絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

73 件中 1 - 60 件表示
カバー画像

私が考えた銀行の地図記号

 前回は、円の記号とアルファベット「T」を入れた漢字の「税」が特徴的な未来の「税務署」の地図記号について紹介しました。 次は、預金の受け入れ、料金の振り込み、融資や為替取引を行う金融機関「銀行」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、昔の分銅の形が特徴で、江戸時代の両替商でお金の両替や貸し借りする際に分銅が使われていたのが由来と言われています。 なぜ分銅が使われたかというと、金や銀を量るときの信用や正確さを表していたためです。  このことから、日本の文化や歴史を深くつながっているため、歴史的価値があり、特定の縮尺地図では今でも利用されていると言われています。 しかし、実は昭和30年以降廃止されています。 これは、時代の変化や地図の表現方法の進化に伴い、この記号の必要性が減少しているためです。 さらに、パソコンやスマホの普及により、ネットでお金のやり取りが可能になったことから、わざわざ地図を見て銀行に行く人が減っていると言われています。 私自身もスマホでお金のやり取りをしているので、地図を見て銀行に行く必要性はないと感じます。 地図記号自体は廃止されましたが、もし銀行に行く機会があってスマホでその位置を探していると想定しながら、次のように未来の地図記号として表現しました。 こちらです。 円やドルの記号を描いたお札の形と漢字の「銀」が融合したデザインにしました。 スマホで見ても、目立つような構造にしています。 前回紹介した「税務署」と同じお金を扱う機関なので、それぞれの未来の地図記号にお札の形が描かれている所に類似していますが、「税務署」の記号には、記号にアルファベットを入れ
0
カバー画像

私が考えた税務署の地図記号

 前回は、横から見たイメージと融合した漢字の「灯」が特徴的な未来の「灯台」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちの税金の納付や確定申告でお世話になっている「税務署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、横から見たコマに類似し、ひし形の上下に棒があるのが特徴です。 昔は電卓がなかった時代でそろばんを使ってお金の計算したため、そろばんの珠と軸の形を記号化にしたのが由来です。 このことを頭に入れておきながら再び従来の記号を見ると、以下のような疑問が湧きました。「横から見たコマのような形で、この記号を初めて見て『税務署』と分かる人がどれぐらいいるのか?」 「形からして『税務署』のイメージが湧かないのでは?」「昔はそろばんで計算したから、それが由来やけど、今の時代においてそろばんと『税務署』の関係が理解できる人が税に関する仕事している人以外ほとんどいないと思うのでは?」「他の地図記号にも言えるけど、なぜ今の時代に合った地図記号を使用せず、昔からの由来の地図記号を用いられているのか?」 「記号の形がそろばんであると分かっていても、『そろばん教室』と間違えらる可能性があるのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 「税」という漢字の中に円の記号とアルファベット「T」を入れたデザインにしました。 ただ、この漢字は少し工夫している所があります。 記号自体の印象を残すために、一部にハート形があるのはもちろんですが、部首の「のぎへん」の所に、円の記号が書かれたお札のイメージを導入しました。  また、「税」の口の中に位置しているアルファベ
0
カバー画像

私が考えた灯台の地図記号

 前回は、アルファベット小文字「e」を囲んだ部首を含む漢字の「他」が書かれている樹木が特徴的な未来の「その他樹木畑」の地図記号について紹介しました。 次は、船舶が夜間や荒天時に岬や暗礁などにぶつかり転覆する事故を防ぐ役割をもつ建物「灯台」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、工場の地図記号の中心に黒丸があるのが特徴であり、灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子から記号化したのが由来です。 この由来を知って再びその記号を観察したところ、以下のような疑問が湧きました。「『工場』と『発電所』の地図記号と類似して、初めて見てもどれがどれか見分けがつく大人がどれぐらいいるのか?」「由来が灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子とあるが、なぜ、『工場』や『発電所』とほぼ同じ形の地図記号にしたのか?」「横から見た灯台のイメージにした方が誰が見ても分かりやすいのに、なぜ記号化にしなかったのか?」「この地図記号を見ても、『灯台』と分かる人は少ないのでは?または、『灯台』であるとイメージしにくいのでは?」  このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 漢字の「灯」に横から見た「灯台」のイメージを取り入れた姿を記号化にしました。 初見の方でも印象に残るように、書体が筆文字という「かっこよさ」にハートを含んだ「灯台」の絵という「かわいらしさ」が混合したデザインにしています。 また、これまでの未来の地図記号についても言えますが、記号に漢字と絵が融合することで、この地図記号の「唯一無二さ」を強調するように工夫しています。 今後、教科書などの書籍
0
カバー画像

私が考えたその他樹木畑の地図記号

 前回は、「笹の葉」のイメージと漢字の「笹」とを融合したデザインが特徴的な未来の「笹地」の地図記号について紹介しました。 次は、和紙の原料となる「こうぞ」の樹木やそばを栽培する「そば畑」などの例が挙げられる「その他樹木畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白丸一つのみであり、木を真上から見た形を記号化したのが由来です。 上記のことを頭に入れながら再び記号を見た私は、以下のように疑問が湧きました。「あの白丸だけの記号は、木を真上から見た形が由来であるが、初めて見る大人からしたら『その他樹木畑』であると分かる人がどれだけいるのか?ほとんどいないのでは?」「白丸だけであると、どう見ても『快晴』という天気の記号にしか見えないのでは?」「白丸以外のアイデアはこれまでなかったのか?」「その他樹木畑を連想するような簡単なイメージを記号化した方が分かりやすく、覚えやすいのになぜ白丸1つだけが採用されたのか?」「記号化を決定した当時は、木の絵はNGである時代であったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  「その他樹木畑」ということで、簡単な樹木のイメージを描く中に、アルファベット小文字「e」を囲んだハート形の部分を含む「他」という漢字を取り入れてデザインにしました。 アルファベット小文字「e」は、その他の英語表記「else」の頭文字から取ったものであり、訪日客に配慮した形で表現しました。 それに加えて、この記号を見てすぐに理解しなくても「これは何か?」「なぜ、アルファベットのeがあるのか?」と疑問に思うことで、訪日客も含めて見る人に
0
カバー画像

私が考えた笹地の地図記号

 前回は、漢字の「竹」とその絵とを融合した姿を記号化したのが由来である未来の「竹林」の地図記号について紹介しました。 次は、見た目が「竹」と間違えやすいけど七夕の短冊を飾る役割を果たす「笹地」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、個人的にみると短い「ハ」の字の間に少し離れた距離で短い縦棒が特徴です。 その由来は、検索してみるとなかったので特にないそうで、形が「竹林」の地図記号と似ていると言われています。 これを知ってから改めて従来の「笹地」と「竹林」の地図記号を観察したところ、以下のような疑問が湧きました。「『笹地』はもともと『竹林』と見た目が類似しているのに、なぜ互いに似ているような記号をデザインにしたのか?」「この2つの記号の見分けをつくために、なぜもっと具体的でかつシンプルなデザインにしなかったのか?」「地図記号は棒のものしかデザインが許されていないのか?」「分かりやすい文字や葉っぱとか記号化にする方が分かりやすく覚えやすいのに、それはNGなのか?」「初めて見る大人や訪日客がこの記号にしたのはなぜ?と聞いたら、何と説明するのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  筆文字で書いたような漢字の「笹」に、「竹」と見分けがつくように特徴的な「笹の葉」を強調したものを取り入れることにより、「かっこよさ」「日本らしさ」「和風」「日本オリジナルの地図記号」という要素を含まれるという初見の人にも優しいデザインにしました。 前回の「竹林」は、葉っぱより竹の茎を強調しましたが、今回の「笹地」は七夕の「笹の葉」というイメージから、茎なし
0
カバー画像

私が考えた竹林の地図記号

 前回は、2つのアルファベット「P」が書かれたハート形のマツの実をまとったのが印象的な未来の「ハイマツ地」の地図記号について紹介しました。 次は、竹で構成された林であり、防災機能の役割を持つ面もある「竹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、個人的にみると短い「ハ」の字の間に長いアルファベット「L」を組み合わせたみたいなイメージが特徴で、「竹が生えている様子とその影」から記号化したのが由来です。 これを知った私は、考えながらその記号を確認したところ、以下のような疑問が湧きました。「何回見ても『竹林』のイメージが思い浮かばず、木材の傘にしか見えないのでは?」「『竹が生えている様子とその影』が由来であると知ってから、改めて画像検索で『竹が生えている様子』を見たが、似てなさ過ぎて、この記号を初めてみたとき『竹林』と分かる大人がどれぐらいいるのか?」「自分からしたら『竹林』のイメージは簡単に描けるのに、なぜこの分かりづらいデザインにしたのか?」「今までの従来の地図記号を見て思ったが、いくつかの記号はなぜ下側に右方向の横棒が存在するのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  漢字の「竹」とその絵とを融合した姿をデザインにしました。 「かっこよさ」という要素、日本文化と日本にしかない唯一無二の地図記号を強調したデザインで、訪日客も含めて初見の方でも印象に残るような仕上がりにしています。 これが将来、デジタルであろうがアナログであろうが実現して教科書や看板に載ることを願うばかりです。 
0
カバー画像

私が考えたヤシ科樹林の地図記号

 前回は、「tea」の頭文字と茶畑の絵と融合した漢字の「茶」がデザインである未来の「茶畑」の地図記号について紹介しました。 次は、沖縄県や亜熱帯から熱帯地域に生息している「ヤシ科樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、ヤシの木の簡単なイメージに右方向に棒があるのが特徴的で、ヤシの木を横から見た様子が記号化されたのが由来です。 この由来を知ってから再び観察して、以下のように未来の地図記号を創作する動機が思い浮かびました。「イラストからして分かりやすく覚えやすいが、『かっこよさ』とか『かわいさ』とか入れたい。」 他に思っていることはありますが、以前記事で書いた「私が考えた風車の地図記号」を創作する動機についてほぼ一緒なので、ここで割愛します。 このように思い浮かんでから、実際に創作して次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 筆文字で書いたような「ヤシ」とヤシの木のイメージとを融合したデザインにしました。 全体的には、この地図記号においての「かっこよさ」で表現していますが、その中でハート型のヤシの実が存在しているという「かわいさ」の要素も取り入れています。 また、日本語が分からない観光客にこれを見せると「これはなんやろう?」と検索で調べるようになると想像しながら作成しました。 このような地図記号が将来実現すれば、訪日客など見る人がどう反応するかが楽しみです。
0
カバー画像

