精神科看護師の桂次です。
今回は「精神科の今」について投稿しています。
まずは皆さん質問です。
職場の上司に「歯医者に行くから休みます」「耳鼻科に行くから休みます」は言えるのに、「精神科に行くから休みます」と言えますか?
何か言いにくい感じがしませんか?なぜでしょう?
*婦人科や泌尿器科も言いにくい科ですが、それは性的な背景を含むからでしょう。
精神科のイメージは「怖い、暗い」、「変な人が沢山いる」、「鉄格子がある」、「別世界の話」 といった自分が絶対に関わることはないと思っている方が大勢います。
そういった方々が持つ「イメージ」が「精神科を受診する」言いにくさに繋がっているんですね。
*私が知る限りですが、鉄格子がある精神科の病院はないほとんど無いと思います。
一方で、「精神疾患=大変・レアな病気」といった認識も持っていないでしょうか?
○統合失調症は100人に1名
○認知症は65歳以上の5人1人(*2025年の予想)
○うつ病は100人に2.7名
○アルコール依存症・・100人に0.9名
○因みに糖尿病は・・・・100人に3名程度
通勤ラッシュ時の山手線の1車両には100名程度は乗っていると仮定すると、単純計算で各車両に精神疾患の方が少なくとも1名はいることになります。
また、2011年には厚生労働省は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に加え、新たに精神疾患を加えて、5大疾患としました。
つまり決して珍しくはない。誰でも罹る可能性があるポピュラーな疾患なのです。
冒頭に書いた精神疾患に対するイメージには「偏見」があります。
これが治療開始の遅れや継続の妨げになっています。→*都市部比べ、地方の方がこの偏見は強く現われます
自分や身の回りの方が受診を躊躇っている場合は、どうか勇気を出して受診をしてみましょう。
それが早期発見・早期治療に繋がり、重症化を防ぐことに繋がりますので。
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不定期ですが、今後も少しずつ投稿をしていきます。
精神科看護師が実際に精神疾患になった体験を通して、
現在、様々な症状に悩んでいる方の力になりたいと思っています。
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