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短編では作家の力量はわからない

短編と中長編の小説って、 実は書き方も評価の仕方も違うって知ってました? ここをあまりわからずに、「どっちも小説なんだから、一緒でしょ」と してしまうと、公募などで大失敗してしまうこともあります。 端的に言うと、中長編の小説はいわゆる「小説」ですが、 短編は同じように考えてはいけません。 短編は特殊なのです。 短編というのは、ここでは一万字以内のものとしますが、 アイディア勝負、ネタが全てです。 一方で中長編は、描写や造形など、作家としての本来の力量が問われてきます。 考えてみてください。 1万字以内で、キャラクターの造形とか心理描写とか、 世界観や物語の起伏とか……そんなに詰め込められますか? 無理ですよね。 公募の短編で賞を獲る作品はどんなものか。 ネタがいいものです。 設定が斬新、とにかく驚きのあるものです。 それがすべて、と言ってもいいくらい、 ネタや設定の比重が高いのが短編です。 ですので、短編を書く場合は、中長編と同じように ネタ作りをしてはダメです。 どうやって読者を驚かせてやろうか。 短編の作り方は、まずそこから始まります。 ネタを作ることで、大体の勝敗が決まってしまっているのが短編です。 ココナラの講評サービスでは、短編・中編・長編と、 さまざまな長さの作品で講評を行っていますが、 短編のご依頼の時に「作家としての力量を見てください」 と言われることが、たまにあります。 短編では、力量は見られません。 だって、ネタがすべてですから。 文章力とか描写力、物語の起伏を作る力、 キャラ造形力……そりゃ、少しは短編にもにじんでいますよ? でも、そういった「作家としての
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小説はテーマが大事?

小説を投稿する時、あらすじとともに、 「テーマ」も書いてください、と言われたりします。 小説のテーマ。 この小説で言いたいこと、伝えたいこと。 小説のテーマは大事です、って言うけど、ほんと? なら、まずはテーマを考えないと! この「テーマ」ですが、後付けで大丈夫です。 だって最初から、「このテーマで書こう!」と思って、 よい小説が書きあがるとは、ちょっと思えません。 小説のテーマは例えば…… 主人公が数々の困難を乗り越え成長する物語。 とか、 禁じられた相手との切なく熱いラブロマンス。 とか、 風変わりな探偵が前代未聞の事件を解決する。 とか、 人間の奥に潜む矛盾をリアルに描き出す。 とか。 なんか、壮大な感じがしますよね。 そしてそのテーマは、確かに小説において 正しいですし、読んだ人はそれを感じるのでしょうけども、 元々がそれを書こう!と思って、一直線に書いた……とは限りません。 小説を書く発端は、人それぞれですが、 「とにかくこのユニークな少年のキャラを描き切りたい」 「複雑な人間模様の中で、ドロドロした感情を描きたい」 「許されない恋を情熱的に描きたい」 などなど、「これが書きたい」という欲望みたいなものがあって、 書くわけです。 その時にはまだ、物語を統括して一言で表すような、 「テーマ」と言われるものは出現していません。 テーマとは、後から浮き上がってくるものなのです。 読んだ後に、「この作品は、こんなテーマかな?」と 思うものです。 そしてそれは、豊かな小説であればあるほど、 いろんな側面があって、人によって読み方が変われば、 テーマも変わってしまう、そんなところ
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文章でのアドバイスの料金表を作りました!

皆様こんにちは! S Natsumiのサービスの料金表をまとめました。 文章でのアドバイスについて、〇〇文字の場合は□□円、というわかりやすい表がほしいというご要望を購入者様からいただき、そう言えば、サービスごとに料金は提示していたけれども、まとまった表にはなっていなかったと思い、作らせていただきました。以下、お問い合わせの際の参考にしていただければ幸いです。 S Natsumi 文章でのアドバイスサービス 料金の目安 作品の文字数   料金   アドバイスの文字数  アドバイス送信の目安 ~1500文字   2000円    400字~      2週間程度 ~4000文字   3000円    800字~      2週間程度  ~8000文字   5500円    800字~      3週間程度 ~10000文字   6500円    900字~      3週間程度 ~15000文字   8000円    900字~      3週間程度 ~20000文字   10500円   1000字~      3週間程度 ~30000文字   13000円   1000字~     4週間程度 ~40000文字   15000円   1000字~     4週間程度 ~60000文字   20000円   1200字~     4週間程度 ~80000文字   25000円   1200字~     5週間程度 ~100000文字  30000円   1200字~     5週間程度 ~120000文字  35000円   1500字~     5週間程度 ~140000文字
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講評してる作家さんの書籍化が決定!

