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【小説】小説が書けなくなる根本の原因

当方プロではありませんが、20年以上も小説を書いてきますと筆が止まる原因がおぼろげながらわかってきます。原因に対する対策を実際に試してみたところ、どんな無茶な設定(12歳のアメリカ人少女が主人公の一人称もの、など)でも最後まで書けるようになりました。もったいつけずに申し上げますと、原因はズバリ知識不足です。本当は、若かりし20代のころからすでに気づいていました。ただ認めたくなかったのです。おれには才能がある、というやつです笑。人一倍鋭い感性でなんとかできる、などと思っていたのですね。知識ゼロでも書きはじめることはできます。○○先生のような小説が書きたい! そうして行き詰まり、才能のなさに思い悩む日々を送る事態になります。おれにはいったいなにが足りないのか?知識です笑。数年前、なんとなくファンタジーを書いてみたくなり、中世ヨーロッパの文献や学術書を片っ端から読み漁りました。書きはじめる手がかりすらなかったところから、城塞都市の情景などが知識として頭に入ると、ようするに書く選択肢が生まれるのですね。行き交う人々、町中の音、木々や鳥の名前と鳴き声。そうして日々知識を得ていくことで「了」にたどり着けるのです。知識が定着したあとも怠らずに勉強するほうがいいようです。だいたい同じようなファンタジー小説になってしまい、自分自身が興味を失ってしまいますので。そうすると、まずはおのれの知識不足を認めなければなりません。これが厄介なのですが、方法はあります。ということでサービスの紹介です笑。わたしのような「才能はないけど最後まで書ける人」より、「才能はあるが行き詰まっている人」のほうが尊いのは当然
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書くスピードは作家によって全然違う!?

小説を書く早さは、人によって全然違います。もう、びっくりするくらい違います。 「このライトなコメディ、すごく軽いタッチで勢いよく書かれてるから、 めちゃくちゃ早く書き上げたんじゃない?」 違います。 実はそれ、書くのに半年かかってます。 「このシリアス大長編、すごく複雑で読み応えあって、 細かい部分まで丁寧に伏線張ってあるし、書くの大変そう。 1年くらいかかったのかな?」 いいえ。1ヵ月で書き上げました。 ……というように、作品からは「かかった時間」は読み取れません。 もちろん、誰がどーみてもスカスカで、 軽すぎる小説というのは、短時間で書かれていることが多いですし、 めちゃくちゃ重くて入り組んでいて大長編なものは、 それなりに時間はかかっています。 しかし、書くスピードは驚くほどに人によって違う、 というのが本当のところです。 時間がかかるパターンは、気分が乗るまで書けない人とか、 一度どこかにつまづいてしまうと、そのまま延々と考え込んで 書けなくなってしまう人がいたりするからですが、 基本的に小説の書き方は人によって違うので、そのためでもあります。 それについては<小説の書き方は千差万別!>というタイトルで、 後で書きたいと思います。 ライトノベルのジャンルでいえば、それでも、 プロ作家としてしっかりやっている人は コンスタントに出版しないといけないので、 それなりのスピードで書いています。 平均すると、1冊を書くのに1ヵ月~3ヵ月くらいの人が 多いでしょうか。 コンスタントに本を出版していかないと、人気作家にはなれません。 ものすごく面白い、めちゃくちゃ人気になった 作品
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大学で文学の授業をしてきた話──「よくわからない小説」を読む方法

縁あって、東海大学の文芸創作科三年生向けの講義「文学精読」にて、ゲスト講師として授業を担当させてもらいました。この講義の担当者は作家であり大学教員でもある倉数茂さん。対面でお会いしたことはないですが、Twitterでちょくちょく交流があり、SFマガジンの異常論文特集ではいっしょに寄稿させていただいたりもしました。もともとtoibooksでのオンラインイベントでのゲスト出演をぼくが倉数さんにお願いしたのがきっかけで、「大滝さんもうちでちょっと話をしてみませんか?」とお誘いいただき、オファーを交換するようなかたちで今回の話が決まりました。工学部出身で文学教育を受けたこともないじぶんができるのか……!?という戸惑いはありましたが、文学というのは「部外者にやさしい分野」ともおもっているので、ならば徹底的に他のひとが話さないようなことをしてみようと決め、授業にのぞみました。今回はじめての経験ということもあり、準備過程と授業内容、所感などを以下に書き残しておきます。課題作品とテーマの設定「神は細部に宿る」という言葉がある。文芸作品の精髄は、ストーリーや世界観ではなく、テクストの些細なディテールにこそ宿る。優れた作者はみな、そのような細部を創り出すことに心血を注いでいる。ゆえに、文学の学習を深めるためには、一言一句もゆるがせにせず、ゆっくりと丹念に読む精読が必要となる。この授業では、テクストの中にそのような細部をいかに見出すか、また見出した細部を全体との関連においていかに解釈するかを精読の実習を通じて学習する。つまり、細部と全体をつなぐ作品解釈力(?)のようなものを養う授業だと捉え、それなら
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【小説】書いてはいけないとき

いや~熱いですね。このまとわりつくような熱さはなんとかならないものでしょうか。そんななか、小説は日々執筆しています。朝起きたら書く、というのがルーティーンになっていますので、書かないほうが気持ち悪いです。熱くても寒くても書きます。朝は最高の時間です。夜は酔っ払う時間です笑。しかし書けない日は必ずやってきます。常に書けない、筆が止まる、という場合は、知識不足が原因です。仕入れる知識はなんでもいいです。むしろ接点のない分野の知識を仕入れるべきです。なんらかの知識があるのであれば書けるはずですし、書けない=知識がない状態の自分が興味を示すものは、たいてい知識にならないからです。そりゃそうですね。自己啓発本が役に立たない理由はここにあります。知識がそれなりにあると、あんな感じこんな感じと引き出しを開けつつするする書けるのですが、それでも書けなくなる場合があります。原因はアウトプットのしすぎです。しばらく経ってから気づくのですが、燃え尽きたような、枯渇した状態です。ブラック企業でひたすら働き、ふっとなにかが抜け落ちる、それと仕組みは同じです。こんなときは執筆などやめて、なにかに没頭したほうがいいです。小説などのインプットでもいいですし、お風呂掃除でもいいです。わたしはお風呂掃除が嫌いなので笑、最近は海外のニュースをチェックしています。CNNなどのメインストリームメディアではなく、いわゆる陰謀論的な、オルタナティブメディアですね。ネタの宝庫です笑。物書きとしては真実を求めて読んでいるわけではないので、ちょうどいい塩梅でネタを収集できます。インプットに飽きてきたら、おめでとうございます、です
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だれも教えてくれない純文学とエンタメ小説(大衆文学)のちがいと、純文学が売れない理由についてあえて考えてみた。

 フリーランスで仕事をしていくにあたり「読書」を軸にしようと決めた以上、ぼくはじぶんの読書だけは信じ抜かなくちゃならなくて、それがもしできなくなってしまったならばなにもかもやめなくてはならない。そんなことをよくおもう。 ただその一方でじぶん自身の読書がいかに偏っているかも自覚しているわけで、とりわけ語りの技法や構造などの言語表現への関心が高いため、どうしても物語そのものへの関心が(ないというわけではないが)相対的に低くなってしまう。すると、「お前の読書はつまんなそう」 ということをいわれることが、これまでに本当に何度もあった。ぼく自身、読書をめちゃくちゃたのしんでやっているつもりではあるし、小説に限っていえば、そもそもなぜ小説が書けてしまうのかという命題めいたものは、読書のたびにそれなりに具体的な姿を一瞬みせてくれる。 その感覚こそ書評であれ翻訳であれ実作であれ、ぼくが特に力を入れている活動を根底で支えているものなのだけれど、しかしこれがどうやら一般的でないとはじめて知ったときはおどろいた。みんな、こういうことを不思議におもうものだと、二十代半ばくらいまでわりと真剣に信じていた。 そういうこともあって、ぼくがこれまでに読んできた小説の、特に「実作しないひとの感想」というのは、できるだけ深く、そして数多く知りたいなとおもう。 実作をしない、ということの特別さを良い感じのことばでいうのは難しいのだけれど、「言語表現の実践を切実な問題と見做さない人(というと、悪意はないのにかなり響きが悪くなってしまう泣)」にとっての小説のありかたはやはり世界で圧倒的多数を占めるのは事実だとおもってい
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「小説家になろう」に投稿された小説2000作品のタイトルを分析してみた

 今回の「実験」の元ネタになるのは、フランコ・モレッティ『遠読 〈世界文学システム〉への挑戦』だ。本書で収録されている論考「世界文学への挑戦」でこのような言及がある。 合衆国は精読(close reading)の国だ。だから、この思いつき(※大滝注:前段落にある「野心的になるほど、(テクストからの)距離を遠くとらなくてはならない。」を受けている)が拍手喝采を浴びるなんて期待はしていない。だが、(新批評から脱構築へいたるあらゆるその転生の形式で)精読がかかえた問題は、ごく小規模のカノンに依存せざるをえないことだ。(中略)テクストをいかに読めばいいかはわかっている、さあ、いかにテクストを読まないか学ぼうではないか。遠読──繰り返させてもらうなら、そこでは距離こそが知識をえる条件なのだ。 この「遠読」の宣言は小説を書く人間からしたらあまり好意的に見えないかもしれない。「小説を読まずに文芸批評を行う」と読めてしまうため、その対象に自作がさらされると「ないがしろにされている」感じがしないでもない。ただ、「遠読」とは「精読」の否定ではなく、むしろ「補完」に当たる。精読というアプローチ方法では扱えない問題を取り上げるための手法と位置付けられる。上記の引用は以下のように続く。それさえあれば、テクストよりずっと小さく、ずっと大きい単位に焦点を合わせることができるようになる。技巧、テーマ、文彩──あるいはジャンルやシステムについて。そしてもし、ずっと小さなものとずっと大きなものとのあいだで、テクスト自体が消えてしまうことがあるとしても、そう、だれかが「テクストなんかなくてもよい」と言うのがもっとも
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プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために必要なのは、実は文才ではありません。すごく意外に思うかもしれませんが、文才がなくてもプロになれます。 では、本当に大切なものは何か。 それは………プロ作家でやっていくという、強い気持ちです。いやいや、答えになってないよ、と思うかもしれません。 でも、本当の話です。 プロ作家になるのは「プロになる」という強い気持ちが一番大事です。 それさえあれば、なんとかなります。 何十年も編集をやってきて、やはり大事なのは、 本人の気持ち、強い意志だなぁと感じます。 賞獲得にしろ、持ち込みにしろ、WEB投稿にしろ、 プロになるための方法はいろいろあります。 今だと、一番近道ではないかと思うのは、 「小説家になろう」「カクヨム」などのWEB投稿サイトに 小説を掲載し、ツイッターやnoteなどのSNSやブログ等も駆使して、 とにかく、できるだけたくさんの人に自分の小説を読んでもらうことです。 その上で、実は出版もすぐにできちゃいます。 kindle出版は、ほとんど誰でも電子書籍が出せるシステムです。 小説を書いて、kindleで自分で出版すればいいのです。 あとは、WEBでできるだけそれを拡散します。 そういうシステムが、ツールが、山ほどあるので、 今はそれを使わない手はありません。 プロでもそんなに文章が上手ではない、 そういう作家さんもいます(怒られてしまいそうですけど本当の話です)。 必ずしも文才が必要なわけではないのです。 ですから「作家になるんだ」という強い気持ちがあり、 それに伴った行動をすれば、作家にはなれます。 ただ、ベストセラーを出すとか、映画化するとか、 何
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小説家とお金の話

