仲間が痛みを感じている時は自分も同じように痛みを感じるけど・・・という脳科学の研究!
例えば、家族や友人がたまたまコンクリートの道でつまづいて転んでひざをすりむいて血が出て痛そうにしていたら、どう思いますか。多分、自分もその痛みを感じると思います。そして、場合によっては変われるものなら変わってあげたいと思うことだってあるかもしれません。ただ、それはその人のことを仲間だと思っている場合に限ります。じゃあ、逆に嫌いな人が痛い思いをしていたら人はどう反応すると思いますか。また、みなさんならどうしますか。仲間が痛がっていれば自分もいたいと感じるが!?チューリッヒ大学のグリット・ヘインたちは、グループ内外のメンバーに向けて共感反応についての神経プロセスを調査した。スイスの地元サッカーのファン16人を対象に、お気に入りのチーム(グループ内のメンバー)またはライバルのチーム(グループ外のメンバー)のファンが痛みを経験するのを目撃してもらった。ちなみに、痛みを与えるのは電気ショックだった。被験者たちにMRI装置に入ってもらい、手の甲に電極を付けた。そして、電極を通じて電気を手の皮膚に通し、その間の脳内活動を計測した。また、電気ショックの強さはそれぞれで、穏やかなものから少し痛いものまであった。データを解析したところ、痛みが強くになるにつれて、ペイン・マトリックスの重要な構成要素である島皮質前部の活動が活発になっていった。実験では、被験者の両隣に知らない人を座らせ、3人で電極をつないだ。そして、被験者の片側には仲間のファンが座っていた。被験者も、彼が自分たちのチームのファンだということを知っていた。反対の片側には、ライバルチームのファンが座っていた。それから、2人の手に様々な強さ
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