私が考えた保健所の地図記号

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 前回は、十字架を囲んだハートに優しい目で見つめる人を表した「病院」の地図記号について紹介しました。

 次は、一部の方はあまり馴染みのないですが、難病や精神疾患など病気に関する相談のほか、感染症や食品・環境衛生対策の指導を行う公的機関「保健所」の地図記号について紹介します。

 従来は、旧陸軍の衛生隊の印が元である十字架を丸で囲んだ地図記号です。
真ん中に十字架がある所が病院の地図記号と似ていますが、それを囲む形が異なっていることで見分けがつくということであると思います。

 これらを見て、私は以下のように疑問に思いました。

「パっと見て病院と保健所の区別がつかない」

「どっちも外形より十字架マークの方が目立つから、他に見分けをつくアイデアはないか」

「真ん中のは異なるが、外形が丸であることから遠くから見るとヘリコプターの離着地点のマークと紛らわしいそうな気がする」

「精神疾患のような心の病気に関する相談がある場所と、病気を治す場所と区別がつく地図記号はないか」

 このような考えを持った私は、未来の地図記号として次のように表現しました。

230110保健所_オリジナル地図記号.png

 ハート型のスマイル顔が入った「保健所」の「保」という漢字をHで囲み、その上に真ん中にCを配置したのが特徴的です。

 地図記号にあるHとCは、保健所の英語表記である「Public Health Center」から取りました。さらにHには、日本語で「家」を意味するHOME(ホーム)があるので、暖かいホームのように「安心できる」「相談しやすい」環境を与えるという意味を込めて、「保」という漢字をHがカバーするような感じで表現しました。
 漢字にハート型のスマイル顔も上記と同様の理由で表しました。

 本記事で先ほど未来の地図記号として紹介した「保健所」と前回紹介した「病院」と比較してみましょう。

 未来の地図記号としての病院はこちらです。

230110病院_オリジナル地図記号.png

どうでしょうか?

 これなら「病院」と「保健所」の地図記号が区別しやすいのではないかと思います。

 これらが実現して教科書や看板などに掲載すれば、両機関に対して少しでも身近になれるのではないかと思います。

 私はそう願っております。
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