さてきましたよ、避けては通れないお金の話。小説家。立派な職業の一つのようですが、これほど曖昧でかつ、収入に天と地ほど差があって、 広すぎる職業もないかもしれません。 小説家で食べていくのは並大抵のことではありません。 どこかの会社に勤めて毎月お給料をもらうのとはわけが違います。 「でも、あいこさんは、プロ作家をたくさん抱えているんですよね?」 そうですね、出版社時代も、フリーランス時代の今も、 それなりにたくさんのプロ作家さんとお付き合いしてきました。やはりサラリーマンとは違って、 お金に苦労している小説家は多い印象でした。 小説家とお金にまつわるけっこう衝撃的な話もあったりなんかして、 「小説家とお金」と聞いただけで、昔のトラウマ的な何かが 発動してしまいそうです。 印税って、なんかふわふわしていて、 不確かだと思いませんか? 「何百万部、突破!」 なんて本の帯に書いてあったりして、 えー、すごーーーい!なんて思ってる人、いませんか? 確かにその通り、何百万部も売れてる本もあるでしょう。 でも、すべて本当だと思わないほうがいいですよ。 かなり「盛ってる」部分もあります……正直に言うと。 まぁ、出版社の黒い話はおいといて、 元々お金のあてがある方は、優雅に作品を書けるので、 その方がいいかもしれませんね。小説って、現実とは違う、夢を売る仕事でもありますからね。 浮世離れしていて、「お嬢様」な作家さんたちも 何人かいらっしゃいました。 もともとお金持ち、という方たちですね。 また、小説家の傍ら、医者である、という人も。 医者をやりつつ小説家をしている人って、 実は意外といたりする
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「刺さる」小説を書くための読書とは。

読み手に感動してもらえる小説、伝えたいことが伝わる小説を書くには、どうしたら良いのでしょう。 書いている小説によっても変わると思うのですが、全体的に言えることは、やはり普段からたくさん小説を読むことが、キイになってくるのではないでしょうか。 もちろん、ジャンルを問わず楽しんで読むことも素敵ですが、良い作品、伝わる作品を書くための読書としては、自分の好きな作家、目指したい作家、こんな作品が書けたら、という作品を中心に読んでいくのが良いでしょう。 そして、あれこれ手を出すよりも、同じ作品を何度も読み、描写、キャラクターの立ち位置や、構成の取り方など、いろいろな方向から分析することをお勧めします。 自分自身がなぜその小説が好きなのか、どこを読んで感動したのか、どうしてこんなに「刺さる」のか。考えながら読んでいくと、勉強になります。いくつか、お手本になる作品を見つけておくのも良いでしょう。 「これだ」というものがありましたら、まずは模倣してみるのも良いですね。キャラクターの性格だけ模倣、構成だけ模倣、等々、ピンポイントでやってみましょう。小説は、古今東西、似たパターンの繰り返しですから、読書はヒントの宝庫です。
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物価上昇。

物価上昇につき、サービスを値上げさせて頂きましたwほぼ噓ですがwどうなんでしょうね? あなたの作品を読んで感想を差し上げます、とかいうサービスに価値があるのかどうか、そろそろ疑問に思えてきました。その辺の小説投稿サービスに上げておけば、反応は見られるわけですし、なんならAIに読ませてもそれなりの感想は吐き出されます。まだまだ文章を難しいにしても、そういう使い方なら機械でもできる時代に突入してきて、もう一度私のやっていることを考え直しているところでもあります。ですので、本当に必要とされている方に買って頂きたいと、値上げに踏み切りました。噓ですw前にも書いたけれど小説書きは嘘つきなのです。ということで、今後ともよろしくお願い致します。
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プロットはどれくらい細かく書けばいいの?

ある方から、 「プロットって、どれくらい細かく書いたらいいですか?」 とご質問をいただいたので、今回は「プロットの書き方」 について、詳しく書きたいと思います。 まず、プロの小説家は必ずプロットを 編集者に提出します。 プロットなしで書いちゃいました~という話は あんまり聞いたことがありません。 プロット通りに書けるかどうかはともかく、 (こちらの話はまた後日、「絶対にプロット通りに 書かないとダメ?」というタイトルで書きたいと思います)、 どんな設定でどんなキャラでどんなストーリーになるか、 つまり、「何で勝負するか」ということを決めるために、 プロットは必要です。 アマチュアの方でも、大筋のプロットは 決めて書き始めたほうが、話はまとまりやすいと思います。 さてそのプロットですが、「これほどまでに違うの?」 というくらい、プロ作家でも書き方が違います。 構想書きみたいな、メモ書きみたいな感じで、 ぺらっと提出してくる作家。 (たまに何が書いてあるかわかりません) しっかり起承転結に分けて、きっちり 出してくる作家。 (こういうのはありがたいです) 用紙15枚、ちょっとした短編小説? というほどに細かすぎるほどに長く書いてくる作家。 (あんまり長すぎると、没にしづらいという点もあります…) みんな、自由だね!(笑) まぁ、書きやすいやり方で書くのが 一番ではないかと思いますが。 しかしオーソドックスなのは、ある程度の長さで、 設定とキャラクター、世界観や舞台や時代背景を書き、 物語を起承転結風に、どんな事件やどんな大きな エピソードがあるのかを記載して、エンディングまでを書く
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小説の書き方は千差万別!

今回は、小説の書き方は人それぞれなんです、というお話をしていきたいと思います。 大別すると、小説の書き方は2種類あると思います。 一つは、部分部分を書いていって、 あとで一本の話につなげる方法。 もう一つは、最初から順を追ってきちんと書いていって、 最後までストーリーを完成させる方法。 最初から順を追って書いていくのは、 一番スタンダードというか、間違いのない方法ではありますね。 プロットを作らない方などは、こういった書き方を しているのではないかと思います。 一方、部分部分を書いていって後でつなげる方は、 「ここを書きたい!」「このシーンが思い浮かぶ」など、 書きたいところから、思い浮かんだシーンから書いていく形で、 最後につなげるときに、ちょっとした力技が必要になってくるかと思います。 部分で書いていくと、後でつなげるときに、 小さな矛盾とか、ちぐはぐさが出てしまう可能性もありますのでね。 最初からきちっと書いていく方は、わりと真面目な方が 多いように思います。 「毎日××ページ書くぞ!」と決めているとか、 「毎朝9時~12時までは必ず執筆する」とか、 ルーティンに落とし込んで書くことができる方もいますね。 まるでサラリーマンのような正確さで働くプロ作家さんも いらっしゃいますが、こういう方はちゃんと小説を書きあげられる、 締め切りを守れる方が多いです。 なので、ある程度、量産ができます。 量産ができるということは、プロ作家として やっていけるということです。 ただ、物語に破綻が少ないというか、 破天荒な話を書くのは苦手っぽい印象はありますが……。 編集をやっていて、一番驚
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作品の「売り」をはっきりさせよう

売れる作品というのは、実は「ここがいい!」という「売り」がはっきりしています。 編集者は通常、その「売り」を全面的に押し出して作品作りをします。 これは「絶対に泣ける切ない恋愛」が売りだと思ったら、 帯にもあらすじにもデザインにもそれっぽさを出していくということです。 「今までにない異質なキャラクター」が売りなら、 それをクローズアップした作りにします。 <出版社が一番重視するのは、独自性!>の項目でお話しした、 「独自性」にも通じることですが、 この「売り」がぼんやりしていると、 読者が買う決め手が弱くなってしまうと言えるでしょう。 小説を書く時に、その作品の「売り」は何か?── と問い返してみることは、とても重要なことです。 ライトノベルのプロ作家の場合は、まず作品を作る前に、 「今回はどんなネタ(=売り)でいきますか?」 と相談します。 「今までにないくらいダークで執着心の強い キャラクターでいきます」 「ゴージャスかつアラビアンな世界で、 読者の夢をこれでもかと詰め込みます」 プロ作家の書きたいものと、読者の求めているものを ここでまずすり合わせます。 いくら売りがはっきりしていても、売りにならないものでは、 困りますよね。 売りにならないというのは、読者の求めているものからずれているもの、 誰もそんなの読みたくないよ!というもの……ですが、 さすがにプロ作家となりますと、あまりそういった間違いは犯さないものです。 が、たまに「どーしてもこれが書きたいんだよね」 「大好きなんだよね、ハマっちゃったんだよね」 と言われて作家が出してきたレアなネタを編集部で検討してみるけど
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はじまりのシーンは大切に。

とにかく、小説の冒頭は大切です。なぜなら、読者が最初におもしろいか、 おもしろくないかの判断をするところだからです。 はじまりがおもしろくないと、 もう続きを読む気になれないですよね? なので、小説全体の中でも、冒頭は特に気をつけたいところです。 冒頭にどんなシーンを持ってくるか。 どこから始めるか。 ぜひじっくり考えてくださいね。 「掴み」は大切ですから。 冒頭で読者の心を掴むのによくあるのが、会話から始まる方法。 会話というのは、地の文よりも目に入ってきやすく、 理解しやすいので、わかりやすく印象づけることができます。 他にも、いきなり事件から始まる、 動きの激しい心理描写から始める、などなど、 「え、何事!?」と読者を驚かせるはじまりも面白いですね。 読者の心を最初にぐっと掴むのです。 もちろん、無理に驚かせなくても、 淡々と始まるというのもアリではありますが、 印象的なシーンや印象的な描写から始まったほうが 読者は引き込まれていきますよね。 よくない冒頭というのは、わかりにくいものです。 だらだらと描写が書いてあるけれど、 誰がどうしてどんな状況にあるのか、よくわからないようでは、 読者もついていけません。 また、「主人公は~~で、~~で……」と、全部説明してしまうのも、 初めからやってしまうと拙く見えてしまいます。 これは、プロ作家だけでなく、投稿にも言えることです。冒頭が魅力的でないと、投稿作を読む編集者も 「どうせこんな感じだろう」と決めつけて読み始めてしまいます。 なので、圧倒的に不利なのです。 プロ作家の作品が上がってきて(初稿ということです)、 「冒頭がどう
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小説がうまくなるにはどうしたら良いか? 小説の書き方がよくわかる本のオススメ5選

ここ数年、メールやTwitterのDMで「小説のアドバイスが欲しい」「小説を読んでコメントをして欲しい」「小説ってどうやったら上手くなるのか?」という相談をちらほら受けています。まだ単著も出ていない身としては、こういう相談をしていただけるほど頼っていただけるのは大変恐縮で、そしてありがたくもあります。しかしながら、現在じぶんの書き仕事でパッツンパッツンになっているため、個別にお話を聞いてソレっぽい助言をするということはできない状況にあります。すみません。とは言いつつ、特に小説を書く友人などがいなくて、そうした話をする相手がいないがゆえの不安みたいなのは(自分自身そうでした)非常にわかりみのある話でして、ちょっとでもお役立ち情報を提供できればなぁとふと思い立ちました。そういうわけで、ここでは「どうやったら小説がうまくなれるのか?」を考えていくのに役立つ本を5つ紹介します。***「たくさん書いたらうまくなる」には上限があるたぶん、「小説をうまくなるにはどうしたらいいッスか?」って作家や編集者にきいたら100%返ってくると思うのが「毎日少しずつでも書いてください」っていうヤツだと思います。実際、小説を書かないと小説はやっぱりうまくなりません。というか、なりようがないというか。小説を書きはじめた当初、とにかくたくさん書いていた記憶があります。書いては小説投稿サイトにぶん投げて、感想をもらって、課題みたいなものを抽出して、それを意識した次の小説を書いて……みたいなことを繰り返しました。何年か経って気づいたのは、「ただ書いて上手くなるのは上限がある」ということでした。書きはじめだと1作書く
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講評してる作家さんの書籍化が決定!

いや~、めでたいですね!たまたまなんですが、講評してる作家さんの 書籍化が決まりました! しかも講評した作品の書籍化。 素敵な作品なのですが、修正点ビシバシ書いちゃったよ……。 担当編集者とまったく意見が違っていたらどうしよう……。 いやまぁ、読み方は人それぞれだし! と、講評したからといって私は何も 関係していないのですが、それでも嬉しいものですね。 書籍化は作家さんの一つの大きな目標ですので、 その喜びを私も一緒に味わってしまいます。 さて、今回は「書籍化への近道」について ちょっと書いてみたいと思います。 「書籍化が夢」という方はたくさんいます。 今回、書籍化が叶った方もそうです。 ただですね、この方はすでに電子出版では デビューされているのです。 ということは、電子書籍ではすでにプロということです。 しかし、電子書籍と紙書籍では、 大きな隔たりがあるのですね。 電子出版で書いているからと言って、 それがすぐ紙書籍になるかというと、そうではない。 紙書籍はやはり、敷居が高いのです。 しかし、プロ作家としては、 紙書籍も出してみたいですよね。 「紙書籍への近道」。それは……、 一つずつ階段を登っていくこと! 今はこれに尽きます。 新人賞に入賞して書籍化が決まる。 WEB上で編集者の目にとまって書籍化が決まる。 そういう道が一般的かもしれませんが、 書籍化の前には、実は階段がいくつもあります。 その階段を一足飛びに登ってしまう才能のある方も もちろんいますが、確率的にかなり低いのは みなさんわかっていらっしゃると思います。 ではどうするかというと、その前の階段を 着実に登って
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Q&A:小説の持ち込みってできますか?

