精神科看護師の桂次です。
今回も知られざる精神科の入院生活について投稿したいと思います。
今回は隔離室についてです。
*写真は一般病棟の個室です、保護室の写真が無かったのでご了承ください。
隔離室の使用は、著しい不穏や自傷他害行為、他の患者さんへの迷惑行為など
一般的な精神科病床では病棟生活が送ることが出来ない精神状態の患者さんに
対して精神保健福祉法に則って、精神科指定医師の診察・指示のもと隔離室へ
入室するという流れになります。
隔離とはその名の通り、個室で鍵のかかる部屋で過ごすことを指します。
*鍵は自分の意志では開けることは出来ません。
隔離室は必ずしも全ての精神科病棟にある訳ではありません、精神科療養病棟などでは設置していないこともあります。
隔離室は、隔離するだけでなく患者さんに安全に過ごして頂くために様々な工夫がされています。
例としては、クッション性がある床や壁、モニターの設置、トイレと洗面以外は家具がない、部屋の静粛性・防音性が高い、頑丈な扉などといった工夫がされています。
*これはあくまで、私の知識の範囲内の話であり、こういった工夫がない、または他の工夫がされている隔離室も多々あると思います。
工夫といっても患者さんにとってはどれも快適に過ごせるためのものではありません。
以前に精神科のネガティブなイメージについて話しをしましたが、
隔離室はそのネガティブなイメージの代表格といっていも良いでしょう。
しかし、隔離室は精神科病棟にとっては非常に有用で、隔離室での治療を経て退院する方も沢山いらっしゃいます。
隔離は精神科病床全体の3~4%は隔離の患者さんとなっていて、決してレアの治療方法という訳ではありません。
また、最近は認知症の方の隔離室使用が増えて来ているのも、時代を反映している一つの指標なのかも知れません。
*隔離や拘束などといった行動制限については機会があれば、別の機会に話したいと思います。
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