私が考えたその他樹木畑の地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、「笹の葉」のイメージと漢字の「笹」とを融合したデザインが特徴的な未来の「笹地」の地図記号について紹介しました。

 次は、和紙の原料となる「こうぞ」の樹木やそばを栽培する「そば畑」などの例が挙げられる「その他樹木畑」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、白丸一つのみであり、木を真上から見た形を記号化したのが由来です。

 上記のことを頭に入れながら再び記号を見た私は、以下のように疑問が湧きました。

「あの白丸だけの記号は、木を真上から見た形が由来であるが、初めて見る大人からしたら『その他樹木畑』であると分かる人がどれだけいるのか?ほとんどいないのでは?」

「白丸だけであると、どう見ても『快晴』という天気の記号にしか見えないのでは?」

「白丸以外のアイデアはこれまでなかったのか?」

「その他樹木畑を連想するような簡単なイメージを記号化した方が分かりやすく、覚えやすいのになぜ白丸1つだけが採用されたのか?」

「記号化を決定した当時は、木の絵はNGである時代であったのか?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230116その他樹木畑_オリジナル地図記号.png


 「その他樹木畑」ということで、簡単な樹木のイメージを描く中に、アルファベット小文字「e」を囲んだハート形の部分を含む「他」という漢字を取り入れてデザインにしました。

 アルファベット小文字「e」は、その他の英語表記「else」の頭文字から取ったものであり、訪日客に配慮した形で表現しました。

 それに加えて、この記号を見てすぐに理解しなくても「これは何か?」「なぜ、アルファベットのeがあるのか?」と疑問に思うことで、訪日客も含めて見る人に考えさせるように、このようなデザインを制作するときに工夫をしています。

 また、筆文字で書いたような漢字の「他」が存在していることから「日本らしさ」「かっこよさ」という日本にしかないオリジナルの地図記号を強調したデザインにしています。

 これまで紹介した樹木に関する未来の地図記号を並べて、将来教科書などどこかに現れると思うとワクワクしかないですね。



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