ある方から、「出版社に小説の持ち込みってできますか?」というご質問をいただきました。 答えとしては「できます」。それはもちろんできますよ。 持ち込みも企画も自由ですからね。 私自身も、社員時代に持ち込みを 何度も受けましたし、なんなら会ってくれと言われて 会ったこともありますし、持ち込みから出版につながったケースもあります。 ただし、ここ注意なんですが、完全に素人の方の持ち込みは 出版につながるケースはなかなかないです。 小説に限って言えば、ということですが、 どの出版社も大体は新人賞なるものを設けていますので、 それに応募してくれ、って話なんですよね。 だから、まったくの新人の方で持ち込みがあったら、 まずは「新人賞に応募してください」とお伝えします。 では、持ち込みから会合、出版までつながったケースは何か? それはプロ作家の持ち込みです。 意外ですか? プロ作家も、けっこう出版社に持ち込みしますよ。 いやむしろ、持ち込みはプロ作家が多い、かもしれません。 他社でいくつか本を出版した。 しかし、何らかの理由で、それ以上出すことができない。 なんて時に、他の出版社へ持ち込みしよう!となるんですね。 持ち込みは、大体が著者の紹介をつけた既刊本が入っています。 編集側としては、その既刊本を読んで、 本を出すかどうか決める……という感じですね。 まぁ既刊本を読まなくても、著者名で検索もできるので、 どの程度の部数で、どのくらいの人気作家か、 すぐわかってしまうんですけどね。 ということで結論ですが、まったくの素人の方は、 持ち込みで小説を読んでもらうのは、なかなか難しいです。 新人賞
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魅力的なキャラクターを作るには? その2

前回、魅力的なキャラクターを作るためには、人間の多面的な部分を意識して描かないと…… という話をしました。 あとでよくよく考えてみたらば、 それはその通りなんだけども、 これはかなり上級者向けの話だったなと思いました。 純文学であればそれを丁寧に描かなければ いけないけれど、ライトノベルでそれをしっかり 書ききれるかというと……なかなか難しいですよね。 しかし、それを意識しているか意識していないかでは、 出来上がりにやはり違いが出ると思います。 人間は一面的なものではない。 優しい人はただ優しいだけじゃない。 その裏にはいろいろな考えや想いがあるし、 優しくなれないときもある。 そんな風に、ちゃんと人間をとらえて小説を書いていくのと、 最初に作ったキャラ設定どおりに、 そのままなぞらえて書いていくのでは、 キャラクターの「生」感が違ってくると思います。 さて今回は、もう少し初級者向けに、 「キャラクターに厚みを持たせる方法」を 書きたいと思います。 キャラクターを作るときに、「どうしてそういう性格なのか」 「なぜその人はそれを目指すのか」「どうしてそういうことをするのか」 という「理由」を、まずは考えることです。 例えば、主人公は内気だとします。 わけもなく内気、生まれたときから内気な性格だった、 それもありでしょう。 そういう部分も実際あると思います。 が、すべての部分について、「もともとそうだった」 とするには無理があります。 ある部分では、「なんらかの過去」「なんらかのきっかけ」が あって、そういう性格になった、ということもあると思います。 家庭環境や、兄弟姉妹、学校での
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小説の構成について<四部構成>

<はじめに>こんにちは。 個人で小説を書いたり、作家さんの作品を拝読させていただいたりしているものです。 この度、小説の分析を行って自分のインプットを増やし、作家の皆様に役立つものをアウトプットして盛り上げられたらと思い、記事を書いております。 小説の書き方ってHOW TO本がたくさん出ているかと思います。 今回はフィルムアート社さんから出ている、「工学的ストーリー創作入門」から<四部構成>の部分を取り上げてみたいと思います。 小説を書いている中で、「書きたいシーンはあるけど、そこまでどうやってもっていったらいいんだろう」「物語が平坦で、盛り上げ方がわからない」となったことはないでしょうか。 「何を、どういう順に書くべきか」 それには「答えなどない」と思われるでしょうか。 この著書の作者であるラリー・ブルックスさんは、それは間違いである。と言っています。 建設と同じで、「構成」は建物の基礎や設計図にあたる。建物を支える骨組みである、と。まずはその骨組みがないと壁や床を造り、装飾していくことなどできない。ということです。 「構成」がしっかりいているからこそ、魅力的な人物、テーマ、意図、斬新なコンセプト、文体で物語を飾ることが可能である。 「構成」に才能は必要なく、知識を得て努力すればみなさんの物語づくりに落とし込むことができるというのです。 私はその「構成」の知識を画像で完結にして見やすくし、飲み込みやすくしていきます。 そしてこちらの記事にて補足を行ってまいります。 もし物語をどうやって展開させていくのか悩んでいる場合、こちらにあてはめて作成してみるのはいかがでしょうか。 ※小
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「変な小説」とはなにか?

 一人の老婆が強い好奇心にかられて窓から身を投げだし、落っこちて死んでしまった。 別の老婆が窓から身を乗りだして、死んだ老婆を見下ろしはじめた。ところが強い好奇心にかられてまたしても窓から身を投げだし、落っこちて死んでしまった。 それから三人目、四人目、五人目の老婆が窓から身を投げだした。 六人目の老婆が窓から身を投げだしたとき、私は連中を見るのにうんざりして、マリツェフスキー市場に向かった。そこでは、目の見えない一人の男に手編みのショールがプレゼントされたらしい。──ダニイル・ハルムス『落ちて行く老婆たち』 変な小説が読みたい。 そんなとき頼りになる友人に小澤裕之さんがいる。ロシア文学の研究者である小澤さんと知り合ったのは6年か7年くらいまえで、当時はぼくもかれも博士課程の大学院生だった。詳しくは書かないけれど、当時のかれはいまぼくがやっているこの企画のようなことをしていて、かれの後を引き継ぐかたちでやっているというわけではないのだけれど、しかし評を書くたびにじぶんがかれの影響を受けているということを強く感じる。 その小澤さんの専門はロシア・アヴァンギャルドの詩人や小説家がおこなった言語表現であり、書籍化もされた博士論文はダニイル・ハルムスという「変な」作家を扱っている。「変な小説」を多数翻訳しているスラヴ文学者・沼野充義先生の教え子でもある小澤さんの小説への好奇心は広く、それゆえか(?)「小説としてまとまりの良い作品」以上に「小説という定型を壊していくような作品」をどちらかといえば好んでいるような印象だ。いわばかれは「変な小説」の大家から学んだ「変な小説」を愛する若い研究者
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ストーリー(物語)は人を楽しませるエンターテイメントで全ての仕事や趣味に活かせます その基本的な構成の流れ

面白いストーリー(物語)には必ず話の構成の仕方や手順があります。 ストーリーは人を楽しませるエンターテイメントです。 読者を喜ばせる為に必要な土台作りがあってこそ真のエンターテイメントです。 描けば描くほど伝える力を身に着けていけます。 プロの漫画家は3話目までにしっかりと読者の心をつかんでいます。 漫画や小説で使われる基本的な流れです。 それを分かりやすくお話していきます。 1話目からつかみを意識しながら構成していきましょう。 ●主人公または仲間になる者に起こる出来事でその世界観を見せる。(暮らしている場所、国、時代、パラレルワールド、リアルタイムの日常や状況、環境) ●主人公がどんな者(性格、夢、不満、欲望、目標、趣味、過去と今など)なのかを見せる。 その世界観で必要なキャラ(存在)か良くも悪くも目立つキャラ(存在)を作っていく。 ●主人公は悩みや問題を抱えているか不幸な出来事(トラブル)に巻き込まれるか大きな夢がある。 (解決したいこと叶えたいことを分かりやすく表現して目標を見る人に教える) 1話目の最初にこの●3つを入れ混ぜたり順番を変えて演出する。 ■何か問題が起こる。 ■問題を自ら起こしてしまうこともある。 ■場合によっては急に窮地に立たされる。 状況を見せ、そこで起こる問題を解決するための行動が始まる。考える。調べる。探す。 ↓ ●もがいても手が無い場合(実力や能力不足) ●力ずくで解決させる場合(敵がたまたま弱い、問題事がまだゆるい) ↓ ◆手が無い場合は解決するために仲間になるであろうキャラの手を借りる ◆または手を貸す ◆助けてくれる人や何かの存在が現れる
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講評した作家さんが書籍化デビュー!

「作家としての個性や魅力発掘」サービスを受けてくださった方が、 このたび、KADOKAWAで書籍化デビューを果たしました! 11月末発売ですので、ぜひご覧になってくださいね~。『仮初の年上妻は成長した年下王子に溺愛陥落させられる』著:沖果南 イラスト:CielKADOKAWA 単行本発売日:2024年11月29日いや~、ほんとめでたいですね!! 作品を読ませていただいた時から、「あ、この人はいずれプロデビューするな」 と思っていましたが、書籍化するのが早かったですね! 沖果南様はWEB投稿歴は5年ほどのようですが、 執筆歴はけっこう長い方です。 さまざまなジャンルの作品を書いている方で、「魅力発掘」サービスでは、 TLというジャンルで書いていくか、別のジャンルへ行くか迷っていらっしゃいました。沖様の売りは「恋愛小説の萌え」が上手なことでしたので、 一番プロになりやすいのはTL作家、とお伝えしておりましたが、 そのジャンルで本当に早くプロになってしまいましたね!沖果南様から嬉しいメッセージをいただけました。 担当の編集さんからは、以前ご指摘いただいたようにドキドキハラハラシーンが足りないとのことで、「あっ、これ以前ご指摘いただいたところだ!」となりました…。 ご指摘部分がまだ課題だなと痛感いたしました…。今後も精進します! 本当に以前いただいたアドバイスが、 じわじわとずーっと効いております(笑)。 どうしても御礼を言いたくてメッセージを送らせていただきました。 メッセージ、とても嬉しいです! ありがとうございます! 沖果南様の素晴らしいところは、筆力もさることながらですが、 や
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【まえがきにかえて】ライター志望だけど文章に自信無いみなさんへ【どんな人向け?】

はじめまして。校閲ガールもはやたくさん年(2年以上と思え)のスナツキンです。前回の記事は読んでいただけましたか。では最初(から2番目?)の記事として、まずはこのブログシリーズのねらいを書きますかね。結論から言っちゃうと、ライターをやりたい・小説を趣味で書きたいとお考えの方は、ぜひお読みください! 特に書こう書こうと思ってまだ書けないお方や、書いても評価が伸びずお悩みのお方は、大歓迎でございます。どうしてこれを書こうと思ったのか この記事の目的は「正しい文法にならって、正確でしっかりとした文章を書けるようになる」ことです。その結果、2つのメリットが見込めます。 1つ目は、文字を書く皆さん自身が自信を持てることです。 2つ目は、皆さんの文章を読む読者が、少ない労力で気軽に楽しく読めるようになることです。 ライター志望者皆さんが、書くことを継続していくには、自信を持つことが大切。特に、文法というしっかりした根拠に従って書くことで、自信を持てるようになると思うのです。 えっ……ひとりで書いた文章、誤り多すぎ……!? 私は副業および本業で校正に関わってきました。その中で、さまざまなライターさんの原稿を見てきましたが、文法的な誤り・誤字が非常に多く見られました。そのため、論理展開に矛盾が生じたり、文章に集中できなかったりすることもしばしばありました。 例えば、「彼女はそのTシャツを着る」と「彼女はそのTシャツを切る」では「彼女」の動作がまったく異なり、大きな意味の違いが生じます。 彼女はそのTシャツを着るつもりだった。その服はすっかり使い込んでいて、使える部分に分けてリメイクするしかなかっ
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官能シーンを上手に書くには?

