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私が考えた坑口(こうぐち)の地図記号

 前回は、煙がモクモクしたスマイル顔の煙突と、筆文字で書いたような漢字の「突」との融合が特徴的な未来の「煙突」の地図記号について紹介しました。 次は、トンネルのような道路、鉄道、水路、鍾乳洞、その他の洞窟のような炭鉱や鉱山など地下に出入りする部分のこと「坑口」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、シンプルなアーチ型であり、トンネルの出入り口の形から記号化したのが由来です。 「坑口とは何か?」とその記号の由来について頭に入れて、再び考えながら記号を見ると以下のような疑問が湧きました。「このアーチ型だけでは、『坑口とは何か?』というのは十分伝わらないのでは?」「『そこにトンネルがある』というだけは一度見てて伝わると思うが、地下に位置している鉱山や鍾乳洞の場合は伝わらないのでは?」「記号を見るより『坑口って何?』の方が先行してしまったので、『坑口』という名前より『トンネル、鉱山や鍾乳洞などの入口』と表記した方が良いと思うし、鉱山や鍾乳洞に行きたい人にでも伝わるデザインを考えた方がいいのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  全体的に漢字の「坑口」が特徴的なデザインですが、工夫した点がいくつかあります。「坑口」とは、トンネルや鍾乳洞なども含めて山、川、海底、建物などの下を掘り貫いて、そこに道を作るために設けた入口というイメージであるため、漢字の「坑」を山などの地上、漢字の「口」を掘られた地下の穴の入口というイメージを想像しながら、表現しました。 また、「口」という漢字の中に「mine mouth」というのは、「坑口」の英語表記
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私が考えた煙突の地図記号

 前回は、漢字の「電」に、電気マークとハート形が発信元の塔のイメージを取り入れたデザインが特徴的な未来の「電波塔」の地図記号について紹介しました。 次は、私たち人間に不快・有害な煙が屋内で拡散させるのを防ぐため、外部に排出するのに作られた筒状の装置「煙突」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、下の横棒だけが長い長方形に、煙突から煙が出る方向に横棒3つが縦に並んでいるデザインが特徴で、煙突の形である長方形と煙に該当する3つの横棒が縦に並んだ形がそのまま記号化したのが由来です。 これはこれでシンプルで分かりやすいと思いますが、改めて従来のを見ると以下のような疑問が湧きました。「『煙突』は工場の象徴的な存在であるので、この記号では工場のイメージが湧かないのでは?」「なぜ、煙の形が縦に並んだ3つの横棒なのか?地図記号を決定した当時は、煙の形をそのまま書くのはNGとされていたのか?」「(個人的に見ると)縦に並んだ3つの横棒は煙の形ではなく、間が離れた階段にしか見えないのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  漢字の「突」の上に、初見の方が見てて印象が残る様にスマイル顔という「かわいらしさ」がある煙突の形と、工場の象徴的な存在であることを強調するために大きくモクモクとした煙の形を取り入れたデザインを記号化しました。 このようなシンボルマークは、作成した私が見てても笑みがこぼれるので、実際に地図や教科書に載ると面白いのではとワクワクしている自分がいます。 少しでも早く実現するといいですね。
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私が考えた電波塔の地図記号

 前回は、東京タワーやエッフェル塔のようなイメージと漢字の「高」との融合したデザインが特徴的な未来の「高塔」の地図記号について紹介しました。 次は、電波を送信する設備でもあり、他の建造物による電波の遮断を避ける役割もある高さ60m以上の塔「電波塔」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、音符の八分音符に少し似たような形で、白丸の上にある棒線から右側にギザギザがあるのが特徴です。 これは、アンテナとイメージを形にしたものから記号化したのが由来です。 このことを知ってから、地図記号を再び見ると以下のような疑問が湧きました。「アンテナや電波があるのは分かるが、この形であると、高さ60m以上ある『電波塔』があるとというイメージが湧かないのでは?」「形が音符に似ているので、どうしてもライブハウスなどコンサートする場所を連想してしまうのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 漢字の「電」という形に、電波を送信する高さ60m以上の塔の象徴的である「東京タワー」をモチーフにしたイメージ、電気のマークやかわいい電波の発信元であるハート形を取り入れたデザインにしました。 漢字だけではイメージが湧かないと思うので、訪日客も含めて初見の方にも「電波塔」の地図記号であると印象を残すために、シンプルな塔のイメージと、印象に残りやすいハート型の発信元からの通信マーク、「電波塔」の「電」を強調した電気マークを導入しました。 この地図記号が将来地図に現れると、訪日客も含めて見る人がどういう反応するかを想像するだけでもワクワクするので、実現できることを願うば
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私が考えた高塔の地図記号

 前回は、漢字「史」「名」「天」という「かっこよさ」と、それぞれの簡単なイメージ「鳥居」「富士山」「タンチョウ」という「かわいらしさ」が兼ね備えたデザインが特徴的な未来の「史跡・名勝 ・天然記念物」の地図記号について紹介しました。 次は、東京タワーやスカイツリーのような展望台、五重塔や電波塔の高い塔を指し、高さ60m以上の建築物「高塔」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、四角形の四隅にそれぞれ足があって四本足の姿が特徴であり、エッフェル塔や東京タワーのような塔を上から見た形から記号化したのが由来です。 このことを知ってから、地図記号を再び観察すると以下のような疑問が湧きました。「他の地図記号は横から見た形から記号化したのに、なぜ『高塔』は上から見た形を記号化にしたのか?」「四角形の記号であると、初見の人からして『高い塔』がある場所というイメージが湧かないと思うのでは?」「横から見た形の方が見てて分かりやすいのに、なぜ上から見た形が採用されたのか?」「個人的に四角い形は、遺跡や『城跡』を連想してしまう。そう思う人が少なくともいるのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 訪日客など初見の方からして印象に残りやすいように、漢字の「高」と高塔」の象徴的である東京タワーやエッフェル塔に類似したイメージとを融合した姿を記号化にしました。 それに加えて、塔のてっぺんがハート形であるのも上記の理由からです。 また、その中にアルファベット「T」が塔の英語表記「TOWER」とローマ字表記「TOU」の頭文字から来ています。 これらの要素から
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私が考えた史跡・名勝 ・天然記念物の地図記号

 前回は、漢字の「城」の形に簡単なイメージを取り入れたデザインが特徴である未来の「城跡」の地図記号について紹介しました。 次は、歴史または学術上価値が高いことで国や自治体に指定されている城跡や古墳などの遺跡のこと「史跡」、芸術上または観賞上価値が高いことで国や地方公共団体が指定した土地のこと「名勝」、学術上貴重であることで国が自然を記念するものとして指定した動物・植物・地質・鉱物などの自然物のこと「天然記念物」の地図記号について紹介します。 地図記号はこれら3つをまとめて一つの記号として出します。 従来は、過去に紹介した「茶畑」の形と似ていますが、3つの黒丸のサイズが異なり若干こっちの方が大きいのが特徴です。 その由来を調べてみると特に具体的なことは書いてありませんが、古くはフランスをはじめヨーロッパでも使用された地図記号であるそうで、日本ではそれが昭和40年に採用され今に至っているそうです。 このことを知ってから今でも従来の記号が用いられていることについて以下のような疑問が湧きました。「黒丸のサイズが違うだけで、遠くから見ると誰が見ても『茶畑』と形が似ているように見えて、ほとんどの人が間違えると思うのでは?」「なぜ、昔ヨーロッパで使用されていた地図記号が採用されたのか?」「なぜ『茶畑』と似たような形のデザインが採用され、今でも使用されているのか?」「例えば、簡単な神社の形、自然風景や動物など初見でも覚えやすく分かりやすいイメージから記号化すればいいのに、なぜそこまで黒丸にこだわるのか?」「史跡・名勝 ・天然記念物は学術的に価値が高いまたは貴重な存在なのに、黒丸3つだけの記号を
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私が考えた城跡の地図記号

