。
(多く含まれているもの)
レバー、マグロ、にんにく、カツオ、サンマ etc...


9 葉酸
造血のビタミン

・赤血球を作る
ビタミンB12と一緒に働きます。血液の主成分で身体中に酸素を届けます。

・DNA を作る手助け
細胞分裂を助けるため妊娠中や成長期の子どもには欠かせません。妊娠中に不足すると、生まれてくる子どもに異常が出る場合もあります。順調な成長を促すためにも、妊娠前からの摂取がお勧めです。

・記憶力のサポート
記憶力の衰えや物忘れの予防にも役立っています。
(多く含まれているもの)
レバー、ブロッコリー、モロヘイヤ、ウニ、菜の花 etc... 

10 ビオチン
美肌効果があるビタミン

・皮膚や粘膜を健やかに守る
コラーゲン生成を助ける作用や頭皮の血行促進などいろいろな作用を持っていると言われていて、皮膚や粘膜の健康状態を保つ働きもあります。

・エネルギー代謝サポート
糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変えるサポートをしています。少なくなると倦怠感を感じますが、腸内細菌によって体内でも作られますので、無くなることはほとんどありません。
(多く含まれているもの)
レバー、卵、あさり、カレイ、舞茸 etc...

11 ビタミンB12
赤い造血ビタミン

・赤血球を合成する
葉酸と一緒に赤血球を合成します。不足すると巨大な赤血球ができてしまったり、数が減ったりして、悪性貧血にかかったりします。

・脳神経にも働く
脳や脊髄にある、全身をコントロールする中枢神経や、全身に張り巡らせた末梢神経が正しく働くようにコントロールしています。
(多く含まれているもの)
しじみ、ハマグリ、あさり、レバー、赤貝 etc... 

12 パントテン酸
抗ストレスホルモン

・ストレスを和らげる
ストレスを和らげ、イライラを解消する働きをします。

・ 3大栄養素の代謝
糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変えるサポートをしています。
(多く含まれているもの)
レバー、卵黄、納豆、アボカド、鶏ささみ etc...

13 ビタミンC
肌や骨、血管を守り、風邪を予防する

・美肌に効くホルモン
ビタミンCは体内のコラーゲンを作る働きに関わっています。コラーゲンはたんぱく質の一種として皮膚の弾力や骨の丈夫さを維持し、血管をしなやかに保ちます。

・紫外線対策
シミの元になるメラニンの生成を抑える働きもあるので、肌の紫外線対策にも有効です。

・抗酸化力
老化やがんの原因になる体内の酸化の悪影響から身体を守ります。

・血管を守る
悪玉コレステロール(LDL)による血管ダメージを抑えて、動脈硬化や心筋梗塞など心臓血管系の病気の予防にも役立ちます。

・感染症と闘う
免疫機能にも関わり、病原菌を攻撃する白血球の働きを高め、感染症にかかりにくくしてくれます。

・ストレスに対抗する
外部からのストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを作る働きにも関わっています。
(多く含まれているもの)
赤ピーマン、キウイ、柿、パプリカ、ブロッコリー etc...

○ミネラル

三大栄養素の働きを助け、身体を整える役割がある無機化合物です。人の身体の96%は炭素・水素・酸素・窒素から出来ている有機物で、残りの4%はミネラル(無機物)で出来ています。なので、身体を正常に維持するためにはミネラルも正しく補給することが欠かせません。

・骨や血液など身体の構成成分になる
・体内の酵素などの働きをサポートをする
・体液の浸透圧やpH値を整える
・神経や筋肉を正常に保つ働きを持つもの
などなど。これらの働きを正常に行うにあたり、必要なミネラルが不足すると健康に害を与えてしまいます。必ず摂取が必要なものを「必須ミネラル」といいます。

・主要ミネラル:100mg/日以上のもの
カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウム
・微量ミネラル:100mg/日未満のもの
鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバル

1 カルシウム
骨や歯を作るミネラル

・人の体内で最も多いミネラル
体重の1.5~2%を占めみに言われていて、その99%は骨と歯など硬い組織に存在しています。残りの1%は、血液中や筋肉、神経に存在しています。

・色んな作用
○心臓や全ての筋肉が正常に収縮するのを保つ
○血管の壁を強くする
○血圧を下げる
○血液凝固
○酵素の活性化
○ホルモンの分泌、細胞分裂などの作用サポート

・カルシウム量維持
血中には常にほぼ一定のカルシウム量が維持されていて、その量が不足すると、骨から溶け出して足りなくなった分を補います。

・イライラ解消
毎日の生活に関係する、神経を安定させてイライラを解消する効果があります。不足すると神経過敏になってしまいます。

・リンとの関係性
リンが増えるとカルシウムが減ってしまうので、リンの摂りすぎには注意しましょう。
(多く含まれているもの)
チーズ、あじ、イワシ、干し海老、牛乳 etc...