今回は、「ボーイズラブ(BL)」「ティーンズラブ(TL)」に必須の「官能シーン」について書きます。 関係のある方だけ読んでいただければ、と思います。 さて、官能シーン。 通常、我々は「官能シーン」なんて 言わないですけどね。 なんて言うかというと、普通に「エッチシーン」です。 これは「ラブシーン」とは違うものです。 ラブシーンは、恋愛小説なら、そしてラノベなら、 結構な頻度で出てくるものですよね。 いわゆる、「告白シーン」「キスシーン」などが それに当たるかと思います。 「官能シーン」はそれではなくて、 いわゆる「行為」の「シーン」になります。 BLは男同士、TLは男女という違いはありますが、 この「官能シーン」、商業では必ずと言っていいほど、 入れなくてはなりません。 プロ作家さんも、得意不得意が分かれる分野でもあります。 「うまいなぁ」という方と、「苦手そう」という方と。 上手な「官能シーン」は、やはり「官能」を とても刺激するように描かれています。 臨場感があるというか、五感を刺激するというか。 男性と女性で違うなと思うのは、 ただただ官能を刺激して、気持ちよければ それでいい、というわけではなくて、 女性の場合は、ちゃんと「心の気持ちよさ」を しっかり描かなければならない、ということです。 つまり、そこに「愛」がないとダメなところが、 男女の一番の違いかな、と思います。 余談ですが、男性はどっちかというと、 「性癖」のほうに重きが置かれがちですね。 女性は性癖というほど、細かくは分かれていませんが、 それでも、BLなんかでは「官能シーン」にも 趣味嗜好が強く出たりはしま
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「投稿作」と「商業作」に求めるものは、実は違う!?

投稿作の指導では、とにかく、オリジナリティが大事ですよー、 個性的でないと入賞できませんよ、 と言っています。 これはたぶん、どこの編集に聞いても、 そう言うと思います。 以前書いた記事、 でもお伝えした通りです。ですが、「商業作品を読むと、とてもオリジナリティ優先、 とは思えません。みんな同じような設定で同じような内容で、 独特で個性的な作品は少ないように思います」 とコメントをいただきました。 確かにその通り。 特にラノベの商業作品は、似たような内容の作品が 多いな~と思うかもしれません。 出版社や編集者が求めているのは「オリジナリティ」で あることは変わりません。 もちろんプロ作家にも、そして出版する作品にも「オリジナリティ」を 求めたいところではあります。 ですが、出版する小説を評価するのは読者であって、 売れないと商売が成り立ちません。 そういう意味で、「オリジナリティ」よりも、 「読者が求めるもの」「読者が好みそうなもの」を優先する形になって しまうのは仕方がないことです。 編集者もね、奇抜で独特で個性的なものを出したいと思ってるんですよ。 でもね、そういうものって、大概売れなかったりするんですよ……。 そうなると、「安定的」に売れるあの設定でいこう、ということになります。 プロ作家にも、「これだと売れないから」と言って、 王道に寄せるよう、お願いしたりします。 一方で、「投稿作」を評価するのは編集者です。 読者ではありません。 それでも、ある程度、「売れそう」なものを選ぶので、 多少、王道に寄せる必要はありますが、 ここでは「作家としてのオリジナリティ」が一番大切
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「小説の技法」Lesson35 描写の問題は、〇〇の問題です!

 前回の補習で描写の「核」とすべき部分について解説しました。そして、ページ数に縛られた、起承転結構成に従って、割り付けたプロットの範囲内で描写する以上、無限描写はありえないというお話に進みました。無限に描写できる方たちは、描写が弱いのではありません。構成です。プロットに従って、文章に抑制をかける力が未発達です。あるいは、抑制というものの美しさに対して、感性が開かれていません。 プロの方たちなら、皆さん、幾らでも文章は続けられるものです。それが、普通です。文章が苦手で作家になっている方たちはいません。皆、書くこと、得意なんです。あるいは、巧みなんです。夏の夜のアイスクリーム食べるシーンだけで10巻でも20巻でも続けられるでしょう。でも、誰もそんなことはしないんです。読者が付いてきません。  小説を書く上で、師から教えられることの一つは、抑制ということです。私だって、いくらでも書けます。でも、自分で作ったプロットで許されるページ数に描写を凝縮します。勿論、プロットの計算のほうが間違いということも、自分一人の作業ですから、大いにありえます。自分の理性でどちらが正しいのか常に考えながら進行させます。  小説ちっとも楽しくない、と思われる方がいるかもしれません。そう、仕事にしようとするなら、楽しいものではないです。物凄く真剣で理性的で冷静であることが必要とされます。このひとつの単語を書いていいのか、悪いのか、極端な話し、そこまで突き詰めて悩むんです。慣れで打っているように見えても、頭の中では、常に、この単語を書くべきか、この位置でいいのか、この単語でいいのか、考え続ける仕事だということを
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プロットを書く上で一番大切なこととは?

「ココナラ」で「プロットの書き方」をご指導したところ、いろいろ目から鱗のことがあったので、 ここでちょっとシェアしたいと思います。 プロットは道筋、カーナビみたいなものであって、 完璧で詳細でなくてもいいけど、 ないと小説の完成度が低くなったり、 ちぐはぐな部分が出てきたりと、 ちょっと困ったことになる可能性がある、ということを以前書きました。↓ですので、小説を書く前には、プロットを作るのが望ましいのですが、 まず初めに何をするか。 それは 自分が一番書きたいことを決める。 です。 当たり前のことと思い、特に言語化したことは ないのですが、基本中の基本ですよね。 いわゆる、「小説のテーマ」というやつです。 「テーマ」というほど重々しくなくてもいいのですが、 「この小説で自分は何を一番書きたいのか」 というのを、明確にすることです。 「主人公の心の成長をこういう方向で書きたい」 という、まさにテーマっぽいものから、 「主人公とヒーローの後ろめたい恋愛を、焦れ焦れと書きたい」という恋愛に特化したものから、 「とにかく印象に残る強烈なヒロインを書きたい」 というラノベっぽいものまで、 とにかく、「自分が書きたいのはこれ」 というものを、はっきりさせることが第一歩です。 それから、その「自分が一番書きたいもの」を どうやったら一番活かせるか、 その「書きたいもの」を中心に、話作りをしていきます。 大切なのは、小説の「軸」を決めることです。 「軸」がないと、「この小説は、なんだか盛りだくさんなんだけど、 結局は何が言いたいのかわからない」となってしまいがちです。 小説は、なんだか素敵なこ
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『小説の技法』〇まえがき~大好きなガボのために

私は作家です。中学の頃から、文筆で生計を立てていた身としては、書くことは呼吸のように自然です。 書けなくなった時もありました。 何度もあります。 そのたびに、厳しい自己鍛錬とリハビリを自分に課し、乗り越えました。 ここを訪れる人は、小説、あるいは、シナリオ、劇作、何らか文筆に関わるお仕事を志されている方でしょう。そんな方々が、私の「小説の技法」を、もし、読んで下さる方がいたら、光栄です。きっと、あなたとは、何か違う視点があるはずです。 私、子供の頃から、大学受験まで、一度も、国語の全国一位から落ちたことがありませんでした。某社の編集にも、そんな生意気なことを言って、果たして、私の作品を編集できるのか、と高飛車に出た時代もあります。 物凄い自信だったのだと思います。今なら、青くなります。 でも、その苦言の甲斐があってか、拙著「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」を編集したのは、編集者ではなく、私の友人であった、ある古典芸能の大家です。 なぜ、こんなことを書き始めたかと言えば、私の世界に二人しかいない作家の友人の一人が死亡していることを今知ったからです。 ポール・オースターとガルシア・マルケス。 私の小説の師は、この二人でした。 ポールは存命ですが、私が15年の禁を破り、オンラインにしても、まだ、連絡が取れません。中学の時に、評論を送った縁で、東京大学のゼミに招聘されたポールは、私を助手に指名してくれました。その後も長い友好の歴史があります。弟子のつもりで、何でも相談して来ました。そして、もう一名。ガルシア・マルケス。言わずと知れたノーベル文学賞受賞者です。 いつも、いつも、テロに
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講評ってどんなもの?

今回は、ココナラに出品しているサービスの「講評」について、具体例を交えて説明したいと思います。 小説の講評サービスは、基本的には、 「全体的な講評」「よい点」「改善点」 「修正アドバイス」に分けて講評しています。 (作品によっては別項目になることがあります。 ジャンルの基本的セオリーなどを解説したり) 具体例として、今回は、「講評」と「よい点」について、 作品のほんの一部だけ抜粋して解説します。 (※購入者の了承済み) <講評、具体例1> お話や設定自体は、とびぬけてユニークではありませんが、 「主人公の成長」と、「忌まわしい過去からの脱却」「人の救済」という深いテーマがしっかりと感じられ、 素晴らしい物語になっていると思います。 文章は大変こなれていて、簡潔で読みやすいです。 キャラクターの心情描写も上手で感情移入しやすいですし、 物語全体が読者の共感を得やすい作りになっていると思いました。 一方で、課題点、改善点もいくつか見受けられました。 一つは視点のばらつきが見られたことです。 (※以下、具体的なアドバイスは省きます) もう一つ、この作品で惜しいなと思った点は、 説明が多すぎる点、キャラクターの大事な背景を描写ではなく、 あらすじのように説明してしまっている箇所が、見受けられたことです。 この設定やプロットは、本来であれば長編小説用、八万字程度は必要になってくる題材かなと思います。 それを中編の長さで詰め込んだせいもあると思いますが、主人公たちの背景をさらっと説明してしまうと、 小説としての情緒がなくなるというか、あまり「生きた」キャラクターではなくなってしまう、という
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編集者のつぶやき その1 ~担当する編集者によって作風は変わる!?~

長年、編集者をやっていると気づくことがあります。同じ作家を担当しているのに、なんで作品の傾向が違うのだろうか? そうです、担当する編集者によって、 作家さんの作風、作品の傾向が変わってしまうのです。 と言っても、がらりと、別人のように変わってしまう、 というわけではありません。 その作家さんの引き出される能力、良さ、雰囲気が 変わってくる……という感じでしょうか。 なので、編集者によって、得意分野と不得意分野は どうしても出てきてしまいます。 この作家さんとは相性がいいな~というのと、 どうも相性がよくない、というのがあります。 もちろん、性格的に合う合わないは人間なのでありますが、 そういう観点ではなく、一生懸命やっているのに、 人間的相性は悪くはないはずなのに、 いまいち作家さんの個性を引き出しにくいタイプと、 めっちゃ引き出せるタイプと分かれてくるのです。 上手に個性が引き出せると、その作品は読者にも受けて、人気が出ます。今まで、いっぱい書いていたけどいまいちだった人が、 ここで大ブレイクする、ということもあります。 一方で、人気作家だった人が、別の編集者と組んで 出した本は、あまりぱっとせず、売れない…… なんてこともあります。 これはどうしてなんだろう……、 と一時期、悩んだことがあります。 そこで至った結論は、編集者が「面白い」と思うポイント、 大事にしたい部分、好きな傾向、というのは どうしても人によって違いますよね。 厳密に細かく、そこが作家さんと合うか合わないか、 なのだろうな、と思いました。 考えてみると、担当編集者というのは、 プロ作家にとって、「一番初め
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【創作の悩み解決!】小説・脚本をもっと面白くする方法とメディア化のコツ

