私たちの苦しみはなぜ生まれるのか?

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こんにちは!
くまのうち先生です。

2500年前にゴーダマ・ブッダは
「人生は苦である」
という言葉を残しました。

人間はポジティブな情報よりも
ネガティブな情報の影響を受けやすく
マイナスな事ほど、記憶に残ります。

幸せはすぐに消えるのに、
苦しみは数倍の強さで残り続けるのだから、
私たちが生きづらさを感じるのは当然の事だといえます。
本日はそんな人間の
"苦"について書いていこうと思います。

なぜ苦しみは生まれる?

結論から言って苦しみは、
”あなたのニーズが満たされない”
そんな状態から発生します。

他人の悪口に延々と怒りを覚え
自分の失敗をいつまでも恥じ、
将来の生活や健康に飽くことのない不安を抱く生物は
地球上で我々、人間だけです。

怒り、不安、悲しみ、恥、虚しさ
いずれもごく日常的な感情ですが、
発生している苦しみの種類はそれぞれ違います。

しかし根っこにはどれも
「大事なものが失われた」
「必要なものが足りない」
といった感覚があるはずです。

私たちの苦しみはあなたに不足を知らせる
メッセンジャーとして機能しています。

「怒り」
自分にとって重要な境界が破れた事を知らせる。

「嫉妬」
重要な資源を他人が持っている事を知らせる。

「恐怖」
すぐそばに危険が存在する可能性を知らせる。

「不安」
よくないものが近づいていることを知らせる。

「悲しみ」
大事なものが失われたことを知らせる。

「恥」
自己イメージが壊されたことを知らせる。

もしこれらの感情がなかったら
あなたは身に迫る危険を察知出来ず、
大事なものを奪われても
取り戻そうとすらしないでしょう。

真の苦しみは”二の矢”で決まる

生物が生き抜く過程ではある程度の苦しみは
避けられません。

あらゆる苦しみはランダムに発生し
予測する事は不可能です。
これが”一の矢”

すべての生き物は生存に伴う根本の苦難からは逃れられず
最初の苦しみだけは受け入れるしかありません。
ところがここで多くの人は
”二の矢”を放ちます。

例えば、
一の矢
上司な理不尽な
文句をつけてきた事に対して

【二の矢】
自分が悪かったのか、
それともあの男がリーダー失格なのか
などと思い悩む。


【一の矢】
貯金が少なくなった
ことに対し将来の生活の事を考え

【二の矢】
不安を募らせる。

このように最初の悩みがまた別の悩みを呼び
同じ悩みが脳内で反復される状態を
心理学では「反芻思考」と呼びます。

反芻思考のダメージは
計り知れず、うつ病や不安障害との
強い相関がでている他反芻思考が多い人ほど、
心臓病や脳卒中にかかるリスクが高く、早期の
死亡率が高まる傾向も報告されています。

痛み×抵抗=苦しみ

”人生は自然に起こる変化と
自らおこす変化のくり返しである、
それに抵抗すれば不幸を生むだけだ”
- 中国老子 -

”抵抗”が苦しみを生む
そんな事例は日常にいくらでも存在します。

例えば、
山に登れば誰でも足や背中に痛みを経験しますが、
登山者は皆、
「この困難を選んだのは自分だ」
と認識があるため、山歩きの痛みに抵抗はしません。

一方誰かに登山を強制された人は
「なぜ自分がこんな辛い目に」
といった現状否定の思考が頭をめぐり始めます。

”一の矢”(痛み)は誰にも避ける事はできず、
そこに「現実への抵抗」という行いが加わることで
”二の矢”(苦しみ)が生まれる。

ここで私たちのとれる対策は一つだけ、
それは、現実に対して
積極的に”降伏”する事。

降伏とはあなたが直面している
現実を認め、それに正面から
向き合うことを意味します。

世界で最も幸福な部族”ピダハン族”

アマゾンの原住民であるピダハン族
世界に類のない幸せを享受している理由として
ものごとをありのままに受け取る姿勢にあります。

魚を取った
カヌーを漕いだ
子供と一緒に笑った

彼らの会話の中に
「たられば」は存在しません。

おかげで明日のことをくよくよと悩まず、
過去の失敗にとらわれもせず、
ただ目の前の現在だけを楽しめるわけです。

それゆえ、
ピダハン族は自分たちのことを
「まっすぐな民」と呼び、
外から来た人間のことを
「ひねくれ頭」と呼ぶ。

人生の痛みに立ち向かうのは
いつでもできます。

しかしそこで、
”降伏”と洒落込む余裕が出来たとき
私たちは「まっすぐな民」への
第一歩を踏み出す事ができるはずです。


-まとめ-
私たちの幸せを作るのは
過去でも未来でもありません。
”今”です。

”現実”を”現実”のままに受け止めて
過去への”執着”や未来への”勝手な不安”
手放す事ができると無駄なストレスや悩みは
ずっと軽減されるはずです。


ではまた!

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