私が考えた油井・ガス井の地図記号

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 前回は、掘られた地下の穴の入口であるのを強調するために変わった形の「口」を取り入れた筆文字書体の漢字2文字が特徴的な未来の「坑口」の地図記号について紹介しました。

 次は、原油を地下まで採掘して地上までくみ上げる井戸のこと「油井」と、地中にある天然ガスを採取する井戸のこと「ガス井」の2点まとめて一つの地図記号として紹介します。

 従来の記号は、漢字の「井」をシンプルな形にしたのが特徴で、井戸を真上から見た「井戸」の「井」の形を図式化したことが由来です。

 上記の由来と「油井・ガス井とは何か?」に知ったところで再び地図記号を見て考えると、以下のような疑問が湧きました。

「そもそも『油井・ガス井』について知らない人が多いと思うので、真上から見た井の形だけの地図記号であると伝わらないのでは?」

「『油井・ガス井』はそれぞれ一般的な井戸と形が違うのに、なぜこのような形を地図記号として採用されたのか?」

「井の形だけであると、初めて見た人からしたら、『油井・ガス井』の位置ではなく、そこに『井戸』があると間違えるのでは?」

「従来の記号であると、その中に『油井・ガス井』の要素はどこにありますか?と聞かれたらどうやって説明するのか?」

 このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230120油井_ガス井_オリジナル地図記号.png

「油井・ガス井」ということで、装置の形にも近い「油」という漢字を記号の形にし、その右側の「由」の部分を「油井・ガス井」の簡単なイメージとして取り入れたデザインにしました。

 また記号中に「O & G」があるのは、油・ガスそれぞれの英語表記「Oil」「Gas」から頭文字を取って、訪日客に「この記号は何か?なぜ、この記号なのか?」と考えさせることと「油井・ガス井」であること分かるようにするために、明記しております。

 将来教科書や地図などに掲載されて、この未来の地図記号を見た人がどういう反応し、どういう行動をとるかが楽しみでワクワクしています。
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