 前回は、「PosT」と書いたハート形のポストが特徴的なデザインである未来の「郵便局」の地図記号について紹介しました。 次は、かつて建築されていた、または現在でも天守があるお城のこと「城跡」の地図記号について紹介します。 従来の記号とは、下の棒がない漢字の「凸」の形が特徴で、お城を建築するときの基本設計図(これを”縄張り”という)の形から記号化したと言われています。 ここで「縄張り」という単語が出てきましたが、昔築城での設計図を描く際、縄を使って現地に描いていたようです。 この由来を知ってから再び上記の記号を観察すると、以下のような疑問が湧きました。「『凸』に似たような形であると、一目見たとき『城跡』の地図記号と分かる人がどれぐらいいるのか?」「漢字の『凸』と一画した違わないので、どっちがどっちかごちゃごちゃになったり、間違えて覚えたりする可能性があるのでは?」「『凸』に似たような形以外で『城跡』と連想できる形があるというアイデアは他になかったのか?」「他の地図記号にも言えるが、今の時代においてこの由来が『築城の基本設計図の形から』と説明して理解できる人がどれぐらいいるのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に「城跡」の簡単なイメージとを融合した漢字の「城」の形というデザインから記号化にしました。 別の漢字や記号と間違われないように、「城跡」とは「城の跡」であることを強調するために、初見の方でも連想できるイメージを描いたという工夫をしています。 また「かっこよさ」という印象を残すために、筆文字で描いたような「城」という漢字
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私が考えた郵便局の地図記号

 前回は、円やドルの記号を描いたお札の形と漢字の「銀」が融合したのが特徴的な未来の「銀行」の地図記号について紹介しました。 次は、はがきや切手の販売、手紙や荷物の受付や郵便物を配送するのにお世話になっている施設「郵便局」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、カタカナのテに少し似ている「〒」を〇で囲んだのが特徴であり、これを見れば誰もが「郵便局」と分かるなじみ深いマークです。 この記号(というか郵便マーク)の由来ですが、次のようにいくつかの説があり、確定したわけではないので、ご参考に。・かつての日本にあった郵便や通信を管轄する中央官庁「逓信省(テイシンショウ)」の頭文字「テ」から取った・「逓信省(Teishinshou)」というローマ字表記から取った「T」が案の一つとされていたが、海外では料金不足を表す記号であったため、単純に線を足したとされた また、この「〒」という記号は日本でしか通じず、海外の郵便関係では別のマークであったり、郵便マークがない所もあるそうです。 このように古きから馴染み深い郵便マークについて知った私は、以下のように疑問が湧きました。「訪日外国人客が増えているのに、なぜ日本でしか通じない『〒』マークを使った記号を今でも用いられているのか?」「外国人が郵便局の場所や位置を探すのに、理解してもらうには『〒』マークではなく、分かりやすい別の記号に変えるべきでは?」「『〒』マークが逓信省の頭文字が由来という説があるが、今の時代において『逓信省』とはどういう所であるか知っている人はほとんどいないと思うのでは?」「これは何?に対して『〒』マークを説明するより、分かり
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私が考えた銀行の地図記号

 前回は、円の記号とアルファベット「T」を入れた漢字の「税」が特徴的な未来の「税務署」の地図記号について紹介しました。 次は、預金の受け入れ、料金の振り込み、融資や為替取引を行う金融機関「銀行」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、昔の分銅の形が特徴で、江戸時代の両替商でお金の両替や貸し借りする際に分銅が使われていたのが由来と言われています。 なぜ分銅が使われたかというと、金や銀を量るときの信用や正確さを表していたためです。  このことから、日本の文化や歴史を深くつながっているため、歴史的価値があり、特定の縮尺地図では今でも利用されていると言われています。 しかし、実は昭和30年以降廃止されています。 これは、時代の変化や地図の表現方法の進化に伴い、この記号の必要性が減少しているためです。 さらに、パソコンやスマホの普及により、ネットでお金のやり取りが可能になったことから、わざわざ地図を見て銀行に行く人が減っていると言われています。 私自身もスマホでお金のやり取りをしているので、地図を見て銀行に行く必要性はないと感じます。 地図記号自体は廃止されましたが、もし銀行に行く機会があってスマホでその位置を探していると想定しながら、次のように未来の地図記号として表現しました。 こちらです。 円やドルの記号を描いたお札の形と漢字の「銀」が融合したデザインにしました。 スマホで見ても、目立つような構造にしています。 前回紹介した「税務署」と同じお金を扱う機関なので、それぞれの未来の地図記号にお札の形が描かれている所に類似していますが、「税務署」の記号には、記号にアルファベットを入れ
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私が考えた税務署の地図記号

 前回は、横から見たイメージと融合した漢字の「灯」が特徴的な未来の「灯台」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちの税金の納付や確定申告でお世話になっている「税務署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、横から見たコマに類似し、ひし形の上下に棒があるのが特徴です。 昔は電卓がなかった時代でそろばんを使ってお金の計算したため、そろばんの珠と軸の形を記号化にしたのが由来です。 このことを頭に入れておきながら再び従来の記号を見ると、以下のような疑問が湧きました。「横から見たコマのような形で、この記号を初めて見て『税務署』と分かる人がどれぐらいいるのか?」 「形からして『税務署』のイメージが湧かないのでは?」「昔はそろばんで計算したから、それが由来やけど、今の時代においてそろばんと『税務署』の関係が理解できる人が税に関する仕事している人以外ほとんどいないと思うのでは?」「他の地図記号にも言えるけど、なぜ今の時代に合った地図記号を使用せず、昔からの由来の地図記号を用いられているのか?」 「記号の形がそろばんであると分かっていても、『そろばん教室』と間違えらる可能性があるのでは?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 「税」という漢字の中に円の記号とアルファベット「T」を入れたデザインにしました。 ただ、この漢字は少し工夫している所があります。 記号自体の印象を残すために、一部にハート形があるのはもちろんですが、部首の「のぎへん」の所に、円の記号が書かれたお札のイメージを導入しました。  また、「税」の口の中に位置しているアルファベ
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私が考えた灯台の地図記号

 前回は、アルファベット小文字「e」を囲んだ部首を含む漢字の「他」が書かれている樹木が特徴的な未来の「その他樹木畑」の地図記号について紹介しました。 次は、船舶が夜間や荒天時に岬や暗礁などにぶつかり転覆する事故を防ぐ役割をもつ建物「灯台」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、工場の地図記号の中心に黒丸があるのが特徴であり、灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子から記号化したのが由来です。 この由来を知って再びその記号を観察したところ、以下のような疑問が湧きました。「『工場』と『発電所』の地図記号と類似して、初めて見てもどれがどれか見分けがつく大人がどれぐらいいるのか?」「由来が灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子とあるが、なぜ、『工場』や『発電所』とほぼ同じ形の地図記号にしたのか?」「横から見た灯台のイメージにした方が誰が見ても分かりやすいのに、なぜ記号化にしなかったのか?」「この地図記号を見ても、『灯台』と分かる人は少ないのでは?または、『灯台』であるとイメージしにくいのでは?」  このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 漢字の「灯」に横から見た「灯台」のイメージを取り入れた姿を記号化にしました。 初見の方でも印象に残るように、書体が筆文字という「かっこよさ」にハートを含んだ「灯台」の絵という「かわいらしさ」が混合したデザインにしています。 また、これまでの未来の地図記号についても言えますが、記号に漢字と絵が融合することで、この地図記号の「唯一無二さ」を強調するように工夫しています。 今後、教科書などの書籍
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私が考えたその他樹木畑の地図記号

 前回は、「笹の葉」のイメージと漢字の「笹」とを融合したデザインが特徴的な未来の「笹地」の地図記号について紹介しました。 次は、和紙の原料となる「こうぞ」の樹木やそばを栽培する「そば畑」などの例が挙げられる「その他樹木畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白丸一つのみであり、木を真上から見た形を記号化したのが由来です。 上記のことを頭に入れながら再び記号を見た私は、以下のように疑問が湧きました。「あの白丸だけの記号は、木を真上から見た形が由来であるが、初めて見る大人からしたら『その他樹木畑』であると分かる人がどれだけいるのか?ほとんどいないのでは?」「白丸だけであると、どう見ても『快晴』という天気の記号にしか見えないのでは?」「白丸以外のアイデアはこれまでなかったのか?」「その他樹木畑を連想するような簡単なイメージを記号化した方が分かりやすく、覚えやすいのになぜ白丸1つだけが採用されたのか?」「記号化を決定した当時は、木の絵はNGである時代であったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  「その他樹木畑」ということで、簡単な樹木のイメージを描く中に、アルファベット小文字「e」を囲んだハート形の部分を含む「他」という漢字を取り入れてデザインにしました。 アルファベット小文字「e」は、その他の英語表記「else」の頭文字から取ったものであり、訪日客に配慮した形で表現しました。 それに加えて、この記号を見てすぐに理解しなくても「これは何か?」「なぜ、アルファベットのeがあるのか?」と疑問に思うことで、訪日客も含めて見る人に
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私が考えた笹地の地図記号