私が考えた茶畑の地図記号

 前回は、「mulberry」と書いてあるハート形の桑の実が、筆文字の「桑」という漢字と融合したデザインが印象的な未来の「桑畑」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちが日々飲むお茶を栽培する場所である「茶畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、正三角形を描くように配置している黒丸3つが特徴的で、お茶の実の半分を切ると3つに分かれたような形からが由来となっています。 この由来を頭に入れてから、再びその記号を観察すると以下のような疑問が湧きました。「正三角形のような配置で黒丸3つの記号って、他に『史跡・名勝・天然記念物』の地図記号があるが、どうやって見分けがつくのか?」「今の時代において、大人が黒丸3つだけの記号を見て『茶畑』と連想する人がどれだけいるのか?ほとんどいないと思う。」「お茶の実を半分切ることで3つ別れた形が由来というのが、現代人に伝わるのか?理解できる人がいるのか?」「なぜ他の地図記号と似たような形のデザインにしたのか?他に候補とかなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 筆文字で書いた漢字の「茶」の上部に「茶畑」のイメージを描いたデザインにしました。 ここで「茶」という文字の一部に白い所がありますが、これには理由があります。 少し難しいですが、何でしょうか?  それは、訪日客がこの地図記号を見て印象が残りやすいように、お茶の英訳である「tea」の頭文字からとって目立つように工夫しています。 また、すぐに「tea」の頭文字であると思いつかなくても「何であそこだけ白いんやろう?」と初見の人に考えさ
0
カバー画像

私が考えた桑畑の地図記号

 前回は、スマイルの顔した低木をハート形付の「荒」という漢字が囲んだデザインが特徴的な未来の「荒地」の地図記号について紹介しました。 次は、ほとんどの方があまり馴染みがないですが、カイコ(※見た目が芋虫みたいなもの)の幼虫の餌になる葉っぱをもつ桑を植えつける畑「桑畑」の地図記号について紹介します。 従来は、アルファベット大文字「Y」の下に右方向に横棒を足したのが特徴で、桑の木を横から見た形を記号化にしたのが由来です。 しかし、この記号は2013年に廃止されています。調べてみると、戦後による生活の欧米化によって日本人の絹織物の和服を着る機会が減少したことと、輸入生糸の利用や化学繊維の発達による養蚕業の衰退が要因であると考えられます。 この由来を知ってから、再度従来の記号を見ると以下のような疑問が湧きました。「形が『ヤシの木』と類似して間違える人がいるのでは?」「『桑畑』の画像を二度見したが、初見からしてあの記号の形から連想するとは思えないのでは?」「大人になってからこの記号を見て、『桑畑』の地図記号であると理解できる人がどれぐらいいるのか?ほとんどいないと思うのでは?」「これ以外で誰が見ても覚えやすい記号があるというアイデアを思いつく人が今までいなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 「桑」という漢字の一部にハート形の桑の実の中に「mulberry」と書いてあるのが特徴的なデザインです。「mulberry」とは、桑の英語表記で、訪日客が見て実際の地図記号を見て覚えやすいように工夫しました。 前回の地図記号と同様に、こちらも
0
カバー画像

私が考えた荒地の地図記号

 前回は、ハート形付の「広」という漢字に囲まれたスマイル顔の樹木の姿が特徴的である未来の「広葉樹林」の地図記号について紹介しました。 次は、農作物や植物の生育が困難であり、人間が利用しない雑草が生い茂った土地である「荒地」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、真ん中だけ長い棒3本が横に並んでいるのが特徴的で、雑草が生えている様子から記号化したのが由来と言われています。 この由来を知ってから再び従来のを観察すると、以下のような疑問が湧きました。「棒3本だけでは、荒地には見えないのでは?」「何回見ても、『スマホとか携帯電話』の電波の記号にしか見えず、『携帯電話』に関する地図記号であると思われるのでは?」「雑草とか荒れている土地とかのような簡単なイラストから記号化するというアイデアは今まで誰も思いつかなかったのか?提案したかったのか?」「なぜ、どう見ても雑草や低木のイメージに見えない『携帯電話』の電波のような棒3本で記号化にしたのか知りたい。」「大人になって社会に出てから、この記号だけ見ても『荒地』と分かる人はほどれぐらいいるのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  スマイル顔が描かれた低木をハート形付の「荒」という漢字が囲んだ所をデザインにしました。 また「荒れている土地」ということから、荒れている土地の中で低木が生き生きとした様子を表現しました。 これも前回の「広葉樹林」のと同様に、「荒」という筆文字に見られる「かっこよさ」とそれに囲まれたスマイル顔の低木という「かわいらしさ」を併せ持ったデザインが特色です。 今まで紹介し
0
カバー画像

私が考えた広葉樹林の地図記号

 前回は、スギの木の形を含んだ漢字の「針」のデザインが特徴的な「針葉樹林」の未来の地図記号について紹介しました。 次は、針のごとく細く尖っている葉をもつ樹木である「針葉樹林」に対し、サクラ、カエデ、ブナ、ケヤキのような葉が広く形状をもっているのが特徴的な樹木「広葉樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白い丸の下に右方向に棒が生えているのが特徴的であり、広葉樹を横から見た形から記号化したのが由来です。 上記の由来を知ってから、再び従来の記号を見ると、以下のように疑問が湧きました。「記号のデザインが丸い形であることから、『気象台』の丸いものと連想するため、『気象台』と間違えられるのでは?」「『広葉樹林』は広い形状の葉っぱをもつ樹木なのに、デザインが丸い形であると、『広葉樹林』とイメージしづらいと思う人が少なくともいるのでは?」「なぜ誰が見ても分かりやすい簡単な樹木の形ではなく、白い丸の下に棒が生えているデザインを記号化にしたのか?」「自分は中学の頃にこの地図記号を見たことがあったが、記号を覚えるより『広葉樹林』というものが存在していることに初めて知った。 地図記号より『広葉樹林とは何か?』の方に先行してしまって、記号を覚えていない。 この記号を初めて見た時、上記のように同じく思っていた人が少なくともいるのでは?」「大人になって社会に出てからあの記号を見て、『広葉樹林』であると分かる人はほとんどいないのでは?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 『広葉樹林』の頭文字である「広い」という意味を込めて、全体的に「かわいらし
0
カバー画像

私が考えた針葉樹林の地図記号

 前回は、漢字の「果」に囲まれたスマイル顔のりんご(または梨)の姿をデザインが特徴的な「果樹園」の地図記号について紹介しました。 次は、マツ、スギ、ヒノキ、イチョウのような葉が針のごとく細く尖っているのが特徴的な樹木「針葉樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、三角形に近く頂点が上に尖っているのが特徴的であり、調べてみると、スギの木を横から見た形が記号化にしたのが由来です。 この由来を知ってから、再びその記号をじっくり見たところ、以下のように疑問が湧きました。「スギの木をイメージして記号化したそうであるが、初めて見た人からこれが『針葉樹林』の地図記号であると分かる人がどれぐらいいるのか?」「記号の形が急な坂がある山にしか見えないのでは?」「記号の形と実際のスギの木の形におけるイメージがかけ離れているのでは?」「今の時代にあった、誰から見ても覚えやすいスギの木の簡単なイメージもしくはイラストを記号化にするというアイデアは誰も思いつかなかったのか?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に「針葉樹林」の頭文字である「針」という漢字を描き、その右側に「針」を前面に出したスギの木のイメージを表現しました。 また、この地図記号を見ると、漢字の「針(はり)」と地図記号としての「針葉樹林」を同時に覚えることが可能であるという一石二鳥のデザインに仕上がっています。 これを見ると、地図記号に対して興味が湧く人が少しでも増えるのではないかと願うばかりです。
0
カバー画像

私が考えた果樹園の地図記号

 前回は、全体的に漢字の「畑」の右側に複数のアルファベットの「f」を囲んだビニールハウスの形が印象的な「畑」の地図記号について紹介しました。 次は、りんご、みかん、ブドウなどの果物を生産する場所「果樹園」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、丸い形の上に一本の棒があるのが特徴的で、りんごや梨などの果実を横から見た形を記号化にしたのが由来です。 この由来を知ってから改めてこの地図記号を見たところ、以下のように疑問が湧きました。「記号の形がりんごと梨をイメージしたものであるが、『官公署』と同じ形をしているので、間違えられそう。」「誰が見ても分かる『果実』の形はこれ以外に考えられたことはなかったのか?」「どの地図記号にも言える事であるが、『かっこよさ』『かわいらしさ』という要素があるように、もっと印象に残るアイデアが今までなかったのか?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に漢字の「果」に囲まれたスマイル顔のりんご(または梨)の姿をデザインにしました。 「果樹園」の頭文字である「果」の中に、笑顔が溢れている複数の果実。 これらの要素は、筆文字で書いたような書体という「かっこよさ」とにこちゃん顔の果実という「かわいらしさ」という2つの要素を持つことで、日本独自の地図記号として見る人に印象に残るようなイメージを考えて創作しました。  この未来の地図記号が実現すれば、将来日本が明るくなると思います。
0
カバー画像

私が考えた畑の地図記号

 前回は、ハート形で筆文字で書いたような漢字の「田」に囲まれた水田の草のイメージが特徴的な「田んぼ」の地図記号について紹介しました。 次は、穀物をはじめ、お米、野菜、豆類、イモ類、果樹などを育成する「畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、アルファベット「V」を横に開いた形が特徴です。これは、植物が芽吹くときの「二葉(ふたば)」の形が記号化したのが由来です。 この由来を知った私は、再び従来の記号を観察したところ、以下のように疑問が湧きました。「V型が記号であると、『荒地』のイメージが連想して間違えそうな気がする。」「今の時代において形がV型だけで『畑』と理解できる人がどれくらいいるのか?」「『二葉』の形が記号化したのがV型であるが、初見でもそう見えないと思う。」「植物が芽吹くときの『二葉』以外で記号化できるものが今までなかったのか?誰も提案していなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 田んぼなどその他の植物園と区別するために、全体的に形を漢字の「畑」にしました。 右側の田んぼに注目してください。 ただの「田」という漢字ではありません。 これは、複数個あるアルファベット「f」を囲んだビニールハウスのイメージを表しています。 アルファベット「f」と書いているのは、畑の英語表記が「field」の頭文字から取ったものであることを示しています。  訪日客が「畑」と覚えやすく、「この記号は何なのか、『f』とは何なのか?」と考えさせるような気持ちを想像しながら創作しました。 また、他の植物の地図記号と見分けがつくように、畑で
0
カバー画像