いや~、めでたいですね!たまたまなんですが、講評してる作家さんの 書籍化が決まりました! しかも講評した作品の書籍化。 素敵な作品なのですが、修正点ビシバシ書いちゃったよ……。 担当編集者とまったく意見が違っていたらどうしよう……。 いやまぁ、読み方は人それぞれだし! と、講評したからといって私は何も 関係していないのですが、それでも嬉しいものですね。 書籍化は作家さんの一つの大きな目標ですので、 その喜びを私も一緒に味わってしまいます。 さて、今回は「書籍化への近道」について ちょっと書いてみたいと思います。 「書籍化が夢」という方はたくさんいます。 今回、書籍化が叶った方もそうです。 ただですね、この方はすでに電子出版では デビューされているのです。 ということは、電子書籍ではすでにプロということです。 しかし、電子書籍と紙書籍では、 大きな隔たりがあるのですね。 電子出版で書いているからと言って、 それがすぐ紙書籍になるかというと、そうではない。 紙書籍はやはり、敷居が高いのです。 しかし、プロ作家としては、 紙書籍も出してみたいですよね。 「紙書籍への近道」。それは……、 一つずつ階段を登っていくこと! 今はこれに尽きます。 新人賞に入賞して書籍化が決まる。 WEB上で編集者の目にとまって書籍化が決まる。 そういう道が一般的かもしれませんが、 書籍化の前には、実は階段がいくつもあります。 その階段を一足飛びに登ってしまう才能のある方も もちろんいますが、確率的にかなり低いのは みなさんわかっていらっしゃると思います。 ではどうするかというと、その前の階段を 着実に登って
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プロを目指す小説講座 その2.自分の個性を知り、弱みを克服する

第一回目は「自分の強みを見つける」ということで、記事を書きました。 最初はこちらから読んでいただいたほうが、 理解が深まるかと思います。 第二回目は「自分の個性を知り、弱みを克服する」です。「弱みを知る」ことは、実は自分自身の個性を知ることでもあります。 第一回目の最後にもちょっと書きましたが、 「強み」の裏には、「弱み」があります。 実は、「強み」と「弱み」はセットなんです。 「強み」を知り、自分自身の「よいところ」を 最大限に活かしていく、ということは、もちろん 大事なことなのですが、実はそれ以上に、 弱みを知り克服する、ということは大切だったりします。 特にプロを目指す方、投稿でなんとか賞を獲りたい方にとっては必須です。 長年、投稿しているけど芽が出ないとか、 同人誌を発行していても読者が増えない、 なんて人は、自分自身の「弱み」に着目してみる必要があります。 「長所だけ着目して、伸ばせばいい」とか、 「よいところだけ見るようにしよう」とか、口当たりのよいことを言いたい気持ちはあるのですが、投稿作を読んでいると、実際はほとんどの原稿が、「短所をどうにかすれば、ブレイクスルーしそうだな」 というところがあります。 つまり弱みを知っている人と、知らない人とでは、 書き方に雲泥の差が出る、ということです。 そしてそれは、投稿作でなくても、よりよい小説、 面白い小説、読者の心に残る小説を書くためにも、大切なことです。 あなたは、自分の作品の弱点、弱みを知っていますか? ひいては、自分自身の作品の「個性」を明確にわかっていますか? 知った上で書いているのなら、ぐんぐん上達していける
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弱みを克服する――構成力

今回は、「構成力がない」「小説の構成って難しい」 という方向けのお話です。 いま、プロを目指す小説講座の第二回目、 【その2.自分の個性を知り、弱みを克服する】 を書いています。 「弱点を克服する」方法について、 「自分の小説の弱い部分を見つけ、プラスに転じていくやり方」について記事にしているのですが、けっこうなボリュームになっております。 今回はその中から、ちょっと抜粋して、 お届けしようと思います。 弱点は構成力。 構成に問題がある――という場合。 構成って難しいですよね。 特にミステリやホラーでは、構成って めちゃくちゃ大事になってきます。 構成とは、物語の展開を効果的に作っていくことです。 物語の構成は、起承転結、序破急、なんて言いますが、 大きな流れはそれに沿ったほうがまとまった話になります。 しかし、ある程度小説を書いている方なら、 起承転結はできているものと思います。 物語には山場がないといけない、ということも、 長編を書いている方ならわかっていると思います。 構成が苦手な方は、たぶんそこに問題があるわけではなく、 「どこを書いて、どこを書かないか」つまり、 「どのエピソードをどこに入れるか」という部分が、 効果的にできていない、ということなんだと思います。 ミステリなどでは、あえて構成をぐちゃぐちゃにして、 過去と未来を入り組んだ形で、つまり時系列を無視して 書く場合もありますね。 そういった形で見事にラストで裏切られた時には、 「すごい構成力だ!」と唸ることもありますが、 そんなすごいところを目指さなくても、 とにかくわかりやすく、読者が没入できて、 感動でき
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官能シーンを上手に書くには?

今回は、「ボーイズラブ(BL)」「ティーンズラブ(TL)」に必須の「官能シーン」について書きます。 関係のある方だけ読んでいただければ、と思います。 さて、官能シーン。 通常、我々は「官能シーン」なんて 言わないですけどね。 なんて言うかというと、普通に「エッチシーン」です。 これは「ラブシーン」とは違うものです。 ラブシーンは、恋愛小説なら、そしてラノベなら、 結構な頻度で出てくるものですよね。 いわゆる、「告白シーン」「キスシーン」などが それに当たるかと思います。 「官能シーン」はそれではなくて、 いわゆる「行為」の「シーン」になります。 BLは男同士、TLは男女という違いはありますが、 この「官能シーン」、商業では必ずと言っていいほど、 入れなくてはなりません。 プロ作家さんも、得意不得意が分かれる分野でもあります。 「うまいなぁ」という方と、「苦手そう」という方と。 上手な「官能シーン」は、やはり「官能」を とても刺激するように描かれています。 臨場感があるというか、五感を刺激するというか。 男性と女性で違うなと思うのは、 ただただ官能を刺激して、気持ちよければ それでいい、というわけではなくて、 女性の場合は、ちゃんと「心の気持ちよさ」を しっかり描かなければならない、ということです。 つまり、そこに「愛」がないとダメなところが、 男女の一番の違いかな、と思います。 余談ですが、男性はどっちかというと、 「性癖」のほうに重きが置かれがちですね。 女性は性癖というほど、細かくは分かれていませんが、 それでも、BLなんかでは「官能シーン」にも 趣味嗜好が強く出たりはしま
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小説類型リドル・ストーリーの扱い方についてー伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』書評