 前回は、漢字の「竹」とその絵とを融合した姿を記号化したのが由来である未来の「竹林」の地図記号について紹介しました。 次は、見た目が「竹」と間違えやすいけど七夕の短冊を飾る役割を果たす「笹地」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、個人的にみると短い「ハ」の字の間に少し離れた距離で短い縦棒が特徴です。 その由来は、検索してみるとなかったので特にないそうで、形が「竹林」の地図記号と似ていると言われています。 これを知ってから改めて従来の「笹地」と「竹林」の地図記号を観察したところ、以下のような疑問が湧きました。「『笹地』はもともと『竹林』と見た目が類似しているのに、なぜ互いに似ているような記号をデザインにしたのか?」「この2つの記号の見分けをつくために、なぜもっと具体的でかつシンプルなデザインにしなかったのか?」「地図記号は棒のものしかデザインが許されていないのか?」「分かりやすい文字や葉っぱとか記号化にする方が分かりやすく覚えやすいのに、それはNGなのか?」「初めて見る大人や訪日客がこの記号にしたのはなぜ?と聞いたら、何と説明するのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  筆文字で書いたような漢字の「笹」に、「竹」と見分けがつくように特徴的な「笹の葉」を強調したものを取り入れることにより、「かっこよさ」「日本らしさ」「和風」「日本オリジナルの地図記号」という要素を含まれるという初見の人にも優しいデザインにしました。 前回の「竹林」は、葉っぱより竹の茎を強調しましたが、今回の「笹地」は七夕の「笹の葉」というイメージから、茎なし
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私が考えた竹林の地図記号

 前回は、2つのアルファベット「P」が書かれたハート形のマツの実をまとったのが印象的な未来の「ハイマツ地」の地図記号について紹介しました。 次は、竹で構成された林であり、防災機能の役割を持つ面もある「竹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、個人的にみると短い「ハ」の字の間に長いアルファベット「L」を組み合わせたみたいなイメージが特徴で、「竹が生えている様子とその影」から記号化したのが由来です。 これを知った私は、考えながらその記号を確認したところ、以下のような疑問が湧きました。「何回見ても『竹林』のイメージが思い浮かばず、木材の傘にしか見えないのでは?」「『竹が生えている様子とその影』が由来であると知ってから、改めて画像検索で『竹が生えている様子』を見たが、似てなさ過ぎて、この記号を初めてみたとき『竹林』と分かる大人がどれぐらいいるのか?」「自分からしたら『竹林』のイメージは簡単に描けるのに、なぜこの分かりづらいデザインにしたのか?」「今までの従来の地図記号を見て思ったが、いくつかの記号はなぜ下側に右方向の横棒が存在するのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  漢字の「竹」とその絵とを融合した姿をデザインにしました。 「かっこよさ」という要素、日本文化と日本にしかない唯一無二の地図記号を強調したデザインで、訪日客も含めて初見の方でも印象に残るような仕上がりにしています。 これが将来、デジタルであろうがアナログであろうが実現して教科書や看板に載ることを願うばかりです。 
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私が考えたハイマツ地の地図記号

 前回は、筆文字で書いたような「ヤシ」とヤシの木のイメージとを融合したデザインが特徴である未来の「ヤシ科樹林」の地図記号について紹介しました。 次は、中部の日本アルプス、東北や北海道からアジアの東北部に生息するマツ科マツ属の低木常緑針葉樹である「ハイマツ」の地図記号について紹介します。 ここで、「ハイマツ」という言葉を初めて目にした方に向けて少し説明します。 ハイマツの存在は、地面をはるほどの低木という特徴を生かし、雪の中に埋もれることによって冬季の強風や低温から身を守り、さらに豊富な降水量にも支えられていることで日本の中部以北の高山で役割を果たしています。 従来の記号は、扇形を描くように棒3本で均等にあるのが特徴的で、高い山で木の高さがハイマツなどの低いマツの仲間が隙間なく生えている所を記号化したのが由来です。 この由来を知った私は、再びその記号を見たところ、以下のような疑問が湧きました。「今の時代において、この記号を見て『ハイマツ』と分かる大人はほとんどいないと思うのでは?」「形からして『雑草』に見えるのでは?」「この記号を見て『ハイマツ』の地図記号と言われても、それより『ハイマツ』って何?という疑問の方が頭によぎる。」「これよりもっと分かりやすく覚えやすいデザインは他になかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  全体的に「ハイマツ」のイメージを描きました。 ただイメージを描くだけでは面白みがないと思うので、マツの実をアルファベットのPが書かれているハート形のデザインを付け加えました。 ここでPが書かれているのは、「ハ
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私が考えたヤシ科樹林の地図記号

 前回は、「tea」の頭文字と茶畑の絵と融合した漢字の「茶」がデザインである未来の「茶畑」の地図記号について紹介しました。 次は、沖縄県や亜熱帯から熱帯地域に生息している「ヤシ科樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、ヤシの木の簡単なイメージに右方向に棒があるのが特徴的で、ヤシの木を横から見た様子が記号化されたのが由来です。 この由来を知ってから再び観察して、以下のように未来の地図記号を創作する動機が思い浮かびました。「イラストからして分かりやすく覚えやすいが、『かっこよさ』とか『かわいさ』とか入れたい。」 他に思っていることはありますが、以前記事で書いた「私が考えた風車の地図記号」を創作する動機についてほぼ一緒なので、ここで割愛します。 このように思い浮かんでから、実際に創作して次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 筆文字で書いたような「ヤシ」とヤシの木のイメージとを融合したデザインにしました。 全体的には、この地図記号においての「かっこよさ」で表現していますが、その中でハート型のヤシの実が存在しているという「かわいさ」の要素も取り入れています。 また、日本語が分からない観光客にこれを見せると「これはなんやろう?」と検索で調べるようになると想像しながら作成しました。 このような地図記号が将来実現すれば、訪日客など見る人がどう反応するかが楽しみです。
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私が考えた茶畑の地図記号

 前回は、「mulberry」と書いてあるハート形の桑の実が、筆文字の「桑」という漢字と融合したデザインが印象的な未来の「桑畑」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちが日々飲むお茶を栽培する場所である「茶畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、正三角形を描くように配置している黒丸3つが特徴的で、お茶の実の半分を切ると3つに分かれたような形からが由来となっています。 この由来を頭に入れてから、再びその記号を観察すると以下のような疑問が湧きました。「正三角形のような配置で黒丸3つの記号って、他に『史跡・名勝・天然記念物』の地図記号があるが、どうやって見分けがつくのか?」「今の時代において、大人が黒丸3つだけの記号を見て『茶畑』と連想する人がどれだけいるのか?ほとんどいないと思う。」「お茶の実を半分切ることで3つ別れた形が由来というのが、現代人に伝わるのか?理解できる人がいるのか?」「なぜ他の地図記号と似たような形のデザインにしたのか?他に候補とかなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 筆文字で書いた漢字の「茶」の上部に「茶畑」のイメージを描いたデザインにしました。 ここで「茶」という文字の一部に白い所がありますが、これには理由があります。 少し難しいですが、何でしょうか?  それは、訪日客がこの地図記号を見て印象が残りやすいように、お茶の英訳である「tea」の頭文字からとって目立つように工夫しています。 また、すぐに「tea」の頭文字であると思いつかなくても「何であそこだけ白いんやろう?」と初見の人に考えさ
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私が考えた桑畑の地図記号