2 リン
カルシウムとのバランスが大事

・骨や歯などの成分
人の体内にカルシウムについで多く存在しているミネラルで、ほとんどはカルシウムと結びついてリン酸カルシウムになり、骨や歯を構成します。

・核酸の成分
リン脂質として DNA や RNA など細胞内の核酸の成分にもなります。

・ATPの構成成分
エネルギー源である ATP の構成成分であるほか、ビタミンB1の補助因子として糖質や脂質の代謝にも関係しています。

・カルシウムとの関係性
カルシウム摂取が少なくて、リンが過剰になってしまうとカルシウムが溶け出してしまい、骨密度が低下するために骨軟化症、骨粗鬆症になることもあります。
(多く含まれているもの)
チーズ、レバー、イワシ、スルメ、マグロ etc...

3 カリウム
塩分摂りすぎの人に

・体内の余分な水分を排出
人間の細胞には、細胞内に入ってきたナトリウムを汲み出し、カリウムを取り込むことによってバランスを保つ機能があります。これによって体内の水分量を一定に保ったり、それによって血圧を調整したりしています。

・過剰摂取は心配不要
多く摂っても尿から排泄されるため問題はありません。
(多く含まれるもの)
バナナ、アボカド、ほうれん草、アーモンド、里芋 etc... 

4 硫黄
独特の匂いを発する

・たんぱく質から摂取
硫黄は体内で単独で存在することはなくて、メチオニンやシステインなど含硫アミノ酸の成分として吸収されます。たんぱく質を普通に摂っていれば、必要量を摂ることができます。

・エネルギー代謝のサポート
ビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素となって、糖質や脂質の代謝のサポートをします。

・解毒作用
有害ミネラルの蓄積を防ぐので、ニキビや水虫などにも効果が期待されています。
(多く含まれているもの)
肉類、カツオ、マグロ etc...

5 ナトリウム
最も身近なミネラル

・体の水分調整
細胞と細胞の間にある細胞間液や、体内をめぐる血液の量をコントロールしています。

・体液の浸透圧維持
浸透圧を維持し、酸とアルカリのバランスを保っています。

・筋肉、神経の働きを正常に維持する
神経伝達、筋肉の収縮、糖やアミノ酸の腸管での吸収に関わっています
(多く含まれているもの)
即席中華麺、食塩、生ハム、梅干し、イワシ etc...

6 マグネシウム
カルシウムとのバランスが大切

・骨の構成成分
人間の体の中にあるマグネシウムの約3分の2は、骨に存在してカルシウムやリンと一緒に骨の構成成分になっています。

・酵素の作用を活性化する
細胞核やミトコンドリア内、細胞質などに広く分布していて、約300種の酵素反応に関わっています。

・体の中で大事な働きをしている
○エネルギー産生に関与
○体温調節
○神経伝達
○筋肉収縮
○ホルモンの分泌 etc... 
(多く含まれているもの)
ほうれん草、玄米、金目鯛、豆腐、バナナ etc...

7 鉄
赤血球を作るミネラル

・酸素の運搬と貯蔵
赤血球のヘモグロビンと結合しており、肺から取り込んだ酸素を全身の細胞に供給しています。また、筋肉のミオグロビンと結合して、酸素の運搬と貯蔵を行っています。そして、肝臓、骨髄、脾臓にも存在し、出血などでてつが失われた時に利用されます。

・2種類あって吸収力が違う
食品に含まれている鉄はヘム鉄と非ヘム鉄に分けられていて、吸収率はヘム鉄は非ヘム鉄の約5倍も高いと言われています。
(多く含まれているもの)
レバー、小松菜、しじみ、牛肉、生揚げ etc... 

8 亜鉛
美味しいを感じるミネラル

・100種類以上の酵素として働く
新しい細胞を作るために必要な酵素の成分で、新陳代謝を活発にしたり、エネルギーを作り出したり、ウイルスから身体を守っています。

・味覚を正常にする
舌の表面の味蕾にある味を感じる細胞を作る働きをしていて、不足すると味覚異常を引き起こします。
(多く含まれているもの)
レバー、牡蠣、カラスミ、牛肉、納豆 etc...

○食物繊維

いろいろな食べ物に含まれていますが、人の身体では消化・吸収されないで腸内を通過するものがあります。一部は腸内細菌によって処理されますが、エネルギーとして使われることはなく、消化管を通過して残った食べかすや新陳代謝を終えた細胞壁、腸内細菌の死骸とともに便として排泄されます。腸内細菌のバランスを整えるために食物繊維は役立ち、腸を良い状態に保つことができます。
また、消化されないことで便のカサを増やすと便通も良くなるため、腸内の流れを滞りなくスムーズにすることで、大腸がんの予防にもなります。


<水溶性食物繊維>
○ネバネバ、ヌルヌルとした粘性と水分保持力が強い
・ペクチン:果物や野菜に多く含まれる
・アルギン酸:昆布やわかめなどの海藻類に多く含まれる
・グルコマンナン:こんにゃく
・βグルカン:大麦など

