はじまりのシーンは大切に。

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コラム
とにかく、小説の冒頭は大切です。
なぜなら、読者が最初におもしろいか、
おもしろくないかの判断をするところだからです。

はじまりがおもしろくないと、
もう続きを読む気になれないですよね?
なので、小説全体の中でも、冒頭は特に気をつけたいところです。

冒頭にどんなシーンを持ってくるか。
どこから始めるか。

ぜひじっくり考えてくださいね。
「掴み」は大切ですから。

冒頭で読者の心を掴むのによくあるのが、会話から始まる方法
会話というのは、地の文よりも目に入ってきやすく、
理解しやすいので、わかりやすく印象づけることができます。

他にも、いきなり事件から始まる
動きの激しい心理描写から始める、などなど、
「え、何事!?」と読者を驚かせるはじまりも面白いですね。
読者の心を最初にぐっと掴むのです。

もちろん、無理に驚かせなくても、
淡々と始まるというのもアリではありますが、
印象的なシーンや印象的な描写から始まったほうが
読者は引き込まれていきますよね。

よくない冒頭というのは、わかりにくいものです。
だらだらと描写が書いてあるけれど、
誰がどうしてどんな状況にあるのか、よくわからないようでは、
読者もついていけません。
また、「主人公は~~で、~~で……」と、全部説明してしまうのも、
初めからやってしまうと拙く見えてしまいます。

これは、プロ作家だけでなく、投稿にも言えることです。
冒頭が魅力的でないと、投稿作を読む編集者も
「どうせこんな感じだろう」と決めつけて読み始めてしまいます。
なので、圧倒的に不利なのです。

プロ作家の作品が上がってきて(初稿ということです)、
「冒頭がどうもおもしろくない」ということは、実はよくあります。
作品全体はおもしろい場合が多いので、これは非常にもったないことです。

そうした場合、どうするか。
たいていは削る場合が多いですね。
または、後ろのシーンを一番最初に持ってくるという、
「時系列の荒技」を使ったりします。

なぜ削る場合が多いかというと、
作家が小説を書き始める時に、頭の中でしっかり整理しきれておらず、
その「まとまっていない部分」が冒頭にきてしまうことがよくあるんですね。
書きながらキャラクターや設定を作りこんでいるので、
「構想」の部分がモロ出ちゃってるというか……。
そういった場合は、削ってすっきりさせます

「時系列の荒技」とは、通常は時系列順で書かれている小説を、
冒頭部分にだけ時系列を無視して、後ろにあるシーンを前に持ってきてしまうということです。

これを使うと、「読者が一番読みたいシーン」や、
「印象が強いシーン」から始めることができます。

冒頭部分で悩んで悩んで書き始められない……というのは、
一番マズイので、とにかく最後まで書いてしまって、
書き上げた後に冒頭部を変えるというのも一つの手かもしれませんね。

実は、冒頭シーンから読者をひきつける「奥の手」があります。
あんまり乱発できない手なんですけどね……。

それはまた後ほど、もっと深く小説の話を書く時に
書いていきたいと思います。
もったいぶってスミマセン。
でも、ジャンルや人を選ぶ手法なので、こんなオープンなブログではなく、
もう少しクローズドなところで書きたいと思っています。

はじまりのシーンは大切に!

小説を書く時の合言葉にしたいくらいですね(笑)。
プロ作家でも気を抜くと冒頭がおもしろくなかったりするので、
ぜひ気をつけて冒頭部でぐっと読者の心を掴むようにしてください。



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