 前回は、スマイルの顔した低木をハート形付の「荒」という漢字が囲んだデザインが特徴的な未来の「荒地」の地図記号について紹介しました。 次は、ほとんどの方があまり馴染みがないですが、カイコ(※見た目が芋虫みたいなもの)の幼虫の餌になる葉っぱをもつ桑を植えつける畑「桑畑」の地図記号について紹介します。 従来は、アルファベット大文字「Y」の下に右方向に横棒を足したのが特徴で、桑の木を横から見た形を記号化にしたのが由来です。 しかし、この記号は2013年に廃止されています。調べてみると、戦後による生活の欧米化によって日本人の絹織物の和服を着る機会が減少したことと、輸入生糸の利用や化学繊維の発達による養蚕業の衰退が要因であると考えられます。 この由来を知ってから、再度従来の記号を見ると以下のような疑問が湧きました。「形が『ヤシの木』と類似して間違える人がいるのでは?」「『桑畑』の画像を二度見したが、初見からしてあの記号の形から連想するとは思えないのでは?」「大人になってからこの記号を見て、『桑畑』の地図記号であると理解できる人がどれぐらいいるのか?ほとんどいないと思うのでは?」「これ以外で誰が見ても覚えやすい記号があるというアイデアを思いつく人が今までいなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 「桑」という漢字の一部にハート形の桑の実の中に「mulberry」と書いてあるのが特徴的なデザインです。「mulberry」とは、桑の英語表記で、訪日客が見て実際の地図記号を見て覚えやすいように工夫しました。 前回の地図記号と同様に、こちらも
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私が考えた荒地の地図記号

 前回は、ハート形付の「広」という漢字に囲まれたスマイル顔の樹木の姿が特徴的である未来の「広葉樹林」の地図記号について紹介しました。 次は、農作物や植物の生育が困難であり、人間が利用しない雑草が生い茂った土地である「荒地」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、真ん中だけ長い棒3本が横に並んでいるのが特徴的で、雑草が生えている様子から記号化したのが由来と言われています。 この由来を知ってから再び従来のを観察すると、以下のような疑問が湧きました。「棒3本だけでは、荒地には見えないのでは?」「何回見ても、『スマホとか携帯電話』の電波の記号にしか見えず、『携帯電話』に関する地図記号であると思われるのでは?」「雑草とか荒れている土地とかのような簡単なイラストから記号化するというアイデアは今まで誰も思いつかなかったのか?提案したかったのか?」「なぜ、どう見ても雑草や低木のイメージに見えない『携帯電話』の電波のような棒3本で記号化にしたのか知りたい。」「大人になって社会に出てから、この記号だけ見ても『荒地』と分かる人はほどれぐらいいるのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  スマイル顔が描かれた低木をハート形付の「荒」という漢字が囲んだ所をデザインにしました。 また「荒れている土地」ということから、荒れている土地の中で低木が生き生きとした様子を表現しました。 これも前回の「広葉樹林」のと同様に、「荒」という筆文字に見られる「かっこよさ」とそれに囲まれたスマイル顔の低木という「かわいらしさ」を併せ持ったデザインが特色です。 今まで紹介し
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私が考えた広葉樹林の地図記号

 前回は、スギの木の形を含んだ漢字の「針」のデザインが特徴的な「針葉樹林」の未来の地図記号について紹介しました。 次は、針のごとく細く尖っている葉をもつ樹木である「針葉樹林」に対し、サクラ、カエデ、ブナ、ケヤキのような葉が広く形状をもっているのが特徴的な樹木「広葉樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白い丸の下に右方向に棒が生えているのが特徴的であり、広葉樹を横から見た形から記号化したのが由来です。 上記の由来を知ってから、再び従来の記号を見ると、以下のように疑問が湧きました。「記号のデザインが丸い形であることから、『気象台』の丸いものと連想するため、『気象台』と間違えられるのでは?」「『広葉樹林』は広い形状の葉っぱをもつ樹木なのに、デザインが丸い形であると、『広葉樹林』とイメージしづらいと思う人が少なくともいるのでは?」「なぜ誰が見ても分かりやすい簡単な樹木の形ではなく、白い丸の下に棒が生えているデザインを記号化にしたのか?」「自分は中学の頃にこの地図記号を見たことがあったが、記号を覚えるより『広葉樹林』というものが存在していることに初めて知った。 地図記号より『広葉樹林とは何か?』の方に先行してしまって、記号を覚えていない。 この記号を初めて見た時、上記のように同じく思っていた人が少なくともいるのでは?」「大人になって社会に出てからあの記号を見て、『広葉樹林』であると分かる人はほとんどいないのでは?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 『広葉樹林』の頭文字である「広い」という意味を込めて、全体的に「かわいらし
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私が考えた針葉樹林の地図記号

 前回は、漢字の「果」に囲まれたスマイル顔のりんご(または梨)の姿をデザインが特徴的な「果樹園」の地図記号について紹介しました。 次は、マツ、スギ、ヒノキ、イチョウのような葉が針のごとく細く尖っているのが特徴的な樹木「針葉樹林」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、三角形に近く頂点が上に尖っているのが特徴的であり、調べてみると、スギの木を横から見た形が記号化にしたのが由来です。 この由来を知ってから、再びその記号をじっくり見たところ、以下のように疑問が湧きました。「スギの木をイメージして記号化したそうであるが、初めて見た人からこれが『針葉樹林』の地図記号であると分かる人がどれぐらいいるのか?」「記号の形が急な坂がある山にしか見えないのでは?」「記号の形と実際のスギの木の形におけるイメージがかけ離れているのでは?」「今の時代にあった、誰から見ても覚えやすいスギの木の簡単なイメージもしくはイラストを記号化にするというアイデアは誰も思いつかなかったのか?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に「針葉樹林」の頭文字である「針」という漢字を描き、その右側に「針」を前面に出したスギの木のイメージを表現しました。 また、この地図記号を見ると、漢字の「針(はり)」と地図記号としての「針葉樹林」を同時に覚えることが可能であるという一石二鳥のデザインに仕上がっています。 これを見ると、地図記号に対して興味が湧く人が少しでも増えるのではないかと願うばかりです。
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私が考えた果樹園の地図記号

 前回は、全体的に漢字の「畑」の右側に複数のアルファベットの「f」を囲んだビニールハウスの形が印象的な「畑」の地図記号について紹介しました。 次は、りんご、みかん、ブドウなどの果物を生産する場所「果樹園」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、丸い形の上に一本の棒があるのが特徴的で、りんごや梨などの果実を横から見た形を記号化にしたのが由来です。 この由来を知ってから改めてこの地図記号を見たところ、以下のように疑問が湧きました。「記号の形がりんごと梨をイメージしたものであるが、『官公署』と同じ形をしているので、間違えられそう。」「誰が見ても分かる『果実』の形はこれ以外に考えられたことはなかったのか?」「どの地図記号にも言える事であるが、『かっこよさ』『かわいらしさ』という要素があるように、もっと印象に残るアイデアが今までなかったのか?」 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に漢字の「果」に囲まれたスマイル顔のりんご(または梨)の姿をデザインにしました。 「果樹園」の頭文字である「果」の中に、笑顔が溢れている複数の果実。 これらの要素は、筆文字で書いたような書体という「かっこよさ」とにこちゃん顔の果実という「かわいらしさ」という2つの要素を持つことで、日本独自の地図記号として見る人に印象に残るようなイメージを考えて創作しました。  この未来の地図記号が実現すれば、将来日本が明るくなると思います。
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私が考えた畑の地図記号

 前回は、ハート形で筆文字で書いたような漢字の「田」に囲まれた水田の草のイメージが特徴的な「田んぼ」の地図記号について紹介しました。 次は、穀物をはじめ、お米、野菜、豆類、イモ類、果樹などを育成する「畑」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、アルファベット「V」を横に開いた形が特徴です。これは、植物が芽吹くときの「二葉(ふたば)」の形が記号化したのが由来です。 この由来を知った私は、再び従来の記号を観察したところ、以下のように疑問が湧きました。「V型が記号であると、『荒地』のイメージが連想して間違えそうな気がする。」「今の時代において形がV型だけで『畑』と理解できる人がどれくらいいるのか?」「『二葉』の形が記号化したのがV型であるが、初見でもそう見えないと思う。」「植物が芽吹くときの『二葉』以外で記号化できるものが今までなかったのか?誰も提案していなかったのか?」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 田んぼなどその他の植物園と区別するために、全体的に形を漢字の「畑」にしました。 右側の田んぼに注目してください。 ただの「田」という漢字ではありません。 これは、複数個あるアルファベット「f」を囲んだビニールハウスのイメージを表しています。 アルファベット「f」と書いているのは、畑の英語表記が「field」の頭文字から取ったものであることを示しています。  訪日客が「畑」と覚えやすく、「この記号は何なのか、『f』とは何なのか?」と考えさせるような気持ちを想像しながら創作しました。 また、他の植物の地図記号と見分けがつくように、畑で
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私が考えた田んぼの地図記号