私が考えた田んぼの地図記号

 前回は、筆文字テイストで、可愛さを強調したハートの形をした風力タービンのイメージが特徴的な「風車」の地図記号について紹介しました。 次は、穀物を育てるのに必要な農地「田んぼ」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、棒2本で3セットなのが特徴です。これは、稲を刈り取った後の水田の状態を記号化していたのが由来です。 さらに調べてみると、この地図記号ができたのは、明治時代ですが、当時は今の記号も含めて乾田、湿田、沼田と水の状態で記号を3種類に分けていました。 しかし、昭和40年になると記号一つに改定し、現在に至っています。 このことを知ってから、再び現時点での記号を見ると、以下のように疑問に思いました。「水田の状態を表しているようやけど、なぜ列にならず、棒2本1セットでそれぞれ別の位置に3つ配置しているのか?」「単なる棒だけやなくて、もっと誰が見ても『田んぼ』と分かりやすいイメージがあるアイデアを思いついた人がいなかったのか?」「他の地図記号に比べて存在感が薄いので、埋もれて記号自体の存在に気づかない人が少なくともいると思う。」「デザインが地味で印象に残らない。」「『畑』も水田と同様に、棒のように列を並んでいるような状態なので、間違えられそう。」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 稲を刈り取った後で、束ねたように見える水田の草を、ハート形で筆文字で書いたような漢字の「田」で囲んだイメージで表現しました。 遠くから見ると配列が似ている『畑』の未来の地図記号については、次回紹介します。 
0
カバー画像

私が考えた官公署の地図記号

 前回は、筆文字で書かれたような「森」「林」という2文字に、それぞれモアモアと盛っているのとハート入りの縦長がある常緑樹のイメージが描かれているのが特徴的な「森林管理署」の地図記号について紹介しました。 次は、国や地方公共団体、その他の公の団体の総機関である「官公署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白丸の上に一本の棒でその棒の左右にそれぞれ黒点が1つずつあるのが特徴です。これは、漢字の「公」にちなんだ形が記号化したのが由来であるそうです。 このことを知ってから再び従来の地図記号を見ると、以下のように疑問に思いました。「『果樹園』と同じ形なので、間違えられるのでは?」「漢字の『公』から記号したものであるが、どう見ても『公』には見えないし、これが『官公署』の地図記号と理解できる人はほとんどいないのでは?」「数の違い以外で『果樹園』と見分けがつく特徴はあるのか?」「なぜ漢字の『公』を記号化にすると『果樹園』の地図記号と同じ形になるのか?」「漢字の『官』を記号化にした方が見る人からして他の見分けがつきやすいと思う。」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  全体的に頭文字の『官』という漢字で表しました。 これは、ただの『官』という漢字ではありません。何かが存在しています。うかんむりの上がハートであるのはもちろんですが、あともう一つ二つあります。さて、なんでしょうか??  それは、アルファベットの「P」「O」がある所です。 これは、「官公署」の英語表記である「Public Office」からそれぞれの頭文字からとった「P」「O」が「官
0
カバー画像

私が考えた森林管理署

 前回は、2階建ての建物に支えられた丸形に「気」という漢字と「MO」という文字が書かれたのが特徴的な「気象台」の地図記号について紹介しました。 次は、国の役所の一つであり、植林や手入れ・伐採を行う木材生産、森林の管理、森林環境教育の推進を行うなど国有林の管理や経営を担当する機関「森林管理署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、曲がった漢字の「木」の形が特徴であり、調べてみると、この形が記号化したことのが由来であるそうです。 この由来を知ってから再び従来の地図記号を見ましたが、以下のように疑問に思いました。「漢字の『木』を記号化したものが由来であるが、なぜ、曲がった形なのか?」「『森林管理』なのに、地図記号はなぜ『木』なのか?」「『森林』の2文字で記号化した方が見る人からして分かりやすいのでは?」「全体的に象形文字と類似しているので、古代に使われた道具が展示されている博物館のと間違えられそう。」「上側にモアモアした緑の葉っぱの集まり(常緑樹)、下側に木材と区別できるというシンプルなイメージで記号しなかったのはなぜ?」「なぜ、記号が漢字の『木』だけなのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  森林を管理する機関ということから、全体的に「森林」2文字の漢字における構造から、それぞれの上部にモアモアしたようなもの、丸い縦長の常緑樹を表しています。 これは、規模が大きく集まった樹木が全体的にモリモリ盛ったイメージのある「森」に対し、規模が小さく多く立ち並んでいるイメージのある「林」と区別しやすくするために工夫して表現しています。 ま
0
カバー画像

私が考えた気象台の地図記号

 前回は、ハート形からつなげた「検」という漢字を顔とし、バッジ(検察官章)付のスーツをまとっている検察官のイメージが特徴的な「検察庁」の地図記号の紹介をしました。 次は、天気に関する観測、予報・警報などの情報収集、それらを含む気象に関する情報の作成や発表を行う機関である「気象台」の地図記号について紹介します。 従来は、アルファベット大文字の「T」の形をしたのが特徴的な記号です。   この記号について調べてみると、昔、気象台や測候所で風速をはかるために使われていた「ロビンソン型風速計」の横から見た形が図案化されたのが由来と言われています。 この由来を知ってから改めて従来の地図記号を二度見すると、以下のように疑問に思いました。「昔気象に関する観測に使っていたのが『ロビンソン風速計』であると理解している人は、今の時代でほとんどいないのでは?」「Tの形について、時計の英語表記である「TIME」の頭文字から『時計台』と連想する人が少なくともいると思う。」「気象台は構造の上部が丸形なので、T型マークより簡単なイラストで上側が丸形で下は横長長方形で描いた方が初見の人から覚えやすいと思う。」「記号の形がT型の他に誰もが分かりやすい形やイメージを思いついた人が今までいなかったのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 全体的に「気象台」の簡単なイメージで表現しました。上部はパッと見て覚えやすい丸形で、下部はそれを支える2階建ての台という構造です。 これを見れば、「気象台」の地図記号であると分かるような印象を強調していることを考えながら作成しました。 そ
0
カバー画像

私が考えた検察庁

 前回は、ハート形からつなげた「判」という漢字を顔とし、スーツをまとう姿で判決を下す裁判官のシーンを表現したのが特徴的な「裁判所」の地図記号について紹介しました。 次は、犯罪の捜査から犯人を裁判所に送るかについて決定権をもつ行政機関のこと「検察庁」について紹介します。 従来の記号は、二等辺三角形の下に棒1本であるという前回の「裁判所」との共通点がありますが、「検察庁」は黒い三角形である点が特徴です。  その由来について検索で調べてみましたが、国土地理院のページすら残念ながら見つかりませんでした。 私はこの記号を見て、いくつか疑問を思い浮かんだんですが、前回の「裁判所」のほぼ同様なので、ここで割愛させていただきます。  それに加えて以下のように疑問が溢れました。「市役所と町村役場にも言えるが、今の時代において初見の人が『裁判所』『検察庁』この2つの地図記号を見てもどっちがどっちか分かる人がほとんどいないのでは?」 「なぜ、2つの地図記号が共に同じ形として用いられているのか?今まで間違えられないように異なる形で作成する工夫はなかったか?または、それについてのアイデアがある人がいなかったのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  前回の「裁判所」の未来の地図記号と同様に、初めて見た人に覚えやすいように、全体的に「検察庁」の象徴である検察官のイメージで表現しました。「裁判所」との相違点を工夫した点は以下の通りです。●筆文字で書いたようなハート形からつなげた「判」という漢字を顔としています●女性をイメージしたバッジ(検察官章)付のスーツをまと
0
カバー画像

私が考えた裁判所の地図記号

 前回は、可愛らしいスマイルな顔に「JSDF(Japan Self-Defense Forces)」と書かれた戦闘用ヘルメットが特徴である未来の地図記号「自衛隊」について紹介しました。 次は、裁判官をはじめ、司法権を行使して身近にある個人間のトラブルの解決から容疑者の有罪無罪判決まで行う機関「裁判所」の地図記号について紹介します。 従来は、二等辺三角形の下に棒1本があるのが特徴的な記号です。なぜ二等辺三角形かというと、昔市民に様々なことを伝えるために、裁判所の内容が書かれていた立て札を看板として伝えていたことから、その立て札の板の形が現在の地図記号の由来であるそうです。 調べてみるとこの地図記号が使われているのは、最高裁判所以外の裁判所です。 私はこれらのことを知って再び「裁判所」の地図記号を見ましたが、以下のように疑問に思いました。「二等辺三角形の下に棒1本の記号は、クリスマスツリーのような『木』とま間違えるのでは?」「この記号を見た人が『裁判所』の地図記号と分かる人がどれだけいるのか?ほとんどいないのでは?」「覚えやすく、一目で見て『裁判所』と分かる地図記号のデザインを提案した、もしくは考えた人は今までいなかったのか?」「今の時代に合った地図記号を提案していた、考えた人がいなかったのか?」「裁判所に限ったことではないが、平成・令和になっても初見の人からして分かりにくい昔に考えた地図記号が用いられているのはなぜ?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 初めて見た人に覚えやすいように、全体的に「裁判所」の象徴である裁判官のイメージで表
0
カバー画像

私が考えた自衛隊の地図記号

 前回は、火の玉と消防士のかわいいイメージに、筆文字のような「防」という漢字が書かれたのが特徴的な「消防署」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちの国を守るために安全な環境を作り、国の防衛を担う組織である「自衛隊」の地図記号について紹介します。 従来の地図記号は、旗に横線1本というシンプルなデザインです。昭和30~40年までは陸上・海上・航空自衛隊でそれぞれ異なる地図記号に分かれていました。それ以降から現在まで今のデザインに至っています。 太い横線1本であるのは、陸上・海上・航空自衛隊という3隊が統一された象徴であると言われています。※自衛隊と関わりある防衛本庁や防衛大学校は、この記号でなく、官公署の地図記号が用いられているそうです。 そこで私は、その記号の由来を知ったうえで再び見ましたが、以下のように疑問に思いました。「横線1本の旗だけで『自衛隊』の地図記号と分かる人がどれぐらいいるか?」「初見で『自衛隊』の地図記号と明確に理解できるデザインが今までなかったのか? もしくは誰も提案していなかったか?」「旗だけのデザインであると、米軍基地とか秘密基地に間違えられそう。」「時代が令和になったのに、昭和から変わらず使用されているのが謎。」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  可愛いデザインは印象に残りやすいと考えたので、顔がスマイルなのも含めて全体的に可愛いイメージで表現しました。  さらに可愛らしい顔にヘルメットをかぶっているのは、陸上・海上・航空自衛隊の3隊に共通する象徴的なものであるからです。  また、ヘルメットに筆文字の
0
カバー画像

