前回は、ハート形付の「広」という漢字に囲まれたスマイル顔の樹木の姿が特徴的である未来の「広葉樹林」の地図記号について紹介しました。
次は、農作物や植物の生育が困難であり、人間が利用しない雑草が生い茂った土地である「荒地」の地図記号について紹介します。
従来の記号は、真ん中だけ長い棒3本が横に並んでいるのが特徴的で、雑草が生えている様子から記号化したのが由来と言われています。
この由来を知ってから再び従来のを観察すると、以下のような疑問が湧きました。
「棒3本だけでは、荒地には見えないのでは?」
「何回見ても、『スマホとか携帯電話』の電波の記号にしか見えず、『携帯電話』に関する地図記号であると思われるのでは?」
「雑草とか荒れている土地とかのような簡単なイラストから記号化するというアイデアは今まで誰も思いつかなかったのか?提案したかったのか?」
「なぜ、どう見ても雑草や低木のイメージに見えない『携帯電話』の電波のような棒3本で記号化にしたのか知りたい。」
「大人になって社会に出てから、この記号だけ見ても『荒地』と分かる人はほどれぐらいいるのか?」
このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。
スマイル顔が描かれた低木をハート形付の「荒」という漢字が囲んだ所をデザインにしました。
また「荒れている土地」ということから、荒れている土地の中で低木が生き生きとした様子を表現しました。
これも前回の「広葉樹林」のと同様に、「荒」という筆文字に見られる「かっこよさ」とそれに囲まれたスマイル顔の低木という「かわいらしさ」を併せ持ったデザインが特色です。
今まで紹介したのも含めてこのようなデザインが地図に溢れてくると、「地理」という科目に興味を抱く人が少しでも増えるのではないかと祈るばかりです。