 前回は、筆文字テイストで、可愛さを強調したハートの形をした風力タービンのイメージが特徴的な「風車」の地図記号について紹介しました。 次は、穀物を育てるのに必要な農地「田んぼ」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、棒2本で3セットなのが特徴です。これは、稲を刈り取った後の水田の状態を記号化していたのが由来です。 さらに調べてみると、この地図記号ができたのは、明治時代ですが、当時は今の記号も含めて乾田、湿田、沼田と水の状態で記号を3種類に分けていました。 しかし、昭和40年になると記号一つに改定し、現在に至っています。 このことを知ってから、再び現時点での記号を見ると、以下のように疑問に思いました。「水田の状態を表しているようやけど、なぜ列にならず、棒2本1セットでそれぞれ別の位置に3つ配置しているのか?」「単なる棒だけやなくて、もっと誰が見ても『田んぼ』と分かりやすいイメージがあるアイデアを思いついた人がいなかったのか?」「他の地図記号に比べて存在感が薄いので、埋もれて記号自体の存在に気づかない人が少なくともいると思う。」「デザインが地味で印象に残らない。」「『畑』も水田と同様に、棒のように列を並んでいるような状態なので、間違えられそう。」 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 稲を刈り取った後で、束ねたように見える水田の草を、ハート形で筆文字で書いたような漢字の「田」で囲んだイメージで表現しました。 遠くから見ると配列が似ている『畑』の未来の地図記号については、次回紹介します。 
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私が考えた風車の地図記号

 前回は、ハート入りのうかんむりに、アルファベット「P」「O」が入り混じりで成立している漢字の「公」が特徴的である「官公署」の地図記号について紹介しました。 次は、風の影響による回転で得られる動力(風力)から発電や風速計などに利用されている装置「風車(ふうしゃ)」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、オランダ型の風車ではなく、風力タービンをイメージしたものでシンプルな所が特徴です。  2006年に国土地理院が小中学生への公募で、当時中学一年生の生徒が提案したものが採用されたのが由来です。「風車が風を受け力強く回っている感じが伝わってくる良いデザイン」と評価されたのが、採用の理由であるそうです。 従来の由来を知ってから再び地図記号を見て、以下のように未来の地図記号を創作する動機が思い浮かびました。「シンプルで分かりやすいが、もっとおしゃれな要素を入れたい」「外国人に受ける日本独特または日本にしかない地図記号はどんなものか?」「こうすれば少しでも記号に対して愛が溢れる感じがする」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 全体的に形が風力タービンであるが、可愛さを強調したハート形から、「日本にしかないデザインの地図記号」「日本らしさの地図記号」として太さが筆文字で書いたようなものであるという初見の人にとってさらに印象に残るような仕上がりになっています。 このような地図記号が将来、マップ(地図)に現れると地図記号に対して少しでも興味を持ったり、愛が溢れる人が出でくるのではないかと思うばかりです。 
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私が考えた官公署の地図記号

 前回は、筆文字で書かれたような「森」「林」という2文字に、それぞれモアモアと盛っているのとハート入りの縦長がある常緑樹のイメージが描かれているのが特徴的な「森林管理署」の地図記号について紹介しました。 次は、国や地方公共団体、その他の公の団体の総機関である「官公署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、白丸の上に一本の棒でその棒の左右にそれぞれ黒点が1つずつあるのが特徴です。これは、漢字の「公」にちなんだ形が記号化したのが由来であるそうです。 このことを知ってから再び従来の地図記号を見ると、以下のように疑問に思いました。「『果樹園』と同じ形なので、間違えられるのでは?」「漢字の『公』から記号したものであるが、どう見ても『公』には見えないし、これが『官公署』の地図記号と理解できる人はほとんどいないのでは?」「数の違い以外で『果樹園』と見分けがつく特徴はあるのか?」「なぜ漢字の『公』を記号化にすると『果樹園』の地図記号と同じ形になるのか?」「漢字の『官』を記号化にした方が見る人からして他の見分けがつきやすいと思う。」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  全体的に頭文字の『官』という漢字で表しました。 これは、ただの『官』という漢字ではありません。何かが存在しています。うかんむりの上がハートであるのはもちろんですが、あともう一つ二つあります。さて、なんでしょうか??  それは、アルファベットの「P」「O」がある所です。 これは、「官公署」の英語表記である「Public Office」からそれぞれの頭文字からとった「P」「O」が「官
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私が考えた森林管理署

 前回は、2階建ての建物に支えられた丸形に「気」という漢字と「MO」という文字が書かれたのが特徴的な「気象台」の地図記号について紹介しました。 次は、国の役所の一つであり、植林や手入れ・伐採を行う木材生産、森林の管理、森林環境教育の推進を行うなど国有林の管理や経営を担当する機関「森林管理署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、曲がった漢字の「木」の形が特徴であり、調べてみると、この形が記号化したことのが由来であるそうです。 この由来を知ってから再び従来の地図記号を見ましたが、以下のように疑問に思いました。「漢字の『木』を記号化したものが由来であるが、なぜ、曲がった形なのか?」「『森林管理』なのに、地図記号はなぜ『木』なのか?」「『森林』の2文字で記号化した方が見る人からして分かりやすいのでは?」「全体的に象形文字と類似しているので、古代に使われた道具が展示されている博物館のと間違えられそう。」「上側にモアモアした緑の葉っぱの集まり(常緑樹)、下側に木材と区別できるというシンプルなイメージで記号しなかったのはなぜ?」「なぜ、記号が漢字の『木』だけなのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  森林を管理する機関ということから、全体的に「森林」2文字の漢字における構造から、それぞれの上部にモアモアしたようなもの、丸い縦長の常緑樹を表しています。 これは、規模が大きく集まった樹木が全体的にモリモリ盛ったイメージのある「森」に対し、規模が小さく多く立ち並んでいるイメージのある「林」と区別しやすくするために工夫して表現しています。 ま
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私が考えた気象台の地図記号

 前回は、ハート形からつなげた「検」という漢字を顔とし、バッジ(検察官章)付のスーツをまとっている検察官のイメージが特徴的な「検察庁」の地図記号の紹介をしました。 次は、天気に関する観測、予報・警報などの情報収集、それらを含む気象に関する情報の作成や発表を行う機関である「気象台」の地図記号について紹介します。 従来は、アルファベット大文字の「T」の形をしたのが特徴的な記号です。   この記号について調べてみると、昔、気象台や測候所で風速をはかるために使われていた「ロビンソン型風速計」の横から見た形が図案化されたのが由来と言われています。 この由来を知ってから改めて従来の地図記号を二度見すると、以下のように疑問に思いました。「昔気象に関する観測に使っていたのが『ロビンソン風速計』であると理解している人は、今の時代でほとんどいないのでは?」「Tの形について、時計の英語表記である「TIME」の頭文字から『時計台』と連想する人が少なくともいると思う。」「気象台は構造の上部が丸形なので、T型マークより簡単なイラストで上側が丸形で下は横長長方形で描いた方が初見の人から覚えやすいと思う。」「記号の形がT型の他に誰もが分かりやすい形やイメージを思いついた人が今までいなかったのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。 全体的に「気象台」の簡単なイメージで表現しました。上部はパッと見て覚えやすい丸形で、下部はそれを支える2階建ての台という構造です。 これを見れば、「気象台」の地図記号であると分かるような印象を強調していることを考えながら作成しました。 そ
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私が考えた検察庁

 前回は、ハート形からつなげた「判」という漢字を顔とし、スーツをまとう姿で判決を下す裁判官のシーンを表現したのが特徴的な「裁判所」の地図記号について紹介しました。 次は、犯罪の捜査から犯人を裁判所に送るかについて決定権をもつ行政機関のこと「検察庁」について紹介します。 従来の記号は、二等辺三角形の下に棒1本であるという前回の「裁判所」との共通点がありますが、「検察庁」は黒い三角形である点が特徴です。  その由来について検索で調べてみましたが、国土地理院のページすら残念ながら見つかりませんでした。 私はこの記号を見て、いくつか疑問を思い浮かんだんですが、前回の「裁判所」のほぼ同様なので、ここで割愛させていただきます。  それに加えて以下のように疑問が溢れました。「市役所と町村役場にも言えるが、今の時代において初見の人が『裁判所』『検察庁』この2つの地図記号を見てもどっちがどっちか分かる人がほとんどいないのでは?」 「なぜ、2つの地図記号が共に同じ形として用いられているのか?今まで間違えられないように異なる形で作成する工夫はなかったか?または、それについてのアイデアがある人がいなかったのか?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。  前回の「裁判所」の未来の地図記号と同様に、初めて見た人に覚えやすいように、全体的に「検察庁」の象徴である検察官のイメージで表現しました。「裁判所」との相違点を工夫した点は以下の通りです。●筆文字で書いたようなハート形からつなげた「判」という漢字を顔としています●女性をイメージしたバッジ(検察官章)付のスーツをまと
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私が考えた裁判所の地図記号

