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名前が思い出せないこと

精神科看護師の桂次です 前回は「癌と認知症」という投稿をし、認知症にはならないようにしていきたいといった内容を投稿しました。 しかし、その割に私は芸能人や物の名前が出てこないことが度々あるんですよね。 TVを見ていても「あのドラマに出ている人」「あのグループの人」など顔は知っていて、関連情報も次々と言えるのに、肝心な名前が出て来ない。 皆さんもそんな経験はありませんか? 最初は「認知症の始まりか?」と不安視していたんですが、詳しく調べるとこれは認知症とは関係のない「語健症」という状態だけだったようです。 人間の記憶のメカニズムは「インプット→保持→アウトプット」の3つのステップがあるのですが、名前が出て来ないに関しては「アウトプット」の過程が弱っているからなんだそうです。 つまり、記憶はしっかりしているのに、それを引き出す力が弱まっている、だから名前を言われると「あー、そうだった」と思い出す訳です。 原因は脳の疲労、単なる度忘れなどが挙げられますが、生活習慣の改善や休息で改善できるものだそうです。 また、アウトプットの能力向上をするのも大切で、例えばですが、CMに出演している芸能人名前を声に出して言うなども、良い訓練だそうです。 ただし、名前を言われてもピンと来ない、その人自体を忘れているような場合は要注意で、その場合はアウトプットだけでなく、保持の機能が障害されている可能性があるので要注意です。 例えば「朝ごはんに何を食べたかを思い出せない」は良いですが、「朝ごはんを食べたかどうかはわからない」といった、事象の一部ではなく、事象そのものを忘れてしまうような場合は、認知症の可能
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癌と認知症

精神科看護師の桂次です。今回は「癌と認知症」について投稿をしたいと思います。 最近、親戚が闘病の末に癌で亡くなりました。 非常にお世話になった大好きな方だったのですが、その方は生前「認知症じゃなくて癌で良かったよ、本当にラッキーだ」と話していました。 正直、「癌がラッキーだとは笑えない冗談だ」と受け取っていましたが、その方が亡くなってからこの言葉の意味をよく思い出すようになり、私は「癌と認知症」を比較するようになっていました。 ところで、「癌」にも「認知症」にもなりたくないと考えている方は、その確率はどのくらいだと予測しますか? 知っている方も多いと思いますが、「癌」は2人に1人、認知症は5人に1人とが罹患すると言われています。*認知症は65歳以上の5人に1人です。 そこから算出すると、一生のうちに癌にも認知症にもならない方は40%しかいません。 半分以上の方はどちらか、もしくはその両方に罹患する試算です。 当然、どちらにも罹患したくありませんが、どちらか選べと言われたら・・・ 「生きる」という側面から見ると「癌」にはなりたくありませんし、「自分らしさ・尊厳」という側面から見ると「認知症」にはなりたくありません。 そこで、自分ならと考えると・・・、やはり私も「自分らしさ・尊厳」を重要視し、「癌」を選択するでしょう。親戚もそういったことを話していたのかもしれません。 人は100%死ぬ訳ですので、そうなのであれば、厳しい痛みや体力の低下はあるものの、自分も含めて周囲の人達に準備をする期間、自分らしく過ごす「時間」がある方が良いという考え方ですね。 「癌と認知症の比較」など不謹慎なお
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恋愛が苦しいならメンクリ行こう

女性の恋愛相談に乗っていて何度も何度も経験したことがあるのですが、女性から愚痴や相談を聞いていると「恋愛がつらくて仕方ない」「私は嫉妬深すぎる」「私は異常だ」「死んでしまいたい」と日々繰り返すので、そこまで苦しくて自分も変われなくてさらに希死念慮があるのなら一度メンタルクリニックに行ってみては?と私はアドバイスします。実際私もそれで通院してフラッシュバックもパニック発作も治まりましたし、ネガティブ思考も減りました。 ところがそのアドバイスは必ず無視されます。100%無視されてきました。 「じゃあ行ってみようかな……」とならない女性というのは、恐らくそう言った自分を実は他者から認めてもらいたい、「君は全然おかしくないよ!」と言われたい、承認欲求を持っているのだと思います。 だから「君の脳内はホルモン分泌に異常があるね」という医師の言葉を否定・批判と捉え、余計に私は頭がおかしいんだ!と感じてしまう。それを想像して病院に行くことを避けるのではないでしょうか。 安心してください。あなたの心が、あなたの思考がおかしいのではなく、脳内物質に異常が起きているだけです。 そもそも恋愛は心でしているのではありません。脳内物質によるものです。そしてそれは幼少期の体験からずっと脳内物質の放出が狂ったままになっている可能性が非常に高いです。その人間の仕組みを間違えてはいけません。 「自分の嫉妬心ておかしいかも」 「浮気されてるような不安が止まらない」 「彼を束縛してしまっている」 「毎日つらくて泣いている」 「彼の女友達を全員消してやりたい」 「自分が最優先じゃないと怒りが湧く」 そんな方々は必ず、必
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押し括と手話

精神科看護師の桂次です。 今回は「推し活と手話」について投稿をします。 先月、私の勤めている病棟に難聴を持つ統合失調症の患者さんが入院しました。最初は筆談をしていましたが、タイムラグが大きく、同時に非常に達筆な方であった為、筆談でのコミュニケーションに限界を感じていました。そんな時に異動してきたの20代の女性看護師は、偶然にも日常生活程度であれば手話が出来る看護師でした。 その看護師から手話を教えて貰い、その患者さんとのコミュニケーションは各段にスムースになり、何より患者さんの表情が明るくなって来た印象を受けました。 *手話はやってみると非常に便利で、お互いが離れていても会話が出来ますし、夜など静かな環境でも周囲に気付かれなくコミュニケーションを図れる点が素晴らしいです(特に4人部屋では有効)。 しかし、なぜ20代の女性看護師は手話が出来るのか?非常に興味を持ち、その理由を本人に聴いてみました。 その看護師の回答は、昨年NHKの手話講座に好きなアイドルが出演していて、それを機会に覚えたとのこと、俗に言う「推し活」というものの一環であると笑って話していました。 正直、「推し活」という文化には疎く、あまり理解をしている方ではありませんでしたが、「推し活」というエネルギーを原動力にして、新しいものにトライしていく姿勢に感動すら覚えました。実際、そのエネルギーは最低でも1人の患者さんの笑顔を増やしたのは紛れもない事実ですから。 皆さんは何か「推す」ものはありますか? 私はこれを機会に少しずつ手話の勉強を始めています。手話を覚えると楽しいですよ。★宜しければ「フォロー」をお願いします。今
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依存症になってしまったら・・・

精神科看護師の桂次です。 今回は「依存症になってしまったら」を投稿をします。 前回は「最近話題の依存症について」と題して、依存症のメカニズムについて、私が知り得た知見を投稿させて頂きました。 今回は「依存症になってしまったら」について投稿をさせていただきます。 *私は治療者ではないため、あくまで個人の精神科看護師としての経験と知見によるものとして、参照程度に見て下さい。 依存症の克服に関して「〇〇依存を克服しました、もう絶対にしません」なんて芸能人が話をしている記事を目の当たりすることがありますが、個人的には依然症の完全克服は不可能だと思っています(恐らく多くの先行研究もそういったものが多いはずです)。 それはなぜか?脳が大量のドーパミンを作った記憶を絶対に忘れないからです。そのために完治が不可能と言われています。 では、どうするのか?それは「触れない」「見ない」に尽きます。 例えばパチンコ依存症の方がいくら止めようと思っても、友人や会社仲間にパチンコ好きがいたり、ユーチューブの関連動画を見てしまったり、パチンコ店の看板を見たりすると脳がドーパミンを作ろうとして、また行ってしまうことに繋がってしまいます。 アルコール依存症の方もお酒を実際に飲まなくても、お酒を美味しそうに飲むCMを見たり、スーパーマーケットでビールの段ボールを見たりすると、無性に飲酒をしたくなってし、再飲酒に繋がってしまうでしょう。 しかし精神科や治療施設に行くと、その間は完全に止めることが可能です。 それは、実際に依存対象触れないだけでなく、依存関連のものからも遠ざかることが出来ているから止めることが出来てい
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依存症について話します

精神科看護師の桂次です。 今回は最近話題の「依存症について」投稿をします。 最近は、大谷翔平選手の前通訳の方のギャンブル依存症が話題となっていますが、ギャンブルに限らず、世の中には様々な依存症が存在します。依存症は「心が弱いから」と精神論を指摘する方々がいますが、実際は「意志」の問題ではありません。それは、一度依存形成されると、その対象に触れることで脳が大量のドーパミン生成することを記憶してしまいます。 そのため、いくら依存対象と距離を取っても、その対象物に触れると瞬時にドーパミンを生成し依存状態を作ってしまいます。 よって、依存症となった方は依存対象のものとは近づかない、見ない、触れないことが大切です。 脳が自動的に大量のドーパミンを出してしまう以上、上手く付き合っていくことは事実上不可能です。 例えば、ギャンブルだと「1万円まででやめよう」、アルコールだと「1杯だけ」と言うのは困難です。 大量の脳内ドーパミンを前に意識のブレーキは効かなくなりますので、いくら距離を取っていたとしても、ギャンブルでは0円になるまで、アルコールだと記憶を無くすまでいくはずです。 大量のドーパミンを前に人は無力なんです。 最近の考え方では、この依存に関する一連の過程は「反射」に近いとされています。 分かりやすく例えると、「梅干し」を見ただけで脳が唾液分泌してしまうことと同じです。 脳が記憶をしてしまうと無意識でも体が反応してしまうんですね。依存症は「意志」ではなく、それが「反射」と同じだと理解すると、精神論では片付かないことが分かると思います。 今回は依存症についてお話しました。 自分は何の依存症
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筋トレは全てを解決するのか?

精神科看護師の桂次です。 今回は「筋トレは全てを解決する」というテーマでお話をしたいと思います。 以前もお話しましたが、私は去年から体を鍛えるためにフィットネスクラブに通い始めています。 筋トレにより集中するためにエビデンスが欲しいと思い、書店に行き「筋トレが最強のソリューションである」という本を見つけて読んでみました。 これが最高に面白かったです。 著者曰く、筋トレをすると体を鍛えられるだけでなく、メンタルの向上、アンチエイジング、長寿、ダイエット効果など様々な効果をもたらします。 全部を書くと著作権にも触れそうなので、私の専門である精神科的な領域で感銘を受けたことを記載します。 率直に言うと筋トレで分泌が促進される「テストステロン」、これがメンタルヘルスに非常に良いと言うことなんです。 メンタルヘルスというと、セロトニンやアドレナリン、ドーパミンが有名なので、テストステロンに関しては、個人的にあまり意識したことがありませんでした。 テストステロンは男性的な骨格を作るのに必要なホルモンなのですが、女性の体内でも作られるホルモンです。 テストステロンが高いと「疲れにくい」、「集中力の向上」、「精神状態の安定」、「内臓脂肪低下」と心身において多くのメリットを得られます。 特にメンタルヘルスを考慮する場合、「ポジティブシンキング」、「決断力」、「やる気」といったものにプラスに影響を及ぼすそうです。 また、全ての筋トレでテストステロンが多く分泌されるのでは無く、大きな筋肉を中心としたトレーニング(スクワット→大腿四頭筋、ベンチプレス→大胸筋など)で分泌促進することが分かっています。*
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医療ドラマと現実は・・・

