私が考えた町村役場の地図記号

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 前回は、ハート形を入れた「市」という漢字の中で笑顔で暮らしている人の顔の姿が特徴的な「市役所」の地図記号について紹介しました。
※政令指定都市の区役所も含まれます。

 次は、自分たちが住んでいる市の行政サービスを提供している機関「市役所」に対し、自分たちが住んでいる町や村の行政に関してお世話になっている機関「町村役場」の地図記号について紹介します。

 従来の記号において、二重丸に類似しているのが特徴的な「市役所」に対し、「町村役場」は〇(一つの線で丸)です。調べてみると、19世紀後半からこの地図記号が用いられているそうです。

 初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。

「天気記号『快晴』と類似しているし、『市役所』の地図記号と同じ形しているから、まぎらわしい。」

「19世紀後半から続いているみたいやけど、前回の『市役所』と同様に、一目見て分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」

「地図記号の形が〇しか思いつかなかったかな?」

「町や村を元気にする、明るくするようなイメージを与える地図記号が誰も提案してないようなのが不思議。」

 このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230112町村役場_オリジナル地図記号.png
 日本にしかない地図記号、日本文化を強調するために、全体的に「町村役場」の「町村」という漢字を行書で書いたような筆文字で表現しました。

 さらに、町や村で「みんなが笑顔で溢れて暮らせるように」という意味を込めてその漢字の中にスマイル顔をいくつか導入しています。

 私が表現した「未来の地図記号」の特徴はこれらだけではありません。

 この「未来の地図記号」を見て、もう一つ工夫している所がある点は何かお気づきでしょうか?

 実はあるアルファベットが隠れています。何でしょう?




















 それは、漢字の「町」と「村」にそれぞれ英語表記である「Town」「village」の頭文字「T」「v」があります。

 これは、訪日客の外国人向けにこの地図記号について考えさせるよう描きました。初めて見て「What is this? 」とか考えるだけ楽しくなるようなそんな感じが思い浮かぶ姿を描きました。

 市役所と同様に、実際地図でこのような地図記号が存在すれば、見るだけでその町村が好きになる、愛が溢れてくる人が増えるのではないかと思います。

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