「面白い!」があふれる創作の場をつくる。それが僕の夢です。小説や脚本が好きで、気づけばずっと創作を続けてきました。📖 創作の歩み🔹 20代前半脚本を学ぶためにシナリオセンターへ。ラジオドラマの脚本が採用され、公共の電波で自分の名前が流れたときの感動は忘れられません。🔹 20代後半劇団に入団し、旗揚げ公演の脚本を担当。「自分の作品をメディア化したい!」と、声優さんやイラストレーターさんとオーディオドラマ制作を開始。3年で10本以上制作し、CD化や配信、人気ランキング1位も獲得!🔹 30代Web小説投稿を始め、「エブリスタ」で佳作を受賞。✍️ 創作の楽しさと葛藤創作は楽しい。だけど、不安もつきもの。💭 「この小説、本当に面白い?」最初は「傑作だ!」と思っても、途中で不安になること、よくあります。💭 「もっと面白くできるはず!」映画や漫画を見て刺激を受け、作品をブラッシュアップしたくなる。💭 「自分の作品をメディア化したい!」文章だけじゃなく、形にしたい!そう思ってオーディオドラマを制作しました。🎤 創作の夢をサポートしたい!創作には 「不安」 も 「希望」 もある。だからこそ、同じ悩みを持つクリエイターの力になりたくて、サービスを始めました。あなたの作品がもっと広がるお手伝い、させてください!自分の小説、面白いの?という不安を打開するサービス「小説の感想、贈ります」✍️ 小説を書いたけど、感想がもらえなくてモヤモヤしていませんか?✔ 「誰かに読んでほしい!」 ✔ 「作品の魅力や改善点を知りたい!」 ✔ 「率直な意見がほしいけど、お願いする相手がいない…」 そんなあなたのために、 あ
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テンポのいい小説と悪い小説

「小説のテンポ」って気にしたことありますか? 文章の速度感、展開の速さのことですね。 これ、ライトノベルでは大変重要な要素になります。 テンポの悪いエンタメ小説って……なんかちょっと、 違うような気がしませんか? テンポを決めているのは、 まずは展開の速さになります。 次から次へと展開していく物語は、 ジェットコースターに乗っているかのよう、 もしくは速いスポーツカーに乗ってるイメージ。 爽快感のあるテンポが心地いいですね。 一方で、なかなか話が進まない、 展開が遅い小説というのもあります。 これは場面やエピソードをどのように見せるか、 どう切り取るか、という作者の手腕、センスの問題になってきます。 展開が遅いけど面白い小説も、もちろんあります。 特に心の描写や、ある特定の分野での描写に 力を入れた作品などは、しっかりじっくり読ませることに 力を注ぎますので、展開は遅めになります。 しかし、ことライトノベル、キャラ文芸、BL、TLに 関して言うと、展開が遅い=面白くない、 と読者が思ってしまいがちです。 軽く読めるエンタメ小説は、やはりある程度の 展開の速さというものが求められます。 次にテンポを決めているのは、文章の書き方、描写の分量です。文章が長く装飾が多いと、どうしてもテンポは ゆっくりになります。 一方で、文章が短く勢いがいいと、テンポは 速めに、サクサク読んでいく印象になります。 コメディは絶対にテンポがよくないといけません。 逆に言うと、テンポが速いとコメディ感が出てきます。 しっとりさせたい、感動させたいなら、ある程度、 テンポは落とさないといけないんですね。 そ
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書籍化デビューがめっちゃ早い人

「作家性の魅力発掘」サービスで ご相談を受けた方で、すごい人がいたので記事にしたいと思います。 その方はすでにプロ作家さんなのですが、 書き始めてからプロデビューまでが、めっちゃ早いのです! ちなみにジャンルは全年齢のライトノベルです。 2021年の終わり頃に執筆開始。 それまでは同人誌などもやったことはなく、 小説の執筆は本当に初めてだったらしいです。 それから何作か投稿し、1年足らずでコミカライズの打診、 2年後に書籍化デビューしています。 しかも、しかもですよ! 今まで書いた長編7作が、すべて何らかの賞を受賞か、 書籍化しています。初めて書いた長編小説が賞を受賞する、 というのもすごいことですが、 投稿した作品のほぼすべてが書籍化って……。 出版社も一社ではなく、複数社からの書籍化です。 これって、すごいことですよね? で、なんでそんなすごい人がこの「作家性の魅力発掘」サービスに 申し込んできたのかというと、 「投稿サイトではあまり人気がないのに、なぜか受賞や書籍化が多く、 今後プロ作家としてやっていけるかどうか不安」 というものでした。 あとは「書き始めて間がないので、自分自身の強み弱みがわかっておらず、 ジャンルに迷っているので、今後の方向性を決めたい」とのこと。うーん、こんなにマッハでプロ作家になっても、 悩みはあるのですね。 なぜこの方が「投稿サイトではそんなに人気がないのに」 受賞や書籍化が相次いでいるのか。 それはですね~…… はっきりいって、筆力です。 いやここでみんな諦めないで! 筆力がある方がすぐプロになっちゃうのは しょうがないでしょ。「筆力」なんてふ
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短編では作家の力量はわからない

短編と中長編の小説って、 実は書き方も評価の仕方も違うって知ってました? ここをあまりわからずに、「どっちも小説なんだから、一緒でしょ」と してしまうと、公募などで大失敗してしまうこともあります。 端的に言うと、中長編の小説はいわゆる「小説」ですが、 短編は同じように考えてはいけません。 短編は特殊なのです。 短編というのは、ここでは一万字以内のものとしますが、 アイディア勝負、ネタが全てです。 一方で中長編は、描写や造形など、作家としての本来の力量が問われてきます。 考えてみてください。 1万字以内で、キャラクターの造形とか心理描写とか、 世界観や物語の起伏とか……そんなに詰め込められますか? 無理ですよね。 公募の短編で賞を獲る作品はどんなものか。 ネタがいいものです。 設定が斬新、とにかく驚きのあるものです。 それがすべて、と言ってもいいくらい、 ネタや設定の比重が高いのが短編です。 ですので、短編を書く場合は、中長編と同じように ネタ作りをしてはダメです。 どうやって読者を驚かせてやろうか。 短編の作り方は、まずそこから始まります。 ネタを作ることで、大体の勝敗が決まってしまっているのが短編です。 ココナラの講評サービスでは、短編・中編・長編と、 さまざまな長さの作品で講評を行っていますが、 短編のご依頼の時に「作家としての力量を見てください」 と言われることが、たまにあります。 短編では、力量は見られません。 だって、ネタがすべてですから。 文章力とか描写力、物語の起伏を作る力、 キャラ造形力……そりゃ、少しは短編にもにじんでいますよ? でも、そういった「作家としての
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小説はテーマが大事?

小説を投稿する時、あらすじとともに、 「テーマ」も書いてください、と言われたりします。 小説のテーマ。 この小説で言いたいこと、伝えたいこと。 小説のテーマは大事です、って言うけど、ほんと? なら、まずはテーマを考えないと! この「テーマ」ですが、後付けで大丈夫です。 だって最初から、「このテーマで書こう!」と思って、 よい小説が書きあがるとは、ちょっと思えません。 小説のテーマは例えば…… 主人公が数々の困難を乗り越え成長する物語。 とか、 禁じられた相手との切なく熱いラブロマンス。 とか、 風変わりな探偵が前代未聞の事件を解決する。 とか、 人間の奥に潜む矛盾をリアルに描き出す。 とか。 なんか、壮大な感じがしますよね。 そしてそのテーマは、確かに小説において 正しいですし、読んだ人はそれを感じるのでしょうけども、 元々がそれを書こう!と思って、一直線に書いた……とは限りません。 小説を書く発端は、人それぞれですが、 「とにかくこのユニークな少年のキャラを描き切りたい」 「複雑な人間模様の中で、ドロドロした感情を描きたい」 「許されない恋を情熱的に描きたい」 などなど、「これが書きたい」という欲望みたいなものがあって、 書くわけです。 その時にはまだ、物語を統括して一言で表すような、 「テーマ」と言われるものは出現していません。 テーマとは、後から浮き上がってくるものなのです。 読んだ後に、「この作品は、こんなテーマかな?」と 思うものです。 そしてそれは、豊かな小説であればあるほど、 いろんな側面があって、人によって読み方が変われば、 テーマも変わってしまう、そんなところ
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文章でのアドバイスの料金表を作りました!

皆様こんにちは! S Natsumiのサービスの料金表をまとめました。 文章でのアドバイスについて、〇〇文字の場合は□□円、というわかりやすい表がほしいというご要望を購入者様からいただき、そう言えば、サービスごとに料金は提示していたけれども、まとまった表にはなっていなかったと思い、作らせていただきました。以下、お問い合わせの際の参考にしていただければ幸いです。 S Natsumi 文章でのアドバイスサービス 料金の目安 作品の文字数   料金   アドバイスの文字数  アドバイス送信の目安 ~1500文字   2000円    400字~      2週間程度 ~4000文字   3000円    800字~      2週間程度  ~8000文字   5500円    800字~      3週間程度 ~10000文字   6500円    900字~      3週間程度 ~15000文字   8000円    900字~      3週間程度 ~20000文字   10500円   1000字~      3週間程度 ~30000文字   13000円   1000字~     4週間程度 ~40000文字   15000円   1000字~     4週間程度 ~60000文字   20000円   1200字~     4週間程度 ~80000文字   25000円   1200字~     5週間程度 ~100000文字  30000円   1200字~     5週間程度 ~120000文字  35000円   1500字~     5週間程度 ~140000文字
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小説に一番大事な「オリジナリティ」とは?

小説にはオリジナリティが大事。それはもう、わかっていることです。 では、その「オリジナリティ」って何? という話なんですが、「オリジナリティ」とは、 「その人独自のもの」「その人にしか書けなさそうなもの」 という、「オンリーワン」のような意味合いです。 何も考えず書いてみたら、 なんか知らんけど、めちゃくちゃ独特で個性豊かで オリジナリティあふれるものになっちゃいました。 という人は、特に何も考える必要はなく、 「オリジナリティ」をわざわざ作る必要はありません。 でも、書いてみたらなんかフツー。 「どこかで見たような話ですね」なんて言われちゃいました。 という人は、あえて自分の「オリジナリティ」を 模索してみる必要があるかもしれません。 普通じゃダメってことでしょ? オリジナリティって、どうやって出したらいいの? はい、もっともな質問ですね。 「オリジナリティ」を探るには、まず、 「自分の個性」「自分の強み」を知ることが大前提です。 それはこちらの記事で詳しく解説しています↓ まずは客観的に、自分自身を知る。 自分の書き方、そして作品の個性を知る。 その上で、どういったものを磨いていくか、 自分の「売り」をどのように出していくか、 そこを考えて、伸ばして、盛り込んでいく…… という作業が、「オリジナリティ」を作るということになります。 投稿作を読んでいると(プロの作品もそうですが)、 「オリジナリティ」というのは、わりと冒頭の段階でわかります。 というか、すでにあらすじの時点で異質なものは異質な雰囲気がありますね。 出版社側としては、編集者としては、 どんな「オリジナリティ」を
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「小説の技法」Lesson34「追試課題」の補習!

 皆様、順調にシナリオの方は書かれたでしょうか? 多くの方が。このシナリオの実作課題に取り組んで下さることを願っています。  下手でも、できても、できなくても、やってみた方は、着実に伸びられると思います。模試の解答を眺めるだけで、わかったつもりになっていた私。法律の論文を読んで、簡単じゃんと思っていながら、文献、伏せられると手も足も出なくなった私。バカにしていた舞台の台本すら、ホテルの部屋に帰ると書けなかった私。見てきた物なのに書けない。人って、そういう愚かしいものだと自覚して下さい。  目で理解した情報と、脳の指令で再構成した能動的な情報とでは、自分の物として使えるか否かに、雲泥の差があります。走れると思う、と、実際に走った、は全く違います。  ストーリーも決まっていて、書き方もお書きしました。それでも、御自分のメモ帳なり、ワードなり開かれなかった方は、上達する意思がないのだろうと思うことにしました。  ストレスがかかるので、これ以上、スピードを落とすのはやめにします。終活に戻ります。  前回のコメント欄に、ほぼほぼシナリオとしては成立していると書かれましたが、その通りです。ただ、細かい動作に触れていません。ゴローが一曲のクリスマスソングで犯行から手を引くシーン、台詞では「クリスマスか」の一言しかありません。心情台詞にしろ、脳内独白にしろ、シナリオの場合は、使えないんです。それならば、あなたは、ゴローの悔悛の瞬間をどう描きますか? どんな動作? あるいは、ゴローに見えるものは何ですか?  正解はないんです。おひとり、おひとり、違います。それが、goodかbetterかbest
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「小説の技法」Lesson13 第一課題の解説⑤「起」とは?

