兆し

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精神科看護師の桂次です。

今回も私がパニック障害になったころの回想を投稿しています。


療養しながらパニック障害と格闘を続けているある時、

中川家のお兄ちゃんがパニック障害になった時の回想をTV番組で放送していました。

そこで「ちゃんとやらなくて良い、適当くらいがちょうどいい」と言っていたこと、長くパニック障害と付き合っていたことを目にして、当時の私には凄く胸に刺さりました。

私は決して生真面目な方はありませんでしたが、
何でもキッチリとしたいという思いは常に持って生活していました。

仕事の復帰もそういったところから焦っていて、空回りを続けていたと反省しました。

そこから私は、パニック障害について「調べない」、「考えない」ことを始めました。

正直なところ、これが一番良かったかも知れません。

ネットに出ている多くの情報は、良くも悪くも選択肢や可能性の幅を広げ、

パニック障害にについて思考を続けなければなりません。

結果、脳は常に「パニック障害」で満たされて、気分転換や休養は出来ていませんでした。

当然、症状も出ることがありましたが、そこに一喜一憂しないことに徹してから、何となく気持ちにも余裕が生まれて、ようやく休養を取れ始めたように感じました。

また自分の基本的な考えを、急いで完治を目指さず、「長く付きあう」という
方針転換をしてから気分が楽になったように思います。

そうった効果があってなのか、少しずつ症状が改善し、日常生活でも「予期不安」が出てくる頻度も減っていきました。

それからは療養という名のもと、健康的で自由に過ごしていけるようになっていきました。

半年近く経過した後、主治医に相談し、仕事を再開しても良いと判断を受け、
いよいよ休養明けを迎えることになります。



不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。

精神科看護師が実際に精神疾患になった体験と知識・経験を通して、

現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っています。

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