私が考えた銀行の地図記号

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 前回は、円の記号とアルファベット「T」を入れた漢字の「税」が特徴的な未来の「税務署」の地図記号について紹介しました。

 次は、預金の受け入れ、料金の振り込み、融資や為替取引を行う金融機関「銀行」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、昔の分銅の形が特徴で、江戸時代の両替商でお金の両替や貸し借りする際に分銅が使われていたのが由来と言われています。

 なぜ分銅が使われたかというと、金や銀を量るときの信用や正確さを表していたためです。
 このことから、日本の文化や歴史を深くつながっているため、歴史的価値があり、特定の縮尺地図では今でも利用されていると言われています。

 しかし、実は昭和30年以降廃止されています。

 これは、時代の変化や地図の表現方法の進化に伴い、この記号の必要性が減少しているためです。

 さらに、パソコンやスマホの普及により、ネットでお金のやり取りが可能になったことから、わざわざ地図を見て銀行に行く人が減っていると言われています。

 私自身もスマホでお金のやり取りをしているので、地図を見て銀行に行く必要性はないと感じます。

 地図記号自体は廃止されましたが、もし銀行に行く機会があってスマホでその位置を探していると想定しながら、次のように未来の地図記号として表現しました。

 こちらです。

230107銀行_オリジナル地図記号.png

 円やドルの記号を描いたお札の形と漢字の「銀」が融合したデザインにしました。
 スマホで見ても、目立つような構造にしています。

 前回紹介した「税務署」と同じお金を扱う機関なので、それぞれの未来の地図記号にお札の形が描かれている所に類似していますが、「税務署」の記号には、記号にアルファベットを入れたり、両記号の形を漢字にすることで、2つの記号の差別化するという工夫をしました。

 将来、教科書やデジタルの地図でこれらの記号を並べて掲載されるのが楽しみです。
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