私が考えた田んぼの地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、筆文字テイストで、可愛さを強調したハートの形をした風力タービンのイメージが特徴的な「風車」の地図記号について紹介しました。

 次は、穀物を育てるのに必要な農地「田んぼ」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、棒2本で3セットなのが特徴です。これは、稲を刈り取った後の水田の状態を記号化していたのが由来です。

 さらに調べてみると、この地図記号ができたのは、明治時代ですが、当時は今の記号も含めて乾田、湿田、沼田と水の状態で記号を3種類に分けていました。

 しかし、昭和40年になると記号一つに改定し、現在に至っています。

 このことを知ってから、再び現時点での記号を見ると、以下のように疑問に思いました。

「水田の状態を表しているようやけど、なぜ列にならず、棒2本1セットでそれぞれ別の位置に3つ配置しているのか?」

「単なる棒だけやなくて、もっと誰が見ても『田んぼ』と分かりやすいイメージがあるアイデアを思いついた人がいなかったのか?」

「他の地図記号に比べて存在感が薄いので、埋もれて記号自体の存在に気づかない人が少なくともいると思う。」

「デザインが地味で印象に残らない。」

「『畑』も水田と同様に、棒のように列を並んでいるような状態なので、間違えられそう。」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。

230106田んぼ_オリジナル地図記号.png

 稲を刈り取った後で、束ねたように見える水田の草を、ハート形で筆文字で書いたような漢字の「田」で囲んだイメージで表現しました。

 遠くから見ると配列が似ている『畑』の未来の地図記号については、次回紹介します。


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