入園入学準備!お子様のお名前、綺麗に書けますか?【美文字・添削・ペン字レッスンはなぺん】

こんにちわ!ペン字レッスンはなぺんの千花(ちか)です♪3月に入りましたね!4月からご入学されるお子様がいる家庭では、入学の準備で大変かと思います( ;∀;)幼稚園や小学校になると、たくさんの持ち物が必要になります。そこで親御さんのやることといえば・・・そう、お子様のお名前を書くこと!!ペンやカバンや、なんやかんや多いですよね!そんな時、お子様のお名前、綺麗に書くことできますか??自分の名前は綺麗に書けても、お子様のお名前の綺麗な書き方を知らないという方も多いと思います。そのような方のために、お名前の添削させて頂きます♪お子様のお名前でも全然オッケーです!ひらがなでも漢字でも、お好きな方を選んでください。3日以内に添削とお手本を返信させて頂きますので、今からでも間に合います(^o^)ぜひお気軽にペン字レッスン、チャレンジしてみてくださいね!
0
カバー画像

私が考えた消防署の地図記号

 前回は凸型の建物に囲まれたハート形入りの「署」という漢字と警察官のイメージが特徴である「警察署」の地図記号について紹介しました。 次は、火災が起きた時の消火活動や救助活動を行う機関である「消防署」の地図記号について紹介します。 従来の地図記号は基本「Y」形で、上の部分にカーブがあるのが特徴的です。 なぜ、このマークなのか?諸説によると、刺股(さすまた)を図案化したものであると言われています。  ここで刺股とは、形的に相手を封じ込めるイメージがあるが、現代のように消防ポンプやホースがなかった江戸時代に、「破壊消防」の消火方法の一つとして日常的に利用されていた道具のことです。 どのように使用したかと調べてみると、当時は蛇口でひねれば簡単に水が出るような時代ではなく、水桶や龍吐水のような手動式ポンプを使って消火する方法であったため、延焼拡大の防止するためにも「刺股」の使用で火元周辺の建物を破壊した方が効率よく防げていたそうです。 このことから、「消防署」の地図記号は「刺股」の形であることが現在でも続いています。 そこで私は、それを見て以下のように疑問に思いました。「消火活動に『刺股』が使用されていたと知っている現代人はほとんどいなのでは?」「刺股マークの地図記号を見ても『消防署』の地図記号って認識している人ほとんどいないのでは?」「なぜ刺股マークが今でも続いているのかが分からない。」「消防署に関して時代に合った地図記号を提案してくれる人がいなかったのか?」「一目見て警察官のイメージが印象的な外国人向けの『交番』『警察署』の地図記号のように、消防士のイメージが描かれている『消防署』の
0
カバー画像

私が考えた警察署の地図記号

 前回は、ハート入りの「交」という漢字とシンプルな警察官を家の形で囲んでいるのが特徴的な「交番」の地図記号について紹介しました。 次は、「交番」と同様に警察官が主に勤務している場所でもあり、各地域の警察本部や事務所でもある「警察署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、丸に囲まれた×印が特徴で「交番」のと類似しています。 地図記号の由来とそれを見て疑問に思ったことについては、前回の記事「私が考えた交番の地図記号」について既に記載しているので、ここで割愛させていただきます。 もし由来と私が疑問に思ったことについて詳しく知りたければ、「私が考えた交番の地図記号」がタイトル名である記事にアクセスお願いします。 いろいろ思う所があって考えたところ、私は次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 デザインの構造については前回の「交番」と同様に、「警察署」の「署」という漢字と警察官のイメージを「本部」「事務所」を彷彿させる建物のイメージで囲んだのが特徴です。 これは、小さい建物である「交番」に対して「警察本部」「その事務所」ということから大きい建物である「警察署」と明確に区別しやすくするためです。 「交番」の地図記号の外形は、町に位置している小さな場所というイメージから家みたいな形で表していますが、「警察署」は警察の本部やオフィスというイメージが強いことから、四角い2階建て建築の形で表現しました。  さらに、「交番」の地図記号と異なってもう一つ工夫している所があります。それはどこでしょうか?  それは、警察官のイメージと「署」という漢字の配置です。この2つを組み合わせ
0
カバー画像

私が考えた交番

 前回は、ハート形が混合した「町村」という漢字の中にスマイル顔がいくつかあるのが特徴的な「町村役場」の地図記号について紹介しました。 次は、町の至る所に警察官が存在している場所「交番」の地図記号について紹介します。 従来は、×印だけというシンプルな記号です。国土交通省によると、×印であるのは2本の警棒が交差しているイメージから来ているそうです。 ここで警棒とは、警察官が制服を着用している間勤務中に必ず所持している(※原則として携帯することが義務である)武器です。※現在は外国人向けに警察官のイメージが描かれている地図記号が使用されています。 これをみた私は、次のように疑問に思いました。「×印が警棒2本の交差をイメージしているって初見で気付く人がいるのか?」「『警察署』の地図記号にも×印があるけど、どっちがどっちか分からないと思う人が少なくともいると思う」「簡単な警察官のイメージを描いて、その周りに建物のイメージを描けば『警察署』の地図記号と区別がつきやすいのでは?」「『警察がいる場所』のイメージは警棒ではなく、警察官をイメージした地図記号にする方がしっくりくる。」「『警察がいる場所とはどんなイメージ?』と聞かれたら、真っ先に思い浮かぶのが『警棒』であると思う人がほとんどいないのでは?」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。「交番」ということで「交」という漢字と警察官のイメージに、「警察署」の地図記号との区別、町に配置されている小さな建物であることからそれらを囲んだ家を描きました。 警察官のイメージだけであると「何かもの足りない」「日
0
カバー画像

私が考えた町村役場の地図記号

 前回は、ハート形を入れた「市」という漢字の中で笑顔で暮らしている人の顔の姿が特徴的な「市役所」の地図記号について紹介しました。※政令指定都市の区役所も含まれます。 次は、自分たちが住んでいる市の行政サービスを提供している機関「市役所」に対し、自分たちが住んでいる町や村の行政に関してお世話になっている機関「町村役場」の地図記号について紹介します。 従来の記号において、二重丸に類似しているのが特徴的な「市役所」に対し、「町村役場」は〇(一つの線で丸)です。調べてみると、19世紀後半からこの地図記号が用いられているそうです。 初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。 「天気記号『快晴』と類似しているし、『市役所』の地図記号と同じ形しているから、まぎらわしい。」「19世紀後半から続いているみたいやけど、前回の『市役所』と同様に、一目見て分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」「地図記号の形が〇しか思いつかなかったかな?」「町や村を元気にする、明るくするようなイメージを与える地図記号が誰も提案してないようなのが不思議。」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。   日本にしかない地図記号、日本文化を強調するために、全体的に「町村役場」の「町村」という漢字を行書で書いたような筆文字で表現しました。 さらに、町や村で「みんなが笑顔で溢れて暮らせるように」という意味を込めてその漢字の中にスマイル顔をいくつか導入しています。 私が表現した「未来の地図記号」の特徴はこれらだけでは
0
カバー画像

私が考えた市役所の地図記号

 前回は、ハート形でスマイル顔の元気なおじさんが暖かいホームに囲まれている姿が特徴的な「老人ホーム」の地図記号について紹介しました。 次は、自分たちが住んでいる市の行政に関してお世話になっている機関「市役所」の地図記号について紹介します。 従来は二重丸似ているのが特徴です。1888年に作られ、100年以上前から変わらず今に至っているそうです。 初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。「天気記号『くもり』と似ているから、まぎらわしい。」「100年以上変わらず今でも続いているってことは、一目見て『市役所』と分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」「何回見てもこれが市役所の地図記号であるとは思わない。」「もっと覚えやすいものはないのか?」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に「市役所」の「市」という漢字に「みんなに優しい市、よりよく暮らせる市」という意味を込めているハート形を乗せて、さらに、「市」の中で「笑顔に溢れて暮らしている顔」を描いているのが特徴です この「未来の地図記号」を見て、もう一つ工夫している所がある点は何かお気づきでしょうか? それは、「市」という漢字の巾(はばへん)という部首がハート形である点です。これは、記号を見る側に「その市が好きという愛が溢れている」というイメージを与えるために表現しました。 実際地図でこのような地図記号があれば、見るだけでその市が好きになる人が増えるのではないかと思います。 
0
カバー画像

私が考えた保健所の地図記号

 前回は、十字架を囲んだハートに優しい目で見つめる人を表した「病院」の地図記号について紹介しました。 次は、一部の方はあまり馴染みのないですが、難病や精神疾患など病気に関する相談のほか、感染症や食品・環境衛生対策の指導を行う公的機関「保健所」の地図記号について紹介します。 従来は、旧陸軍の衛生隊の印が元である十字架を丸で囲んだ地図記号です。真ん中に十字架がある所が病院の地図記号と似ていますが、それを囲む形が異なっていることで見分けがつくということであると思います。 これらを見て、私は以下のように疑問に思いました。「パっと見て病院と保健所の区別がつかない」「どっちも外形より十字架マークの方が目立つから、他に見分けをつくアイデアはないか」「真ん中のは異なるが、外形が丸であることから遠くから見るとヘリコプターの離着地点のマークと紛らわしいそうな気がする」「精神疾患のような心の病気に関する相談がある場所と、病気を治す場所と区別がつく地図記号はないか」 このような考えを持った私は、未来の地図記号として次のように表現しました。 ハート型のスマイル顔が入った「保健所」の「保」という漢字をHで囲み、その上に真ん中にCを配置したのが特徴的です。 地図記号にあるHとCは、保健所の英語表記である「Public Health Center」から取りました。さらにHには、日本語で「家」を意味するHOME(ホーム)があるので、暖かいホームのように「安心できる」「相談しやすい」環境を与えるという意味を込めて、「保」という漢字をHがカバーするような感じで表現しました。 漢字にハート型のスマイル顔も上記と同様の
0
カバー画像

習字師範が考える!文字のあれこれ 〜文字の形と与える印象〜「雪」

みなさんこんにちは、アトリエLapin の jecoと申します。グラフィックデザインを中心に、手書き文字を活かしたデザインの作成をおこなっております。さて、だいぶご無沙汰になっておりますが文字についての自己研究のようなコラムを発信させていただきます。内容といたしましては、ざっくりと・同じ文字でも一画の違いで印象が変わる・ペンの違いで印象が変わる・いろんな字体で書いてみました…と、こんな感じのことをお話ししていきます!(印象に関してはあくまで主観です!客観的なデータではありませんのでご了承下さいませ!)第3回目の今回のテーマは「雪」。先日、都心でも降雪があり交通機関に影響が出て大変でしたね。雪に不慣れな地域ではふわっとチラつくくらいの降雪量がちょうど良いです。それではまずは、画数、書き順の参考です。※ 比較画像を作成する都合上、デジタルペンを使用しております。  筆の運び等の細かな部分はスルーしていただけますと幸いでございます!印象の違い 〜美文字編〜① 基本形こちらを基本形とします。何をもって美文字とするかは、各々の感性の違いにより異なるとは思うのですが、今の私が思う美しい形です!② 二画目の角度を内寄りに二角目の角度を内寄りにして、垂直に近く書いたものです。基本形より引き締まって見えるので、こちらのほうが「きちんとしている感じ」がありますね。基本形は柔らかで温かな印象、こちらはきっちりとしたクールな印象、といったところでしょうか。② 点の角度を変えてみる雨かんむりの4つの点のうち、下2つの点の角度を変えてみたものです。こちらのように角度に変化をつけるほうが美しいとする場合もあ
0
カバー画像