 小説を書く際のコツは何か。――様々な意見があるが、その一つとして「武器を多く持っておく」ことだと個人的には思う。 それは様々な小説・映画作品等から吸収していくものだとされている。 今回は小説の類型のひとつ「リドル・ストーリー」と呼ばれるジャンルについて考察しようと思う。 これは、ラストで結末が明らかにされていないタイプの小説のことである。 その際、伊坂幸太郎『バイバイ・ブラックバード』を例として取り上げる。 なぜなら、この作品がリドル・ストーリーを語る上で、かなり良いお手本となると考えるからだ。 ただし、リドル・ストーリーという類型の特質上、ラストシーンへの言及は免れない。必然的にこの作品の結滅部分について説明してしまうため、これから読もうと思っている方は、先にチェックしておくことをお勧めする。 『バイバイ、ブラックバード』は、伊坂作品特有の、あたたかみのある文章や、鮮やかな伏線回収、構成の遊び心に溢れた小説だった 以下、この小説の概要やすばらしい点について言及してから、後段では、その結末について考えたことを述べたいと思う。目次1.あらすじ 2.登場人物とその魅力 3.結末(※重大なネタバレ) 4.本論:虎でも女でも、どっちだってよかったんだ(※重大なネタバレ) 1.あらすじ  主人公の星野は、5人の女性と付き合っている。彼は「ある組織」への借金が返せなくなり、<あのバス>に乗せられてどこかへ連れていかれる予定らしい。彼が逃げ出さないよう、組織から派遣された監視・繭美とともに、5人の女性に別れを告げに行く。  この小説は、6章構成の連作短編集となっている。1~5章は、それぞれ
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小説に一番大事な「オリジナリティ」とは?

小説にはオリジナリティが大事。それはもう、わかっていることです。 では、その「オリジナリティ」って何? という話なんですが、「オリジナリティ」とは、 「その人独自のもの」「その人にしか書けなさそうなもの」 という、「オンリーワン」のような意味合いです。 何も考えず書いてみたら、 なんか知らんけど、めちゃくちゃ独特で個性豊かで オリジナリティあふれるものになっちゃいました。 という人は、特に何も考える必要はなく、 「オリジナリティ」をわざわざ作る必要はありません。 でも、書いてみたらなんかフツー。 「どこかで見たような話ですね」なんて言われちゃいました。 という人は、あえて自分の「オリジナリティ」を 模索してみる必要があるかもしれません。 普通じゃダメってことでしょ? オリジナリティって、どうやって出したらいいの? はい、もっともな質問ですね。 「オリジナリティ」を探るには、まず、 「自分の個性」「自分の強み」を知ることが大前提です。 それはこちらの記事で詳しく解説しています↓ まずは客観的に、自分自身を知る。 自分の書き方、そして作品の個性を知る。 その上で、どういったものを磨いていくか、 自分の「売り」をどのように出していくか、 そこを考えて、伸ばして、盛り込んでいく…… という作業が、「オリジナリティ」を作るということになります。 投稿作を読んでいると(プロの作品もそうですが)、 「オリジナリティ」というのは、わりと冒頭の段階でわかります。 というか、すでにあらすじの時点で異質なものは異質な雰囲気がありますね。 出版社側としては、編集者としては、 どんな「オリジナリティ」を
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「小説の技法」Lesson40 第二課題の解説「想像するすること」

 しばらく、描写と構成の関係を解くために「プロット」という基礎にまで下りていましたが、課題に復帰します。まず、第三課題の方は、シナリオ化に成功しましたか? ここ最近の状況は存じませんが、シナリオライター出身の小説家が輩出していた時期があります。いい悪いをここで論議することが目的ではありません。ただ、どの方も、一様に、筋運びが負担なく上手いという特徴が上げられました。ストーリーが面白く進みます。  自分の書く小説がぎこちなかったり、なんだか盛り上がりに欠けたり、上手く話しとして成立しないという方、2.3本、シナリオを実作することをお勧めします。前にも説明した通り、200文字原稿用紙、1枚で1分です。60分物を2本程度書いてみるのは、いい勉強になります。それ以上、深入りするもしないも自由です。ただ、自分の短所の確実な解決にはなりますし、一様に、小説を書くことが楽になるとは思います。ご検討ください。  以上のように、第三課題が完成出来た方は、晴れて、第二課題に戻りましょう。  懐かしの「やけぼっくい」課題です。これ、恋愛経験の有無が物を言うという気もしますが、作家になりたい以上、避けては通れない問題です。一度、禊を済ませておいた方がいいです。何日か前、WEB小説全体として、性描写についてのレイティングが厳しくなっているというコメントを頂きました。私は、パソコンをしているというと、嫌らしいと直結された時代も知っていますので、現在、安全できれいになったと思うのですが、書くべきか、書かざるべきかという線引きの面で新たに難しい問題が起きているのかもしれません。  第二課題は、第三課題より、ず
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「小説の技法」Lesson39 プロット問題を解決する!