精神科看護師の桂次です。 今回は医療系ドラマについて、個人的な感想を投稿したいと思います。 医療系ドラマは今期も「となりのナースエイド」や「院内警察」が放送され、一般的にどのドラマのクールでも作られていますね。 医師や看護師にスポットがあることが多いですが、最近は薬剤師や放射線技師といったコメディカルが主役の作品もあり、医療系はやはり人気で、皆さんも興味があるんですね。 そこで最近思うのが、医療系ドラマのあるあるは必ずしも実際に即していないことです。 ここからは医療系の代表的なあるあるなんですが、例えば 「○○さんが見当たらない、探しましょう」といって、医師も看護師も大勢でいなくなった患者さんを探すなんていうシーンをよく見ますが、実際はいなくなったとしても良くて数名の病棟スタッフが周辺を探す程度です。 他にも大勢患者さんはいますし、そこまで人数も割けません。 更に言えば医師は絶対に参加しませんし、ユニフォームのまま敷地外に出ることも基本は禁止されていると思います。 また、他の有名なあるあるとして、亡くなった患者さんの自宅に行って線香をあげたり、何なら葬儀に参加する。 これも実際はありません。いくら仲が良かった患者さんでもこれはしません。 私もしたことはないですし、見たことや聞いたこともありません。 *そもそも病院関係者として、患者さんのプライベートやライフイベントに干渉するようなことはまずありません。他にも患者さんを想い涙する医師や看護師もあまりいませんし(結構みんなドライです)、昼休みに屋上で息抜きもしません(そもそもそ屋上に出入自由な病院は存在しない)。他にもドラマではツッ
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薬の最大容量について

精神科看護師の桂次です。 今回はお薬の「㎎」と最大容量についてお話をしていきます。 皆さんは薬局に行ったら必ず貰う薬情書はちゃんと見ていますか? 恐らく、見ていないか、見ていても主作用・副作用を中心に見ているかと思います。 しかし、もう1つ大切なのがあります。それは最大容量です。 一般的には「㎎」で表記され「1000㎎=1ℊ」となります。 *CMなどで1000㎎配合と謳っていても、たった1ℊなんです。話しは戻りますが、なぜ最大容量が重要かと言いますと、 自分が処方された薬が最大容量に対して、どれくらいの容量が処方されているかで、処方の意味合いが変わって来るからです。例えば、Aという薬が処方されたとして、Aは1日の最大容量が100㎎だとしますね。それに対して、今回50㎎処方されたとしたら、それは症状に対してまだ半分程度の容量で様子を見れていることになります。 しかし、それが限界の「100㎎」だったならば、それは最大容量に達しているため、それで症状が改善しないのであれば、処方の再検討を要する段階にいることを示唆する場合があります。*薬によっては㎎のバリエーションが1種類しかない薬もあるため、その点は一概に言えないこともありますので要注意。 皆さんもこれからお薬を処方された場合、容量という観点からお薬と自分の症状を照らし合わせてみるのも、面白いかと思いますよ。 尚、薬の最大容量は薬情書に記載されていない場合もありますが、その時はネットで簡単に調べることが出来ます。 ★宜しければ「フォロー」をお願いします。今後の励みになります。 またブログを読んで、相談をしてみたいと感じた方は、 是非
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鍵の洗浄と感染対策

精神科看護師の桂次です。 先日は精神科における感染対策について投稿しましたが、今回はその追記内容になります。 感染対策において手洗いも大切ですが、鍵も清潔にする必要があることをご存知でしょうか? 精神科の看護師は全員がマスターキーという鍵を所持し、たいていの看護師は右利きなので、右ポケットに入れて仕事をします。 この右ポケット、先行研究によると精神科看護師の衣類で一番細菌が多ったのが、この右ポケットであることが分かっています。 その理由として考えられるのが鍵の存在です。 鍵はドアノブに差して使用するものですが、ドアノブは多くの人が触れる箇所であると同時に、鍵穴はドアノブに内にあることが多いため、鍵には自然と雑菌が付着します。 その状態のまま「ポケットにしまう→鍵を出す→菌やウィルスが付着する」を繰り返していくと、少しずつポケットの中が汚染されていきます。 精神科看護師はその行動プロセスの頻度が多いため、より汚染されていくんですね。 手を洗うだけでなく、ポケットや鍵なども意外な感染源なのです。 よって、当病棟の看護師は業務終了時にはマスターキーを洗浄してから帰ることになっています。 この鍵とポケットと菌・ウィルスの関係は、日常生活にも存在します。 鍵を日常的に所持している方は、きっと他の部位よりポケットが汚染されている可能性が高いと推測します。 感染対策をしっかり講じたい方は、定期的は鍵の洗浄をしてみてはいかがでしょうか? ★宜しければ「フォロー」をお願いします。今後の励みになります。 またブログを読んで、相談をしてみたいと感じた方は、 是非お話を聞かせ下さい(詳しくはココナラの
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マスク下の素顔を知らない

精神科看護師の桂次です。 今回はマスク下の素顔というお話をしたいと思います。 突然ですが、皆さんは職場や学校など身の回りにいる方の素顔を知っていますか? こんな野暮な質問はコロナ禍以前では成立しませんが、アフターコロナの今は成立するところがあります。 例えば、私が勤務する病院です。病院は今でもマスク着用は必須です。 そのため、コロナ後に入職したスタッフは、常にマスクの着用を義務付けられた状態で働いていることになります。 それは同時に、スタッフがマスクを外した顔を知る機会がほとんど無いことを意味します。 先日私はある外食チェーン店にいました。その時に 「どうも、お疲れ様です。よくここに来るんですか?」 と20代後半~30代前半くらいの小さな女の子を抱いた、小柄で感じの良い女性に声を掛けられました。 私はその声と顔に覚えがあるような、無いような不思議な感覚を覚えましたが、「お疲れ様です。」という言葉から職場関係であると推測し、頭の中で検索を開始。そしてヒットしたのが、1年前から入職していた看護補助の女性でした(その間5秒程度)。 そうなんです、同僚に私は気付けなかったのです。 彼女は休日に家族連れで外食していたためなのか、マスクを外し、仕事中に結んでいた髪はお洒落にセットされていました。 私はその女性に直ぐに気付かなかったことを謝罪すると、 「そうですよね、実は私も最初桂次さんだとなかなか気付けなくて」と笑って返答をしてくれました。 そうなんですよね、コロナ前はほとんどの会社で入職すると歓迎会が開催されて、プライベートでみんなが集まるといったことが行われていました。アフターコロナで
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献血は有効活用しましょう

精神科看護師の桂次です。 今回は献血について投稿したいと思います。 皆さんは献血をしたことがあるでしょうか?  私は年に1回は必ず献血をしています。先日も献血をしてきました。その理由は至ってシンプルで健診的な活用のためです。 私は毎年1~2月頃に献血をし、8~9月頃に健診を受けています。 これで最低、半年毎間隔で年2回は採血検査を受けていることになりますので、血液データの異常には早く気付けます。 病院で普通に採血されると数千円は取られますから、コスト的にも結構お得です。*しかも献血は無料で、ジュースやお菓子も貰えてさらに、今はアプリで予約も出来ますから待つことも無いですし、 採血データは過去の分も比較して見れるのでとても便利になりました。 その一方でデメリットもありますね。それは献血時の痛みです。 一般的に献血時の注射針は18Gを使用するのですが、これは一般的な採血時の針よりもだいぶ太いです*針のサイズは数字が大きくなるほど細くなっていきます。通常の採血は22~23Gというサイズの針を使用するのですが、それよりだいぶ太いです。 看護師として日ごろから採血している割には、いざ針が刺されるなるとやはり嫌です。 しかも18Gは結構太い(爪楊枝よし少し細い程度)ので、まあまあの痛みです。*針が太い理由は献血途中に血液が凝固しないためと、赤血球細胞を破壊しないため昔は16Gを使っていたこともあったそうなので、今の時代で本当に良かったと思います。 献血は無料で健康を確認出来て、社会貢献も出来る素晴らしいシステムです。 一人の医療人として、興味があればご協力をお願いします。 ★宜しければ「フ
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寒さとホルモンとメンタルの関係

精神科看護師の桂次です。 今回は寒さとメンタルヘルスについて投稿しています。 今年は暖冬などとニュースを見る機会がありましたが、流石に寒さが厳しいですね。ところで、寒い季節になるとメンタルが不調になる方が割といます。 これに関しては、これといった確定的な理由はないのですが、 ① 日光が出ている時間の変化 ② 気温の変化という外的刺激の影響 ③ 季節の変化に伴うプライベートイベントの影響(*夏に比べて冬の方がイベントが多い)他にもあると思いますが、一般的にはこういったことがメンタルヘルスの不調の原因ではないかと言われています。 今回はそのうちの①、②と脳内ホルモンについて詳しく解説します。メンタルの不調にはセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミン、オキシトシンといった脳内ホルモンの影響を少なからず受けています。脳内ホルモンは気温や日光などの外的刺激によって分泌量が変化しますので、 そういった要因から寒い季節は精神的に不調となる可能性があります。*当然ながら逆に調子が良くなる方もいます、個体差があるんですね。 一般的な話しにもなりますが、ここで、脳内ホルモンをアップさせる方法を幾つか紹介しておきます。 ○セロトニン・・・・日光を浴びる、適切な食事(特にたんぱく質)、適度な運動 ○オキシトシン・・・コミュニケーションを図る、パートナーやペット、子供とのスキンシップ○ドーパミン・・・・刺激物(辛い料理、カフェイン、初めての触れあい、目標の達成など) →楽しいことをしても出ますが、健康的なものに限ります *ギャンブルやアルコール、薬物などでのドーパミン過剰分泌は要注意。 ○ノルアドレナリ
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ほうれん草は湯がきましょう

精神科看護師の桂次です。 今回の投稿は「ほうれん草」と「おひたし」についてです。 いきなり何の話し?となりますが、これは新人教育のお話です。 先日、次年度の新人教育に向けて勉強会が開かれました。 その講義で、今の新人教育は「ほうれん草」ではなく「おひたし」だというのです。耳が痛いほど聞かされてきた「ほうれん草」とは当然、 ○報告 ○連絡 ○相談   それぞれの頭文字を取って付けられた造語で、新人教育では徹底して教える内容でした。 私は当然この造語で育ち、これをベースに今までも指導を受け、指導をしてきました。 しかし、最近は「ほうれん草」では通らず、「おひたし」だと言うのです。 ○怒らない、〇否定しない、〇たすける、〇指示する それぞれの頭文字で「おひたし」となります。 「ほうれん草」では指導するスタッフは足を一歩も動かなくても成立するのに対して、 「おひたし」は教えて、たすけてるために、指導スタッフは足を動かす必要が出てきます。 それは同時に教える側に寄り添い、同じ目線で見て・考えて、その人に合った指導をすることになるんですね。思わず「我々の時代は・・・」と言いたくなるかも知れませんが、それこそがNGで、時代を比較することがナンセンスであり(生育環境、社会的背景が異なる為)、あくまで現在に時間軸を置いて考えることが重要なんだそうです。 これから「ほうれん草」はしっかり湯がいて「おひたし」にしないといけないんだ、というカルチャーショックを受けつつ、今の時代に合わせた指導というものを理解する必要がある貴重なことを学んだ1日でした。 皆さんのところの新人教育はどのような指導スタイルを
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心霊体験の1つや2つ