私が考えた博物館の地図記号

 前回は、筆で書いたような「学」という漢字にラブリーが含まれているのが特徴的な「学校」の地図記号について紹介しました。 次は、貴重な資料や美術品などの価値のある「お宝」が展示されている場所「博物館」の地図記号について説明します。 従来の博物館は誰が見てもシンプルで分かりやすいです。 ところが、私としては堅いイメージがあってどこか物足りなく感じた印象です。 「見方によってはアメリカのホワイトハウスにしか見えない。」「日本らしい地図記号はないのか?」「博物館に親しみを持てるような地図記号はないのか?」 このように考えた私は、未来の地図記号として次のように表現しました。 全体な形としては「博物館」の「博」という漢字で表しました。日本にしかない地図記号を表現するため、太さを筆文字チックにしてみました。 ここで少し変化球を加えたのは、「博」の右側の田んぼような形に「博物館」のシンプルな形にしました。 さらに、右上の点に該当するところを英語表記である「museum (ミュージアム)」のMを導入しました。 また、博物館への愛情表現として左の土(つち)へんにハートを入れました。 「博」という漢字とこれらのものを融合することで、全体的に遊んでいるような地図記号に出来上がりました。 この未来の地図記号を見ると、博物館に興味をもつ人が増えると願うばかりです。
0
カバー画像

私が考えた学校の地図記号

 前回は、太陽光発電のイメージをメインに可愛らしく表現した「発電所」の地図記号について述べました。 次は、ほとんどの方々が学ぶ場所である「学校」の地図記号について説明します。 従来の記号は「文」という漢字の印象がありますが、そこで私は以下のように疑問に思いました。「学校は文系だけ学ぶ所やないし」「何で学ぶ場所なのに「学」一文字にしなかったんやろ?」「文学だけ学ぶ所じゃないやんな?」 こういう風に考えてはいられない私は、「学校」を未来の地図記号として次のように表しました。こちらです。小中学校またはその他の学校高等学校大学専門学校短期大学 日本文化を強調するために筆で書いたような「学」という漢字、初めて見る人にインパクトを残すために導入したハート型が特徴的な地図記号です。 ここでちょっと分かりにくいかもしれませんが、実はある文字が隠れています。何でしょうか?   正解は「S」です。学校の英語表記である「SCHOOL」の頭文字として取り上げました。 また「学」という漢字にハートがあるのは、「勉強すること」「学ぶこと」に対する親しみやすさや形の可愛らしさだけではなく、どの分野でも問わず「何かを学習すること」に対する愛が含まれているという意味が込められているためです。 これらの地図記号を見て、学習する楽しさが分かる方が増えればいいなと願うばかりです。 
0
カバー画像

私が考えた工場の地図記号

 前回、「図」という漢字とハートマークをつなげた本が筆で描かれたような記号が特徴である「図書館」について説明しました。次は、最近地図記号として廃止した「工場」の地図記号について説明します。 従来の記号は、個人的に全体的に太陽のような形をしていることから、硬いイメージを与える太陽のイメージという印象があります。 私が学生時代にこの地図記号を見た時の印象は以下のように感じました。「これを初めて見た人が工場の地図記号であると分かるのか?」「形が太陽やから、発電所にしか見えない」「これのどこが工場?」「歯車っぽいけど硬いイメージの太陽しか見えない」 このような疑問に思った私が考えた「工場」の地図記号はこちらです。全体的に可愛らしく、工場特有の硬いイメージがありません。 日本文化を強調するために筆で書いたような「工場」の「工」という漢字と、それに加え建物の顔としてのスマイル、さらに煙突の煙が連続したハートマークが描かれているのが特徴です。 近年、SDGs関連の環境問題や衛生上の問題、さらに労働環境の悪化による人手不足という深刻な問題の影響を及ぼしていることから、工場のイメージがあまり良くないと思われます。 しかし、この地図記号を見ると想像が湧いて、時代に合った工場の環境や構築について様々なアイデアが出やすくなるのではないかと思います。 これを見て、工場に対してポジティブになることを願っています。
0
カバー画像

私が考えた図書館の地図記号

前回は温泉の地図記号について紹介しました。「温泉」の「温」という漢字に右下の「皿」にハートの上に湧き出るお湯のマークから構成されている記号でした。 そこで、次の地図記号は読書好きの方々が利用する場所です。それは、図書館です。 図書館において従来の地図記号は本ですが、私が考えた図書館の地図記号はこちらです。全体の形は本ですが、従来と違う点があることにお気づきでしょうか?そうです。本のカバーに何かが書かれてますね。 右側はハートマークであるのに対し、左側は何かというと、「図書館」の「図」という漢字です。 この記号は、ここの国でしか見られない地図記号、かつ外国人から見た日本文化を強調するために、「図」という漢字とハートマークをつなげた本が筆で描かれたようなものである点と、前回紹介した温泉と同様に漢字みたいな地図記号である点が特徴です。 さらに「図書」または本に対して愛情があるという意味が込められています。 実現すれば、前回の温泉と同様にこのようなタイプの地図記号を見ると何か日本が誇らしく見えるのではないでしょうか?そんな風に想像した私です。
0
カバー画像

私が考える資本

2月中旬を迎えました。日本にあまりなじみがないですが、一部のアジア圏は旧正月の行事が行われていますね。旧正月といえば、新年、新年といえば書初めです。5枚目は「資本」です。 「資本」とは、「資本主義」「資本金」「社会資本」「資金」「資本家」という例が挙げられるように社会やお金のイメージがあります。 私がなぜこの二文字を書初めとして書いたのかというと、前回4枚目の「富」という漢字を書いた理由と被りますが、人的資本、社会資本そして金融資本という三大資本があるように「資本」は私たち人間が生きるため、幸せになるためのツールでもあるからです。「富」と意味が被ることがありますが、「富」は「健康」「つながり」「お金」から成り立つことから、植物でいう根っこのように生きるためのベースである一方で、「資本」は土地や労働と並んで、植物でいう芽や茎のようにお金、商品やサービスを生み出すための基本的な生産要素の一つです。 つまり、生活に不可欠なものと言えば、基本根っこは「富」、道具は「資本」であるといえます。 ここで「資本」という言葉をもう少し具体化するために、三大資本について簡単に説明します。 1つ目の人的資本は、人間が持っている才能やスキルのことです。多くの人は労働として提供することによって、やりがいを得てから自己実現するという流れで幸福に暮らしています。この「労働として提供する」ものが人的資本です。 2つ目の社会資本は、社会における人間関係のネットワークであり、つまり絆の度合いであります。例えば、家族ような長い付き合いであれば、絆が強いので強い社会資本といえます。逆に、学生時代や常連客のような数年以
0
カバー画像

ネームプレート

 もう一つやっていることがあります。それは、ネームプレート制作です。 すべて自作のオリジナル書体を用いて可愛らしい形で作っていることから、「世界で一つだけのネームプレート」と名付けています。 唯一無二のオリジナル書体(心書体とスマイル書体の2種類)や、いただく側の顔や特徴をとらえた形を含めたネームプレートなので、いざプレゼントとしてもらうと「自分はこんな素晴らしいネームプレートをもらった特別な人」であると特別感を得ることができます。 私が作成したネームプレートを頂いた方々が皆幸せになれたらいいなという思いを込めて、このような形にしています。 ネームプレートを作って誰かにプレゼントしたいと思ったのは、上記の考えからです。 また全体的に可愛らしい見た目から、遠距離でも目立つため、通りすがりの人が見つけやすく、覚えやすく、癒される存在であるのも特徴です。 例えば、こんな感じです。 これらは、当日誕生日を迎えたご本人様の特徴的な顔を形にし、そこに誕生日の日にちや名前をオリジナル書体がレーザー加工によって、彫刻みたいに掘り出されて完成したネームプレートです。 実際に飾られるとこのようになります。 下の一番上の画像は社内デスクの卓上名札として飾られています。 一番下の画像は米子市役所の障がい者支援課の前です。 これは社員の顔を映すことが禁止されているため、自分で飾って撮りました。 作成されたネームプレートは、先ほどの社内デスクの卓上名札、家の入口の名札や看板などにも応用できます。※これらのネームプレートは、身内などお世話になっている人に直接プレゼントとしてお渡ししているのみであり、一切取引
0
カバー画像

創造しよう

 前回「自分から見たツバキ」という記事にて、久しぶりに折り紙でツバキを作ったと述べました。 今回はその続きですが、ツバキが生える木の枝をみんなで作成しました。茶色い紙を適当に破って、ストレートのものや適当に枝分かれすれば見事に枝ができました。 紙を破って何か作る体験は、子どもの頃にやっていましたが、大人になってから久しぶりに作って子どもみたいに純粋な気分になったし、新鮮な感じがしました。 また、こういうのがあればいいなと思いながら、楽しんでやりました。 最後に、キラキラな緑の折り紙から成り立ったツバキの葉っぱ、ツバキの花びらを作る時に余ったハート形の花びらの紙も含め、みんなで作ったツバキを大きい紙に貼って出来上がりました。これは、事業所内の階段で飾られました。 改めて階段に上ったときに見ると、作成したときと違って見栄えが良く感じます。 作成中は途中でついていけなくて、ツバキの構造、特におしべがごちゃごちゃになりましたが、出来上がって階段の壁で飾られているのを見ると、「これはこれでいい」「こんなツバキ見たことないけどいい」と自分に感心して、折り紙を作ってよかったと思いました。 それから毎日階段で自作のツバキを見るたびに、子どものような気持ちがよみがえると日々感じます。 ここで、「創造しよう」という文字がありますが、これは私が書いたものであり、私が通っている事業所の理念の一つです。 この言葉は、自分が仕事などで人生で生きていくにはぴったりで、非常にインパクトがあると思います。 笑顔が溢れて心が楽しくなることで、創造力(クリエイティビティ)の向上に導くと考えたので、スマイルな顔(笑顔
0
カバー画像