 前回から、一晩、廊下で考えていた琴音です。 問題は、プロットでは有効に動いているように見えた仕掛けが、作品になると歪んで、上手く働かないように感じられるという話でした。問題は解決策でした。  前回、プロットミスだと指摘しました。他の人とも話してみましたが同じ結論でした。  プロット段階では、登場人物は感情と思考を時の流れとして与えられていません。多くの人が箇条書き、もしくは短文のテキストの状態だと思います。これを作品のエピソードとして書くとどうなるか? 点であった登場人物の思考・感情が行動の原因として働くようになります。そして、次々に、刺激を受けては思考・感情を生み、行動を続けます。線です。  プロットの仕掛けがうまく働かないということは、この人々の思考・感情と行動の間に乖離が生じている点にも留意して下さい。ここ、作者当人なら、表現力で補いがちです。  やってみ過ぎるくらいに、やってみた方だと思います。私、この質問者の方の作品、読んだことがあります。二本、短編を読みました。一編、凄く良くて、もう一編、違うんです。その時も、かなり悩みました。同じ人だろうって。時期も近接していたので、不思議でした。だから、全く知らない人の質問より、少しだけヒントが多いです、私。  今はどうか知りませんが、当時は構成の弱い方に見えました。ページ数配分の関係です。ノリで場を発展させがちになります。だから、あなたの場合は、もっと緻密にプロットを立てるべきです。やり過ぎます。例えば、ホラーなら、怖いよでいいのに、怖い、怖い、まだ怖い、と、あとがきまで追いかけられそうなくらい怖い。トラウマになるほど、怖い
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「小説の技法」Lesson38 「プロット」について悩んでいます。

 思い付いたストーリーの断片を走り書きしたもの、メモしたもの、曲でも写真でも、イラストでも、それがプロットの主軸になるものです。ここの段階で、全登場人物ができていない、全出来事が出ていない、ラストが決まっていない、始まりが決まっていない、よくあることです。気にせずにどんどん作業を続けて下さい。 何をするかと言えば、起承転結でできる筋の起伏に、イベントを配置して行く作業です。  ばらばらに浮かんだ出来事を、小説の構成に合わせて、順序良く並べ替えできればそれでいいです。小説の構成は、起承転結、あるいは、序破急です。この起承転結の割合については先に飽きるほどお書きしました。皆様、覚えていらっしゃると思います。  琴音武道派流では、クライマックスの始まりが中盤より前に来ます。全体のページ数が仮に400であれば、既に、200より前から山場に入っていなければならない計算です。  最初の山になる所にこの出来事、二番目の山になるここにメインの出来事という感じで、イベントを配置します。非常に、知的で頭の疲れる作業です。この出来事には、登場人物の誰と誰が必要で、何が起こるか、書きます。欲しい起伏に反して、出来事が足りない場合は空白にしておきます。もう一つ、盛り上げたいけれど、思い付かない。後で考える空白です。  そして、各エピソードにページ数の割り付けをします。恋愛小説なら、この初デートのシーンに何ページ。出来事の大きさ、その場で必要とされる読者の感情の高まりを考えて、ページ数は配分します。山場作りです。ここ、プロット段階では面白くても、実際に書いてみると思ったほど効果が出ないという話を聞きます。
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「小説の技法」Lesson37 おいおい、「プロット」入るよ!

 描写の量は、プロットに沿って自分で割り付けたページ数に制限されます、という些か身も蓋もないことを前回は書かせてもらいました。私もカクヨムさんのサイトの作品をちらちら読ませて頂くようになりましたが、皆様、一様に構成が弱いです。 坂を上り始め頂上から、一転、急降下して、ぐるんぐるん回り、そして、すっと止まる。ジェットコースター式の小説の構成を備えているものがありません。起が弱い。いたずらに承が長い。そして、また、一様に、結も長い。平板な転。極端に言えば、そういう形になっています。起承転結と言う形式は弁えられています。でも、各部分の割合が本当におかしいです。意識的に盛り上げようという意志も気迫も感じられません。抑制すべきどころで、筆が走ります。一般的にきつい言葉で申し上げればそうなります。限りなく、惜しいです。  発想点、着眼点、非常に面白いのですが、構成が作られていません。私は、とにかく、この方たちは、起承転結の言葉は知っていても、意味が分からないのだろう、と結論付けるしかありませんでした。第一課題「怪談」で取り上げた問題ですね。  教えていた経験では、第一課題の時に、プロのライター相手でも、大喧嘩になるほど、直しづらく揉める難しい問題でした。怪談くらい客観的に出来不出来が説明してわかりやすいものでなければ、書き手が受容できない問題です。誰が恋心の転が弱いでわかりますか? 女に何がわかるだの、俺はこうだ、私はこうです、書きたくない、と反駁されて終わりです。  なぜ、また、第一課題に戻っているか、と言えば、私のところに来た質問が、描写に関するものと、プロット、構成に関するものに偏っ
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「投稿作」と「商業作」に求めるものは、実は違う!?