精神科看護師の桂次です。 今回は少しテイストを変えまして看護師と心霊体験の投稿したいと思います。 病棟看護師である程度の年数を経験した看護師であるならば 心霊体験や不思議な体験の1つや2つは必ずあります。 今日は私が経験した不思議な体験を1つお話したいと思います。 私が消化器病棟にいた頃の話で、その日は深夜勤務帯でした。 ある男性男性が急変し、遠方に住んでいる長男(妻は既に亡くなっていた為)を呼ぶことになりましたが、電話をすると1時間近くかかると言われました。 その時、もう一人の夜勤者が急変した患者対応を、私は他の業務に従事していました。 私が勤務していた消化器科病棟に入るためには、病棟入口の自動ドアから入る必要があります。つまり、外からは必ず自動ドアを経由しなければならない構造となっている訳です。その時も自動ドアが動いた音がした為、急変した患者家族が来たかたと思い、私は自動ドアがある入口に行ってみましたが、そこには誰もいませんでした。 「おかしいな」と思い、しばらく自動ドアの前に立っていると、今後は私の目の前で自動ドアが開きました。 その瞬間、気圧差のせいかはわかりませんが、冷気を帯びた風が突風のように病棟に入ってきたような感覚ありました。 一瞬、私は頭がパニックになりましたが、ナースコールの音で我に返り、その後は別の患者の対応をしていました。 結局、その男性患者は家族が到着して、数時間後に亡くなってしまいました。勤務終わりに、もう一人の看護師に私の自動ドアでの体験を話してみると、同じ頃にその男性の近くにいた看護師と当直医も冷たい風が吹いたような感覚を覚え、その直後にその男性
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感染対策と精神科

精神科看護師の桂次です。 今回は精神科病棟と感染症について投稿したいと思います。 コロナウィルスが5類になり、インフルエンザが大流行していますが、 皆さんはどちらも感染せずにお過ごししていますか? 先日も触れましたが、私の病棟は先月インフルエンザが流行し、私自身も罹患してしまいました。 コロナにも罹患した時がありますが、やはりインフルエンザの方が辛かったですね。 話しは戻りますが、現在全国どこの病院でも感染症対策は実施していると推測され、面会・外出・泊制限や、検温とマスク着用の義務化などを行っている病院も多いでしょう。ところで、精神科病棟はそもそも鍵が掛かっているところも多く、 感染症が入りにくい構造から、感染症対策はそんなに厳重に必要ないのでは? と思う方もいらっしゃるかと思います。 確かに、構造上感染症が入りにくいことは事実ですが、一度感染症が入ってしまうと、他の病棟より感染拡大がしやすい側面を持ちます。それは 1、 病状的にマスク着用が出来ない患者さんの存在(認知症など) 2、 構造上、ドアや扉が多い(ドアノブは感染症の温床) といった理由からです。 他にも、スタッフが携帯するマスターキーの存在(鍵を介して感染するケースもあり)や手指消毒剤を設置出来ない(誤飲防止)、窓を全開放出来ないといった理由を持つ病棟もあるかと推測しますが、上記の理由から感染症が入ると一気に拡大しやすい特性があるのです。 なので、私たち精神科看護師も常日頃から感染症対策は厳重に行っているんですよ。 皆さんも手洗い、手指消毒を行って、感染症にかからずに健康に過ごせるようにしていきましょう。 メンタルヘ
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胃カメラという苦行

精神科看護師の桂次です。 今回は人生初の胃カメラ体験記を投稿したいと思います。 年末から胃の不調が続いていまして、この度初めて胃カメラを実施することになりました。 私は消化器にいた経験があり、診療の補助もやったことがありましたので、 一連の流れは頭に入っていました。 そのため「経口で良いですか?」との問いに看護師の変なプライドも邪魔をして、思わず「大丈夫です」と反応してしまいましたが、これが大失敗でした。*一般的に胃カメラは経口、経鼻、静脈麻酔下と3パターンがあります。経口<経鼻<静脈麻酔の順に楽に受けれると言われていますが、静脈麻酔や経鼻は実施していない病院もありますの注意。 はっきり言って地獄でした。吐き気と嗚咽、涙が止まらず、5分程度の時間は永遠のような長さを感じました。 自分はこんなに嘔吐反射が強いのを知らなかったんですね。それが最大の失敗要因でした。 私が看護師として補助をしていた時も、当然私と同じように嗚咽する患者さんもいました。 「リラックスして下さい」「鼻呼吸をしましょう」「のどに意識をしないように」など患者さんに声を掛けていましたが、苦しんでいる時の患者さんはそんなレベルの話ではないんですね。結果的に大きな問題は無くて良かったのですが、 ① 次回私が胃カメラを実施するなら必ず静脈麻酔を選択しなければならないこと ② 胃カメラをされる患者さんの気持ちが分かったこと ① 、②を理解できたことは貴重な体験だったと感じています。 皆さんは胃カメラをやったことがあるでしょうか? もし、今後胃カメラを実施する予定がある方がおりましたら、 私はこの体験から静脈麻酔下の実施を
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真っ赤なタンクトップの男性

精神科看護師の桂次です。 今回はいつもと違って私が日常生活で感じたことを投稿したいと思います。 私は去年の1月からジムに通い始めました。 理由はメンタルヘルスに関係なく、ただ年齢に負けずに格好よくなりたいという邪な気持ちからです。 入会すると最初はトレーナーの方が色々と説明をしてくれるんですね。 なので、同じような説明を受けている方がいれば「これから始める方」であることが、何となくわかります。 私が入会した頃、私と同じ年齢くらいの男性も入会していました。 その男性の見た目は平均より細く、スキンヘッドで真っ赤なタンクトップが印象的な方です。 そんな男性を見て「同じ年代だろうけど、私の方が筋肉あるなぁ」なんて勝手に比較をしていました。 私は週1~2回程度通っていたのですが、その男性とはそれっきり会うことがありませんでした。利用していた時間が違っていたんでしょうね。 先月の話です。 いつもは夕方に行くのですが、その日珍しく午前中にジムに行ってみました。 すると、約1年ぶりのその男性を目撃することが出来ました。 真っ赤なタンクトップとスキンヘッドが変わらなかったので、直ぐに気付きましたが、服装と髪型以外は別人でした。胸板や二の腕、太ももなど、格闘家なようなフォルムになっていたのです。 思わず、更衣室で一緒になった際に、「どれくらい通われているんですか?」と聞いてしまいました。 その回答は「入会してからジムは3回しか休んでない」との返答でした。 私は二の腕と胸板に筋肉が付いた?程度でしたので、 その圧倒的な差に愕然とし、同時に「継続は力なり」ということを形として見たような気がしました。
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お酒と年末年始と依存症

神科看護師の桂次です。 皆さまお久しぶりです、そしてあけましておめでとうございます。 投稿にだいぶ間隔が空きましたが、その間、病棟でインフルエンザが流行し、 更にそこから私自身が、インフルエンザ・コロナ両方に罹ってしまい 地獄のような月日を過ごしており、そのために、投稿が滞ってしまいました。 皆さまはインフルエンザ・コロナに罹らず、元気にお過ごしでしょうか? 今日の話は、精神科の年末年始あるあると依存症についてです。年末年始といえば、アルコール依存症の方々が、ついつい飲んでしまい、急患で運ばれて来ることが多い時期となります。 後で詳しく投稿したいと思いますが、アルコールやギャンブル、薬物などといった依存症は依存する対象と「上手く付き合う」ことは出来ません。 依存症の方々はいったん飲んでしまったり、体験してしまうと、過去の過剰な快感を脳が思い出してブレーキが効かなくなってしまいます。 皆さんは梅干しやレモンを見ただけで、唾液が増えるような体験はありませんか? この時、皆さんは意図的に唾液を分泌しようとしませんよね?無意識に唾液の量が増えているはずです。 それは過去の経験から「梅干し・レモン」→「酸っぱい」→「唾液が増える」という体験をしており、その経験を脳が記憶していて、反射症状が起こっているんです。 依存症も同じです。前頭葉で理解をしようとしても、経験から脳内ホルモンが過剰に分泌されて、反射的に動いてしまう。だから頭でわかっていても止められないんですよね。 そんな私も、年末年始はだいぶ飲んでしまいました。 アルコールはほどほどにしないといけませんね、皆さんは大丈夫ですか? ★宜
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看護師と夜勤

精神科看護師の桂次です。今回は看護師にとって夜勤とは?について投稿したいと思います。 看護師は日勤と夜勤の24時間勤務であることが多く、変則勤務に属されます。 日勤は8時間前後の勤務となるため、残りの16時間前後は夜勤となります。 そして夜勤には2交代制と3交代制があります。 *施設関連は自宅待機(急変があったら駆けつける勤務制度)もあります。 特に2交代制では業務準備も含めて17~18時間前後の連続業務となります。 夜勤で辛いのは? 1、 スタッフがいないため、受け持つ患者を多くなるため業務量が多い 2、 仮眠や食事の時間はあるが、急変や緊急入院などのイレギュラー勤務があると取れないこともある 3、 生活リズムが大きく崩れるため、体調管理が大変 4、 夜になると変身する患者がいる(特に夜間せん妄が出る患者さんなど)。 5、 少ない人数で業務となるため、性格が合わないスタッフとの夜勤は精神的にきつい など数えればきりがありません。 一方でメリットも少なからずあります。 1、 夜勤手当がある(これが看護師の給料において特に重要) 2、 日中に用事をたすことができる(特に銀行や役所関連の用事は助かる) 3、 明けの日の解放感 など良い点もあります。 *看護師の給料は割と高いといった印象があるかも知れませんが、多くは夜勤手当や残業手当によって支えられています。 しかし、全国の看護師平均年齢が40歳を越え、看護業界も少しずつ高齢化の波が押し寄せています。 私も40代前半まで夜勤をやっていましたが、20代に比べれば夜勤は大変きついものになっていました。 精神科の夜勤は他の科に比べれば急変
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病院について

本当は「病院が全てではない」!? さて、一口に「病院」と言ってもその規模、内容はそれぞれ異なります。【メンヘラ(精神系)は何科?】・精神科/精神神経科/メンタルヘルス科→基本的に「メンヘラ(精神系)」と言えばここです。・心療内科→ストレスなどが原因で体に支障をきたすもの(胃腸系やぜんそくなど)を対象とした診療科です。しかし実際は、「精神科」などとセットの病院も多く、精神科のお医者さんが兼業で診察に当たることがほとんどです。 最近では、「精神科」と「心療内科」の定義があいまいになっています。・神経内科→主に、脳みそや神経系に関する診療科です。ここ最近はてんかんや認知症などを診てくれますが、「メンヘラ(精神系)」は基本的に診ません。 また、来年から始まる「医療関係者の働き方改革」に伴い、てんかんや認知症の扱いも「メンヘラ(精神系)」として変わるかもしれません。・小児科→主に、赤ちゃんから人によっては思春期前期までのお子さんの診療科です。 ここ最近は、発達障がい(未成年者)の診断などを行っているところもあります。・児童精神科→発達障がいはもちろんですが、赤ちゃんから人によっては思春期前期までのお子さんの「メンヘラ(精神系)」全般を扱っています。 しかし、全国区ではありませんので普及が急がれます。 繰り返しで申し訳ないですが、「いい子症候群」、「HSCスペクトラム(繊細っ子)」、「HSPスペクトラム(繊細さん)」、「カサンドラ症候群」、「自律神経失調症」、「ギフテッド」は'お医者さん(WHO)が正式に認めた病気ではありません'。ただの気質特性(状態)の1つとして扱われるので、どんなに困
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隔離の部屋とは?

精神科看護師の桂次です。今回も知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 今回は隔離室についてです。 *写真は一般病棟の個室です、保護室の写真が無かったのでご了承ください。隔離室の使用は、著しい不穏や自傷他害行為、他の患者さんへの迷惑行為など 一般的な精神科病床では病棟生活が送ることが出来ない精神状態の患者さんに対して精神保健福祉法に則って、精神科指定医師の診察・指示のもと隔離室へ入室するという流れになります。隔離とはその名の通り、個室で鍵のかかる部屋で過ごすことを指します。 *鍵は自分の意志では開けることは出来ません。 隔離室は必ずしも全ての精神科病棟にある訳ではありません、精神科療養病棟などでは設置していないこともあります。 隔離室は、隔離するだけでなく患者さんに安全に過ごして頂くために様々な工夫がされています。 例としては、クッション性がある床や壁、モニターの設置、トイレと洗面以外は家具がない、部屋の静粛性・防音性が高い、頑丈な扉などといった工夫がされています。  *これはあくまで、私の知識の範囲内の話であり、こういった工夫がない、または他の工夫がされている隔離室も多々あると思います。 工夫といっても患者さんにとってはどれも快適に過ごせるためのものではありません。 以前に精神科のネガティブなイメージについて話しをしましたが、 隔離室はそのネガティブなイメージの代表格といっていも良いでしょう。 しかし、隔離室は精神科病棟にとっては非常に有用で、隔離室での治療を経て退院する方も沢山いらっしゃいます。隔離は精神科病床全体の3~4%は隔離の患者さんとなっていて、決し
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精神科病棟のイメージは?