私にとっての魚

 先月、臨床美術のイベントに参加しました。 「臨床美術って初めて聞いた。一般の美術とは何が違うんやろ?」と思いながら、体験に臨みました。 ここで臨床美術とは、「アート作品を楽しみながら作る」という美術表現を刺激することで、高齢化の介護予防や認知症予防・症状の改善に導く脳の活性化、心の開放による働く人のストレスの緩和、発達の向上につながる子どもの感性教育など効果が期待されている芸術療法(アートセラピー)の一つです。 今回は、臨床美術の講師として井澤ゆうか先生がご指導して下さいました。 とても優しい方で、大変褒め上手でした。そのおかげで、楽しく作品を作ることができました。 金屛風という紙にアクリル絵の具を使って「魚」を描くのが今回のテーマです。 先生の指示に従って魚を描きますが、臨床美術は「楽しくアートを作ること」なので、下の画像のように自由に描きました。 自分は「何これ?」「こんな魚を見たことないぞ」と見た人に思わせるような魚を描きました。 自分のアート活動は「唯一無二」がコンセプトなので。 最初に、魚の外側に該当する曲線を描くという先生の指示に従って描き、次に魚のウロコにあたる部分に黒色で塗りつぶしました。 ある程度塗りつぶした後、マシュマロみたいなもの(名前は分かりませんが)、または割り箸一本で必要な時だ塗りつぶした部分を消します。  消して表面が金屛風になった部分や乾いた所に、マシュマロみたいなものを白いアクリル絵の具をつけて、塗りつぶします。 そこで、私はある文字を書きました。「富を得て勝つ」 前回ブログの記事で「私が考える富」について述べたように、「富」はお金やスキル、
0
カバー画像

私が考える富

新年の書初め4枚目は「富」です。「富」とは、「富裕層」「大富豪」「巨万の富」という例が挙げられるように、お金持ちの印象があります。また、「富の再分配」という言葉があるように財産のイメージが大きいと思います。 そこで、私はなぜ書初めとして「富」を書いたかというと、将来「巨万の富」を手に入れるようにするだけはなく、人的資本、社会資本そして金融資本という三大資本すべて満たされる、手に入れるそして恵まれるようにするという願望があったからです。 三大資本については、「資本」という文字を書いた理由とも被りますが書初めとして書いたので、後にアップします。 「富」は先ほど述べたようにお金が先行しているのイメージが大きいと思いますが、私はお金のような財産だけではなく、「優れた才能やスキルに恵まれること」「健康維持すること」「いい家族、パートナーや友人に恵まれること」も含めて「富」だと思っています。 「富」は人生においては不可欠なものです。 しかし、日本では長年金融教育をしてきていなかったため、「額に汗水を流しながら働いて稼がないと認めない」「お金を稼ぐことは汚い、卑しい」という価値観が根強く、お金の話がタブーであることから、お金に関してネガティブなイメージが昔から今でも残っている印象です。 こういう洗脳されるがごとくの悪い価値観はどうにかならないものでしょうか。  人を好きになるように努力しないとその人に好かれない、愛されないのと同じで、お金も好きにならないとお金に好かれない、愛されない。 逆に言うと、人に対して嫌な感情を抱くとその人が嫌がる、逃げていくのと同じで、お金に対しても嫌な感情があると
0
カバー画像

NO 進 NO LIFE

 新年になって1カ月経ちました。早いですね。 そこで、新年書初め3枚目です。「進」という字を書きました。 「前進」「進捗」「進歩」「進行」という使用例があり、基本的にポジティブなイメージがあるので、私は好きな漢字の一つです。 なぜ先ほど挙げた熟語ではなく、「進」という漢字一文字のみを書初めとして書いたのか。 それは、「進」という一文字自体がインパクトがあり、先ほど例として挙げた4つの熟語にも意味が含まれているからです。 実際、人生において「前進」「進捗」「進歩」「進行」もなければ、何も良い経験や出来事が起こらないし、自分が実現したい夢やこと、望んでいるものや理想が一つも現実化できないと思います。 また「進」という言葉は、自分が設定している目的や目標を達成したり、夢や理想を実現するような「思考を現実化するため」のツールや手段として不可欠なものであると考えたので、書くときはこの漢字がパっと思い浮かびました。 自分は、学生時代から昨年に起きた鳥取県立バリアフリー美術館に優れた作品として展示されたことや全国アート公募展での入賞するまで「進」という文字がないほど、ネガティブ思考でした。 学生時代(特に中学校時代)は、欠点が数えきれないほど多い一方で、自分の長所が分からず、高校受験の面接で「自分の長所は?」と聞かれてもはっきり答えれませんでした。 それに加えて、それまでの人生でほぼほぼ失敗したり、負けてて挫折するばかりで「自分には何も優れているものがない」「何も取り柄がない」「何で人に比べて結果出せへんやろ」と劣等感が溢れるばかりでした。 ところが現在は、そんなネガティブ思考を取り除こうと
0
カバー画像

共に生きるアート展 Behind 後編

 前編では、10周年記念として皆で作った本展のタイトルの制作の裏話について述べました。 後編では、私本人が本展で展示した作品について述べます。まず、こちらをご覧ください。作品のタイトルは「シクロデキストリンのプリンス~単視~」です。 タイトルを見て、「シクロデキストリンって何?」と思った方は多いのではないでしょうか? そもそも「シクロデキストリン」は高校の化学ではなく、大学で応用化学を専攻している人向けの授業(※私が在学していた大学では)で習うものなので、ほとんどの人は知らないと思います。 なので、初めて聞いた方に向けて「シクロデキストリン」について簡単に説明します。「シクロデキストリン」とは、D-グルコースが反応によって結合(※α-1,4グリコシド結合といいます)し、環状構造として得られる環状オリゴ糖の一種であり、超分子化学の代表的な物質として挙げられています。 上の作品の画像を見ると、上から見ると環状に見えますが、斜め横から見ると形がプリン状に見えることが明らかです。※環状オリゴ糖とは、鎖状で消化酵素により輪になって得られる環状構造をもつ物質であり、腸内細菌の善玉菌の増殖や便秘の改善などの健康効果や食物繊維として注目されている物質でもあります。 急に化学の話になりましたが、ここから作品について説明します。 この作品はポリゴンアートで描きました。 FireAlphacaという描画ソフトで下書きして書き出した画像を、イラストレーターのアートボードに固定し、その上で細かく一つ一つ丁寧に多角形の面を貼りつける作業をすべて埋まるまでやりました。 多角形の面をすべて埋まった後、「シクロ
0
カバー画像

出過ぎる「突」になる

そろそろ2月になりますが、初ブログでも言及したように新年の書初めの2枚目です。それは「突」。「突」と言えば、突破、突出、突撃、突進、突入という勢いよく出る、飛び抜けたイメージがあります。他にも、上記の意味と違いますが、煙突、突然、衝突、激突、追突がありますね。私が書初めの一つとしてこの漢字を書いた理由は、この「勢いよく出る、飛び抜ける」という意味を込めているのと、「他人に埋もれずに、スキルや才能でと突出したい、出る杭になる、飛び抜けたい」という思いがあるからです。私は学生時代、なにも知らずに世間一般の価値観に合わせて勉強もできて運動ができる「文武両道の優等生」になろうと思い、部活において中学時代は卓球部、高校は空手道部に入っていました。成績関しては、卓球部について個人は西部地区まで、団体は本村杯3位と県総体まで出場しました。高校に所属していた空手道部は3年連続団体でインターハイに出場しました。勉強に関しては、高校は休憩時間でも受験勉強していたし、大学は理系学部に進み、自分の研究テーマをもっとやりたいという理由で大学院に進学していました。自身の研究は国際学会でも発表したし、在学中にアクセプトされなかったものの、卒業後に自分が関わった研究がいくつか論文に掲載されるようになりました。さらに、研究だけではなく、大学在学中に教職課程も履修して高校理科の教員免許まで所得しました。ここまで成し遂げると「文武両道を手に入れた自分、凄いやろ!!」そう思っていました。しかし、あることが欠けていたことが分かりました。それは、先ほど書いた「突」のような「自分には飛び抜けているもの、突出しているものがな
0
カバー画像

多言語書道とは

私のプロフィールを閲覧された中で「多言語書道って何?」と疑問に思う方がいらっしゃると思います。そこで多言語書道とはどういうものなのかを説明します。まず、文字の通り日本語だけではなく、英語でも中国語、韓国語などのような外国語も含めていくつかの言語でも書く芸術とのことです。「書道」とは、東洋の造形芸術の一種であり、起源は中国から日本へ渡ってきたのが始まりであると言われています。カタカナ語や英語では、「カリグラフィー」と言います。漢字文化を持つ中国で発達し、日本に浸透した歴史があることから、「書道の文字は漢字」というイメージが大きいと思います。それと同時に、筆、墨、紙の使用も中国から伝えられた歴史はあるので、「書道は半紙の上に墨のついた筆で書くもの」であると思う方が多いと思います。これらの歴史に疑問に思った私は、そんな常識をひっくり返すために、書道は漢字だけではなく、「アルファベットでもハングルでもええやないか!」「半紙に筆で「書くんやなくて、Illustratorやクリップスタジオなどのデジタルでもええやん!」と考えました。私にとっての書道とは、従来の「半紙の上に墨のついた筆で書くもの」「感じで書くもの」も含め、「アルファベットやハングルのようなどんな言語でもアートのように書く」「Illustratorやクリップスタジオなどのデジタルでもアートのように書く」という芸術(アート)であると思います。では具体的に私がこれまで創作した「多言語書道」の例をいくつか挙げます。上の画像は去年12月から今月まで開催されている令和5年鳥取県障がい者芸術・文化作品展「あいサポート・アートとっとり展」で
0
カバー画像

商業出版して人生が変わった方々 7

以前に勤務していた出版社で過去に出された本で、時期が早すぎたものがあれば改訂して再度刊行しようというプロジェクトがありました。 私がリーダーとなり過去本を洗い出しました。 持ち方と筆圧に注意することであっという間に字がうまくなるという本を見つけました。 自分でその通りやってみたら本当に字が劇的にきれいに書けました。 当時は(今もですが))美文字がブームとなっていて、タイミングもぴったり。 あえて、書店にすでにある美文字本とはまったく違う表紙(装丁)にしました。 黄色を地色にして、タイトルは極太のゴシック体という目立つことを最優先して、タイトルは 〇字は1日でうまくなる! とストレートに訴求ポイントに焦点を当てたものにしたのです。 元の本は重版がかからず終わったのですが、内容はほぼ変えずにタイトルと装丁と時期が味方したのか、改訂した本は6万部を超えるベストセラーになりました。 時流に乗る重要性を痛感した1冊です。
0
カバー画像

漢字を綺麗に書くコツ!横線は少し右上がりで書いてみよう♪【美文字・添削・ペン字レッスンはなぺん】

こんにちわ! ペン字レッスンはなぺんの千花(ちか)です♪ 簡単にできる、漢字の綺麗な書き方のポイントをご紹介します! それは・・・ 横線は少し右上がりで書く です!! たったこれだけ?って思われるかもしれませんが、結構変わりますwwまずは簡単な“大”や“木”という文字を練習で書いてみましょう! 少し右上がりを意識します。次に、横線の多い“王” “末” “金”などを書いてみましょう。 上がり過ぎに注意です!慣れてきたら、画数の多い字にもチャレンジです! “事” “真” “書” など、横線の多い字はたくさんあります。 ぜひ意識して書いてみてくださいね♪
0
カバー画像

