勘違いされやすい!【宿便】の正体とは?

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こんにちは、ショウです。僕のnoteを読みに来て頂いてありがとうございます。

今回は【宿便】についての話をしていきます。
デトックスの一環として、ファスティングをすると身体に溜まってる『宿便』がどっさり出て、腸内環境がキレイになって、体重も落ちるんだっていう都市伝説的なものがあります。
ダイエットをしている人なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、それって本当なのでしょうか?

特に、ダイエットの業界において「宿便を出すことによって一気に2〜3kg痩せることも夢じゃない」というような誇大広告により、あたかも宿便が健康被害や太る悪の根源かのような記載をしているものもあったりします。

これ、本当なのでしょうか?

まず、単刀直入に答えを言ってしまいましょう。
これは嘘です。

消化管は、口側から肛門側へ向かって食べた物を移動させるため蠕動運動をしています。常に動いているので、同じところがずっと谷ということはなく、谷にもなれば山にもなります。

また、腸の壁は数日で新しい細胞に置き替わり、新陳代謝をしているのでヘドロのように便がこびり付いてしまうことはあり得ないのです。

では、宿便の正体とはなんなのでしょうか?

実はこれは【胆汁】であると言われているのです。
胆汁とはコレステロールを原料に作られる分泌物の事で、肝臓で作られます。普段は胆嚢に溜められて、油物、肉、魚の脂などが腸に入ってきたときに、脂質を乳化して消化・吸収しやすくする為に十二指腸から分泌されます。

<胆汁の働き>
・十二指腸に食べ物(特に脂肪)が入ってくると、胆嚢が収縮し、十二指腸内に胆汁が分泌されます。胆汁は脂肪の消化を助けて、吸収を促進させます。

・肝臓の持つ解毒作用と協力して、老廃物を体外へ排出する働きがあります。
<ex>
古くなった赤血球が役割を終えて破壊されると、「ピリルビン」という色素が分解の過程で生じ、幹細胞はビリルビンを水に溶けやすい形にして胆汁中に排出しています。最終的に、消化管中に分泌され便とともに外に出ていく
コレステロールも最終的には肝臓から胆汁を介して排泄されます。

そして、腸と肝臓は【腸肝循環】というものが行われていて、十二指腸に分泌された胆汁は全て便中に排出されるわけではなくて、腸内で吸収されて
再利用されます。その割合は90%〜95%と言われています。
身体の中に溜まる毒素、老廃物は脂肪組織に蓄積されていくので、脂質(コレステロール)を原料として作られる胆汁も体外に排出すべきですが、腸肝循環されるので定期的にデトックスすべきなのです。

そのためのお勧めの手段の1つが【ファスティング】です。ファスティング中は「食べない」状態が続くので胆汁は使われませんからね。
ファスティングの回復食として梅干しを摂ると胆汁も一緒にドバッと出ます。梅干しに含まれるクエン酸は腸に刺激を与え蠕動運動を促してくれたり、腸内環境を整える効果も期待できます。

その際に水分も大量に摂取するので腸肝循環より胆汁も一緒に体外へ排出されていきます。

是非こちらの記事を参考にしてください。ファスティング回復食の1食目として非常にお勧めです。

では、今回は以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。


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