私が考えた灯台の地図記号

コンテンツ
デザイン・イラスト
 前回は、アルファベット小文字「e」を囲んだ部首を含む漢字の「他」が書かれている樹木が特徴的な未来の「その他樹木畑」の地図記号について紹介しました。

 次は、船舶が夜間や荒天時に岬や暗礁などにぶつかり転覆する事故を防ぐ役割をもつ建物「灯台」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、工場の地図記号の中心に黒丸があるのが特徴であり、灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子から記号化したのが由来です。

 この由来を知って再びその記号を観察したところ、以下のような疑問が湧きました。

「『工場』と『発電所』の地図記号と類似して、初めて見てもどれがどれか見分けがつく大人がどれぐらいいるのか?」

「由来が灯台を上から見た形と四方八方の光から出ている様子とあるが、なぜ、『工場』や『発電所』とほぼ同じ形の地図記号にしたのか?」

「横から見た灯台のイメージにした方が誰が見ても分かりやすいのに、なぜ記号化にしなかったのか?」

「この地図記号を見ても、『灯台』と分かる人は少ないのでは?または、『灯台』であるとイメージしにくいのでは?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230115灯台_オリジナル地図記号.png


 漢字の「灯」に横から見た「灯台」のイメージを取り入れた姿を記号化にしました。

 初見の方でも印象に残るように、書体が筆文字という「かっこよさ」にハートを含んだ「灯台」の絵という「かわいらしさ」が混合したデザインにしています。

 また、これまでの未来の地図記号についても言えますが、記号に漢字と絵が融合することで、この地図記号の「唯一無二さ」を強調するように工夫しています。

 今後、教科書などの書籍においてこの地図記号も含め、未来の「工場」や「発電所」の地図記号とともに並べてみると、見る人がどういう反応するかが楽しみですね。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す