漢字を綺麗に書くコツ!へんとつくりのバランスを意識しよう♪【美文字・添削・ペン字レッスンはなぺん】

こんにちわ! ペン字レッスンはなぺんの千花(ちか)です♪ 今回は、漢字の綺麗な書き方についてです。 漢字はへんとつくりのバランスを意識するだけで、グッと美文字に近づきます! これから紹介する3つのポイントを押さえて、書いてみましょう!ポイント①へんの中心は少し右寄りに書くまず、へんを書く時の中心ですが、少し中心より右寄りに書きます。 木(きへん)など、縦線があるものは2対1くらいの間隔になるよう書いてみましょう!ポイント②へんの右側は揃える2つ目は、へんの右側は揃えるように書きましょう。 1つ目のポイントで右寄りに書きますが、はみ出し過ぎないよう注意です!ポイント③へんよりつくりを大きく書く最後に、へんよりつくりを大きく書きましょう! 大体ですが、へんの1.5倍くらいだと綺麗に見えますよ♪ 小さすぎても大きすぎてもバランスが良くないので、練習してみましょう!
0
カバー画像

大人になってからペン字レッスンを始めても遅くない!【美文字・添削・ペン字レッスンはなぺん】

こんにちは! ペン字レッスンはなぺんの千花(ちか)です♪ 大人になってから、綺麗な文字を書けるようになりたい!と思い始める方もたくさんいます。 でも、長年のクセ字などがあってペン字を習うことに抵抗があって 躊躇していませんか? 結論からいうと・・・ 大人になってからペン字を始めても問題ありません!! というのも、字が綺麗な人と汚い人の違いは、 「文字は綺麗に書くコツやポイントを知っているか、いないか。」 だと、私は思っています! 私も普段の字は正直汚い方ですww たぶん綺麗に書こうと意識していなく・・・ 会社の同僚に書道を習ってきたことを打ち明けると、 「え!?書道師範なの?」 って驚かれたくらいです(笑) それもあり、普段の字と綺麗な字って自分の中では別々といいますかww うまく言えませんが、使い分け出来るって感じなんですよね! なので綺麗な書き方さえ知っていれば、美文字は誰でも書けると思います! 年齢も関係ありません。 大人になってペン字を習おうか悩んでいる方は、ぜひ始めてみて欲しいと思います!
0
カバー画像

企画書の書き方 2 タイトル

タイトルは商業出版(紙の本)で売りこむ場合と、KDPで自分で出す場合とで考え方は異なります。 〇商業出版の企画書の場合 とにかく「何の本なのかがわかる」ことを念頭に置いてください。 奇をてらった造語を使う人がいるのですが労力がムダになります。 なぜかというと、出版社の企画会議を通過したら、出版社の編集や営業などが議論を重ねてタイトルの最終決定をするのがほとんどだからです。 (あまりに著名な作家、著者は除いて) 企画書段階のタイトルそのままという可能性は低いです。 一目で何を伝えたい本かわかることを出版社のほとんどが望んでいると思います。 〇KDP KDPの場合は、あなたのつけたタイトルが書名になるわけです。 これは相当なスキルが正直、必要です。 前述しましたが、私が編集した本を例に出します。 後輩が編集した、 『持ち方と筆圧で字はうまくなる』 という本はあまり売れませんでした。 この本の冒頭(つかみの最初の数ページ)と表紙デザイン(装丁といいます)もガラッと変えて、 『字は1日でうまくなる!』 というタイトルで世に再度出したら6万部突破のベストセラーとなりました。 内容の85%は同じです。 それでもタイトル(と表紙デザイン)で売れ方は天と地の差が出ました。 ・同じテーマの本とは違う視点で考える ここがポイントです。 あと、「〇日で△△ができる」のような数値で表現できるテーマであれば、数値をタイトルに入れることも有効でしょう。 ただし、奇をてらいすぎることは避けるべきです。 自己満足っぽさを感じさせるタイトルは敬遠される可能性が高くなります。
0
カバー画像

本のタイトルの重要性を具体例で説明します

本のテーマで「怒り」と「気づき」について解説しました。 これ、実は本のタイトルを考えることに直結します。 本のタイトルは本当に重要です。 300冊の本を編集してきた私も何度も経験しました。 以前、退社した後輩が編集した、 〇持ち方&筆圧で字がきれいになる(竹内みや子/主婦の友社) という本がありました。 読んでみると著者の独自理論がわかりやすいので感心しました。 ただし、この本はあまり売れない結果となっています。 私も本に書いてある通りに持ち方と筆圧を変えたら、字が即うまく書けました。 このまま埋まってしまうのはもったいないと強く思い、以下のタイトルにして改定版を出しました。 〇字は1日でうまくなる! 美文字をテーマにした本は洒脱な表紙デザインで明らかに女性向けを意識しています。 しかし、字がうまくなりたいの男性も多くいるはずです。 そこで、イエローを地色にした派手な表紙にしました。 宣伝費もほぼかけずに何と6万部超えのベストセラーになったのです。 冒頭のつかみのページは新しくしましたが、伝えている内容は元の本と同じです。 タイトルひとつ(厳密には表紙デザインも込みですが)で売れる本になるお手本となりました。
0
カバー画像

引っ越し間近

おはようございます。もうすぐ新居に引っ越しです。きれいにリフォームされた中古マンションを購入しました。比較的便利な地域なので、築年数に対して金額が高くてこれからのローン返済が大変だぁ〜💦でも、新しいお家での新しい生活は楽しみです^^いつか、おうちで書道教室が開けたらいいな〜と思っているのですが、子供が巣立たないとスペースがない気がする・・・(泣)まずはココナラなどオンラインを利用した、お稽古から挑戦できたらいいな、と思っています!ペン字、筆文字のオンライン指導受けてみたいな〜という方おられましたらぜひお声がけください!字は上手に書けても、指導することに関しては私も初心者ですので、教え方のお勉強という意味でも安価で対応させていただきたいと思います。近いうちにココナラでも実際に出品画面をお作りしますね!関西弁のおばちゃん、文字と共にトークも頑張ります(ぇで、引っ越しまではまだ10日ほどあるのですが、本日は購入した家具や家電がわんさか到着するので朝から新居に出動しています。今日の納品で特に大変なのが、ベッド&マットレスの納品。組み立てが必要なベッドが3つ、マットレスも3つ。マンションの入口までしか運んでいただけないようなので、旦那と一緒に家の仲間で運ぶこととなります。数も重量もすごいので、腰を傷めないように気をつけないといけないな、と思っております。そんなこんなで忙しい一日のスタートです!今日も元気にがんばるぞー!!
0
カバー画像

習字師範が考える!文字のあれこれ 〜文字の形と与える印象〜「秋」

みなさんこんにちは、アトリエLapin の jecoと申します。グラフィックデザインを中心に、手書き文字を活かしたデザインの作成をおこなっております。さて、今回は文字についての自己研究のようなコラム、第2回目でございます。どんな内容かと言いますと、ざっくり・同じ文字でも一画の違いで印象が変わる・ペンの違いで印象が変わる・いろんな字体で書いてみました…と、こんな感じのことをお話ししていきます!さぁさぁ、10月も下旬に入り、いよいよ朝晩の冷えが顕著になってまいりましたね。ですが私の地域では昨日もギリギリ夏日で(笑)、部屋の中にいると冷房をつけたくなるくらいの暑さ…。日当たり抜群の部屋なので、昨日は30℃にまでいきました。でも、窓を開けると心地良い風が入ってきて、あぁ、もうしっかり秋なんだなぁ…と実感。という事で、今回のテーマは「秋」。私の一番好きな季節!天高く馬肥ゆる、最高の秋!「秋」という文字を、何パターンか書いてみました。こちらは画数、書き順の参考としてご覧下さい。※ 比較画像を作成する都合上、デジタルペンを使用しております。  筆の運び等の細かな部分はスルーしていただけますと幸いでございます!印象の違い 〜美文字編〜① 基本形まずはこちらが基本形。何をもって美文字とするかは、各々の感性の違いにより異なるとは思うのですが、今の私が思う美しい形です。前回もまったく同じことを書きましたが、大事なことなので今回も書きます!② 一画目が太く長い①の基本形に比べ、一画目のはらいだけ太く長くしたものです。…いきなり迫力が出ました!1画目の筆運びは、文字全体の印象に大きく影響するような気がし
0
カバー画像

【美文字のヒント⑨】字と字のキョリ感について

美しい字を書くことを目標に練習していると、ついつい字だけに集中してしまって、あまり気付かない視点かもしれません。美文字というのは、トータルで全体的な美しさも必要です。 そこで、文字と文字との「間の長さ」についても考えてみると良いです。 私は普段、中国の文字をお手本にして練習していますが、当然、中国語なわけで全部が漢字で書かれています。そしてタテ書きなわけですが、漢字だけ並べているので、わりと字と字の間を広めにしているお手本が多いです。そんなお手本を見て練習をしているせいか、つい私の書く字も、字と字の間が比較的に広くなってしまうクセがついています。日本語は「漢字」「ひらがな」「カタカナ」の3種類をミックスさせて書くので、実は種類ごとに字と字のキョリ感を変えて書くと綺麗に見えます。これもちょっとしたマル秘テクニックです。 「漢字」を普通のキョリ感にしたら、「ひらがな」「カタカナ」は近くして書いてみる、これは「ひらがな」「カタカナ」は画数が少ないからで、「漢字」よりも字と字を近づけて書くと良いです。という風に、たまには字と字のキョリ感を考えて書いてみるのも良いと思います。
0
カバー画像

習字師範が考える!文字のあれこれ 〜文字の形と与える印象〜「夏」

みなさんこんにちは、アトリエLapin の jecoと申します。グラフィックデザインを中心に、手書き文字を活かしたデザインの作成をおこなっております。前回こちらで書いた、手書き文字についての初ブログで、・同じ文字でも一画の長さの違いで印象が変わる・ペンの違いで印象が変わる・シチュエーションごとに書き分けてみました…そんな内容のコラムを発信していきます!と宣言いたしました。さっそく、その記念すべき第1回目の記事でございます。お盆も過ぎ、8月ももう最後の週に突入…。イベントごとがたくさんあってワクワクする夏ももうすぐ終わり…のはずですが、日本列島はまだまだ残暑が凄いですね。という事で、今回のテーマは「夏」。「夏」という文字を、何パターンか書いてみました。こちらは画数表示の参考としてご覧下さい。※ 比較画像を作成する都合上、デジタルペンを使用しております。  筆の運び等の細かな部分はスルーしていただけますと幸いでございます!印象の違い 〜美文字編〜① 基本形まずはこちらが基本形。何をもって美文字とするかは、各々の感性の違いにより異なるとは思うのですが、今の私が思う美しい形ですね。② 一画目が長い①の基本形に比べ、一画目だけ横の長さを長くしたものです。頭部分が大きく強調されたことで、迫力が出ました。おお…っ!と圧倒されるような「夏」ですね。力強くてカッコイイ!③ 八画目の左はらいが長い①の基本形に比べ、八画目の左はらいだけ長くしたものです。基本形では、最後の十画目の右はらいに重心が傾きますが、こちらでは左右のはらいのバランスが均等になっております。伸び伸びとしていて、シュッとした中にも
0
カバー画像

