前回は、横から見たイメージと融合した漢字の「灯」が特徴的な未来の「灯台」の地図記号について紹介しました。
次は、私たちの税金の納付や確定申告でお世話になっている「税務署」の地図記号について紹介します。
従来の記号は、横から見たコマに類似し、ひし形の上下に棒があるのが特徴です。
昔は電卓がなかった時代でそろばんを使ってお金の計算したため、そろばんの珠と軸の形を記号化にしたのが由来です。
このことを頭に入れておきながら再び従来の記号を見ると、以下のような疑問が湧きました。
「横から見たコマのような形で、この記号を初めて見て『税務署』と分かる人がどれぐらいいるのか?」
「形からして『税務署』のイメージが湧かないのでは?」
「昔はそろばんで計算したから、それが由来やけど、今の時代においてそろばんと『税務署』の関係が理解できる人が税に関する仕事している人以外ほとんどいないと思うのでは?」
「他の地図記号にも言えるけど、なぜ今の時代に合った地図記号を使用せず、昔からの由来の地図記号を用いられているのか?」
「記号の形がそろばんであると分かっていても、『そろばん教室』と間違えらる可能性があるのでは?」
このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。
「税」という漢字の中に円の記号とアルファベット「T」を入れたデザインにしました。
ただ、この漢字は少し工夫している所があります。
記号自体の印象を残すために、一部にハート形があるのはもちろんですが、部首の「のぎへん」の所に、円の記号が書かれたお札のイメージを導入しました。
また、「税」の口の中に位置しているアルファベット「T」は税の英語表記「Tax」の頭文字を示しています。
これは、「税務署」はお金に関係する機関であることを強調している役割を示しています。
お金に関係する機関と言えば、他にも「銀行」がありますが、その未来の地図記号については次回紹介します。