「小説の技法」Lesson17 あなたは主人公を知っているか?

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 皆様は「怪談」の実作などされているのでしょうか? コンテストも多く、も祭りのようなので、そのような時間はないのかな? 
今日は、あなたは、どこまで主人公のことを知っているか? 作り込むかって話です。私は、ご存じの方はご存じのように、文系なんです。だから、出てくる人? たいてい、文系なんです。知識的には社会のことが入って来るので、学生のように文理文理と喚きませんが。

 でね、ちょっと面白い人と知り合ったのがきっかけなんです。理系の人なんです。ちゃんと理系の中でも、実によしとされる国家資格を取って働いている方。で、趣味が物理と数学。私は笑いました。最近は、気象学だって言うのね。あんまり楽しそうに語るんで、私の中にキャラが生まれました。だって、バリバリ理系の男の人? あんまり知らないんですよ、私。

 俄然、書きたくなったんです。この気象オタクというものを。主人公の趣味を気象学と数学に設定しました。ちゃんと許可はもらいましたよ。最初、怒ったけど…。でも、私が真面目に気象学の勉強を始めるのを見て、この人の態度は協力的になりました。一年間、ずーっと、私、気象学やったんです。わからない時には、教えてもらいました。一年半かな。気象予報士試験の勉強。向こうは受かって、私は受けてもいませんが…。

 で、要するに何が言いたいかというと、見える世界が違うってことです。私には、青空に刷いたような白い雲が見えるんですが、まず、その人には、巻雲に見えるんだってことがわかりました。白い綿菓子のような雲じゃなく、積雲なのね。高度も気圧もね。空気の成層性が気になるとか言い出すのね。ここまで言われたら、勉強するでしょう。書けないもん!

 私は、この主人公がボソッと漏らしたり、ボケーっと考えたりする描写のために、数Ⅲと気象学をやった、やった、やった。書けないから。最近、線状降水帯なんて、よくニュースで言うでしょう? JPCZとか、任せなさい。主人公の理屈に赤ペンもらっていました。

 要するに、そのくらい努力をしないと、他人なんてわからないということ。半端だけど、資格試験の勉強ばっかりやります。「パンノキの食卓」に建築士が出てきます。私は二級建築士から勉強しました。設計できなきゃ、仕事の段取り覚えなきゃってね。

 これは、私の流儀なのかもしれません。高校の頃には、もう記事書いていたんですが、新聞連載の持ち込みをしようと思って、売春をする中高生の女の子を取材のために、連日、買っていました。私の周りはフランジェリカでいっぱいだったんです。

 黙って何もせず一人でいても小説は出来上がりません。私は自分のためにも打っています。皆さんと交流させて頂くことで、私の世界は広がります。ありがとうございます。私に何か声をかけたいけれど、何を書けばいいかわからないという方、気軽にお願い致します。               

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