○腸にゴミがたまると発酵して毒素ができてしまうので、肌荒れや病気の原因にもなってしまいます。

○食べ物が水溶性食物繊維に包まれると、腸内を通るスピードが緩やかになります。糖質の消化吸収速度が遅くなり、急な血糖値上昇を抑えてくれます。

○コレステロールなどの余分な脂質を吸着して排出したり、腸内の粘膜を守って善玉菌を増やす効果もあります。

<不溶性食物繊維>
○水に溶けにくいので胃や朝で水分を吸収して膨張します。
ex.セルロース、ヘミセルロース

○腸を刺激して便通を促進してくれます。

○不溶性の食べ物はゴボウなど繊維質の強い食べ物が大半なので、良く噛まないといけないのですが、それが食べ過ぎを防いで満腹感を得られることにも繋がります。

○酵素
酵素:体内の触媒(たんぱく質で出来ている)
活性化エネルギーを下げることで、分解速度を早めます
化学変化の分解→相手の数だけが必要
触媒の分解→1つでも OK(量が増えれば更に働く)

〜酵素の特徴〜
・たんぱく質の触媒なので、たんぱく質っぽいです。

①最適 pH と温度があり、得意な環境がある
→変性すると失活する
→熱や酸に弱い

②基質特異性:分解できる相手が決まっている、自分の相手以外分解しない
種類が多いので「〜ゼ」をつける ex.アミラーゼ、ラクターゼ

③補酵素:酵素を元気にする(ビタミン・ミネラル)

〜酵素の種類〜
1 食物酵素(外から取り入れるもの)
・生の野菜や果物、発酵食品に含まれます。主に消化を助けてくれる働きがあります。普段食べるものを食物繊維が多いものにすることも、消化酵素を節約するために役立ちます。

・熱に弱く、48℃以上になると壊れやすくなります。

2 体内酵素(身体の中で作られる潜在酵素)
①消化酵素:食べ物を分解する働きをする
②代謝酵素:栄養素の作り変え、組織の修復 etc
私たちの身体の中では3000種類以上の代謝が行われていますが、この時に酵素がなければ代謝がうまくいきません。
酵素の一番の働きどころは【消化】の作業です。 消化作業が過酷になればなるほど、酵素と酵素を作り出すためのエネルギーはそこで消費し続けられることになります。

そうなると、代謝酵素はパワーダウンを余儀なくされることになります。代謝酵素が⼗分に働けなくなれば、その箇所に不具合が生じるのは当然のことで、体調の崩れや病気の原因になります。代謝酵素のパワーを高めるためには、「消化作業を休ませること」または「消化酵素の仕事を軽減させてあげること」この2つが大事になってきます。

○ファスティング4日間プラン
準備期:1 日
断食期:2 日
回復期:1 日

(準備期)
断食期を向かるためのウォーミングアップの期間です。ファスティングの効果をより高めるために、体内環境を整え万全の状態で臨むための期間なので、肉や揚げ物は普段以上に摂取を控えるようにしましょう。 

<マゴワヤサシイ食>
マ:豆類、納豆や豆腐などの大豆加工品
ゴ:ゴマやナッツなどの種実類
ワ:わかめや昆布などの海藻類
ヤ:野菜類
サ:魚(特に小型の⻘背骨類)
シ:しいたけやなめこなどのキノコ類
イ:じゃがいも、さつまいもなどのイモ類

これら7種類の食材を毎日の食事の中で満遍なく摂っていくのが理想です。
1食、あるいは1日で全種類を摂ることが難しかったとしても、1週間単位で漏れのないように摂ることが望ましいです。水は良質なものを1日2リットルを目安にしましょう。
身体の脂肪酸のバランスを整えるために、オメガ3が含まれている油 (ex.荏胡麻油、亜麻仁油)を毎日大さじ1〜2杯摂ることもあわせてお勧めいたします。断食期開始の前日は、なるべく夜8時までには食事を終えるように調整いたしましょう。

(断食期)
まずは起きたらお水を飲みましょう(200ml~400ml)この 2 日間は3食の食事を全てドリンクに置き換えます。私たちは普段の生活で、毎回の食事を通じてもしっかりと水分を摂っているので、食事を摂らないファスティング中は、いつも以上に水分を摂ることが大事になってきます。
また、料理や後片付けも含め、今まで食事にあてていた時間が短くなるので、その時間を活用して今まで出来なかったことにチャレンジするのも
お勧めです。

(回復期)
2日間の断食期を終えたら少しずつ通常の食事に戻していきます。味覚が今までよりも研ぎ澄まされているはずなので、食材の味がしっかりと堪能できるものを選びましょう。

初日は生野菜や果物、お粥などがお勧めです。4日目以降も 3日間は消化が良いものを食べることをお勧めいたします。



といった感じで、かなり概要を書いてきたのですが、ファスティングプランは色んなやり方があるので、ここで挙げたのは本当に参考程度で。
酵素ドリンクを使うファスティングもあれば、そうでないものもあります。

前編・後編通じて伝えたいことは、ファスティングは専門性が高いものなのですが、これを理解し実践することで、これからの人生に大きな影響を与えるレベルのものを得られる可能性があるということです。

僕の投稿を読んで頂くことで、少しでもファスティングに興味を持って頂けると嬉しいです。

もし、ファスティングをもっと知りたいと思って頂いた方には、こちらも是非ご覧頂きたいです。
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