精神科看護師の桂次です。今回も知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 今回は精神科病棟のイメージについてです。 精神科というと鉄格子があり、鍵が掛かっていて、叫んでいる人がいる、暗い といったネガティブな印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか? 実際に鉄格子がある病院は現在ほとんど無いでしょう。 また、鍵が掛かっているか?についてですが 正確には掛かっている病棟と掛かっていない病棟があると思います。 例えば認知症治療病棟や急性期病棟などは鍵が掛かっていることが多いですが、一方で、療養病棟や社会復帰を目指す方が多い病棟は施錠されていないと思います。*あくまで私の知る範囲でお話しています、異なる病院・病棟はあると推測します。 また、叫んでいる人がいるなど、怖いイメージについてですが、 昨今、精神科薬の薬効は飛躍的に向上していて、精神症状を早期から軽減してくれることが多くなりました。 当然、残念ながら薬が効かなかったたり、何らかの理由で不穏となり、 大声を出す患者さんもいますが、そういった方は非常に少なくなってきていると思います。 病棟の構造も、暖色を使った明るい色彩の病棟、採光が多い病棟などが多く、 「暗い」といったイメージを持つことは少ないと思います。 また、実習に来る看護学生に「イメージはどう変わった?」と聞くと大抵の学生は「思っていたのと全く違った」と話す学生が多いです。それだけ実際とイメージは異なるのだと感じています。しかしその一方で、最近は精神科看護師による暴力行為などがTVやネットニュースで取り沙汰されていて、こういった事件から「怖い」といった印象
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持てない私物

精神科看護師の桂次です。今回は知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 今回は精神科における私物についてです。*精神科病棟全体が同じとは限らず、あくまで私の知識の範囲内のお話だと思って下さい。 精神科では入院時の私物に必ずチェックが入ります。 *恐らく外出や外泊した際もチェックが入ると思います。持ち込めないものとしてカミソリ、はさみなどの刃物類、ロープやひも状のもの、割れ物などが代表的です。 これらは全て危険な自傷他害行為に至らないようにするためです。他にも、病院によってはスマホや生鮮食品、貴重品なども持ち込めないことがあるかも知れません。 *これらを列挙する病院は、管理面が大変という理由があるからです。 患者さんやご家族の方にも驚かれる方が多く、その都度説明させて頂くのですが、異動してきた看護師や新人看護師にも説明する必要があるんです。それと看護師自身も自傷他害を助長する持ち物は持てないため、 他の病棟で働く時のように、ハサミを保持して業務が出来ない病院が多いと思います。 また、逆に精神科から他の病棟に異動して、患者さんがハサミやカミソリを持っていたりすると、驚いてしまうことが多々あります。 実際、私も消化器内科に異動した際に、担当患者さんが果物ナイフ、ハサミ、カミソリを持っていて相当焦った経験があります。こういったことを事前に知っておくと、急に「精神科に入院」「精神科に勤務」となった場合でも、そこまでカルチャーショック無く受け入れるかと思いますし、その理由や必要性を理解して頂ければ、スムーズに受け入れられるかも知れません。★宜しければ「フォロー」をお願いしま
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措置入院とは?

精神科看護師の桂次です 今回は知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 今回は措置入院について記載したいと思います。 措置入院は精神科において最も厳格な入院形態となり、入院までのハードル高くなります。 1、 自傷他害の恐れが高い精神状態で警察や保健所が保護 2、 保健所から都道府県知事に通報 3、 精神保健指定医2名の診察を受け、いずれも要措置と判断される 4、 都道府県知事の権限のもと入院告知 5、 指定病院に入院 *措置入院はどこの精神科を有する病院でも入院できるわけではありません。指定基準をクリアした指定病院のみしか入院出来ません。 といった流れになります。 退院に関しても主治医の判断では無理で、都道府県知事に「措置入院症状消失届」を提出し、受理されてから退院という形となります。*最近は退院ではなく、任意や医療保護入院に切り替わるケースが多いです。 医療保護入院との違いは、本人だけでなく保護者が入院を拒否しても、入院となることです。 措置入院は自体は非常に珍しく、精神科全体の0.1%程度しかありません。 その頻度も多くは無いため、精神科経験が20年近くあります私も、 未だに「これから措置入院が入ります。」と言われると、気持ちを引き締め直して対応するくらいです。 これだけ厳しいので、一旦入院となれば、ほとんど病棟外へ出ることは出来ません。 仮に治療上必要な検査に棟外で出る時などは複数の職員が付くことになります。 厳格な環境下で十分で適切な治療を行い、症状改善・消失を図ることを目的とし作られた入院形態なのです。 しかし、その一方で措置入院に関しては問題点も指摘
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医療保護入院とは?

精神科看護師の桂次です。今回は知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 今回は医療保護入院について記載したいと思います。 医療保護入院とは簡単に言うと、入退院に関して自分の意志が反映しにくい入院形態となります。 具体的に言うと、入院に関しては、患者本人の意志に関わらず精神保健指定医及び保護者の同意で入院が決定し、退院に関しても自分の意志だけで退院することが出来ません。 *①ここで言う保護者とは配偶者や子供、親など保護する義務がある方を指し、そういった方々がいない方は市町村長が保護者となります。 *②入院に関しては精神保健指定医の診察が必須となります。 *③精神保健指定医は年に1回、医療保護入院という形態が適切な状態であるかどうか、定期病状報告書を国に提出することが義務付けられています。なぜこのような入形態が存在するかと言うと、 昔は精神疾患がある方は自宅で監禁に近い状態で放置されていた歴史があり、 治療が必要な患者さんに適切な治療を受ける機会を設けるために、 また、治療が必要な精神状態・疾患の方に適切な期間、十分な治療を受けることを目的として設立された背景があります。 患者さんにとっては入退院において自分の意志が反映されにくいため、 厳しい内容の入院形態と思われる方も多いと思いますが、 一方で、保護者・主治医・本人の三者が納得行く形での退院が目指せるため、 十分な治療と期間を費やせる点では必要な入院形態と言って良いでしょう。 先日紹介した任意入院が精神科全体の6割を占めますが、医療保護入院も4割近くあり、精神科においては任意入院と並び、代表的な入院形態となります
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任意入院とは?

精神科看護師の桂次です 今回は知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。 まず、精神科に複数の入院形態が存在するのはご存知でしょうか? ○任意入院 ○医療保護入院 ○応急入院 ○措置入院 ○緊急措置入院  などがあります。 このうち、今回は任意入院について記載したいと思います。 任意入院は基本的には自分の意志で入院し、自分の意志で退院が出来る、 精神科においては医療保護入院と並びポピュラーな入院形態となります。 基本的にと記載したのは、精神保健指定医または特定医師の診察の結果、 退院の申し出から72時間に限り、退院を制限することが可能だからです。 これは診察の結果、入院加療が必要と判断されれば(率直に言えば、退院出来ない精神状態)、本人が入院加療継続に理解を示すか、または、理解を得られない場合は自分の意志で退院が出来ない医療保護入院に移行して入院加療継続となります結局、退院は難しいのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、 精神状態によっては患者さん本人を保護するためには必要な措置となります。 尚、認知症患者さんが任意入院で入院していることがありましたら、それは少し怪しいと思って良いかも知れません。 一般に認知症患者さんは医療保護入院となるケースが多いからです。 その理由としては、入院加療が必要な程度の認知症患者さんである場合、 仮に治療に理解を示し任意入院となったとしても、記銘力の低下から、直ぐに退院希望をする場合が多いからです。 尚、任意入院の患者さんが行動制限を受けていた場合、それはほぼNGとなります。 *行動制限とは、隔離や拘束下のもと治療を受けること
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看護師と喫煙

精神科看護師の桂次です。 今回は看護師と喫煙について投稿しています。 以前は看護師も高い喫煙率で、20年前は他の職業に比べて2倍近い数値がありました。 当時は私も健康を勧める立場にいながら、そんなのお構いなくセブンスターを愛煙していました。 お昼休みというと喫煙所に行って、そこでスタッフ間のコミュニケーションを図るなんてこともしばしばありましたね。 看護師が群がってたばこを吸う姿は、今考えれば圧巻でした。 看護学会など、大人数の看護師が集まる場所の喫煙所は火事かと思うくらいの煙が出ていました。 いくら体に悪いと知っていても、たばこによって得られる快感は辞められない いわば「ニコチン依存」というものだったのでしょう。 *依存については後日詳しく投稿したいと思います。 そして、現在。 看護師の喫煙率はここ20年で一気に下がりました。 *女性看護師の喫煙率は7.5%、男性看護師は7.7%。国民平均は17.7%なので、一気に20%近く数値を減らしました。 この20年間で禁煙に関する啓蒙活動、病院の敷地内禁煙、たばこの値上げや電子タバコの登場など、複数要因があると思いますが、結果として私も無事に禁煙に至った1人です。 しかし、未だに続くコロナ感染対策などストレスがかかる毎日。 勤務後の一服やスタッフと雑談しながら吸う煙草は、それはそれで良かったなぁ、なんて思いにふけることもあります。そんなことを思いながら、先日郵送されてきたアイコスの封書を開けるか開けないかを迷っている今日この頃です。皆さんの中に、禁煙したけど復活した人がいませんか? 私は復活しそうな気がします(笑)。 ★よろしかったら
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思考の工夫

精神科看護師の桂次です。 今回は思考の工夫について投稿します。私の中では結構重要なお話だと思っていますので、良かったら最後まで読んでみてください。まずは皆さんへ試して頂きたいのが 歌を唄いながら、今日の「夕飯は何を食べようか?」と考える。 もしくは、新聞やネット記事を読みながら「昨日の食事を3食」思い出してみて下さい。 難なく出来る方もいるかも知れませんが、たいていの方はどちらかが疎かになるはずです。 これは脳が1度に複数のことを同時に処理出来ないためです。 それが、メンタルヘルスとどういった関係があるのか? 皆さんは、いつまでも同じことを考えてしまったり、ネガティブな思考展開をしていたり、過去の辛い思い出を引きずっていたり、といったことはありませんか?この時、脳は「考える」「悩む」といった作業をしていて、他の作業は停止しているか、軽作業程度の活動しかしません。そのため脳を意図的に他の作業に没頭させると、自ずと「悩む」「考え過ぎる」といった作業はしなくなります。 メンタルヘルスにおいて大切なのは、「考え過ぎない」ことです。 考え過ぎたところで、得てして結果に大きな影響はありません。 むしろ悩んでいる、考えている最中のストレスの方が問題です。 考えて、考えて、絶えずストレスに晒されているより、 悩む時は悩む、悩まない時は悩まないといった、思考習慣を意図的に出来るようになることは、メンタルヘルスにおいて非常に有効に働きます。 よって、どうしても考えてしまう、悩んでしまう時は脳を他の作業に集中させ、強制的に考えないような工夫をすれば良いのです。 趣味に没頭するのも良いですし、時には仕
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看護師と勤務表