投稿作の指導では、とにかく、オリジナリティが大事ですよー、 個性的でないと入賞できませんよ、 と言っています。 これはたぶん、どこの編集に聞いても、 そう言うと思います。 以前書いた記事、 でもお伝えした通りです。ですが、「商業作品を読むと、とてもオリジナリティ優先、 とは思えません。みんな同じような設定で同じような内容で、 独特で個性的な作品は少ないように思います」 とコメントをいただきました。 確かにその通り。 特にラノベの商業作品は、似たような内容の作品が 多いな~と思うかもしれません。 出版社や編集者が求めているのは「オリジナリティ」で あることは変わりません。 もちろんプロ作家にも、そして出版する作品にも「オリジナリティ」を 求めたいところではあります。 ですが、出版する小説を評価するのは読者であって、 売れないと商売が成り立ちません。 そういう意味で、「オリジナリティ」よりも、 「読者が求めるもの」「読者が好みそうなもの」を優先する形になって しまうのは仕方がないことです。 編集者もね、奇抜で独特で個性的なものを出したいと思ってるんですよ。 でもね、そういうものって、大概売れなかったりするんですよ……。 そうなると、「安定的」に売れるあの設定でいこう、ということになります。 プロ作家にも、「これだと売れないから」と言って、 王道に寄せるよう、お願いしたりします。 一方で、「投稿作」を評価するのは編集者です。 読者ではありません。 それでも、ある程度、「売れそう」なものを選ぶので、 多少、王道に寄せる必要はありますが、 ここでは「作家としてのオリジナリティ」が一番大切
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「小説の技法」Lesson35 描写の問題は、〇〇の問題です!

 前回の補習で描写の「核」とすべき部分について解説しました。そして、ページ数に縛られた、起承転結構成に従って、割り付けたプロットの範囲内で描写する以上、無限描写はありえないというお話に進みました。無限に描写できる方たちは、描写が弱いのではありません。構成です。プロットに従って、文章に抑制をかける力が未発達です。あるいは、抑制というものの美しさに対して、感性が開かれていません。 プロの方たちなら、皆さん、幾らでも文章は続けられるものです。それが、普通です。文章が苦手で作家になっている方たちはいません。皆、書くこと、得意なんです。あるいは、巧みなんです。夏の夜のアイスクリーム食べるシーンだけで10巻でも20巻でも続けられるでしょう。でも、誰もそんなことはしないんです。読者が付いてきません。  小説を書く上で、師から教えられることの一つは、抑制ということです。私だって、いくらでも書けます。でも、自分で作ったプロットで許されるページ数に描写を凝縮します。勿論、プロットの計算のほうが間違いということも、自分一人の作業ですから、大いにありえます。自分の理性でどちらが正しいのか常に考えながら進行させます。  小説ちっとも楽しくない、と思われる方がいるかもしれません。そう、仕事にしようとするなら、楽しいものではないです。物凄く真剣で理性的で冷静であることが必要とされます。このひとつの単語を書いていいのか、悪いのか、極端な話し、そこまで突き詰めて悩むんです。慣れで打っているように見えても、頭の中では、常に、この単語を書くべきか、この位置でいいのか、この単語でいいのか、考え続ける仕事だということを
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「小説の技法」Lesson34「追試課題」の補習!

 皆様、順調にシナリオの方は書かれたでしょうか? 多くの方が。このシナリオの実作課題に取り組んで下さることを願っています。  下手でも、できても、できなくても、やってみた方は、着実に伸びられると思います。模試の解答を眺めるだけで、わかったつもりになっていた私。法律の論文を読んで、簡単じゃんと思っていながら、文献、伏せられると手も足も出なくなった私。バカにしていた舞台の台本すら、ホテルの部屋に帰ると書けなかった私。見てきた物なのに書けない。人って、そういう愚かしいものだと自覚して下さい。  目で理解した情報と、脳の指令で再構成した能動的な情報とでは、自分の物として使えるか否かに、雲泥の差があります。走れると思う、と、実際に走った、は全く違います。  ストーリーも決まっていて、書き方もお書きしました。それでも、御自分のメモ帳なり、ワードなり開かれなかった方は、上達する意思がないのだろうと思うことにしました。  ストレスがかかるので、これ以上、スピードを落とすのはやめにします。終活に戻ります。  前回のコメント欄に、ほぼほぼシナリオとしては成立していると書かれましたが、その通りです。ただ、細かい動作に触れていません。ゴローが一曲のクリスマスソングで犯行から手を引くシーン、台詞では「クリスマスか」の一言しかありません。心情台詞にしろ、脳内独白にしろ、シナリオの場合は、使えないんです。それならば、あなたは、ゴローの悔悛の瞬間をどう描きますか? どんな動作? あるいは、ゴローに見えるものは何ですか?  正解はないんです。おひとり、おひとり、違います。それが、goodかbetterかbest
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「小説の技法」Lesson34 第三課題の書き方のルール説明

 前回、追試課題を発表させて頂きましたが、第三課題、どうですか? シナリオの場合、視点は、皆様、映画やドラマで経験済みのように、くるんくるん変わります。もう、神というか、視聴者というか、監督の意のままです。そこで、見せたいものが映しだされます。あ、俺、これのほうが楽、と思われた方は、早々にシナリオの方に転向して、勉強されたほうが良いです。「小説の技法」は読んで欲しいですが、適性があるかもしれません。小説とは、また、違った表現の仕方があります。たいてい、どこの局も大きなシナリオコンテストを持っていますので、頑張ってみて下さい。  で、小説の世界に残る方、自分の書いた物が、そのまま、画面に映し出されることを想像しながら、書いて行きましょう。  まず、シーンナンバー、場所(内か、外か、今回は、コンビニ内ですね)、時間帯を打ちます。柱といいます。撮影隊への指示だと考えて下さい。  で、ト書き:誰が何した、とかの部分。これ、コンクールでは細かくするのが好まれないようですが、今回は、「小説の技法」という特殊媒体向けですから、「レモンのアップ」みたいな記述も可能とします。皆様、ドラマや映画を見慣れているからできるでしょう?   ドラマなどでは、細かく定めずに、現場に任せるのが普通ですが、今回は「ゴロー、拳銃を握る手に力を入れる」など、600字以内なら、細かい動作も書けることにします。  ト書きは、行頭から3文字下げです。短文で。短文!って言ったら短文! 指示です。  そして、台詞は、行頭一文字目から書きます。名前を書いて(原則、男性は名字、女性は名前なのですが、ゴローと店員でいいです。技法の
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プロットを書く上で一番大切なこととは?