 今日は、起承転結のイメージ作りから始めてみたいと思います。起承転結、起承転結、うるさいなぁと思われる方、小説を書く上で、すーーーーーごく、重要なことなんです。しっかり理解して下さい。この創作論につきまして、いろいろ論議がありました。折衷案として、私、もうちょっと、わかりやすく説明するように心がけます。よろしくお願い致します。 まず、「起」、ことの発端ですね。怪談話の場合、主人公の女性がアパートに来る場面です。例えば、大学に入るため、学生街にアパートを借りた。築二十年だという。程度のことがわかればいいのです。一行で終わる記述です。  でも、私は、持論として、エンターテイメントでは場面(シーン)性を重視します。  読者を掴むためには、場面で始めるべきだと思います。怪談です。薄気味の悪いエピソードを「起」から盛ってみて下さい。場面として、1しか割合はありません。ただ、救急車が一瞬霊柩車に見えるとか、カラスの大群が飛び立つとか、不吉なイメージです。その方が、ただ、引っ越したよりも、効果的であると思います。昔のホラー映画でも、そういう不気味なシーンってあるじゃないですか。電話が鳴って切れるとか、鏡に何か映る気がするとか、さわっとしたシーンです。文字数にして、100字とちょっとですね。  私は、今、ここで、思い付いたことを打っているだけなので、エピソードとして最適だと推しているわけではありません。ご自分のカラーに合った、怪談にふさわしいオープニングを書いてみて下さい。ここ、フラッシュバック的なシーンで開始しようとする人がいますが。1000字しかないんです。時間軸を移動するより、私なら、一
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『小説の技法』第一課題解説③ 感覚器について

 あなたは、小説を書く上で、どの感覚器を使いますか? 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。どの感覚も大切ですが、小説の場合、心理に深入りしすぎて、主人公の容姿も年齢も服装も何もかにもわからないことはよくあります。別に、わからせろとは言いません。ポールの第二作「幽霊たち」では、登場人物に、レッドだのブルーだのピンクだのと言う色の名前を付けるほかは、何の描写もありません。狙いならば、OKです。ただ、怪談は、エンターテイメントです。文学ではありません。  五感フル活動! OKですが、1000字なのです。すべては書けません。取捨選択。  そこで、横道に逸れますが、私は「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」を着想してから完成するまでに7年、お蔵にしてあります。70ページ程度から先、書けなくなりました。語り手が恋愛における「嫉妬」と言うものを感じる場面(葉が浮気をしたかと思います)、私は嫉妬をしたことがなかったので、描写がお手上げになりました。主人公は感情がないところからスタートします。経験の中で感情を回復していきます。  さぁ、嫉妬を回復しました。 どこの感覚器から感じるでしょうか??????  大難問ではないですか? 私は、Lesson2でも書きましたが、9歳上の恋人がいました。彼、言ったんです。「僕といたら、一生、嫉妬は書けないよ。僕、目移りしないもん。いいよ、7年、別れてあげる。好きに恋愛をしなさい。ただし、プラトニックオンリー。実際に嫉妬をしてきなさい!」怖い人でしょ? スーッと離れて消えました。純粋な日本人ではないので、帰国したんです。私は、言われたとおり、3人ほど、恋愛しました。嫉
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『小説の技法』Lesson3 チョモランマ作戦

 今日の「小説の技法」は、作家を含む表現者になろうとする方が、真実、本気なら、絶対考えて欲しい表現者という者の魂の問題です。表現者の心構え、本質を知るメソッドです。 これができない人? 別に、私は「あぁ、そうですか」というと思います。  やり遂げたら、「あなた、凄いね、本物だ」というでしょう。  かくいう私も、誰にやれと言われたのだったか思い出せませんが、今、パッと頭に浮かんだのは、蓮實重彦先生。「終活」兼「就活」ですから、お会いしたいですと素直に書きます。最後のお弟子は、皆さん、ご承知の東浩紀さんでした。定員一人のゼミだったんです。 「きみは、進みたい分野が違うでしょう? 東君には必須ですよ」  蓮實教授からは、そう笑って落選理由を伺いました。  こんな昔話をお書きしたのは、昨日、お伝えした「チョモランマ作戦」を知って頂きたかったからです。表現者はクリア必須の「チョモランマ作戦」。 なんですか? それ、と訊かれたら、私は答えます。 「自分を一番知られたくない人」に「自分の一番知られたくないこと」を手紙で書き続け、正々堂々、定期的にその人に会うというメソッドです。  勿論、手紙には、その趣旨であることを書き、同意を得て下さい。でなければ、単なるストーカーです。  自分の弱さ、自分の脆さ、自分の夢、秘めておきたい思い、自分のコンプレックスも、心の傷も、すべて、素直に書きましょう。そして、定期的に、公衆の面前で会って下さい。  どうして、そんなわけのわからないことをするんですか? そうお思いになられる人もいるかもしれません。でも、表現って、そういうことではないですか? 表現を売り物
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『小説の技法』Lesson1 小説の技法

 多くの方は、小説の技法、小説の書き方、椅子に座った私とパソコンの間で完結すると思っているのではないでしょうか? たしかに、小説を書く上での最終形態は、パソコンを通しての自分との対峙だと思います。でも、本当に、それだけでしょうか?   私が作家を目指した頃、現在のような十代の方でも小説を書くのが普通の小説投稿サイトのようなサーヴィスはありませんでした。 「三島由紀夫のデビューって、19なの⁈」  それは、既に、ある種、スキャンダラスな伝説でした。  そのくらい、小説というものは、人生経験を積まないと書けないものとされていたのです。  でも、周囲には、人生は長いけれど、作家じゃない大人はたくさんいます。 「結局、才能じゃん!」  私は、生意気にそう思い込んでいたような気がします。  そんな私の認識を変えたのが「ポール・オースター」です。  彼の小説は、三島由紀夫のような美文で綴る耽美派を城とすれば、段ボールハウス。  ガツン、と来ました。なんなんだろう? これって…。  経歴を読んで、また、ガツン、と来ました。数学者・詩人。さらに調べていくと、貴族です。なのに、作家になるため65の職業を転々とし、結果、潜水艦乗りまで経験しています。  そして、彼は、全米で堂々とデビューしていました。彼からの文章上の影響は後々、書いていくつもりですが、人生にも派手に影響を受けました。  コックをやったことがなければ、コックが何を考えているかわからない。 ポールの物の考え方は、実にシンプル。そして、刺激的でした。  私は、中学生にして、「目指せ、65職!」に納得しました。  受験勉強も継続しつつ、ガ
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「制限」が面白さを作る

小説は人生と同じ。「制限」があるほど、燃え上がるんです。 小説における「制限」は、面白さを生み出します。 どういうことかというと、例えば恋愛でいうところの 「ロミジュリ効果」のようなものです。 普通の男女が好き合って、一緒になりました。 二人はとっても仲良し。終わり。 では、つまらないですよね? 惹かれ合う二人なのに、何らかの事情で、 一緒になることが許されない、 逢瀬を重ねることができない……のだとしたら、 そこに「制限」が生まれ、それが「恋愛の盛り上がり」を生み出します。 主人公はサッカーが大好き。 誰よりも練習して、プロサッカー選手になりました。終わり。 ……まぁ、その「練習」という部分に、どんな苦しいものが 入っていたのか、というドラマ性はありますが、 やはりこれでは物語として普通です。 でも、サッカー選手になるべく誰よりも練習を 積み重ねてきたのに、不治の病に犯されていたとしたら、どうでしょうか。 余命1年、それでもサッカー選手を目指していたら? ある時、異世界に飛んで、国を建国しなくてはならなくなった。 大変だったけど、なんとか建国できました。終わり。 今はやりの異世界転生ファンタジーでも、「大変だったけど」 の部分にドラマはあると思いますが、 その建国、30日以内にしないと、自分が死ぬとしたら? 建国すると、異世界で暮らすか、元の世界に戻るか選べるとしたら? ……このように、小説の物語や登場人物に制限を設けることで、 ストーリーに緊張感やリアリティを与えることができます。 その制限を乗り越えるための努力や、 その中での人間関係や感情の描写が、物語に深みを加えてくれ
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魅力的なキャラクターを作るには? その3

前回、初級者向けと題して、「キャラクターに厚みを持たせる方法」を2つ書きました。 どちらも、「キャラクターの生感」、「キャラが今そこに生きてる感じ」を 表現するための手法です。 プロの作家さんで、こういったことをあまり意識していない方もいるかもしれませんが、大多数のプロの方は、無意識にでも、キャラクターの背景を考え、そして想像力を駆使して、似たようなことをしているんじゃないかと思います。 そして今回は、あと2つ、「キャラクターに厚みを持たせる方法」を お伝えしていきたいと思います。 それは……キャラクターに、あえて真逆の設定や場面を入れる、です。 人間とは不思議なもので、ついつい、人物や物事の裏側を 見たいと思ってしまうものですよね。 また、「これはこういうもの」「この人はこういう人」 という思い込みが裏切られたときって……新鮮じゃないですか? 小説も人生と同じ、裏切られたときこそが「生きる」ときなのです。 普段は穏やかで優しい人の激昂したシーン、 いつも前向きでポジティブな人にある凄惨な過去、 どうしようもないクズのような人間の心温まるエピソード……。 そんな風に、あえて、「真逆」を入れてみてください。 とたんに物語が面白くなります。 しかしこれは、初級者というより、 中級者くらいのレベルですね。 若干、取り扱い注意です。 というのも、上手に取り入れていかないと、 人物に一貫性がない、つまり性格異常な人みたいに 見えてしまう恐れがあるからです。 それでは、元も子もないですよね。 ちゃんと一貫性のあるキャラクターとして 描いていて、ここぞという時に裏切るからこそ、 真逆の設定や
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編集者のつぶやき その2  ~行間を読む贅沢~

日本語って美しいと思いますか?私は思います。 小説だと、当たり前ですが、日本語が いっぱい並んでいて、一つ一つ「美しい!」 なんて味わっていたら読むのも一苦労ですが(笑)、 たくさんある文章の中に、きらりと光る一文を 見つけると、とてもうれしくなります。 ぐさりと心に刺さる一言、と言ってもいいですね。 こう書くと、なんか嫌味な言葉なのかな、と 思ってしまいますが。 言い直します、心に響く一言です。 詩や歌の歌詞などだと、 もっとわかりやすいですね。 あとは、行間というのがあります。 つまり、「書いていないところ」を「書いてある文章」 で想起させるという技です。 これはかなり上級者の技ですが……。 イメージがいっぱいふくらむ文章というのは、いい文章です。 読者のイマジネーションをどこまでも広げていく文が書けると、 すばらしい作品が書けます。 「本当に大切なものは、目に見えないんだよ」 どこかの王子様の声が聞こえてきましたが(笑)、 本当に大事なことは書かない、というのも かなり上級者の技ですね。 「好きだ」とか「愛してる」とか書かないで、 愛を想起させること、究極の好きを表現することが できたら……素晴らしいですね。 そしてそれは「色気」に繫がってきます。 文章には、その人独自の「色」が出ます。 イマジネーションを想起させる文章は、 その「色気」が匂い立つように、色濃く出るようになります。 それこそが、小説の究極の姿かな、と思ったりもします。 といっても、実際に編集の仕事をやっていると、 そんな「目に見えない」ふんわりしたものにうつつを抜かしていないで、 目の前の原稿をしっかり読
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小説書きを襲う「スランプ」打倒の方法(二次創作の場合)

