私が考えた森林管理署

コンテンツ
デザイン・イラスト
 前回は、2階建ての建物に支えられた丸形に「気」という漢字と「MO」という文字が書かれたのが特徴的な「気象台」の地図記号について紹介しました。

 次は、国の役所の一つであり、植林や手入れ・伐採を行う木材生産、森林の管理、森林環境教育の推進を行うなど国有林の管理や経営を担当する機関「森林管理署」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、曲がった漢字の「木」の形が特徴であり、調べてみると、この形が記号化したことのが由来であるそうです。

 この由来を知ってから再び従来の地図記号を見ましたが、以下のように疑問に思いました。

「漢字の『木』を記号化したものが由来であるが、なぜ、曲がった形なのか?」

「『森林管理』なのに、地図記号はなぜ『木』なのか?」

「『森林』の2文字で記号化した方が見る人からして分かりやすいのでは?」

「全体的に象形文字と類似しているので、古代に使われた道具が展示されている博物館のと間違えられそう。」

「上側にモアモアした緑の葉っぱの集まり(常緑樹)、下側に木材と区別できるというシンプルなイメージで記号しなかったのはなぜ?」

「なぜ、記号が漢字の『木』だけなのか?」

 このように考えた私は、次のように未来の地図記号として表しました。こちらです。

230112森林管理署_オリジナル地図記号.png

 森林を管理する機関ということから、全体的に「森林」2文字の漢字における構造から、それぞれの上部にモアモアしたようなもの、丸い縦長の常緑樹を表しています。

 これは、規模が大きく集まった樹木が全体的にモリモリ盛ったイメージのある「森」に対し、規模が小さく多く立ち並んでいるイメージのある「林」と区別しやすくするために工夫して表現しています。

 また、筆文字みたいな「森林」という漢字で書いたのは、日本にしかない世界で唯一無二のオリジナル地図記号を強調するためです。

 このような地図記号が将来実現すれば、訪日客も含めて初めて見る人からでも「森林を管理している」機関または場所であると認識しやすくなるでしょう。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す