「ココナラ」で「プロットの書き方」をご指導したところ、いろいろ目から鱗のことがあったので、 ここでちょっとシェアしたいと思います。 プロットは道筋、カーナビみたいなものであって、 完璧で詳細でなくてもいいけど、 ないと小説の完成度が低くなったり、 ちぐはぐな部分が出てきたりと、 ちょっと困ったことになる可能性がある、ということを以前書きました。↓ですので、小説を書く前には、プロットを作るのが望ましいのですが、 まず初めに何をするか。 それは 自分が一番書きたいことを決める。 です。 当たり前のことと思い、特に言語化したことは ないのですが、基本中の基本ですよね。 いわゆる、「小説のテーマ」というやつです。 「テーマ」というほど重々しくなくてもいいのですが、 「この小説で自分は何を一番書きたいのか」 というのを、明確にすることです。 「主人公の心の成長をこういう方向で書きたい」 という、まさにテーマっぽいものから、 「主人公とヒーローの後ろめたい恋愛を、焦れ焦れと書きたい」という恋愛に特化したものから、 「とにかく印象に残る強烈なヒロインを書きたい」 というラノベっぽいものまで、 とにかく、「自分が書きたいのはこれ」 というものを、はっきりさせることが第一歩です。 それから、その「自分が一番書きたいもの」を どうやったら一番活かせるか、 その「書きたいもの」を中心に、話作りをしていきます。 大切なのは、小説の「軸」を決めることです。 「軸」がないと、「この小説は、なんだか盛りだくさんなんだけど、 結局は何が言いたいのかわからない」となってしまいがちです。 小説は、なんだか素敵なこ
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「小説の技法」Lesson32 第二課題解説③ 「推敲」の相棒って?

 「推敲」をかけて下さい。と、私は、つい、書いてしまうのですが、皆さん、推敲、どうしていますか? これも、人それぞれ、個人差のある問題です。 私は主に削る方向で「推敲」をかけます。ある基準というか、理想があるんです。文章のあるべき姿っていうものを持っています。それに近づける形で直していきます。師の教えというものはありますが、同じ路線を行っても仕方がありません。それは、真似、です。真似で本家に勝つことは永遠にできません。そこで、オリジナリティが必要になってきます。今まで、修行したり、見て頂いたり(読者含む)したもので、評判のいい部分は自分の長所として記憶に貯めておきますね。最初は納得いかなくても、長期的には正しいものです。  でも、デビューしていないと、人の客観的な意見が知りたくても、全文を真剣に読んで頂くのって、非常に難しいじゃないですか? いくら頭を下げても、忙しい!却下されますからね。プロだった時には、金払って読んでたろうが! と、正直、何度も思いました。  今は、こうして読んで頂けるので、自信もつきますし、反省もさせられます。ありがとうございます。いっぱい、気付かせて頂いています。ご恩返しに、ちょこちょこ、こうしたほうがいいです!ってきつく書いてしまいますが、本当に、そうしたほうがいいです(笑)。  例えば、書き過ぎと書き足らずの点で面白いことをお教えしましょう。  男性と女性で、書き過ぎと感じるか、書き足りない部分と感じるか、違うんです。  男性は理詰めで説明しようとします。何が原因で、どうしてそうなったか、合理的に説明が付かないと嫌がりますね。で、花が綺麗だとか饅頭食
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「小説の技法」Lesson31「無駄な描写」はするな!ってば…。

 前回は、書き過ぎと書き足らずについて、きつい修行を勧めました。永遠にやれとは言いません。ただ、それくらいの覚悟がなければ、描写量の見当など付かないでしょう。 ここ、勿論、あなたの作風との兼ね合いもあります。緻密に心理や意識の変化を追っていく小説もあれば、日本の文豪が、ふら~と知識開陳してくれるのも面白い。でも、皆さん、それは、既に、神にも、周囲にも、読者にも、認められている方たちのすることです。  少なくとも、最初は、自分の知識の範囲内で(資料を使うなら、勉強して、自分の知識としてからです)、筋に関係のあることだけを書く訓練を積んで下さい。ここ、「筋に関係がある」が人によってはわかりづらかったりしますね。  例えば、短編恋愛小説で、夏の夜道に、アイスクリームを買って食べるシーンがあったとします。アイスクリームを食べて、彼女に謝る気になるんです。さぁ、何を書きますか。 「コンビニで、アイスクリームを買った。舌に残る冷たい甘さが、彼女を思い出させる。愛情も、いつかは溶けて消える。僕はポケットからスマホを取り出した」  例文ですからね。ベストではないですよ。最低量の目安です。ここでは、コンビニの店員とのやり取りも、その態度も、アイスの銘柄も値段もアイスクリームの舌触りも、のど越しも切ってあります。今日の琴音武道派流では、この程度でいいです。(機嫌が悪い)  えーーーーーー!!!でしょ? 書きたいなら書きなさい、と打ちますが、筋と何の関係があるの? 勿論、大展開できますよ。でも、短編でしょう? 自分が書いていて楽しいから、乗るから、アイスクリームにまつわる家族や同級生との楽しい思い出
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「小説の技法」Lesson30「書きすぎ描写の書き足らず」の矯正法①!

