私が考えた坑口(こうぐち)の地図記号

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 前回は、煙がモクモクしたスマイル顔の煙突と、筆文字で書いたような漢字の「突」との融合が特徴的な未来の「煙突」の地図記号について紹介しました。

 次は、トンネルのような道路、鉄道、水路、鍾乳洞、その他の洞窟のような炭鉱や鉱山など地下に出入りする部分のこと「坑口」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、シンプルなアーチ型であり、トンネルの出入り口の形から記号化したのが由来です。

 「坑口とは何か?」とその記号の由来について頭に入れて、再び考えながら記号を見ると以下のような疑問が湧きました。

「このアーチ型だけでは、『坑口とは何か?』というのは十分伝わらないのでは?」

「『そこにトンネルがある』というだけは一度見てて伝わると思うが、地下に位置している鉱山や鍾乳洞の場合は伝わらないのでは?」

「記号を見るより『坑口って何?』の方が先行してしまったので、『坑口』という名前より『トンネル、鉱山や鍾乳洞などの入口』と表記した方が良いと思うし、鉱山や鍾乳洞に行きたい人にでも伝わるデザインを考えた方がいいのでは?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230120坑口_オリジナル地図記号.png

 全体的に漢字の「坑口」が特徴的なデザインですが、工夫した点がいくつかあります。

「坑口」とは、トンネルや鍾乳洞なども含めて山、川、海底、建物などの下を掘り貫いて、そこに道を作るために設けた入口というイメージであるため、漢字の「坑」を山などの地上、漢字の「口」を掘られた地下の穴の入口というイメージを想像しながら、表現しました。

 また、「口」という漢字の中に「mine mouth」というのは、「坑口」の英語表記(※他にもpit mouthやmouth headがありますが) であり、訪日客向けに明記しました。

 漢字二文字の地図記号は日本にしかない唯一無二であると思うので、町のどこかに現れれば、それを見て「坑口とは何か?」と興味を抱く人が増えるのではないでしょうか。


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