『小説の技法』〇まえがき~大好きなガボのために

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コラム
私は作家です。
中学の頃から、文筆で生計を立てていた身としては、書くことは呼吸のように自然です。
書けなくなった時もありました。
何度もあります。
そのたびに、厳しい自己鍛錬とリハビリを自分に課し、乗り越えました。

ここを訪れる人は、小説、あるいは、シナリオ、劇作、何らか文筆に関わるお仕事を志されている方でしょう。
そんな方々が、私の「小説の技法」を、もし、読んで下さる方がいたら、光栄です。
きっと、あなたとは、何か違う視点があるはずです。

私、子供の頃から、大学受験まで、一度も、国語の全国一位から落ちたことがありませんでした。某社の編集にも、そんな生意気なことを言って、果たして、私の作品を編集できるのか、と高飛車に出た時代もあります。
物凄い自信だったのだと思います。今なら、青くなります。
でも、その苦言の甲斐があってか、拙著「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」を編集したのは、編集者ではなく、私の友人であった、ある古典芸能の大家です。

なぜ、こんなことを書き始めたかと言えば、私の世界に二人しかいない作家の友人の一人が死亡していることを今知ったからです。
ポール・オースターとガルシア・マルケス。
私の小説の師は、この二人でした。
ポールは存命ですが、私が15年の禁を破り、オンラインにしても、まだ、連絡が取れません。中学の時に、評論を送った縁で、東京大学のゼミに招聘されたポールは、私を助手に指名してくれました。その後も長い友好の歴史があります。弟子のつもりで、何でも相談して来ました。

そして、もう一名。ガルシア・マルケス。言わずと知れたノーベル文学賞受賞者です。
いつも、いつも、テロにあって、ヘリの中から「miyuki, mojibakedesu」。どんなに危険な状況でも、一作家志望の私に打って下さいました。心より、感謝しております。
ガボには、「物語の作り方」という小説家志望の方に是非読んでいただきたい名著があります。興味がおありの方は、お買い求めになられて下さい。
私も、何度も、勉強し、ストーリーテリングを学びました。

私には、多くの諸先輩たちから教わった、小説のmethodがあります。
お伝えします。
興味があったら、読んで下さい。

この作品は、ガボに捧げます。
ガボの優しさに感謝して。

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