 小説には描写が必要です。が、描写が書き過ぎか、書き足らずか、で悩むという話、何人かに昨日聞きました。確かに、くどい!のに、書いていなくて、わかんねー!ものあります。 作家で飯食いたかったら、致命傷です。誰も助けられない大問題です。どうするか? 解決策行きますよ! 書くしかないです。飽きるほど、書いて下さい。但し、そのシーンを書く前にです。第一稿、第二稿と、同じシーン飽きるほど書いてみて下さい。本当に飽きます!  飽きたら、一日、二日、一生でも、遊んでいて下さい。で、あの飽きるものを、どうしても書いてみたくなったら、再開です。ここ、注意は、「どうしても書きたくなったら」の「どうしても」が、まさか、カクヨムの更新予定じゃないだろうな?って疑惑です。  更新頻度高いと、たぶん人気も出ます。でも、連載の更新日に合わせて、上達させよう。はっきり言って、無理です。絶対、無理!まず、構成。起承転結のお約束、ぶっ壊れます。人気に負けて、延ばしたり、エピソード変えたりするでしょう? で、プレッシャーDOWN。  毎日更新できるのは、ある程度以上に書ける人と割り切りましょう。セミプロレベル。  カクヨムはSNSですから楽しいですよね。だから、そこを切れとは言いません。ただ、プロ志向なら、手元に、真剣な作品を用意して下さい。その公募用の原稿を打つ話をしましょう。練習用でもいいです。連載とは別の非公開原稿を持って下さい。私も持っています。それを書く時の方法です。モチベ思いっきり高まったら、飽きた話を書き始めてみて下さい。  ここで、注意することは、今日新しく打つシーンから始めないこと。  最初から推
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「小説の技法」Lesson29「メッセージ性」について

 「描写」の問題は、一回、お休み。皆さん、小さい作業ばかりで疲れるでしょう。小説が商品であるとか、商業的に成功するためにはって話ばかりでは…。 表現って、食っていく手段ではありますが、食っていくなら、ほかにも仕事はあるんです。なぜ、表現にこだわるか? 私は内面の渇きのようなものだと思います。現実と折り合いをつけるのが下手で、痛む傷に自分の心の泉から湧き出るものを必死に注ぎ続けている、と。   そんな私は、最初、カクヨムの異世界ファンタジー、転生転移物、全く理解不能でした。最近、読ませて頂くようになり、作者の方のお話をお聞きして、やっと、表現として全く変わらない、と思うようになりました。ひと時、現実を忘れられる夢。それすら、今、現実を舞台にしては作品として成立させられず、結果、異世界転生まで行ったのかと考え始めました。恐ろしいほど殺伐とした、空疎な現実なんでしょう。戦争にコロナですものね。  と、物凄く初学な私ですが、それ以外の物を書かれる方もいらっしゃいますね。やはり、カクヨムなら、文字を通した作品です。前回、メッセージなんてものは、商品を作れるようになるまで、公園で叫んでいろと書きましたが、撤回はしません。急がば、回れ。商品の形になっていないと、多くの人に、あなたの思いは届きません。だから、まず、商品として、より上質なものを作る努力をしましょう。(第二課題も必要な技術の訓練です)  だらだらだらだら、自分の主張を書いても、プロとして金をとるなら、ほとんどの人が飛ばすか、二度とあなたの本は買いません。苦情メールは知りませんが。第一に公開作品は読み手を楽しませることです。ここ、自
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「小説の技法」Lesson28「描写」を極めよ!(中級編)

 描写について、書けないったら書けないっていう人いらっしゃいますよね。逆に、どこまででも書けて、どこまで書いたらいいのかわからないって方もいます。 書けない人には、自意識過剰。自分を振り返ってそう思います。パソコンに向かって解決する問題ではありません。意識改革の問題です。人に小説を公開するということが、自分の中でどういう意味を持っているのか考え直してみるべきだと思います。なぜ、不特定多数人に公開したいのか、自分に問うことです。  逆に書けて書けての人には、小説は商品なんだということを強く強く主張したいです。  私を含めて、どちらのタイプの方も、小説を客観視していません。突き放していない。放したくない人がいるなら、私は一緒に作家で飯を食えるようにはできません。文章が自分の感情のはけ口として許容されるのは中学生までだと思います。少なくとも、プロになりたいと思ったら、感情のはけ口はNGです。商品だとわかったら、商品として扱いましょう。  編集や審査員が最も嫌うものの一つが、自己没入型の作品です。主人公と作者の分離を完全にした上で、主人公が見聞きしたり、感じたり、考えたりすることによって、ストーリーを進めていくのが商品としての小説です。反対の意見の方は、御自分の意見で進んで下さい。  そんなことがわかっても、フロントからエレベーターに歩くまでの描写はできませんか? 翌朝、ホテルを出た時、感覚器の何が一番反応しますか? 空気ですか? 空ですか? 自動車の騒音? それとも、風ですか?   後のメッセージ性の話とも絡みますが、私は商品だから読者や出版社に媚びろとは言いません。ただ、商業として
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「小説の技法」Lesson27 第二課題解説「描写」を極めよ!(初級編)