精神科看護師の桂次です。 今回は知られざる看護師と勤務表の関係について投稿しています。 *今回は病棟での勤務表についてお話しています。 皆さんの職場、もしくは学校においても勤務表や日程表というのがあるかと思います。 当然、勤務表や日程表で一ヶ月のスケジュールを組んだりしていると思われますが、 看護師という業界では勤務表は一味違うんです。 それは、曜日が関係無い勤務であること、そして夜勤(深夜、準夜)を含む24時間勤務であるからですね。 看護師業界における勤務表にかける熱量は別格で、勤務表は病棟におけるベストセラーとも言われ、新しい勤務表が出来ると看護師は食い入るように見ます。「飽きないの?」というくらい見ています。何を食い入るように見ているのか?看護師は下記をチェックしています。 <主なチェック内容> ・休み希望は叶えられているか? ・土日の休みはあるか? ・夜勤(準夜、深夜)の組み合わせは誰か? ・連続勤務は無いか? ・誰が何個有休を取っているか? ・自分にどんな役割(リーダー業務など)が付いているか? など、看護師はチェックするのが多いんですね。他人の勤務までちゃんとチェックしています。そういう生き物なんです。 因みに、誰かが病棟で勤務している訳ですから、歓送迎会を含む病棟の飲み会というのは全員参加が出来ないんです。 プライベートで全員が揃うことは物理的に不可能なんですね。 そして、私はそんな勤務表を作っているわけですが、毎回作るのがとてもストレスなんですね。お盆も正月もクリスマスも大晦日も、誰かが必ず勤務している訳ですから、全員が納得できる勤務表なんて作れないんです(笑)
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認知症と口腔ケア

精神科看護師の桂次です。 今回は口腔ケアと認知症について投稿しています。 皆さん、虫歯はありますか?口腔内は健康でしょうか? 私は歯医者がとても苦手なんですが、現在、虫歯治療を頑張っている最中です。 と言うのも、最近は歯周病や口腔内の健康が認知症と関係があるのが分かってきたからです。 自分の歯がほとんどない人と20本以上歯が残っている人では約2倍に認知症のリスクがあるとされ、認知症の発生因子となる「アミロイドβ」が歯周病のよって増加することが明らかとなりました。 つまり、口腔内が健康じゃないと認知症のリスクが増大するという事なんですね。 当然、認知症のリスクはこれ以外にもあるんですが、たかが、虫歯と侮るなかれ。立派なリスクだったんです。 だから私は頑張って、苦手な歯医者で痛い治療を受け始めているんです。 *私は既に3本自分の歯が無いので、自歯は残り25本(親知らずを除く)。ハイリスクにならないためには、これ以上歯を失う訳にはいかないのです。必死です。 実際、病棟においても認知症の方は義歯をしている、もしくは歯がほとんど無い方が多いですね。*認知症の方の口腔ケアは大変なんです。こういった認知症ケアに関してはまた機会があれば詳しく投稿したいと思います。 私も若い頃は、認知症なんて自分とは関係の無い病気と思っていました。 しかし、40代の後半となり、人生の後半に差し掛かって来ると「65歳以上の人口の5人に1人が認知症」という現実が重くのしかかります。 今のうち、予防できることは何でもしておこうと思い、まずは歯医者へ通院から始めてみました。 私と年齢が近い方で、虫歯がある方。一緒に虫歯
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日光とメンタルヘルス②

精神科看護師の桂次です。 今回も日光浴とメンタルヘルスについて投稿しています。 先日は日光浴がメンタルや睡眠に及ぼす影響について投稿しました。 Q1、いつ日光浴をすれば良いの? A、これは正しくは午前~正午まで(お勧めは10~12時)。とされています。 理由としてセロトニンの分泌が促進される時間に、日光浴を浴びることによって分泌量が増えるためとされています。なので、午後の日光浴はセロトニン分泌という観点ではお勧め出来ません。 Q2、どのくらい日光浴をすれば良いの? A、30分前後が適当とされています。運動によってもセロトニンは増えるとされていますので、午前中のウォーキングは最高の組み合わせになります。 ただし、夏場15分程度でも構いません。むしろ熱中症に注意して下さい。 それと、セロトニンの分泌量にも限界がありますので、ひたすら長く日光浴をしてもあまり効果はありません。 Q3、外には出れないので窓越しでも良いの? A、屋内でも日光に当たれば問題はありません。ただし、直射日光より光量は減るので効率は悪くなります。それでも、屋外に出れない方は、意図的に窓側にいるなど工夫をすることで、セロトニン分泌が促進されます。 Q4、日光浴ってどうすればいいの? A、日光浴と言っても具体的に何をする必要もありません。網膜に日光が届く刺激によってセロトニン分泌が促進されるからです。よって歩くだけでも良いですし、何もしなくても構いません。意図的に日光を浴びることが重要なんです。 <日光浴のその他の効果> ○骨粗しょう症の予防 日光浴をするとビタミンDが生成され、骨粗しょう症予防に効果的です。ビタミン
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日光とメンタルヘルス①

精神科看護師の桂次です。 今回は日光浴とメンタルヘルスについて投稿しています。 皆さんは意図的に日光浴をしますか? 実は日光とメンタルヘルスには強い相互作用があるんです。 日光を浴びて増える脳内ホルモンにセロトニンという物質があります。 これは別名「幸せホルモン」と言われ、脳の興奮を鎮めてメンタルを安定させる作用があります。 因みにうつ病はセロトニンの分泌低下が招くとされています。うつ病の際に処方される薬はこのセロトニンが増える作用があるお薬が処方されます。 一方で、メラトニンという物質があり、これはセロトニンと拮抗作用します。 メラトニンは睡眠と関係性が高く、メラトニンの分泌量が多いほど、質の高い睡眠が取れるとされています。 よって、メラトニンが減ると自動的に睡眠の質が落ちてしまうんです。メラトニンとセロトニンは拮抗関係なので、セロトニンが多いとメラトニンも増え、セロトニンが減るとメラトニンも減るんですね。 例えば、セロトニンの分泌が盛んになるのはお昼で、その間メラトニンは減少します。夕方以降はセロトニンが減少し、メラトニンの分泌量が増えるといった関係です。 話しが戻りますが、セロトニンは日光を浴びると増えるとされ、セロトニンが減るとうつ病になりやすいということは、日照時間が少ない冬はどうなんだろう?という疑問を持ちますよね。実際にうつ病の発症は冬季の方が高くなるとされています。 それだけ、日光浴とメンタルヘルスは切っても切れない関係性があるんですね。 では、どういった日光浴をすれば良いのか?秋も深まる11月には気になりますよね? よって次回はメンタルヘルスを維持する日光浴の
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なぜ精神科に?②

精神科看護師の桂次です。 今回も少し思い出話を投稿したいと思います。 時間に余裕がある方は読んでみて下さい。 私が勝手に弟子入りした看護師は、4個上の先輩看護師でした。 見た目もシュッとしていて、仕事もスマートで、高級SUVで通勤していて 当時の私には仕事もプライベートも見習うべきことが多い先輩看護師でした。 その先輩看護師から、良い事も悪いことも色々と学んでいました。 その先輩看護師から言われた事で、1番心に残ったのは 「結局のところ、患者さんの苦しみなんて分からない。知った気になってはいけない。」 という言葉ですね。 結局のところ、他人の痛みや苦しみは憶測にしかなりません。 それを可能な限りリアルに感じ、理解できるように相手を知ること、 それをイメージすることは、精神科では特に重要になります。 私の看護感の基礎を作ってくれた素晴らしい先輩ですが もう1つ驚いたのは、結局看護師は辞めて、当時交際していた彼女と結婚して、婿入りして農家になってしまったことですね。しばらくして、偶然に会った時には先輩の高級SUVは軽トラになっていました。 愛の力が大きいのか、それとも勿体無い看護師が農家に転身してしまったと悔やむのか、 非常に複雑な心境になったのを覚えています。 でも、幸せそうで何よりでした。ご指導ありがとうございました。 ★よろしかったら「フォロー」や「いいね」をして頂ければ 今後の励みになりますので、よろしくお願いいたします。 不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。 精神科看護師が実際に精神疾患になった体験を通して、 現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っ
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なぜ看護師に?

精神科看護師の桂次です。 今回は少し思い出話を投稿したいと思います。 時間に余裕がある方は読んでみて下さい。 なぜ、精神科看護師になったかです。 結論から言いますと、私はもともと精神科を希望していませんでした。 私が学生時代は救急や外科といったところが花形でしたから、 私もそういったところを希望していましたが、 配属されたのが、たまたま精神科だったというのがきっかけです。 最初は落ち込みました。男性看護師であることを恨みましたね。 そして、配属当日。オリエンテーションの時でした。 廊下を歩いていると高齢の大柄な男性から、「この泥棒が!」 といきなり激しく怒鳴れました。殴られる、と危険を感じるくらいです。 後でわかったのですが、この方は認知症の方でした。 正直、「勘弁してくれよ、やっぱり嫌だよ」と思っていたのですが、 直ぐに掛けつけた、私とそう歳が変わらない男性看護師が一言、二言声を掛けるとその認知症患者は「参ったな」と大笑いして自室に戻っていったんです。短時間で激しい怒りを笑顔に変える対応力。凄いテクニックだと思いました。 どういった経験と知識があれば、そうなれるのだろうか? と非常に興味を持つようになりましたね。そして、その男性看護師に勝手に弟子入りし、色々と学ぶようになっていきました。 後編に続く・・・・。★よろしかったら「フォロー」や「いいね」をして頂ければ 今後の励みになりますので、よろしくお願いいたします。 不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。 精神科看護師が実際に精神疾患になった体験を通して、 現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っています。
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精神科ならではの診察の特徴

精神科看護師の桂次です。 今回も「精神科の今」について投稿しています。 皆さんは精神科外来に行ったことがあるでしょうか? ほとんどの方は行ったことも見たこともないでしょう。 今回は精神科を受診するとどういう流れとなるか一般的な流れをご紹介します。 精神科で特徴的なのは、症状の聞き取りに時間がかかることです。 例えば、整形外科で「そんなに痛くない」といってもレントゲン撮影をして 骨が折れていれば、痛くても痛くなくても骨折なんですね。 また、「発熱だけでも何ともない」と言っても、採血で白血球が高く、酸素飽和度が低下、レントゲン撮影をして肺が白ければ、肺炎と診断が出来てしまいます。 それだけ、精神科以外の科は客観的な量的データがある程度揃えば、比較的短時間で診断を確定することが出来ます。*そのデータを揃える検査に時間を要することもありますが。しかし、精神科ではレントゲン撮影をしても、採血をしても心の状態を推し量ることは出来ません。 よって、症状について事細かに聞く、確認することによって、どんな状態かを診察する必要があるんです。だから特に初診は時間がかかる傾向にあるんです。 話はそれるのですが、精神科では仮に精神科医が10人いたとして、10人が全員同じ診断を付けるとは限りません。 例えば、「不安で眠れない、悲しい気持ちがある」という症状があったと仮定した場合、 うつ病、適応障害、不安障害、睡眠障害などの病名が候補に挙がりますが、 全員同じ診断で一致ということは、まずありません。 それだけ、客観的なデータが乏しいため、長期的かつ時間をかけて診察と診断、治療をする必要があるんです。いきなり
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精神科外来では

