私のプロフィールを閲覧された中で「多言語書道って何?」と疑問に思う方がいらっしゃると思います。
そこで多言語書道とはどういうものなのかを説明します。
まず、文字の通り日本語だけではなく、英語でも中国語、韓国語などのような外国語も含めていくつかの言語でも書く芸術とのことです。
「書道」とは、東洋の造形芸術の一種であり、起源は中国から日本へ渡ってきたのが始まりであると言われています。
カタカナ語や英語では、「カリグラフィー」と言います。
漢字文化を持つ中国で発達し、日本に浸透した歴史があることから、「書道の文字は漢字」というイメージが大きいと思います。
それと同時に、筆、墨、紙の使用も中国から伝えられた歴史はあるので、「書道は半紙の上に墨のついた筆で書くもの」であると思う方が多いと思います。
これらの歴史に疑問に思った私は、そんな常識をひっくり返すために、書道は漢字だけではなく、「アルファベットでもハングルでもええやないか!」「半紙に筆で「書くんやなくて、Illustratorやクリップスタジオなどのデジタルでもええやん!」と考えました。
私にとっての書道とは、従来の「半紙の上に墨のついた筆で書くもの」「感じで書くもの」も含め、「アルファベットやハングルのようなどんな言語でもアートのように書く」「Illustratorやクリップスタジオなどのデジタルでもアートのように書く」という芸術(アート)であると思います。
では具体的に私がこれまで創作した「多言語書道」の例をいくつか挙げます。
上の画像は去年12月から今月まで開催されている令和5年鳥取県障がい者芸術・文化作品展「あいサポート・アートとっとり展」で佳作として入賞した作品「未来の市町村看板 in Tottori」の一部です。
これは、FireAlpacaというイラストツールで下書きした文字の上にAdobe illustrator (Ai)でトレースし作成したものです。
なんか白鳥とか絵も含めた書がある。何なん?この書体は
と思う方がいるかもしれません。
上の画像は鳥取県米子市の象徴である白鳥と「白」という漢字を融合した書である一方、下の方は「米子市」というワードを3か国語(上から漢字、アルファベット、ハングル)での書として表しています。
また、これらの書または書体全て私が創作したオリジナルの書体です。
下の画像は書体にハートがあることから、名付けて心書体(しんしょたい)と言います。
いかがだったでしょうか?
これが「多言語書道」であり、私にとっての「書道」でもあります。