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今日は、「断られること」について書きます。
私はこれまでの仕事人生で、たぶん人より多く、断られてきました。電話の仕事をしていた頃は、一日に何十回と断られる毎日。そして今も、形を変えて、断られる日々は続いています。
断られるのが怖くて、足が止まっている人へ。今日は、断られ続けてきた人間の、正直な話です。
■ 一日に何十回も、断られていた
私は以前、電話で営業のアポイントを取る仕事をしていました。
この仕事は、断られることが日常です。朝から電話をかけて、「結構です」と切られる。「忙しいので」と切られる。何も言われずに、ガチャンと切られる。ひどいときは、こちらが名乗り終わる前に、切れている。一日が終わる頃には、断られた回数なんて、もう数えていません。
「営業電話なんて、断られて当たり前でしょう」と思われるかもしれません。その通りです。頭では、私も分かっていました。
でも、頭で分かっていることと、心が平気でいられることは、別なんです。
■ 正直に言うと、慣れることはなかった
よく、「断られ続ければ、そのうち慣れるよ」と言われます。
正直に言います。私は、慣れませんでした。
何百回、何千回と断られても、冷たく電話を切られた瞬間は、毎回、ほんの少しだけ、胸のどこかがチクッとしました。回数を重ねれば心が鉄になる、なんてことは、少なくとも私には起きなかった。隣の席のベテランも、あるとき、同じことを言っていました。
だから、もしあなたが「断られるたびに傷つく自分は、弱いんじゃないか」と思っているなら、先に言っておきます。
それは、弱さじゃありません。人に何かを断られて、本当に何も感じない人のほうが、たぶん少ない。チクッとするのは、あなたが真剣にやっている証拠です。
■ 変わったのは、「受け止め方」だった
慣れはしなかった。でも、続けるうちに、ひとつだけ、確実に変わったものがあります。
断られたときの、「受け止め方」です。
最初の頃の私は、断られるたびに、こう思っていました。「自分の話し方が悪かったんだ」「やっぱり自分はダメなんだ」と。断られた理由を、毎回、全部、自分という人間に引き受けていた。だから一本切られるたびに、心が削れていく。
でも、何百回と電話をかけるうちに、だんだん見えてきたことがあります。
相手には、相手の事情がある、ということです。
たまたま、ものすごく忙しい時間だった。直前に、別の嫌なことがあった。そもそも、その商品がまったく必要ない状況だった。電話の向こうの「結構です」の裏には、こちらからは絶対に見えない、相手側の事情が山ほどある。
つまり、断られた理由の多くは、そもそも「私」ではなかったんです。
■ 「断られた」と「否定された」は、違う
ここが、今日いちばん伝えたいことです。
「断られた」と「人として否定された」は、まったくの別物です。
断られたのは、「その時の、その提案」です。タイミングかもしれない。内容かもしれない。相手の状況かもしれない。でも、私という人間の価値が判定されたわけじゃない。
文字にすると、当たり前に見えますよね。でも、断られた直後の頭の中では、この二つが、ぐちゃっと混ざるんです。「提案を断られた」が、いつの間にか「自分はダメな人間だ」にすり替わっている。気づかないうちに。
だから私は、断られるたびに、心の中で言い直す練習をしました。「いま断られたのは、この電話。私そのものじゃない」と。
傷つかなくなったわけじゃありません。チクッとは、する。でも、引きずらなくなった。切り分けができるようになってから、立て直しが、目に見えて早くなりました。
■ 今も、私は断れ続けている
偉そうに書いてきましたが、実はこれは、過去の話ではありません。
今の私も、形を変えて、断られ続けています。
出品したサービスは、まだ売れていません。ページを見てくれた人はいるのに、購入には至らない。これは、言ってみれば、静かに「断られている」状態です。ガチャンと切られるわけじゃない。ただ、そっと、通り過ぎられていく。
正直、こたえる日もあります。
でも、そのたびに、あの頃の自分が体で覚えたことを、思い出すようにしています。いま断られているのは、「今の、このページ」だ。私という人間が否定されたわけじゃない。直せるところを直して、また次にいけばいい。
電話の現場で叩き込まれたこの考え方に、今いちばん助けられているのは、ほかでもない、私自身です。
■ 断られるのが怖くて、動けない人へ
もし今、あなたが、断られるのが怖くて、足が止まっているなら。
応募したい仕事がある。誘いたい人がいる。頼みたいことがある。言いたいことがある。でも、「断られたら」と思うと、動けない。
その怖さは、本当によく分かります。私も、受話器を持つ手が重い朝が、何度もありました。
ただ、これだけは、数えきれないほど断られてきた経験から、言えます。
断られても、あなたの価値は、1ミリも減りません。減ったような「気がする」だけです。そして、その「気がする」に人生の選択肢を渡してしまうのは、あまりにもったいない。
断られたら、チクッとします。でも、それだけです。あなたが、あなたでなくなるわけじゃない。
■ 最後に
断られ続けた日々は、しんどかったけれど、私に大事なことを教えてくれました。
断られることと、否定されることは、違う。
この一行を、頭じゃなく体で覚えられたことが、あの日々のいちばんの収穫だったと、今は思います。そして、売れない時期を歩いている今の私を、その一行が支えてくれています。
今日、どこかで断られて、ひとりで落ち込んでいる誰かに、この記事が届いたらと思います。大丈夫です。断られたのは「それ」であって、あなたじゃない。
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