精神科看護師の桂次です。 今回も「精神科の今」について投稿しています。 皆さんは精神科外来に行ったことがあるでしょうか? ほとんどの方は行ったことも見たこともないでしょう。 ところで、精神科外来にはどういった方が多く来ているのでしょうか? やはり、幻聴や妄想といった症状がいる人が多いと思っていませんか? 確かに精神科で入院している患者で多い病名は統合失調症(これは20年前から不変)です。しかし、外来で統合失調症は2割程度の数です。 外来で1番多いのは気分障害(うつ病を含む)で、外来全体の1/3を占めています。  以下、神経性・ストレス障害が2位、統合失調症が3位、認知症が4位となります。 要点として *認知症は20年前に比べて5~7倍 *気分障害と神経・ストレス障害で全体の50%を占めている *統合失調症は過去20年、ほぼ横ばい それだけ、気分障害やストレス・神経障害と認知症が恐ろしい程、増えているんです。 精神科外来ではニュースで取り上げられる、超高齢社会とストレスフルな社会を如実に表われてきています。 また、受診数も20年前に比べて1.5~2倍近く増えてきています。 そのため、最近はどこの精神科・心療内科も新規患者さんは数カ月待ちといった状況も増えてきていています。 よって、多くの精神科は「受診したい」と思ってみても、初期治療までには時間がかかってしまうことが多いのではないかと推測します。 *うちの病院の精神科も緊急ではない限り、初診予約は1~2か月待ちです。最近の精神科はそういう状況ですので、自分や身の回りの方が受診を躊躇っている場合は、どうか勇気を出して受診をしてみま
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精神科 NOW

精神科看護師の桂次です。 今回は「精神科の今」について投稿しています。 まずは皆さん質問です。 職場の上司に「歯医者に行くから休みます」「耳鼻科に行くから休みます」は言えるのに、「精神科に行くから休みます」と言えますか?  何か言いにくい感じがしませんか?なぜでしょう? *婦人科や泌尿器科も言いにくい科ですが、それは性的な背景を含むからでしょう。精神科のイメージは「怖い、暗い」、「変な人が沢山いる」、「鉄格子がある」、「別世界の話」 といった自分が絶対に関わることはないと思っている方が大勢います。 そういった方々が持つ「イメージ」が「精神科を受診する」言いにくさに繋がっているんですね。 *私が知る限りですが、鉄格子がある精神科の病院はないほとんど無いと思います。 一方で、「精神疾患=大変・レアな病気」といった認識も持っていないでしょうか? ○統合失調症は100人に1名 ○認知症は65歳以上の5人1人(*2025年の予想) ○うつ病は100人に2.7名     ○アルコール依存症・・100人に0.9名 ○因みに糖尿病は・・・・100人に3名程度   通勤ラッシュ時の山手線の1車両には100名程度は乗っていると仮定すると、単純計算で各車両に精神疾患の方が少なくとも1名はいることになります。また、2011年には厚生労働省は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に加え、新たに精神疾患を加えて、5大疾患としました。 つまり決して珍しくはない。誰でも罹る可能性があるポピュラーな疾患なのです。 冒頭に書いた精神疾患に対するイメージには「偏見」があります。 これが治療開始の遅れや継続の妨げに
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ナースマンの実態

精神科看護師の桂次です。 今回も男性看護師について投稿しています。 今回は男性看護師の実態を大きく4つにカテゴリーに分けて解説してみました。興味のある方は読んでみて下さい。① 男性看護師の結婚相手について 男性看護師の既婚率は75%で、未婚で彼女持ちを含めると90%の方が彼女持ちか既婚者であるといったデータもあります。 また、その相手は大半が医療従事者で、看護師や作業療法士、医療事務、ソーシャルワーカーといった方が多いですね。女性医師は滅多にいません。 ② 男性看護師の給料 男性看護師の給料も女性看護師と変わりはありません。 安定はしていて生活に困らない程度は貰えますが、夜勤や残業手当で上乗せしている部分もあるで、一概に良い給料であるとは言えません。③ 男性看護師になるには 看護師養成プログラムを持つ専門学校や短大、大学に入ることに変わりはありません。 ただし、男性看護師の割合は低いため、学校生活も良くも悪くも女性に囲まれた生活が始まります。一方で男子学生同士の絆は深まります。また、グループではリーダーや発表を自動的にやることになります。嫌な役割は率先的にやる、それが女性社会で男性看護師が生き残る術なんですね(笑)。④ 男性看護師あるある ・患者さんから医者に間違われる→たいていの男性看護師が1度は経験します ・体育会系のノリが出来なくなる→飲み会も女性ばかりなので、体育会系のノリをすることがない。 ・病院内の男性専用スペースが少ない→休憩室や仮眠室も男女兼用だったとしても、女性が多くて入りにくい雰囲気で休めないことがある ・PC関連で困ったら真っ先に呼ばれる→「男性=PCに強
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男性看護師という存在

精神科看護師の桂次です。 今回は男性看護師について投稿しています。 私は男性看護師をしていますが、男性看護師は看護師全体の9%程度しか存在していない、いわばレアキャラに近い存在です。一昔前は「ナースマン」というドラマがあったりしましたが、まだまだ社会的には珍しい部類に入る職業でしょう。男性看護師の生息域は主に病院となり精神科、手術室、透析室、救命救急、整形外科、脳神経外科といった機械や機器を扱ったり、患者の移動介助が多い科、精神症状に対応する科などになります。 当然のことながら、周産期や婦人科、小児科といったところにはほとんど存在しません。 また、看護師社会は女性社会であり、同時に女性看護師はとてもお強い方が多いため、男性看護師は必然的に女性社会で生き抜く術を体得していきます。 *全ての女性看護師さんが当てはまる訳ではありません。当然優しい方もいらっしゃいますが。 そのため、生き抜くために、いつの間にかコミュニケーション能力や気遣いといったスキルを身に付けていくのです。 私もまたそういった経験をした1人でありまして、 陰口や噂話は極力聞かないようにする、挨拶を欠かさない、率先して仕事をする、分け隔てなく接する、身なりは常にきれいにするといったことを今でも実践しています。現在の私が精神科看護師として、コミュニケーションや観察力が養われたのも、こういったバックボーンがあったからかも知れません。 今回は私を含めて男性看護師とはどういった職業なのか?皆さんに知って貰おうと思い投稿しました。 あくまで個人の感想であり、実際とは異なる場合もあるので、その点はご了承下さい。 次回はあまり知ら
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眠れない時の考え方

精神科看護師の桂次です。 今回も不眠について投稿しています。不眠になった際の対処方法について幾つか話していきたいと思いますが、今回は眠れない時の考えたかについてお話します。ネットなどでも不眠に対して様々なセルフケア行動が紹介されていますね。 例えばアロマやストレッチなどはよく目にします。 私はあくまで看護師なので、そういった類ではなく、考え方をお話します。 病棟でも、「眠れない」とよく訴える患者さんがいます。 そういった方には不眠時といった頓服の薬が出ていたりもするんですが、 それでも眠れないと話す方には「寝なくて良いのでは?」と提案します。 人は「眠ろう」と意識すればするほど自律神経が優位に働き、逆に起きてしまいます。 *眠るためには副交感神経は優位にならないといけません。寝なければならないという意識は自律神経を高めてしまうのです。 皆さんは眠ってはダメな会議や授業で眠気に襲われた経験はないでしょうか? これは「寝なければならない」という思考縛りがないため自然とした疲れから 眠くなるんですよね。 *食後の眠気は別の作用機序の話になります 「寝たい」「寝る時間」といった思考はかえって睡眠の邪魔をします。 極端な話、仮に1日眠らなくても、次の日は乗り切れるものです。 そして翌日頑張って起きて、翌日の夜にいっぱい寝れば良いんです。 2日(48時間)寝なれいという事は滅多にありません。 *もし眠れない場合は病院を受診しましょう。 努力を尽くして眠れなければ、良い意味で睡眠を諦めてみるのも手です。 かと言って、起きてTVを見たりスマホをいじるのはお勧めしません。 無意識でも脳は目から入
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私と睡眠導入剤

精神科看護師の桂次です。 今回も不眠について投稿しています。 以前の投稿でも触れましたが、私も以前は(パニック障害時)睡眠導入剤を使用していました。 当時の私は寝付けないタイプでしたので入眠障害に分類されると思います。 内服してたのはゾルピデムという薬で超短時間型に分類されている薬です。非常に早く効き、短時間で体の中から消失してしまいます。 ここで当時の私の睡眠までのルーチンワークを記載させて頂きます。 18時   夕食 19時   入浴(深部体温を下げるため、睡眠2時間前までには終えておく) 21時   ストレッチ(30分程度、軽めのもの) 22時   TV・スマホを見るのを終了。ラベンダーのアロマを準備 *暇潰しには読書かラジオ、音楽鑑賞 22:30  ゾルピデム内服       22:45  布団に入る      *ゾルピデムは15~30分で効き始めるので 0:00   眠れない場合はこのタイミングでもう1錠内服 といった感じです。これで眠れなかったことは無いですね。 現在は内服していませんが、ストレッチと就床時間はそのままの生活習慣で残しています。 当然、睡眠導入剤の効果もありましたが、ストレッチと早めの就床は大切だと感じています。 *あくまで個人感想です。効果には個人差がありますので参照までに。 ★よろしかったら「フォロー」や「いいね」をして頂ければ 今後の励みになりますので、よろしくお願いいたします。 不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。 精神科看護師が実際に精神疾患になった体験や、豊富な経験・知識を通して、 現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたい
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眠剤の正しい内服方法とは?

精神科看護師の桂次です。今回も不眠について投稿しています。 今回からは不眠になった際の対処方法について幾つかに話していきたいと思います。 不眠が起きた場合、皆さんはどういった対応を取るでしょうか? 最近は市販薬での睡眠補助剤が販売されていますし、お薬に頼る方もいらっしゃるでしょうか?今回はそんな眠剤のお薬についての話です。 まず、眠剤について大切なのはその作用時間です。 眠剤には短時間型と言われる直ぐに切れてしまう薬や、割と長く効果が出る薬まで様々あります。一般的には寝つきが悪い方には短時間型、中途覚醒がある方には中~長時間型といったものが選ばれることが多いです。 しかし、ここで問題なのは、その薬は内服してからどれくらいの時間で効果MAXになるか(専門的には最高血中濃度と言いますが)です。皆さんの中には薬は飲めば直ぐに効くと考えている方はいませんか? もし仮に起きていても飲んで直ぐに効く、気絶するような眠剤があったら それは眠剤ではなく麻酔薬に近い危険な存在となるでしょう。 あくまでも睡眠導入剤は睡眠のための補助的な役割だと知っておきましょう。 大切なのは、効果MAXがいつになるか逆算して内服することです。効果MAXの時間帯には落ち着いて布団に入ってるなど寝る準備をしっかり行っておくと、より薬剤の効果が高くなるはずです。尚、効果MAX(最高血中濃度)は、各製薬会社のHPに記載されていると思いますし、院外処方されているなら、かかりつけ薬剤師に確認するのも1つの方法です。もし、既にお薬を飲んでいる方、もしくはお薬を検討している方がいましたら、参考にしてみて下さい。 ★よろしかったら
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異常な睡眠とは?