 前回は、可愛らしいスマイルな顔に「JSDF(Japan Self-Defense Forces)」と書かれた戦闘用ヘルメットが特徴である未来の地図記号「自衛隊」について紹介しました。 次は、裁判官をはじめ、司法権を行使して身近にある個人間のトラブルの解決から容疑者の有罪無罪判決まで行う機関「裁判所」の地図記号について紹介します。 従来は、二等辺三角形の下に棒1本があるのが特徴的な記号です。なぜ二等辺三角形かというと、昔市民に様々なことを伝えるために、裁判所の内容が書かれていた立て札を看板として伝えていたことから、その立て札の板の形が現在の地図記号の由来であるそうです。 調べてみるとこの地図記号が使われているのは、最高裁判所以外の裁判所です。 私はこれらのことを知って再び「裁判所」の地図記号を見ましたが、以下のように疑問に思いました。「二等辺三角形の下に棒1本の記号は、クリスマスツリーのような『木』とま間違えるのでは?」「この記号を見た人が『裁判所』の地図記号と分かる人がどれだけいるのか?ほとんどいないのでは?」「覚えやすく、一目で見て『裁判所』と分かる地図記号のデザインを提案した、もしくは考えた人は今までいなかったのか?」「今の時代に合った地図記号を提案していた、考えた人がいなかったのか?」「裁判所に限ったことではないが、平成・令和になっても初見の人からして分かりにくい昔に考えた地図記号が用いられているのはなぜ?」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 初めて見た人に覚えやすいように、全体的に「裁判所」の象徴である裁判官のイメージで表
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私が考えた自衛隊の地図記号

 前回は、火の玉と消防士のかわいいイメージに、筆文字のような「防」という漢字が書かれたのが特徴的な「消防署」の地図記号について紹介しました。 次は、私たちの国を守るために安全な環境を作り、国の防衛を担う組織である「自衛隊」の地図記号について紹介します。 従来の地図記号は、旗に横線1本というシンプルなデザインです。昭和30~40年までは陸上・海上・航空自衛隊でそれぞれ異なる地図記号に分かれていました。それ以降から現在まで今のデザインに至っています。 太い横線1本であるのは、陸上・海上・航空自衛隊という3隊が統一された象徴であると言われています。※自衛隊と関わりある防衛本庁や防衛大学校は、この記号でなく、官公署の地図記号が用いられているそうです。 そこで私は、その記号の由来を知ったうえで再び見ましたが、以下のように疑問に思いました。「横線1本の旗だけで『自衛隊』の地図記号と分かる人がどれぐらいいるか?」「初見で『自衛隊』の地図記号と明確に理解できるデザインが今までなかったのか? もしくは誰も提案していなかったか?」「旗だけのデザインであると、米軍基地とか秘密基地に間違えられそう。」「時代が令和になったのに、昭和から変わらず使用されているのが謎。」 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。  可愛いデザインは印象に残りやすいと考えたので、顔がスマイルなのも含めて全体的に可愛いイメージで表現しました。  さらに可愛らしい顔にヘルメットをかぶっているのは、陸上・海上・航空自衛隊の3隊に共通する象徴的なものであるからです。  また、ヘルメットに筆文字の
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私が考えた消防署の地図記号

 前回は凸型の建物に囲まれたハート形入りの「署」という漢字と警察官のイメージが特徴である「警察署」の地図記号について紹介しました。 次は、火災が起きた時の消火活動や救助活動を行う機関である「消防署」の地図記号について紹介します。 従来の地図記号は基本「Y」形で、上の部分にカーブがあるのが特徴的です。 なぜ、このマークなのか?諸説によると、刺股(さすまた)を図案化したものであると言われています。  ここで刺股とは、形的に相手を封じ込めるイメージがあるが、現代のように消防ポンプやホースがなかった江戸時代に、「破壊消防」の消火方法の一つとして日常的に利用されていた道具のことです。 どのように使用したかと調べてみると、当時は蛇口でひねれば簡単に水が出るような時代ではなく、水桶や龍吐水のような手動式ポンプを使って消火する方法であったため、延焼拡大の防止するためにも「刺股」の使用で火元周辺の建物を破壊した方が効率よく防げていたそうです。 このことから、「消防署」の地図記号は「刺股」の形であることが現在でも続いています。 そこで私は、それを見て以下のように疑問に思いました。「消火活動に『刺股』が使用されていたと知っている現代人はほとんどいなのでは?」「刺股マークの地図記号を見ても『消防署』の地図記号って認識している人ほとんどいないのでは?」「なぜ刺股マークが今でも続いているのかが分からない。」「消防署に関して時代に合った地図記号を提案してくれる人がいなかったのか?」「一目見て警察官のイメージが印象的な外国人向けの『交番』『警察署』の地図記号のように、消防士のイメージが描かれている『消防署』の
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私が考えた警察署の地図記号

 前回は、ハート入りの「交」という漢字とシンプルな警察官を家の形で囲んでいるのが特徴的な「交番」の地図記号について紹介しました。 次は、「交番」と同様に警察官が主に勤務している場所でもあり、各地域の警察本部や事務所でもある「警察署」の地図記号について紹介します。 従来の記号は、丸に囲まれた×印が特徴で「交番」のと類似しています。 地図記号の由来とそれを見て疑問に思ったことについては、前回の記事「私が考えた交番の地図記号」について既に記載しているので、ここで割愛させていただきます。 もし由来と私が疑問に思ったことについて詳しく知りたければ、「私が考えた交番の地図記号」がタイトル名である記事にアクセスお願いします。 いろいろ思う所があって考えたところ、私は次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 デザインの構造については前回の「交番」と同様に、「警察署」の「署」という漢字と警察官のイメージを「本部」「事務所」を彷彿させる建物のイメージで囲んだのが特徴です。 これは、小さい建物である「交番」に対して「警察本部」「その事務所」ということから大きい建物である「警察署」と明確に区別しやすくするためです。 「交番」の地図記号の外形は、町に位置している小さな場所というイメージから家みたいな形で表していますが、「警察署」は警察の本部やオフィスというイメージが強いことから、四角い2階建て建築の形で表現しました。  さらに、「交番」の地図記号と異なってもう一つ工夫している所があります。それはどこでしょうか?  それは、警察官のイメージと「署」という漢字の配置です。この2つを組み合わせ
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私が考えた交番

 前回は、ハート形が混合した「町村」という漢字の中にスマイル顔がいくつかあるのが特徴的な「町村役場」の地図記号について紹介しました。 次は、町の至る所に警察官が存在している場所「交番」の地図記号について紹介します。 従来は、×印だけというシンプルな記号です。国土交通省によると、×印であるのは2本の警棒が交差しているイメージから来ているそうです。 ここで警棒とは、警察官が制服を着用している間勤務中に必ず所持している(※原則として携帯することが義務である)武器です。※現在は外国人向けに警察官のイメージが描かれている地図記号が使用されています。 これをみた私は、次のように疑問に思いました。「×印が警棒2本の交差をイメージしているって初見で気付く人がいるのか?」「『警察署』の地図記号にも×印があるけど、どっちがどっちか分からないと思う人が少なくともいると思う」「簡単な警察官のイメージを描いて、その周りに建物のイメージを描けば『警察署』の地図記号と区別がつきやすいのでは?」「『警察がいる場所』のイメージは警棒ではなく、警察官をイメージした地図記号にする方がしっくりくる。」「『警察がいる場所とはどんなイメージ?』と聞かれたら、真っ先に思い浮かぶのが『警棒』であると思う人がほとんどいないのでは?」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。「交番」ということで「交」という漢字と警察官のイメージに、「警察署」の地図記号との区別、町に配置されている小さな建物であることからそれらを囲んだ家を描きました。 警察官のイメージだけであると「何かもの足りない」「日
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私が考えた町村役場の地図記号