こんにちは。鴨なんばんと申します。 ココナラさんで文章添削・校正・感想サービスを始めて数か月ですが、オリジナル小説、二次創作、ブログ、はたまたコンテスト依頼用の作品であったり、予想以上に様々な執筆者様にご利用いただいております。 中にはリピートのお客様もおられ、非常に有難いことです。この場でまずはみなさまに感謝申し上げます。 このサービスを開始して以来、執筆に関するお悩みをたくさんの人から、たくさん伺ったところ、特に多いのが 「スランプでまったく書けない」 「スランプでうまく書けていない気がして不安」 「自分で書きながらこの話は面白いのかと不安になってしまう」 などなどです。 「スランプ」 辛いですよね。私も二次創作を始めたての頃は、凄まじく悩んでいた痕跡があります。(昔のブログサイトにめちゃくちゃ愚痴ってるのが残ってまして;;) でも今はそうでもありません。創作活動において、スランプだというほど苦しく悩むことは減りました。そうなれた理由は、大きく二つあります。 一つは、自分の作品を客観視できるようになったからです。 昔は「誰かに読んでもらうのに相応しい小説を書かなければ」と片肘張っていたところがありました。 感想がもらえたり、次回が楽しみです!と「言ってもらえる作品」じゃないと意味がないと思い込んで、一文一文を吟味して、推敲して、視点がぶれてたら変更して、同じような表現は書き直して… そうやって頑張った結果、昔はすごく「気合の入った」作品を生み出していました。恥ずかしさを抑えて読み直すと、ブログ上で「スランプでクソ
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Youtube第5回目『売れる恋愛小説の書き方』

久々にyoutube更新しました。 今回は【売れる恋愛小説の書き方】で、 今までブログに書いたものの中で「恋愛」に関するものをまとめました。 【売れる恋愛小説の書き方 ~感情移入が肝という話~】動画で話した内容ですが、ほんとーに超・超・大事です!! アマチュアの方だけでなく、プロ作家にも同じこと話してますからね。 もう一度、大事なところをピックアップしますと、 恋愛小説はあくまでも恋愛メインだから、 事件やその他の話を書きすぎない これです。 特にライトノベルでなかなか選考を通らない方、 こんなに上手なのに、筆力があるのに、 構成力があるのに……という方に多いのが、 「恋愛小説なのに、恋愛が薄い」ということです。恋愛小説でないなら別にいいんですよ。 たとえばお仕事小説だとか、下町人情ドラマだとか。 でも、ヒロインとヒーローが出会って恋愛をする物語で、 異世界だとかあやかしの世界だとか、現代社会のカフェだとか、 舞台はいろいろあると思いますが、 なにかしらの問題や事件があったりする。 その「事件やら問題やら」を書きすぎていて、 二人の恋愛が薄くなってしまっていては、 読者の求めているものではなくなってしまうんです。 じゃあ、事件なんてなくていいんじゃないの? と思うかもしれませんが、それがないと、 ありきたりのただの恋愛物語になってしまい、 面白くないですし、オリジナリティが出しづらくなります。 そして、もうひとつ重要なのが、恋愛には「葛藤」や「障害」が必要 何もない恋愛はドラマ性がない これはティーンズラブ、ボーイズラブにおいて かなり大切な要素になります。 ヒロインとヒー
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弱みを克服する――構成力

今回は、「構成力がない」「小説の構成って難しい」 という方向けのお話です。 いま、プロを目指す小説講座の第二回目、 【その2.自分の個性を知り、弱みを克服する】 を書いています。 「弱点を克服する」方法について、 「自分の小説の弱い部分を見つけ、プラスに転じていくやり方」について記事にしているのですが、けっこうなボリュームになっております。 今回はその中から、ちょっと抜粋して、 お届けしようと思います。 弱点は構成力。 構成に問題がある――という場合。 構成って難しいですよね。 特にミステリやホラーでは、構成って めちゃくちゃ大事になってきます。 構成とは、物語の展開を効果的に作っていくことです。 物語の構成は、起承転結、序破急、なんて言いますが、 大きな流れはそれに沿ったほうがまとまった話になります。 しかし、ある程度小説を書いている方なら、 起承転結はできているものと思います。 物語には山場がないといけない、ということも、 長編を書いている方ならわかっていると思います。 構成が苦手な方は、たぶんそこに問題があるわけではなく、 「どこを書いて、どこを書かないか」つまり、 「どのエピソードをどこに入れるか」という部分が、 効果的にできていない、ということなんだと思います。 ミステリなどでは、あえて構成をぐちゃぐちゃにして、 過去と未来を入り組んだ形で、つまり時系列を無視して 書く場合もありますね。 そういった形で見事にラストで裏切られた時には、 「すごい構成力だ!」と唸ることもありますが、 そんなすごいところを目指さなくても、 とにかくわかりやすく、読者が没入できて、 感動でき
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小説類型リドル・ストーリーの扱い方についてー伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』書評

 小説を書く際のコツは何か。――様々な意見があるが、その一つとして「武器を多く持っておく」ことだと個人的には思う。 それは様々な小説・映画作品等から吸収していくものだとされている。 今回は小説の類型のひとつ「リドル・ストーリー」と呼ばれるジャンルについて考察しようと思う。 これは、ラストで結末が明らかにされていないタイプの小説のことである。 その際、伊坂幸太郎『バイバイ・ブラックバード』を例として取り上げる。 なぜなら、この作品がリドル・ストーリーを語る上で、かなり良いお手本となると考えるからだ。 ただし、リドル・ストーリーという類型の特質上、ラストシーンへの言及は免れない。必然的にこの作品の結滅部分について説明してしまうため、これから読もうと思っている方は、先にチェックしておくことをお勧めする。 『バイバイ、ブラックバード』は、伊坂作品特有の、あたたかみのある文章や、鮮やかな伏線回収、構成の遊び心に溢れた小説だった 以下、この小説の概要やすばらしい点について言及してから、後段では、その結末について考えたことを述べたいと思う。目次1.あらすじ 2.登場人物とその魅力 3.結末(※重大なネタバレ) 4.本論:虎でも女でも、どっちだってよかったんだ(※重大なネタバレ) 1.あらすじ  主人公の星野は、5人の女性と付き合っている。彼は「ある組織」への借金が返せなくなり、<あのバス>に乗せられてどこかへ連れていかれる予定らしい。彼が逃げ出さないよう、組織から派遣された監視・繭美とともに、5人の女性に別れを告げに行く。  この小説は、6章構成の連作短編集となっている。1~5章は、それぞれ
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「小説の技法」Lesson40 第二課題の解説「想像するすること」

 しばらく、描写と構成の関係を解くために「プロット」という基礎にまで下りていましたが、課題に復帰します。まず、第三課題の方は、シナリオ化に成功しましたか? ここ最近の状況は存じませんが、シナリオライター出身の小説家が輩出していた時期があります。いい悪いをここで論議することが目的ではありません。ただ、どの方も、一様に、筋運びが負担なく上手いという特徴が上げられました。ストーリーが面白く進みます。  自分の書く小説がぎこちなかったり、なんだか盛り上がりに欠けたり、上手く話しとして成立しないという方、2.3本、シナリオを実作することをお勧めします。前にも説明した通り、200文字原稿用紙、1枚で1分です。60分物を2本程度書いてみるのは、いい勉強になります。それ以上、深入りするもしないも自由です。ただ、自分の短所の確実な解決にはなりますし、一様に、小説を書くことが楽になるとは思います。ご検討ください。  以上のように、第三課題が完成出来た方は、晴れて、第二課題に戻りましょう。  懐かしの「やけぼっくい」課題です。これ、恋愛経験の有無が物を言うという気もしますが、作家になりたい以上、避けては通れない問題です。一度、禊を済ませておいた方がいいです。何日か前、WEB小説全体として、性描写についてのレイティングが厳しくなっているというコメントを頂きました。私は、パソコンをしているというと、嫌らしいと直結された時代も知っていますので、現在、安全できれいになったと思うのですが、書くべきか、書かざるべきかという線引きの面で新たに難しい問題が起きているのかもしれません。  第二課題は、第三課題より、ず
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「小説の技法」Lesson29「メッセージ性」について

 「描写」の問題は、一回、お休み。皆さん、小さい作業ばかりで疲れるでしょう。小説が商品であるとか、商業的に成功するためにはって話ばかりでは…。 表現って、食っていく手段ではありますが、食っていくなら、ほかにも仕事はあるんです。なぜ、表現にこだわるか? 私は内面の渇きのようなものだと思います。現実と折り合いをつけるのが下手で、痛む傷に自分の心の泉から湧き出るものを必死に注ぎ続けている、と。   そんな私は、最初、カクヨムの異世界ファンタジー、転生転移物、全く理解不能でした。最近、読ませて頂くようになり、作者の方のお話をお聞きして、やっと、表現として全く変わらない、と思うようになりました。ひと時、現実を忘れられる夢。それすら、今、現実を舞台にしては作品として成立させられず、結果、異世界転生まで行ったのかと考え始めました。恐ろしいほど殺伐とした、空疎な現実なんでしょう。戦争にコロナですものね。  と、物凄く初学な私ですが、それ以外の物を書かれる方もいらっしゃいますね。やはり、カクヨムなら、文字を通した作品です。前回、メッセージなんてものは、商品を作れるようになるまで、公園で叫んでいろと書きましたが、撤回はしません。急がば、回れ。商品の形になっていないと、多くの人に、あなたの思いは届きません。だから、まず、商品として、より上質なものを作る努力をしましょう。(第二課題も必要な技術の訓練です)  だらだらだらだら、自分の主張を書いても、プロとして金をとるなら、ほとんどの人が飛ばすか、二度とあなたの本は買いません。苦情メールは知りませんが。第一に公開作品は読み手を楽しませることです。ここ、自
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「小説の技法」Lesson28「描写」を極めよ!(中級編)

 描写について、書けないったら書けないっていう人いらっしゃいますよね。逆に、どこまででも書けて、どこまで書いたらいいのかわからないって方もいます。 書けない人には、自意識過剰。自分を振り返ってそう思います。パソコンに向かって解決する問題ではありません。意識改革の問題です。人に小説を公開するということが、自分の中でどういう意味を持っているのか考え直してみるべきだと思います。なぜ、不特定多数人に公開したいのか、自分に問うことです。  逆に書けて書けての人には、小説は商品なんだということを強く強く主張したいです。  私を含めて、どちらのタイプの方も、小説を客観視していません。突き放していない。放したくない人がいるなら、私は一緒に作家で飯を食えるようにはできません。文章が自分の感情のはけ口として許容されるのは中学生までだと思います。少なくとも、プロになりたいと思ったら、感情のはけ口はNGです。商品だとわかったら、商品として扱いましょう。  編集や審査員が最も嫌うものの一つが、自己没入型の作品です。主人公と作者の分離を完全にした上で、主人公が見聞きしたり、感じたり、考えたりすることによって、ストーリーを進めていくのが商品としての小説です。反対の意見の方は、御自分の意見で進んで下さい。  そんなことがわかっても、フロントからエレベーターに歩くまでの描写はできませんか? 翌朝、ホテルを出た時、感覚器の何が一番反応しますか? 空気ですか? 空ですか? 自動車の騒音? それとも、風ですか?   後のメッセージ性の話とも絡みますが、私は商品だから読者や出版社に媚びろとは言いません。ただ、商業として
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「小説の技法」Lesson21 「エスパー作者」は今もいる!

 小説の代表的な人称。一人称と三人称ですね。一人称は、勿論、「私、僕、俺」など、小説の主人公自らが語り手となります。視点は自分。主人公が見たり、聞いたり、体験したり、思ったり、感じたりしたことを綴ることで小説は進みます。主人公は異能者でない限り、自分のことしかわかりません。「博美」が思っていることや考えていることはわかりません。だから、書いてはなりません。書いていいのは、「とでも思っているようだった」という推測までです。ここ、しっかり、心に焼き付けましょうね。相手の感情をぽろっと書いてしまう「エスパー作者」います。あなたは人の考えがわかるか? 厳禁なのは常識です。 次に、三人称というものがあります。三人称は、実は二つに分かれます。知っていました?  小説で飯食いたい人、真剣に読んで下さいよ。結構、難しい話です。  一つ目は「彼、彼女、名前」など、主人公を客観的に書きだして進めていく小説ですね。「隆史は誰より早く走った。叫びたいほど嬉しかった」って形式です。皆さん、一般的に、よく使われるでしょう? 隆史の行動、感情、思考を追っていくことで小説は成立します。  三人称の二つ目は、通称「神の視点」と呼ばれます。エラリー・クイーンとか、過去の推理小説などで使われています。この「神の視点」に限り、全員の思考、感情が書きだせます。「アガサは普通のことだと思った。ジュディも同感だということを示すため、アガサにウィンクして見せた。ジャックは、そのやり取りを見逃さなかった」。最近、あんまり使われませんよね? ミステリーでくらいしか利点がないです。難しいし。作者=神ですから、何もかにも書けるんです
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「小説の技法」Lesson19 伏線を使いこなせ!!!