精神科看護師の桂次です。 今回も不眠について投稿しています。 今回は睡眠異常についてお話をしていきます。 「眠れない」と話す方がよくいらっしゃいますが、睡眠障害は大きく3パターンに分類されます。少しだけ説明しますね。 1つ目は入眠障害です。 一般的に布団に入って睡眠までの時間は成人で10~30分、高齢者では40分程度とされ、それ以上に時間を要する場合の入眠障害とされます。2つ目は熟眠障害です。 これは入眠中に尿意や痛みなどといった外的刺激無しに3回以上中途覚醒し、 その後もスムーズに寝付けない場合、熟眠障害とされます。 3つ目は早朝覚醒です。 これは自分が予想する、もしくは希望する時間の数時間前に覚醒し、その後に再入眠ができない場合、早朝覚醒とされます。 因みに私はパニック障害になった際に入眠障害を併発していました。 →これに関しては短時間型の睡眠導入剤とセルフケア行動で対応していました。詳しくは後日投稿します。注意すべき点として、睡眠障害にあてはまるかどうかについて、 1日・2日といった短期間では評価が出来ないこと、 *健康な人でも、緊張や過度な疲れ、ストレスで眠れない日もあります。  これはこれで正常な反応ですから。 仮にそういった障害が無かったとしても、昼夜逆転していたり、 日中に何度も強烈な眠気に襲われる場合等は、何らかの睡眠障害をきたしている事が推測されます。満足な睡眠が取れていない場合、まず自分がどういった睡眠パターンを持ち、どういった睡眠問題を抱えているかを客観的に理解する事をお勧め致します。そうすることで、何を解決すべきか、どういったアプローチをすべきか より具
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不眠:睡眠の大切さ

精神科看護師の桂次です。 今回からは不眠について投稿しています。 精神疾患・症状改善において睡眠はかなり重要な位置付けになります。 睡眠は脳内ホルモンバランスを整えると同時に、適切な思考・感情をもつためにも必要不可欠だからです。 精神科の医師が診察時に「睡眠」が取れているかを必ず確認するのはそのためです。 看護師あるあるですが、夜勤明けの日に買い物に行くと、余計な物や多少高い物でも買ってしまって失敗したというのはよくある話です。先日も当直明けで、家電量販店に行ってしまい、もともと購入予定は無かったの気がついたら5000円を出してコーヒーメーカーを買っていました。今更、当直明けは真っ直ぐ家に帰って寝た方が良いと、しみじみ思いました。 *ちなみに夜勤や当直明けを休みと誤解する方が多いのですが、休みではないんですよ。仕事終わりが朝なだけなんです。こういった行動は、睡眠不足による思考能力の低下や気分の高揚が招いてるんですよね。 思考力が低下しているから欲求に対するブレーキが効きにくくなっていたり、判断能力の低下が起きているからなんです。 よって、睡眠が不足している時は、プライベートでも仕事でも重要な判断を要するものは控えた方が賢明でしょう。 その一方で、適切な睡眠を取れない方も多くいらっしゃり、 私が勤務している病棟でも、不眠に悩む患者さんが多くいらっしゃいます。 *スタッフも不眠の方が多くいます そういった方々に、普段どういったアドバイスをしているか これから少しずつ話していきたいと思います。 *医師や専門家ではありませんので、助言や参考のレベルだと思って見て下さい。 不定期ですが、
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復帰

精神科看護師の桂次です。 今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。 復帰時に一番ネックとなっていたのは、スタッフに病状を知らせるかどうか。上司からは「体調不良」とだけ知らせているとの事でしたが、 何となく知っている、感づいているスタッフもいたようです。 本音を言えば、最後まで隠していたかったんですが、主治医や上司と相談して 全員に病気のことを知らせることにしました。 最初は恥ずかしいというか、「メンタルが弱い」と思われるのも辛かったんですが、逆に吹っ切れたというか、いつ症状が出ても良いと思うと気持ちが楽になりました。スタッフの反応も思った程でもなく、むしろ普通だったという印象です。 実はこれが良かったです。「大丈夫」と気に掛け過ぎても負担になりますし、 こういった普通に接してくれることは大変有難く、助かりました。 それからは、症状は全く無い訳ではありませんが、 仕事も継続可能で日常生活も差し支えないレベルまでに改善して来ました。 療養明けに工夫したことと言えば、 予期不安が起こりそうな環境には決して1人では行かないことですね。 「自由が利かない」場所が辛いので、いざとなったら、 一緒にいる人に助けを求められるといった安心感が大切だと思います。 なので、当時の私は、必ず症状が出たらどうするかを常に考えて行動していました。 「症状が出ても、こう行動する」と決めていれば、不安になることが少なくなりましたね。 あとは私の場合はさっぱりとしたガムやアメなどを口にすることです。 *口の中が爽やかになると嘔気や動悸が治まりやすいという個人の感覚です。 他にもいろいろと工夫を
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兆し

精神科看護師の桂次です。 今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。 療養しながらパニック障害と格闘を続けているある時、 中川家のお兄ちゃんがパニック障害になった時の回想をTV番組で放送していました。そこで「ちゃんとやらなくて良い、適当くらいがちょうどいい」と言っていたこと、長くパニック障害と付き合っていたことを目にして、当時の私には凄く胸に刺さりました。私は決して生真面目な方はありませんでしたが、 何でもキッチリとしたいという思いは常に持って生活していました。 仕事の復帰もそういったところから焦っていて、空回りを続けていたと反省しました。 そこから私は、パニック障害について「調べない」、「考えない」ことを始めました。 正直なところ、これが一番良かったかも知れません。 ネットに出ている多くの情報は、良くも悪くも選択肢や可能性の幅を広げ、 パニック障害にについて思考を続けなければなりません。 結果、脳は常に「パニック障害」で満たされて、気分転換や休養は出来ていませんでした。 当然、症状も出ることがありましたが、そこに一喜一憂しないことに徹してから、何となく気持ちにも余裕が生まれて、ようやく休養を取れ始めたように感じました。また自分の基本的な考えを、急いで完治を目指さず、「長く付きあう」という 方針転換をしてから気分が楽になったように思います。 そうった効果があってなのか、少しずつ症状が改善し、日常生活でも「予期不安」が出てくる頻度も減っていきました。 それからは療養という名のもと、健康的で自由に過ごしていけるようになっていきました。 半年近く経過した後、主治医に相
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格闘

精神科看護師の桂次です。 今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。 「予期不安」で苦しくなり、薬も増えてきたタイミングで、主治医からは休養を取るように言われました。 上司と相談し総合的に判断して休養を取ることとなり 診断書を提出して長期で休養を取ることなりました。 本音は「休むのは迷惑がかかるから」と考えて休みたくは無かったですが、 今思えば、そういった思考が悪化を招いたと思います。 また、今までは患者さんには「休養を取る重要性」を説明してきたのに、 いざ自分が病気になると適切な判断はしないものだと痛感しました。 「自分は大丈夫」「何とかなる」という根拠の無い自信があったのでしょう。 休養に入ると、診断書の期限を逆算し、それまでに治そうと必死でした。 内服や日常生活行動に気を付けるのはもちろんのこと 研修や本で知っていた森田療法やバタフライハグ等何でも実践していました。 また、練習と称して予期不安が起こりそうな環境に率先して行って、 結果的にそこでパニックになったり、と空回りもしていました。 振り返れば、パニック障害になったこと、症状を改善すること、 これからの事に思考が占領されていて、全く心に余裕が無かったと思います。 結局、精神科看護師としての経験や知識も活かしても、症状は改善せず、 一生苦しむのかと絶望に打ちひしがれて 療養とは名ばかりのパニック障害に苦しむ日々を過ごすことになりました。 ★不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。 精神科看護師が実際に精神疾患になった体験を通して、 現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っています。 投
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パニック障害~治療開始~

精神科看護師の桂次です。 今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。 「パニック障害」が頭によぎった私は、直ぐに近くの心療内科を受診。 *当時は、「同僚には知られたくない」という思いから自分の病院は受診出来ませんでした。 心療内科での診断は「不安障害(パニック障害)」でした。 抗不安薬など薬を処方して貰い、医師から仕事はしばらく休んだ方が良いと助言され休むのに抵抗はありましたが、助言の通り上司に相談し2週間程度休むことにしました。 処方された薬の中には、私が病棟で患者さんに渡していた薬もあり、 当時はそれがとてもショッキングで、「患者になってしまった」と落ち込んでいました。 しかし、処方された薬は効果が高く、1週間程で症状は少しずつ緩和され、それに伴い、日常生活も精神科看護師の知識から、規則正しい生活習慣を心がけ、ストレッチや軽い運動、コーヒーなど刺激物を避けて、禁酒と禁煙も実施しました。 この頃は根拠なく「直ぐに良くなる」と安易な考えがあったように思います。 そして2週間が経過し迎えた出勤の日。 駐車場に着くと動悸はするものの、何とか病棟まで行く事が出来ました。 病気は上司と自分だけの秘密事項にし、他のスタッフへは頭痛で通してい為、 質問責めがきつかったのですが、それでも何とか誤魔化し、業務に就くことが出来ました。*いずれ後述しますが、結果的にこの判断が完治を遅くしてしまったように思えます。 その後多少動悸や吐き気がすることもありましたが、通院・内服治療を継続し 少しずつ日常を取り戻して来たという感覚を持ち始めた矢先、 今度は思いもよらない場所で症状が出ました
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パニック発症

精神科看護師の桂次です。 今回は私がパニック障害になった時のことをお伝えしたいと思います。 私がパニック障害になったのは10年くらい前になります。 発症は何の前触れもありませんでした。 その頃は夜勤に行く前に、必ずシャワーを浴びてから行っていたのですが、 その日はシャワーを浴びている際に突如として強烈な吐き気と動悸が起こりました。 あまりに辛くて浴室からしばらく出ることさえ出来ませんでした。 ようやく浴室から出てましたが、とても勤務が出来ず、夜勤は休みにして貰いました。 「急性胃腸炎かな?」と思い、直ぐに近所の病院を受診。 しかし医師は「熱も無いし、ストレスじゃない?」と言うものの、薬は処方してくれました。 確かに不思議と受診中や自宅に戻っても症状は無く、自分でも疑問を持っていました。 しかし、その答えは翌日に分かりました。 症状も改善した為、翌日は出勤をしようと車に乗りました。 しかし、駐車場に着いた瞬間、またあの強烈な吐き気と動悸が襲って来たのです。2日も休む事は出来ないと思って、何度も車のドアを開けようとしましたが、 結局は病棟まで行く事が出来ませんでした。 「急性胃腸炎ではない」と確信した当時に「パニック障害」という病名が頭によぎりました。 ここからパニック障害と3年にも及ぶ共同生活をすることになったのです。 次回は診断から治療までを投稿したいと思います。 不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。 投稿を見て、相談してみてたいという方、お話を聴いて欲しい方 御連絡を待っています。
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初投稿です

~~<自己紹介>~~ 精神科看護師の桂次と言います。今回は初めて投稿をします。私は精神科看護師として20年以上勤務していて、現在は看護師長として働いています。今まで非常に多くの患者さんやそのご家族さんに携わってきました。 携わってきた患者さんは統合失調症、うつ、パニック障害、てんかん、認知症、各依存症、発達障害等、多岐に渡ります。*各疾患の経験やエピソードに関しては後日投稿したいと思います また、急性期病棟から社会復帰病棟、退院後の訪問看護まで、幅広く携わってきました。学会投稿や研修会も相当こなしてきて、その経験や知識を買われて、看護学校で精神科を講義したこともありましたが、結構難しくて長くは続きませんでしたね(自信があったんですが難しかったです)。その一方で、パニック障害になったこともありまして、 *このエピソードは後日投稿したいと思います。 精神疾患を抱えるというのはどれだけ辛いかを肌で感じることが出来ました。 本当になってみない分からないもんだなと思いましたね。完治まで3年程かかりました。 精神疾患は知識と経験だけでは上手くいかない、周囲の人の力を借りる・サポートを受けるといった、自分以外の力も必要なんだということを知ることが出来ましたね。今となっては貴重な経験として良い思い出になっていると感じています。 そして、しばらくは、そういった貴重な経験や知識は自分の財産である といった感覚で働いてきました。 しかし、最近ふと思うことがあります。年齢も40代行後半となり、 「この精神科に関する経験と知識を誰かに伝えて行きたい」という思いです。 まあ、歳をとって、誰かの力になってみ
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白か黒か、一部か全部か。嫌いなのはどこ?