 前回は、ハート形を入れた「市」という漢字の中で笑顔で暮らしている人の顔の姿が特徴的な「市役所」の地図記号について紹介しました。※政令指定都市の区役所も含まれます。 次は、自分たちが住んでいる市の行政サービスを提供している機関「市役所」に対し、自分たちが住んでいる町や村の行政に関してお世話になっている機関「町村役場」の地図記号について紹介します。 従来の記号において、二重丸に類似しているのが特徴的な「市役所」に対し、「町村役場」は〇(一つの線で丸)です。調べてみると、19世紀後半からこの地図記号が用いられているそうです。 初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。 「天気記号『快晴』と類似しているし、『市役所』の地図記号と同じ形しているから、まぎらわしい。」「19世紀後半から続いているみたいやけど、前回の『市役所』と同様に、一目見て分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」「地図記号の形が〇しか思いつかなかったかな?」「町や村を元気にする、明るくするようなイメージを与える地図記号が誰も提案してないようなのが不思議。」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。   日本にしかない地図記号、日本文化を強調するために、全体的に「町村役場」の「町村」という漢字を行書で書いたような筆文字で表現しました。 さらに、町や村で「みんなが笑顔で溢れて暮らせるように」という意味を込めてその漢字の中にスマイル顔をいくつか導入しています。 私が表現した「未来の地図記号」の特徴はこれらだけでは
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私が考えた市役所の地図記号

 前回は、ハート形でスマイル顔の元気なおじさんが暖かいホームに囲まれている姿が特徴的な「老人ホーム」の地図記号について紹介しました。 次は、自分たちが住んでいる市の行政に関してお世話になっている機関「市役所」の地図記号について紹介します。 従来は二重丸似ているのが特徴です。1888年に作られ、100年以上前から変わらず今に至っているそうです。 初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。「天気記号『くもり』と似ているから、まぎらわしい。」「100年以上変わらず今でも続いているってことは、一目見て『市役所』と分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」「何回見てもこれが市役所の地図記号であるとは思わない。」「もっと覚えやすいものはないのか?」 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。 全体的に「市役所」の「市」という漢字に「みんなに優しい市、よりよく暮らせる市」という意味を込めているハート形を乗せて、さらに、「市」の中で「笑顔に溢れて暮らしている顔」を描いているのが特徴です この「未来の地図記号」を見て、もう一つ工夫している所がある点は何かお気づきでしょうか? それは、「市」という漢字の巾(はばへん)という部首がハート形である点です。これは、記号を見る側に「その市が好きという愛が溢れている」というイメージを与えるために表現しました。 実際地図でこのような地図記号があれば、見るだけでその市が好きになる人が増えるのではないかと思います。 
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私が考えた老人ホームの地図記号

 前回は、ハート形のスマイル顔がある「保」と漢字に、Cが乗っかったHがカバーしている姿が特徴的な「保健所」の地図記号について紹介しました。 次は、お年寄りになるとほとんどの方々がお世話になる「老人ホーム」の地図記号について紹介します。 従来のものは、身体が不自由な方が使用する杖(つえ)を家がカバーしている所が特徴です。 これをみて私は、次のように疑問に思いました。「一見シンプルで分かりやすく良い感じに見えるけど何かもの足りない」「中には元気な老人がいるにも関わらず、地図記号として杖だけポンっとが置かれているのは、老人ホーム=寂しいという印象にも与えかねないし、老人ホームに対してネガティブな印象にも与えかねない」「老人ホームに通う方に優しい地図記号はないのか?」 このような考えを持った私は、未来の地図記号として表現しました。こちらです。 これは未来の地図記号について紹介する際に何回か言っておりますが、老人ホームを含めその公共施設に対する親しみを強調するために、ハート型のスマイル顔を入れています。 今回は「老人ホーム」ということで、通りすがり、もしくは初めて見る人に「老人が穏やかで元気に過ごしていますよ」というポジティブな印象を植え付けるために、このように表現しています。 ここでは従来の記号とほぼ同じですが、「穏やかで元気に過ごしている老人を温かいホームで見守る」という意味を込めて、家で囲む所を加えました。 さらに、「老人が楽しく過ごしている」という印象を与えるため、ハート型のスマイル顔のおじさんが杖を持って元気にしている姿を描くように工夫しました。 また、かっこいい老人の姿を見せ
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私が考えた保健所の地図記号

 前回は、十字架を囲んだハートに優しい目で見つめる人を表した「病院」の地図記号について紹介しました。 次は、一部の方はあまり馴染みのないですが、難病や精神疾患など病気に関する相談のほか、感染症や食品・環境衛生対策の指導を行う公的機関「保健所」の地図記号について紹介します。 従来は、旧陸軍の衛生隊の印が元である十字架を丸で囲んだ地図記号です。真ん中に十字架がある所が病院の地図記号と似ていますが、それを囲む形が異なっていることで見分けがつくということであると思います。 これらを見て、私は以下のように疑問に思いました。「パっと見て病院と保健所の区別がつかない」「どっちも外形より十字架マークの方が目立つから、他に見分けをつくアイデアはないか」「真ん中のは異なるが、外形が丸であることから遠くから見るとヘリコプターの離着地点のマークと紛らわしいそうな気がする」「精神疾患のような心の病気に関する相談がある場所と、病気を治す場所と区別がつく地図記号はないか」 このような考えを持った私は、未来の地図記号として次のように表現しました。 ハート型のスマイル顔が入った「保健所」の「保」という漢字をHで囲み、その上に真ん中にCを配置したのが特徴的です。 地図記号にあるHとCは、保健所の英語表記である「Public Health Center」から取りました。さらにHには、日本語で「家」を意味するHOME(ホーム)があるので、暖かいホームのように「安心できる」「相談しやすい」環境を与えるという意味を込めて、「保」という漢字をHがカバーするような感じで表現しました。 漢字にハート型のスマイル顔も上記と同様の
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私が考えた病院の地図記号

 前回は、「博」という漢字に、ハート、英語表記の頭文字「M」や簡単なイメージを導入した「博物館」の地図記号について紹介しました。 次は誰もが身体や心を治療しに行く場所「病院」の地図記号について紹介します。 私から見ると、従来の地図記号は勲章や紋章みたいな形の中に十字架があるイメージです。 なぜ十字架があるかというと、調べてみると旧陸軍の衛生隊の印がベースであるそうです。  ところが、時代が変わっており、現代人の価値観も変わっているにも関わらず、個人的に堅いイメージから逃れない従来のままの地図記号で良いでしょうか? 新世代が見ても「身体や心を治す」場所の病院であると分かるでしょうか?  見る人に優しいイメージを与えるような地図記号がなかったでしょうか? 私はそう思わざるを得ません。 そこで私は未来の地図記号として次のように表現しました。「旧陸軍の衛生隊の印を表す十字架」を残し、それを優しく囲むハートやその上優しい顔で見つめる人を表しました。 病気や傷が完全に回復して元の健康な状態に戻ることを意味する言葉「治癒」の「癒」は「癒す、癒される」ともいうので、この地図記号を見る人すべてが癒されるということを想像しながら描きました。 体や心の病気を治すことに必要なのは「癒す、癒される」ことだと思います。 このような考えで未来の地図記号として描くことに決めました。 将来「未来の地図記号の病院」が町にあれば、今より幸せになれるのではないでしょうか。
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私が考えた博物館の地図記号

 前回は、筆で書いたような「学」という漢字にラブリーが含まれているのが特徴的な「学校」の地図記号について紹介しました。 次は、貴重な資料や美術品などの価値のある「お宝」が展示されている場所「博物館」の地図記号について説明します。 従来の博物館は誰が見てもシンプルで分かりやすいです。 ところが、私としては堅いイメージがあってどこか物足りなく感じた印象です。 「見方によってはアメリカのホワイトハウスにしか見えない。」「日本らしい地図記号はないのか?」「博物館に親しみを持てるような地図記号はないのか?」 このように考えた私は、未来の地図記号として次のように表現しました。 全体な形としては「博物館」の「博」という漢字で表しました。日本にしかない地図記号を表現するため、太さを筆文字チックにしてみました。 ここで少し変化球を加えたのは、「博」の右側の田んぼような形に「博物館」のシンプルな形にしました。 さらに、右上の点に該当するところを英語表記である「museum (ミュージアム)」のMを導入しました。 また、博物館への愛情表現として左の土(つち)へんにハートを入れました。 「博」という漢字とこれらのものを融合することで、全体的に遊んでいるような地図記号に出来上がりました。 この未来の地図記号を見ると、博物館に興味をもつ人が増えると願うばかりです。
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私が考えた学校の地図記号