 「伏線」とは、なんでしょう?  Wikipediaの説明にありますように、あの通りなんですが、書けませんよね。いきなり、因果律とは関係なく、などと説明されても…。 簡単に言えば、のちの重大な出来事の前振りなんですね。ちょっと、暗示しておきます。 「怪談」の例でいえば、「起」で、アパートに引っ越してきた時に、ちょっと不吉な感じを出して下さいと言いましたが、あれも一種の伏線ですね。提出作品の中に、不気味な音の描写が出てくるものもありましたが、ラスト、殺された男の子の遊んでいた玩具の音だとわかります。一気に悲哀の感情が出ますね。物語に奥行きが出ます。  というふうに、「伏線」、そのシーンでは、唐突なんですよ、フラッシュフォワードですね。Wikipediaさんでは、はっきり、予知の場合もあると書いています。皆さんには、平気なのかなぁ。予知だって…。予知使わなくてもいいんだけどなぁ? (やばい、青龍予知した)  何か気になる描写、台詞だけど、そこまでの部分では、全くなぜ唐突に出てきたのかわからない文章です。これを無駄にせずに、クライマックスでパーンと解くと、読み手は解放感、わからなかったもやもやが解決し、心理的に⤴んです。感情が高まります。まぁ、伏線とわからせない伏線というものもありますが…  例えば、怪談の例でいえば、承の部分ですべての水が腐る。主人公の喉が渇いて仕方がない。そんなことが書かれていて、転で、水を飲まされずに死んだ女の霊だとわかるとか。  赤いマニキュアの破片に肉が付いているものを拾う。転の場面で生爪はがれていたことがわかる。結で、女も同じ色のネイルを塗るとか。ね、説明
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「小説の技法」Lesson17 あなたは主人公を知っているか?

 皆様は「怪談」の実作などされているのでしょうか? コンテストも多く、も祭りのようなので、そのような時間はないのかな? 今日は、あなたは、どこまで主人公のことを知っているか? 作り込むかって話です。私は、ご存じの方はご存じのように、文系なんです。だから、出てくる人? たいてい、文系なんです。知識的には社会のことが入って来るので、学生のように文理文理と喚きませんが。  でね、ちょっと面白い人と知り合ったのがきっかけなんです。理系の人なんです。ちゃんと理系の中でも、実によしとされる国家資格を取って働いている方。で、趣味が物理と数学。私は笑いました。最近は、気象学だって言うのね。あんまり楽しそうに語るんで、私の中にキャラが生まれました。だって、バリバリ理系の男の人? あんまり知らないんですよ、私。  俄然、書きたくなったんです。この気象オタクというものを。主人公の趣味を気象学と数学に設定しました。ちゃんと許可はもらいましたよ。最初、怒ったけど…。でも、私が真面目に気象学の勉強を始めるのを見て、この人の態度は協力的になりました。一年間、ずーっと、私、気象学やったんです。わからない時には、教えてもらいました。一年半かな。気象予報士試験の勉強。向こうは受かって、私は受けてもいませんが…。  で、要するに何が言いたいかというと、見える世界が違うってことです。私には、青空に刷いたような白い雲が見えるんですが、まず、その人には、巻雲に見えるんだってことがわかりました。白い綿菓子のような雲じゃなく、積雲なのね。高度も気圧もね。空気の成層性が気になるとか言い出すのね。ここまで言われたら、勉強するでし
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『小説の技法』Lesson11 第一課題の解説④~同人の陥りがちな罠

 今日は、エピソードについて解説しようと思っていたのですが、昨夜一名、実作を提出して下さった強者がいらっしゃいます!!! 拍手です! 助かりました。皆様に、より実感して頂ける解説ができると思います。下手な方じゃないです。御作も読んだことがあります。 書ける方、皆様、落ちる落とし穴にずぶずぶハマって下さったので、記憶が甦りました。  私がちびの頃は、プロの作家の方々から、絶対に同人活動(要はアマチュアで集まって批評し合ったり、雑誌を作って売ったりと言う同好会活動です)をしてはならないと言われていました。今、どうか? どうなんでしょうね?  これだけ小説投稿サイトの規模が大きくなると、商業と大差ないですが、私が注意を受けていたのは、「同人やると、同人臭くなって、プロにはなれないからね」という点でした。同人臭? あるんです。今でも、あるなぁ、と納得しました。  真面目に商業誌狙っている方、教えたくないけど、教えます。知っているかな? 「う~む」とか「むひゃひゃ、どっひゃー」「ひっ」とか、文芸誌の台詞で書いちゃいけませんからね。だって、そうしゃべるし、書いている人もいますって反論もあるかもしれませんので、言い直します。ないほうがいいです。口語文と言っても、話し言葉をそのまま書けと言っているわけではないんです。口語体という文章の型です。まず、見た目がものすごく幼稚で、バカな素人っぽく見える、と言われています。  後、三点リーダーを控えましょう。…。です。私も少女の頃、これがないと書けないくらい使っていました。ダメです。余韻じゃないんです。私は自分の文章がキマってない時に誤魔化していただけ
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『小説の技法』Lesson9 第一課題の解説② あなたの「怪談」は怖いのか?

 究極の問いから、スタートです。 怖いですか?  私は、あなたの作品を読んでいないので、怖いか怖くないかわかりません。どうして、怖いか、どうして、怖くないのか? 質問にも答えられません。(私でもいいから答えて欲しいと思った方は、サービスのご購入をお願い致します。<(_ _)>)  今まで、教えていた経験から言うと、書けると思っている人ほど、大抵、怖くないんです。でも、ここのサイトには、異世界キングも、異世界クイーンもいらっしゃるので、怖い人もいるかもしれません。自分で泣くほど怖い人、もっと、怖くしましょう。  怖くない理由① 自分が怖くないから! これ、男の人に圧倒的に多いです。あの程度の怪談、怖くない(主に)男性って世の中にいっぱいいます。だから! 女主人公って言っているでしょう! と言っても、外見だけスカート履かせて、感性が男だったりする人がいます。女言葉だけど、精神的に野郎な奴です。考えてみて下さい。主人公、「怪談にふさわしい」女性になっていますか? 「恐怖」が目的です。度胸の据わった女とゴーストとのバトルを要求しているわけではありません。怖くて、怖くて、助けて~の主人公なんです。  異性主人公論は、そのうち書きましょう。これ、ある種のファンタジーです。異性を書くって、結構、かなり経験値が必要なんです。例えば、あなたは、異性の友人に飲み物のペットボトルを手渡したことがありますか? 私は女です。友人の男! 凄いですね。普通に渡しているんでしょうが、腕が折れるってくらい、叩き付けてきます。重い。私、落としたこともあります。向こうも、びっくりするんです。え? そんな
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『小説の技法』休日企画☆読書から学ぶ☆

 今日は、皆さん、御承知の休日でございます。 まぁ、何を書こうかと思えば、村上龍さんの話だったりします。  私、過去には、時代にべったりくっついて、情報を発信し続けるビジネス誌の編集長をしておりましたので(本職の1つ)、現代も見慣れてくると気になってきます。  それで、今の人は異世界転移転生を読むのか? 娯楽なら、村上龍で十分すぎたじゃないか、思いました。文体、及び、文章、小説、それ自体を指す意味で、日本で最も学ばせてもらった小説家だと思っております。いつか、再会してお礼を言いたいです。  村上龍さんを読んだことのある方、ハートマークを押して帰ってみて下さい。ついでに、何を読んだのかも知りたいですが…。 彼の優れていた点ですか? やはり、文化の牽引力。ジャーナリスト志望だったそうで、メルマガで(JMMだっけ?)、常に情報発信を続けられていました。龍さんのおかげで、SMもVONTAGEも日本で市民権を得ていた時代だってあるんですよ。おしゃれだったの。  まぁ、その点、眉をしかめる向きもありそうなのでやめますが、この人から、私が何を学んだかと言えば、文章です。文体の基本は「音」と「リズム」と書きましたが、龍さんは凄いです。本当に、天才だね。って、誰も認めなくても、私は擁護します。  小説のストーリー、あまりにも、彼が流行作家だったがゆえに、書き過ぎて、書き過ぎて、一度でも、作家やっていた身としたら、あの生産量で上質なものを提供できなくなるのは当たり前だよ!と言うしかないです。だから、正直、すべてが高い水準にはありません。  でもね、凄いのは、私、一度も、「金、損した」と思ったことが
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『小説の技法』~母音の話

 前々回、母音と感動の話をすると大盤振る舞いの予告をしましたが、確認で調べてみると、難しい。いきなり、音韻説の解説から始まり、私は逃げました。予定変更。 まぁ、休日なので、私のいい加減な知識を舐めてやろう程度で、ラフにお願いします。  私は、実は、舞台作家・演出志望です。でした、と書くのも癪なので、「です!」。  そういうわけで、舞台も結構、書いていないわけではなく、学生の頃は、自分の作品に主演などしておりました(笑)。フィッツジェラルドの「夜はやさし」を舞台化して、主役の二コルを演じました。と自慢!になるかなぁ…ちなみに、「アゴラ劇場」です。  大人になると、女の身で劇団もなく商業演劇(ミュージカル)志望。世に出る手立てが全くありませんでした。で、代作だったりしたわけです。あまり詳しく書けません。<(_ _)> 琴音でデビューし、三本ほど、お話を頂いていましたので、充電した後は、劇作家だもん!って、こっそり思っていましたが、見ての通り、大病で15年ふいにしております。 そういう事情で、私、舞台に通い詰め、山ほどビデオテープの時代から観ておりました。  で、開音と閉音の話をしようと思ったら、合音はあるし、二重母音だの、長母音がどうしたのこうしたのって、難しい話になったわけです。なので、今回は、私が戯曲と言うか、自分のミュージカルの脚本を書く時、見る時に気を付けていたことをちらっと書きます。  これは、某劇団と仕事をした時の話ですが、脚本上、「シリアスで知的な男」なんですが、板に乗せると「軽い多弁な男」に見えるという現象に参ったことがあります。で、この役の台詞の末尾の
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『小説の技法』Lesson8 第一課題解説 ①起承転結、かかってこい!

 皆様、第一課題の作成、お疲れ様です。実作された方、本当に、ありがとうございます。 解説を書かせて頂きますが、例文になってくれてもいい強者の方はいらっしゃいませんでしたので、皆様は、自己採点代わりに、毎日、手直ししてみて下さい(パソコン前提)。  では、第一回、ほら、来た、「起承転結」です。用語に説明の必要はないでしょう。  私は、もっとLessonが進んだら、自白しますが、起承転結で書きません。   が、です。が!  テクニックというものは、学べるだけ学んで、使いこなせるに越したことはありません。  私も、今、「カクヨム」の作者さんにご協力願い、異世界転生物の書き方というものを勉強させて頂いております。ありがとうございます。なるほど勉強になります。でも、それで、私の小説理論が変わるかと言えば、別に変わりません。新しいメソッドの習得です。  今日は、まず、「起承転結」メソッドの再構築について、説明します。起承転結。意味は、皆さん、学校で習っていると思います。では、具体的なページ比率はわかりますか?  私には、私の確立した「理論」があります。が、一般的に、何対何対何対何ですか?  これ、私も確認しました。二つの説があるそうです。一つ目は、1:1:1:1説。 ちゃんと、小説講座っぽいサイトで確認しました。二つ目が、1:4:4:1説だそうです。  でも、皆さん、よーく、考えてみて下さい。自分の構成ノートも見て下さい。  250字:250字:250字:250字?  それとも、100字:400字:400字:100字?  皆様は、少なくとも、実作の経験がおありだと思います。面白いですか?こ
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