夫と喧嘩。ほんまにアホみたいな内容…例えば、私が最後に食べようと思って置いてあったクッキーを夫が勝手に食べてしまった、とかwww私:私のクッキーは??夫:食べたけど~?私:なんで勝手に食べるん💦夫:要らんのかなと思って。私:なんでひと言確認してくれへんの!!犬も喰わんとんだ茶番ですが、こういう時、みなさんはどうですか~??kakoは、なんとひどいことに、夫の全部を否定したくなります笑あ、精神科作業療法士をしています、kakoです。少しでもお役に立てたら嬉しいなと思ってココナラをしています☆では、茶番の続きをどうぞwww私:もうホンマあんた腹立つわ( `ー´)ノ  ←私関西人ww夫:なんでそんなことでそんな怒られないけんのじゃ!!  ←夫岡山人ww私:なんで開き直るん!!  そこでkakoの感情としては、(暴言注意㊟!!)「んもっっ💦ほんまムカつく!!!!!ほんま夫嫌いやわ!!!なんでこんなんと結婚してもたんやろ」 <`~´>なわけです。クッキー食べられただけやのに、夫の全てが、存在までもがほんま腹立って嫌いになってしまうわけなんです。kakoのクッキーを確認もなく勝手に食べる身勝手さ。(クッキーどんだけ大事やねんwww)そんなたった一つの小さなことから他の今まで腹立ったことが色々思い出されて「ほんっっま、いっつもいっつも勝手やし( `ー´)ノ」ってなるんですよね笑💦でも、夫はそうはならない。もし、上のアホ喧嘩が 逆パターンだったとしたら「妻が、今回クッキーを確認なく食べたところが腹立つ!!!」なわけです。これは、腹立つけど夫に完敗。喧嘩をした時こんなひどいことを言う
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心療内科・カウンセリング☆美結ーmiyu

私が、初めて勤務したのが、 心療内科、精神科でした。幼少期から、いろいろなツライ経験があり、 その当時は、精神科、心療内科に行くのは、 白い目で見られる感じでした。 なので、勤務してどういう所だろう? 自分と同じように苦しんでいる人達の 支えになりたいと勤務しました。その後、娘たちの発達障害や自分の不安障害で 心療内科、精神科に通うのですが、、。心療内科、精神科、カウンセリングの先生達 (立派な、勉強をいっぱいしてきた、すごい人達)と 向き合うと、 自分の本当の気持ちが言えない、、 この立派な人達に 私の気持ちをわかってもらえるのだろうか?! 業務的、流れ作業な先生もいましたし、、。 向き合ってくれる先生にも 体験してないから、 この辛さをわかってもらえない、、と 自分の本当の気持ちが 言えずに苦しんでいました(>_<)私は、旦那様が 小学校、中学校一緒だったので 友達が数人のひとりぼっち。 暗い、無表情の学生生活を 知っているので、旦那様には、 自分の本当の気持ちを話すことができ、 心が楽になり、 自分は自分でいいんだ ありのままの自分でいていいんだと 思えました。今は、旦那様、中学校からの 仲良し男女のメンバー、 大人になってからのお友達に 自分の気持ちを話すことが できるようになりました♡自分の本当の気持ちを言えず 苦しんでいる方達がいたら、 私もいろいろなツライ経験を してきたので、 お気持ちわかります(>_<)ココナラさんで知らない人同士 だからこそ、自分の本当の気持ちを 話して、気持ちを楽にしませんか?私は、先生でも、プロでもないし、 カウン
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【医療機関向け】精神科病院・精神科クリニック専門!SNS運用代行やってます!

こんにちは、はじめまして(^^)SNS運用代行をやっている姫野と申します。SNS運用代行とは、自社のSNSを代わりに投稿・更新してくれるサービスのことです。精神科病院・精神科クリニックのSNS、どのように更新されていますか?☑ アカウントを立ち上げたものの、何を配信していいのか分からない。☑ アカウントを作った方がいいのは分かっているが、後回しになってしまう。☑ 病院のお知らせなどを配信したいが、やり方が分からない。☑ 精神科デイケアのアカウントを作成したが、気付けば更新が数ヶ月おきになっている。☑ 業務が忙しすぎて、誰もやりたがらない。などの問題を抱えている医療機関さんって非常に多いと思います。そのお気持ち、非常によく分かります・・・!というのも私自身、現役で精神科に勤めている専門職になるからです。今回は、そんな私が提供している精神科に特化したSNS運用代行サービスについてまとめてみましたので、SNSにお困りの医療機関さんがいましたらぜひ最後までお読みください。なぜ精神科に特化しているのか?なぜ精神科に特化しているのか、という点ですが、私自身、精神科に10年ほど勤めている精神保健福祉士になります。精神科病院での勤務歴もありますが、大半は精神科クリニックでの勤務になります。主な業務内容は、外来の患者様のケースワーク業務ですが、その他にオンラインカウンセリングの立ち上げ・運用、発達障害専門ショートケア・精神科ショートケアの立ち上げ・運用、学会のホームページ制作、各部署SNSの運用など実に様々な業務を行ってきました。私がPSW業務以外にホームページ制作やSNS運用に携われる理由とし
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現役の精神保健福祉士が回答したベストアンサー「信頼できる医師の見極め方」

精神科病院で働く相談員のottohと申します。 某知恵袋の「メンタルヘルス」カテゴリで、数百件を超えるご質問に回答させて頂いております。 その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「信頼できる医師の見極め方」についてです。 【質問】信頼出来る心療内科、及び精神科医の見極め方を教えて下さい。 私は今、不安、不眠で心療内科に 通院していますが、担当医にどうも馴染めません 治療方針も示されず、口数も少なく、薬の情報もくれません。 こちらから質問する事もあるのですが無視されることも有ります、 先日、受診した時は強い不安から 動悸が激しいと告げたのですが なんのアドバイスもなく、新しい 睡眠剤出しておきますねと一言で終わりました。皆様は心療内科や 精神科を、選ぶときどんな事を 考えて選んでますか?そして良い 医師とはどんな医師だと思いますか?回答よろしくお願いします。【回答】インフォームド・コンセント。 説明と同意、と訳されますが、内科であれ外科であれ精神科であれ、インフォームド・コンセントが必要なのは変わりありません。 そこを疎かにする医師には、信頼は置けません。 さらには、精神科の治療は長期間に渡ることが多く、その間薬を飲み続けなればなりません。 自分の飲む薬ですから、説明と同意の他にも、納得というものは欲しいですよね。 また、他の科でもそうですが、医師のみで治療が進行することもあり
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現役の精神保健福祉士が回答したベストアンサー「精神科・心療内科を受診すべき?」

精神科病院で働く相談員のottohと申します。 某知恵袋の「メンタルヘルス」カテゴリで、数百件を超えるご質問に回答させて頂いております。 その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「精神科・心療内科を受診すべき?」についてです。 【質問】精神科・心療内科(睡眠障害)の受診について。 受診するべきなのか、教えてください。 身体の異常のちょっとの小さい悩みがいくつかあります。 ただ「※」に書きますが、あまり不安に思わなくてもいい理由もそれぞれあります。 単体だと別に気にならないと思いますが、悩みを並べると少し不安になります。 それぞれの悩みを調べると精神科(鬱、睡眠障害等)の事が出てきますが、病院行くほどの事なのか分からないので、助言をお願いします。 ・ここ最近寝付きが悪い、夜中に目を覚ます、起きる時間より早く起きてしまう ※ただしばらくするとまた眠れます。 ・現実かと思ったら夢だったり、夢かと思ってたら現実だったり ※毎日現実なのか夢なのか分からない、という事ではなく、細かい出来事(メールやニュース、会話等)が時々分からなくなる程度です。 ・音に敏感になり、工事等の音が続くと怖くなり、心臓がバクバクします。 ※TVとかの音は全然大丈夫で騒音が辛い、といった感じです。 ・他にもちらほらありますが、異常が1〜2日程度で治ったり、そこまで書くほどではないかな、と思うものです。 重複しま
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現役の精神保健福祉士が回答したベストアンサー「精神科と心療内科の違い」

精神科病院で働く相談員のottohと申します。 某知恵袋の「メンタルヘルス」カテゴリで、数百件を超えるご質問に回答させて頂いております。 その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「精神科と心療内科の違い」についてです。 【質問】精神科と心療内科ってどう違うんですか? どういう時に行けばいいですか?【回答】精神科は、精神症状全般を治療の対象としています。 心療内科は、精神症状と共に身体症状としても現れている状態を診ます。ですが、あまりに精神症状が活発な時は、身体症状が現れていても精神科で診ます。 精神科や心療内科には相談員が配置されていることが多いので、どうしたらいいか困ったらまずは相談員に受診相談することをお勧めします。 「こういう症状でも診てもらえるだろうか」「どういう時に行けばいいだろうか」という相談にも応えてくれます。
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現役の精神保健福祉士が回答した「ベストアンサー」#28

精神科病院で働く相談員のottohと申します。 某知恵袋の「メンタルヘルス」カテゴリで、数百件を超えるご質問に回答させて頂いております。 その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「精神科デイケア」についてです。 【質問】精神科のデイケアってどんなことをするんですか? 人間関係とかもどんな感じですか? 学校みたいなものでしょうか?【回答】そこそこのデイケアで利用の目的やプログラムが異なりますので一概には言えません。 通過型と言われるデイケアであれば、デイケアで生活リズムやコミュニケーションスキルを学び、就労や復学など地域生活を営むためのリハビリテーションに重きがおかれます。 一方、滞在型(?)では、デイのプログラムに取り組んで社会スキルを上げて…というよりは、居場所として利用します。朝起きて、時間に間に合うようにデイケアに参加して、時間になったら自宅へ帰る。次の日にまたデイケアに参加できるように、決まった時間に寝る。日常生活リズムを保つための場、ですね。 デイケアでのルールを守り、決められた時間と場を共有するという意味では、学校的な要素もあるのかも知れません。 学校と異なるのは、利用する目的が一人ひとり異なるという点でしょうか。 学校は、授業や部活以外にも人間関係や社会性を学ぶ場であり、そういった点では共通しているようにも思えます。しかし、登校する理由が一人ひとり異なるという
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現役の精神保健福祉士が回答した「ベストアンサー」#21

精神科病院で働く相談員のottohと申します。百件を超えるご質問に回答させて頂いております。その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「閉鎖病棟」についてです。 【質問】これって、閉鎖病棟に入院して いるのでしょうか? ・精神病院に入院している ・そのフロアの出入り口には 鍵がかけられており、病院の人に 言って鍵をあけてもらわないと 外に出られない【回答】閉鎖病棟だと思います。 ただ、開放病棟でも、スタッフの日勤が終わる17:00頃には施錠される病院もあるようですので、出たい時間帯によっては鍵がかかっている状態となるかも知れません。
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現役の精神保健福祉士が回答した「ベストアンサー」#11

精神科病院で働く相談員のottohと申します。 某知恵袋の「メンタルヘルス」カテゴリで、数百件を超えるご質問に回答させて頂いております。 その中でも、ベストアンサーに選んで頂いた質問と回答をご紹介いたします。 回答を見て頂くことで、メンタルヘルスに関して「こういう考え方もあるんだな」「こう捉えるといいかも」と感じ、少しでも生き辛さが軽減することにつながると良いなと思います。 今回は「精神科での脳の検査」についてです。 【質問】精神科で脳の検査などすることはありますか?【回答】ありますよ。 他の方が回答されている器質性精神病は、脳がダメージを受けることで感情が不安定になったり、幻覚妄想状態に陥ったりします。 事故、転倒などで外傷を受けると、脳そのものもダメージを受けます。 器質性という事では、認知症もそうですね。 アルツハイマーは脳そのものが萎縮します。脳の変性という意味で、器質性障害と言えます。 認知症も精神科での治療対象です。【質問者様からのコメント】皆様ご回答ありがとうございました。 細かく書いてくださった方をベストアンサーとさせて頂きます。 参考にさせて頂きます。
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