精神科看護師の桂次です。
今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。
復帰時に一番ネックとなっていたのは、スタッフに病状を知らせるかどうか。
上司からは「体調不良」とだけ知らせているとの事でしたが、
何となく知っている、感づいているスタッフもいたようです。
本音を言えば、最後まで隠していたかったんですが、主治医や上司と相談して
全員に病気のことを知らせることにしました。
最初は恥ずかしいというか、「メンタルが弱い」と思われるのも辛かったんですが、
逆に吹っ切れたというか、いつ症状が出ても良いと思うと気持ちが楽になりました。
スタッフの反応も思った程でもなく、むしろ普通だったという印象です。
実はこれが良かったです。「大丈夫」と気に掛け過ぎても負担になりますし、
こういった普通に接してくれることは大変有難く、助かりました。
それからは、症状は全く無い訳ではありませんが、
仕事も継続可能で日常生活も差し支えないレベルまでに改善して来ました。
療養明けに工夫したことと言えば、
予期不安が起こりそうな環境には決して1人では行かないことですね。
「自由が利かない」場所が辛いので、いざとなったら、
一緒にいる人に助けを求められるといった安心感が大切だと思います。
なので、当時の私は、必ず症状が出たらどうするかを常に考えて行動していました。
「症状が出ても、こう行動する」と決めていれば、不安になることが少なくなりましたね。
あとは私の場合はさっぱりとしたガムやアメなどを口にすることです。
*口の中が爽やかになると嘔気や動悸が治まりやすいという個人の感覚です。
他にもいろいろと工夫をしましたが、聞きたい方はお電話ください。
そして発症から約3年で受診は終了。完治ということになり、今は症状も全くありません。
結局、何が原因かは不明で、当時は悩みというほど何かあった訳ではありませんでしたが、
看護師という職業柄、不規則勤務からホルモンバランスや身体・精神疲労等、
自分では気付かなかった疲れやストレスだったのか?なんて思っています。
自分の体験談を話すのは少し恥ずかしい感覚もありますが、
同じように悩んでいる方がおられましたら、少しでも参考になればと思い投稿しました。
不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。
精神科看護師が実際に精神疾患になった体験と知識・経験を通して、
現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っています。
投稿を見て、相談してみたい方、お話を聴いて欲しいと思っている方
ほんの少しの時間でも構いません、お話をしてみませんか?