 前回は、太陽光発電のイメージをメインに可愛らしく表現した「発電所」の地図記号について述べました。 次は、ほとんどの方々が学ぶ場所である「学校」の地図記号について説明します。 従来の記号は「文」という漢字の印象がありますが、そこで私は以下のように疑問に思いました。「学校は文系だけ学ぶ所やないし」「何で学ぶ場所なのに「学」一文字にしなかったんやろ?」「文学だけ学ぶ所じゃないやんな?」 こういう風に考えてはいられない私は、「学校」を未来の地図記号として次のように表しました。こちらです。小中学校またはその他の学校高等学校大学専門学校短期大学 日本文化を強調するために筆で書いたような「学」という漢字、初めて見る人にインパクトを残すために導入したハート型が特徴的な地図記号です。 ここでちょっと分かりにくいかもしれませんが、実はある文字が隠れています。何でしょうか?   正解は「S」です。学校の英語表記である「SCHOOL」の頭文字として取り上げました。 また「学」という漢字にハートがあるのは、「勉強すること」「学ぶこと」に対する親しみやすさや形の可愛らしさだけではなく、どの分野でも問わず「何かを学習すること」に対する愛が含まれているという意味が込められているためです。 これらの地図記号を見て、学習する楽しさが分かる方が増えればいいなと願うばかりです。 
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私が考えた発電所の地図記号

 前回は、連続したハートマークの煙に「工」という漢字と建物の顔としてのスマイルが特徴である「工場」の地図記号について述べました。 次は従来の記号が「工場」と類似している「発電所」の地図記号にて説明します。 先ほど述べたように従来の記号は、硬い印象を与える太陽の形に加え横棒を伸ばしてカクっとしたのが特徴です。  しかし、私がこの地図記号を見た時の印象は以下のように感じました。 「形がほぼ似てるから、工場の(従来の)地図記号と間違えそう」「従来の記号は歯車の派生やと思うけど、これは初見の人からしたら分かりにくいと思う」このような疑問に思った私が考えた「発電所」の地図記号はこちらです。目に見えて発電所であると分かるように描きました。 これで前回紹介した「私が考えた工場の地図記号」を並べると、「工場」と「発電所」の区別がつくと思います。 発電所とは火力発電や原子力発電のイメージが先行しがちですが、未来の地図記号においては現代の発電所として象徴的な太陽光発電をイメージして表現しました。 私は毎朝ウォーキングしていろんな町を回っていますが、太陽光発電を設置されている家があちこちで見られますね。さらに、私の家の近い距離で太陽光発電所が2か所あります。 ここで前回の3つの地図記号と違うのは、漢字が入っていないのが特徴です。なぜかというと、この記号を描いた当時、発電所の「発」や「電」という漢字は他の場所でも使うと思ったからです。例えば、電車、新幹線やバスのような公共交通機関が挙げられます。 ところが簡単なイメージで終わらせないのが、私が考えた地図記号の特徴です。太陽光の象徴的である太陽の絵にハー
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私が考えた工場の地図記号

 前回、「図」という漢字とハートマークをつなげた本が筆で描かれたような記号が特徴である「図書館」について説明しました。次は、最近地図記号として廃止した「工場」の地図記号について説明します。 従来の記号は、個人的に全体的に太陽のような形をしていることから、硬いイメージを与える太陽のイメージという印象があります。 私が学生時代にこの地図記号を見た時の印象は以下のように感じました。「これを初めて見た人が工場の地図記号であると分かるのか?」「形が太陽やから、発電所にしか見えない」「これのどこが工場?」「歯車っぽいけど硬いイメージの太陽しか見えない」 このような疑問に思った私が考えた「工場」の地図記号はこちらです。全体的に可愛らしく、工場特有の硬いイメージがありません。 日本文化を強調するために筆で書いたような「工場」の「工」という漢字と、それに加え建物の顔としてのスマイル、さらに煙突の煙が連続したハートマークが描かれているのが特徴です。 近年、SDGs関連の環境問題や衛生上の問題、さらに労働環境の悪化による人手不足という深刻な問題の影響を及ぼしていることから、工場のイメージがあまり良くないと思われます。 しかし、この地図記号を見ると想像が湧いて、時代に合った工場の環境や構築について様々なアイデアが出やすくなるのではないかと思います。 これを見て、工場に対してポジティブになることを願っています。
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私が考えた図書館の地図記号

前回は温泉の地図記号について紹介しました。「温泉」の「温」という漢字に右下の「皿」にハートの上に湧き出るお湯のマークから構成されている記号でした。 そこで、次の地図記号は読書好きの方々が利用する場所です。それは、図書館です。 図書館において従来の地図記号は本ですが、私が考えた図書館の地図記号はこちらです。全体の形は本ですが、従来と違う点があることにお気づきでしょうか?そうです。本のカバーに何かが書かれてますね。 右側はハートマークであるのに対し、左側は何かというと、「図書館」の「図」という漢字です。 この記号は、ここの国でしか見られない地図記号、かつ外国人から見た日本文化を強調するために、「図」という漢字とハートマークをつなげた本が筆で描かれたようなものである点と、前回紹介した温泉と同様に漢字みたいな地図記号である点が特徴です。 さらに「図書」または本に対して愛情があるという意味が込められています。 実現すれば、前回の温泉と同様にこのようなタイプの地図記号を見ると何か日本が誇らしく見えるのではないでしょうか?そんな風に想像した私です。
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私が考えた温泉の地図記号

 本日から昨年10月に開催された「第9回 東北障がい者芸術全国公募展」で三菱商事賞で入賞した作品「未来の地図記号」のビハインドについて各地図記号1記事1つずつ述べていこうと思います。まずは、温泉の地図記号です。 全体的に温泉の頭文字である「温」という漢字のうち、右下の皿の部分に温泉マークを導入しました。 これを見たら、従来の地図記号の方が分かりやすいと思われるかもしれませんが、堅いイメージがあるという地図記号の固定観念を変えたかったのと、もっとおしゃれやおセンスとか、みんなが明るい気持ちになるような地図記号を作れば、日本が少しでも自由な考えに染まって明るくなるのではないかと思ったので、作りました。 私はどうしても地図記号の固定観念を変えたかったので、温泉の「温」という漢字に可愛らしくハートマークから湯が湧き出るイラストを導入しました。「onsen」という単語が世界で通じるように、ハートがあることで、日本の象徴的な存在である温泉に愛情感のある地図記号を表現しました。 また、世界にも地図記号があると思いますが、「全体的に書体も含めてここでしかない温泉の地図記号」という意味が込められています。
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未来の地図記号を描いた理由

 先月、ようやく全国公募展で三菱商事賞として入賞した「未来の地図記号」という自身の作品が掲載されている作品集が到着しました。 作品集を開いてみたんですが、みなさん素晴らしい作品で、「自分はまだまだやな」「もっと上を目指さなアカン」と実感しています。  そこで、自身作品「未来の地図記号」についてです。 ここで「地図記号」ができたのは、調べによると携帯電話やインターネットが使えない環境で日本が外国と戦ったときです。日本全体、県や町の地図に文字ばかりを書くと土地の形が見えなくなってしまうため、敵に知られたくない秘密のこと、つまり、暗号として使用されていました。具体的にどうやって戦っていくのか、どこに武器を置くのかを地図の上に記号を書いていきました。  このような習慣から現在に至って地図を見るとき、「地図記号」を見たことがない人がいないと思えるほど、地図の上に記号を書くことが当たり前になりました。 教科書など今見ることができる地図記号は1986年に「国土地理院」が決めました。 私は初めて小中学校の頃に地図記号を見ましたが、「これ、誰に見せても分かるか?」と疑問に思った印象でした。 近々外国人観光客の増加が目立ちつつあり、時代の変化が目まぐるしいですが、教科書に書いてある地図記号は未だに昔(昭和)のままです。 もちろん、新しい記号が出てきていることは知っていますが、全体的に大きな変化はなく、ほとんど変わっていない印象です。 昭和→平成そして今は令和で、ITの普及により時代が徐々に変化しているにも関わらず、「新時代のために地図記号を変えよう!」「一発で誰が見ても分かるようにインパクトのある
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