 皆さんは、描写とは何かわかりますか? はい、「物の状態や形状、心に感じたことなどを言葉・音楽・絵画などで写し取ること」だそうですよ。定義がわかっても、小説は書けません。小説を書く上で悩むのは、いわゆる情景描写・心理描写です。第二課題が、あれだけ長文なのは、描写の訓練だからです。   最近、私が勝手に、心情台詞と呼んでいるもの増えていますね。例えば、下の例です。  やってやる!  俺はこぶしを握り締めた。  これは、口に出さない独り言です。これを書きたい方に、私の解説は意味を成しません。ここでは、小説一般の技法についてお話させて頂いております。  第二課題は、会話、フラッシュバックを制限した状態での描写訓練です。出題意図を的確に捉えて下さっている方もいらっしゃいますね。この課題の目的は描写力を付け、なおかつ、描写によって自分のみならず、相手の感情までも表現するという小説の奥義①の訓練です。  そして、当講座では、小説とは、売り物=商品です。プロの輩出を謳っている以上、自分と主人公をきっぱり切り離し、上質な商品の作り方を学んで下さい。メッセージ、伝えたいことがある。それは、商品を作れるようになってからのことです。後に解説します。それまでは、公園で叫んでいて下さい。上質な商品を提供する代わりに、対価として、お金をもらうのがプロです。少なくとも、エンター、一般文芸のプロの仕事です。  第二課題は、①フロントからエレベーターまで、です。現実に体験すると結構ボリュームのある数分ですが、描写では、一行でスルー出来ます。そして、②ホテルから出るシーンです。作品では、飛ばせます。綿密に書き込む
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「小説の技法」Lesson26 第二課題解説① 「キャラぶれ」はみっともないからね!

 第二課題「やけぼっくい」シチュエーション。いかがお進みでしょうか?  Lesson 25では、一人称主人公と作者自身の分離について書きましたが、自分の過去の経験を作品に生かすことを禁止するものではありません。そんなことを言ってしまえば、私は、ただ、無意味に65の職業を書けない女に過ぎなくなります。ただ、自分べったりの感情、特に、恋などという柔らかな心の内を「自分」だと思いながら、写していくことは、絶対に、やめましょう! こんなことを書いているのは世界初かもしれませんが、書いたあなたが後で傷付きます。や・め・な・さ・い・と経験者は語ります。まじ、充電するぞ…。  で、主人公は自分と近い境遇・思考であってもかまわないのは当然ですが、絶対、自分ではありませんから、ここの距離感をきちんと明確に区別すること! 笑えませんよ。  とすると、出てくるのが、「キャラぶれ」の問題です。主人公に限ったことでも、一人称に限ったことでも全然ありません。どういう現象かと言えば、登場人物の「人格=キャラクター」が揺れるという話です。あぁ、それ、最初のうち、なりますね、じゃないから。読者はあっさりとわけわかんねーで、本を閉じます。  注意しなければならないのは、「人格」です。「気分」ではありません。読者は、語り手に感情移入して読み始めます。読者が追いつかないほど、主人公、何、考えているのかわからない作品があります。考えているけど、え、さっきと、違うじゃん、え、なに? どうして? あ、わかるけど、うーん、誰だっけ、あんたって思いながら読書した経験ありませんか?  当然、登場人物の人格が出来上がらないうちに書
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「小説の技法」Lesson25 第二課題に取り組む方々に

 書けない~の声がすでに上がっている第二課題ですが、本当に、これ、書けません。ここまで、細かく書くことが決まっているのに、書けない人が本当に多いと思います。 同性一人称の行きずり描写の前と後です。行きずり描写はいらないの、皆さん、大人なら割と平気で流せるはずです。その前後の自分の行動を正当化しようとしつつ、相手に惹かれつつ、相手は既婚者か、家庭持ちか、遊んでやろうか、そんなのいけない、ダメだって、うだうだ考えながら、表面上、普通で、でも、ホテルマンから見れば、ばればーれの行動を取っている主人公っていうものが書けないんです。  描写を書こうとしても、その時、自分は何やっているんだ? どこ見てるんだろう?って、ロボット状態にかちんこちんになる人もいるはずです。そして、小説の奥義①で、相手の感情もわかるように書こうとすれば書けますよねって解説もしました。えー、です。  上級者の人は相手にまで目を配って場面仕上げてみて下さい。でも、まず、自意識との葛藤で多くの方は悩まれると思います。いえ、こういう行動を過去に取ったことがある方なら、露悪的になれば書けることです。でも、露悪的になる必要はありません。過去の彼女、彼との美しい思い出を汚すようで嫌だと思われた方、はい、そこで、STOP。小説です。ルポでも体験談でもありません。ここの分離をしっかりと、済ませて下さい。  小説の中に出てくる「私、俺、僕」と自分自身の区別、ここ、しっかりしないと、飯は食えても、薬に頼る羽目になります。プロになれば、主人公=小説家で、ガンガン、叩かれる覚悟はして下さい。運営の注意書きなどない世界です。アカ停止もブロッ
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