【美文字のヒント⑧】行ったら「必ず」戻す

これはどういう事かと言いますと、ペン字であっても重要視してほしい「トンスートン」の事です。始めの「トン」にしろ、終わりの「トン」にしろ、 【すべての画】でこの動きを、現実は無理でも心がけて書いてほしい。という事です。 それでも、なかなかムズカシイという方もいらっしゃるかもしれません。 そこで一つアドバイスですが、言葉でつぶやきながら、書くのも良いです。とくに終わりの「トン」について、線を書く動きを進めて行きながら、「行ったら「必ず」戻す。」「行ったら「必ず」戻す。」 というように言葉をつぶやきながら書いてみる。 この「戻す」の部分が、終わりの「トン」になります。そしてわざわざカッコまでつけています「必ず」が肝心です。私も日々、練習している時に忘れがちなので心の中でつぶやくようにしています。 よろしければお試し下さい。
0
カバー画像

【美文字のヒント⑦】大きくなりやすい字で意識すると良いこと

これもとくに「漢字」に言えることですが、画数の多い漢字は大きくなりがちではないでしょうか?「漢字」はパーツごとにイメージを… とお伝えしてもいるとおり、 2つとか3つとか、場合によっては4つ以上の文字を組み合わせてできています。そのため1つめの文字が大きいと2つめ…3つめ…が入りきらなくなったり結果的にすごく大きくなってしまいます。 小さく書けばいいのですが、それが上手くいかないのが悩ましい所ではないでしょうか?⑥の「1画目2画目の間を考えてみる」でお伝えした内容にも通じてくるのですが、 大きくなりやすい字は、 【1画目と2画目の間隔をすごくせまくして書いてみる】 ここを徹底しながらするのも一つの方法です。 1画目を書き終わって、ちょっと紙から手を離してみて、2画目のスタート地点を「ちょっと近すぎるかな?」と思うぐらい1画目に近づけて書いてみる。こうすると意外と上手くいったりします。 とくにペン字の1cm~2cmの字だとやり過ぎるぐらいでないとそれでも大きな字になってしまうので、こういったやり方も一つの方法です。お名前など画数が多くてついつい字が大きくなってしまう方は、試してみてはいかがでしょうか?
0
カバー画像

【美文字のヒント⑥】1画目と2画目の間を考える

書道の世界では 「1画目が大事」 「1画目で全体が決定される」 みたいな事を言われます。 こう言われるように1画目はとても重要で1画目がすべてが決定されるというのも確かにそうなのですが、そこからもう一歩進んで、美しく書くひとつの考えとして、【1画目と2画目の関係を考える】 ことも大事なことだと思っています。 文字というのはだいたいが 「タテ」「ヨコ」「ナナメ」 の3種類の3つの線を組み合わせてできています。 組み合わせる、ので、1画目がヨコ線だったら、次はタテ線だったりナナメ線ったりします。同じ種類だけをずっと書いては文字にはならないわけで、違う種類同士を組み合わせる、ので、そこに「関係」がでてきます。ちょっとムズカシクなりましたが、要は、 「タテ→ヨコ」は直角ぎみ 「ヨコ→ナナメ」は45度ぎみ という風に、だいたい基本となる角度が合っているかな? その角度から、あまりにもかけ離れていないかな? という関係のチェックを、1画目と2画目の最初でしてみるのも良いです。あんまりこういった事は言われないかと思いますので、たまにはこういった視点で書いた後の字を見つめてみるのもよいかと思います。
0
カバー画像

【美文字のヒント⑤】ダブりは良くない

前回の「メインの画を見つけよう」と同じでつながる話です。「漢字」で大事な話ですが、画数の多い「漢字」では、「右ハライ」が2回以上出てくる文字があります。例えば「食」や「森」といった文字などがありますが、2回以上ある右ハライを、 1ヵ所だけハラって、 そこ以外は止める。 右ハライを2回以上ダブらせない、繰り返さないことを、まずは原則にしていただきたいのです。ただ、あくまで原則なので、絶対に守らなければ間違い、 というわけではありません。 ですが「手書きの文字」を美しく書くことを目的にすると、前回の「メインの画とひかえる画」と同じように、1ヵ所をのびのびとハライ、 それ以外をおさえる、 という事を原則にしていくと、自然と美文字になっていくと思います。
0
カバー画像

【美文字のヒント④】メインの画を見つけよう

これは特に「漢字」で大事な話です。 「漢字」は「ひらがな・カタカナ」と比べて画数が多いですが、 その多い画数の中で、ひとつの物語を書くようにすると良いです。 例えば、 料理だと、前菜~メインディッシュ~デザート、 音楽だと、イントロ~サビ~イントロ、 といったように、舞台の演出をするような気持ち、 ストーリー性を考えて書くととても良いです。 ストーリーといっても複雑はものではなくて、 字を書く場合はまずは「メインの画」を見つけてみて下さい。 例えば、 「美」という字はヨコの線が4本もありますが、 このうちの4本目(7画目)を特に長くしたり、 「書」という字はヨコの線だらけですが、 2画目だけを長くしたり、 といったように、 1ヵ所だけ(メインの画)を強調して、 他の部分をひかえめにする。 というのを原則にしていただきたいのです。 他にもいろいろと応用すると良いですが、 まずはメインの画を強調して書く、ということから はじめていただくと良いと思います。 とくに人の名前は「漢字」で表されている方が ほとんどだと思いますので、 ぜひ名前の漢字で「メインの画」はどれだろう? と考えて書いてみるのも美文字につながることだと思います。
0
カバー画像

【美文字のヒント③】マッキーペン書きのススメ

前回のエンピツ書きと同じような目的でおススメしたいのですが、 「たまにはマッキーペンで書いてみませんか?」 今の時代ひょっとしたらエンピツで書くよりも、マッキーペンなどの油性マジックで書く機会が多いかもしれません。 その練習もかねて、例えばご自分の名前なども良いので、マッキーペンで書いてみるのも良いです。書いてみると気が付くかもしれませんが、ボールペンなどと比べて自然と書く文字が大きくなると思います。ボールペンなどよりもペンの先がかなり太いので自然と大きな字になると思いますが、この「大きく書く」ことも大事なことです。…ですがひょっとしたら、ヘタに見えてしまう事もあるかもしれません。 実は大きく書くとアラが目立ってしまって、ボールペンの時には気付かない細かな部分が、自然と拡大されてしまいます。「トンスートン」がきちんとされていないと、なんだかヘンに見える…という事も、より分かったりします。逆にいいますと、マッキーペン書きでそれなりに書けるようになるとボールペン書きのレベルも勝手に上がります。また結婚式やお通夜の時など、場所によってはフェルトペンのちょっと太めのペンで書かないといけない場合もあります。そういった時のための練習にもなります。 なのでこの「マッキーペンでたまに練習」をすることをぜひおススメしたいです。
0
カバー画像

【美文字のヒント①】ボールペンを見直してみよう

ここをお読みいただいているあなたも日常で一番使っている筆記用具は「ボールペン」ではないでしょうか?もちろん私もそうなのですが、 美しい文字を書くにあたって、まず始めにお伝えしたいことは、「道具にこだわってみましょう」ということです。 てっとり早く、お手軽簡単に美しい文字を書けるようになる方法のひとつが 「道具を(こだわって)変えてみる」 ということです。 ここをお読みいただいているあなたならば、ひょっとしたらお試しいただいているかもしれませんが、「あらゆるボールペンを試し書きしまくってみる」 これをまずは初めにおススメしたいです。 一口にボールペンといっても、今はさまざまなモノがあります。 私は文具屋さんが用事もないのに寄ってしまうぐらい大好きなのですが、文具屋さんによってはボールペンを試し書きさせてもらえるコーナーがあったりします。そこでいろんなボールペンを吟味するのですが、いろんな書き味や色や太さや握りやすさのモノがあります。 当たり前ですが、ペンが変わると字も変わります。 私の場合だと、筆圧が弱めな方なので、太くて濃い色が比較的よく出るボールペンを使っています。 なのであなたもぜひ、ご自分が書きやすいボールペンというのをまずは探してみてはいかがでしょうか? ペンを見直してみるだけでも、美文字に近づくことができると思います。
0
カバー画像

習字師範が考える!文字のあれこれ 〜手書き文字にもTPOがあります〜

はじめまして、アトリエLapinのjecoと申します。グラフィックデザインを中心に、手書き文字を活かしたデザインの作成をおこなっております。(ライターではないので文章が下手ですが、悪しからず…!)さて突然ですが、皆さんは文字にもTPO(時・場所・場面)のような考え方があることはご存知でしょうか?え〜そんなの知ってるよ!って方も、うんうんと頷きながら読んでいただけましたら幸いでございます。(もし異なる意見であっても、そういう考え方もあるんだな〜と優しく捉えていただけると嬉しいです!)コミュニケーションツールとしての文字文字というのは、人間にとって大切なコミュニケーションツールの一つです。そして、筆跡鑑定で個人が照合できてしまうように、文字はオンリーワン、その人の個性でもあります。書道という芸術分野があるとおり、文字は個性の自己表現にもなりますね。ただ”読めればいい”というコミュニケーションツールとして捉えるならば、文字に綺麗さや芸術的な個性などを求める必要はないでしょう。たとえば、仕事場での引き継ぎメモや、思い浮かんだアイディアを自分のために書き溜めておく場合の文字なんかは、走り書きだろうと読めて伝われば十分だと思います。文字の与える印象しかし、文字というのは、”読んで理解する”だけでは終わらない。人はそこからさまざまな印象を受け、感じ取ります。とめ、はね、はらいのしっかりした文字は、丁寧な印象。角張った文字は、お堅い印象。逆に丸まった文字は、柔らかな印象。大きく書かれた文字は迫力を感じますし、小さめの文字は可愛らしさを感じます。そんなふうに、文字が人に与える印象というのはとても
0
73 件中 1 - 60
有料ブログの投稿方法はこちら