私が考えた交番

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 前回は、ハート形が混合した「町村」という漢字の中にスマイル顔がいくつかあるのが特徴的な「町村役場」の地図記号について紹介しました。

 次は、町の至る所に警察官が存在している場所「交番」の地図記号について紹介します。

 従来は、×印だけというシンプルな記号です。国土交通省によると、×印であるのは2本の警棒が交差しているイメージから来ているそうです。
 ここで警棒とは、警察官が制服を着用している間勤務中に必ず所持している(※原則として携帯することが義務である)武器です。

※現在は外国人向けに警察官のイメージが描かれている地図記号が使用されています。

 これをみた私は、次のように疑問に思いました。

「×印が警棒2本の交差をイメージしているって初見で気付く人がいるのか?」

「『警察署』の地図記号にも×印があるけど、どっちがどっちか分からないと思う人が少なくともいると思う」

「簡単な警察官のイメージを描いて、その周りに建物のイメージを描けば『警察署』の地図記号と区別がつきやすいのでは?」

「『警察がいる場所』のイメージは警棒ではなく、警察官をイメージした地図記号にする方がしっくりくる。」

「『警察がいる場所とはどんなイメージ?』と聞かれたら、真っ先に思い浮かぶのが『警棒』であると思う人がほとんどいないのでは?」

 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230105交番_オリジナル地図記号.png

「交番」ということで「交」という漢字と警察官のイメージに、「警察署」の地図記号との区別、町に配置されている小さな建物であることからそれらを囲んだ家を描きました。

 警察官のイメージだけであると「何かもの足りない」「日本にしかない地図記号が欲しい」「COOL JAPANと思わせるような地図記号はないか?」「初見の人に考えさせる、想像させる地図記号はないか?」と思ったので、筆文字で書いたような♡入りの「交」という漢字を書きました。

 残念ながら英語表記はありませんが、もしこのような地図記号があれば、訪日客が見て「何これ?」と思って興味を持ってくれるのではないかと思います。
 私はそういうことを考えながら未来の地図記号を作成しました。
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