前回は、ハート形でスマイル顔の元気なおじさんが暖かいホームに囲まれている姿が特徴的な「老人ホーム」の地図記号について紹介しました。
次は、自分たちが住んでいる市の行政に関してお世話になっている機関「市役所」の地図記号について紹介します。
従来は二重丸似ているのが特徴です。1888年に作られ、100年以上前から変わらず今に至っているそうです。
初めてこの地図記号を見た私は、以下のように疑問に思いました。
「天気記号『くもり』と似ているから、まぎらわしい。」
「100年以上変わらず今でも続いているってことは、一目見て『市役所』と分かるような地図記号が今まで誰にも提案されていない、もしくは提案されたけど却下されたかな?」
「何回見てもこれが市役所の地図記号であるとは思わない。」
「もっと覚えやすいものはないのか?」
このような考えを持った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。
全体的に「市役所」の「市」という漢字に「みんなに優しい市、よりよく暮らせる市」という意味を込めているハート形を乗せて、さらに、「市」の中で「笑顔に溢れて暮らしている顔」を描いているのが特徴です
この「未来の地図記号」を見て、もう一つ工夫している所がある点は何かお気づきでしょうか?
それは、「市」という漢字の巾(はばへん)という部首がハート形である点です。これは、記号を見る側に「その市が好きという愛が溢れている」というイメージを与えるために表現しました。
実際地図でこのような地図記号があれば、見るだけでその市が好きになる人が増えるのではないかと思います。