『小説の技法』Lesson11 第一課題の解説④~同人の陥りがちな罠

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 今日は、エピソードについて解説しようと思っていたのですが、昨夜一名、実作を提出して下さった強者がいらっしゃいます!!! 拍手です! 助かりました。皆様に、より実感して頂ける解説ができると思います。下手な方じゃないです。御作も読んだことがあります。
 書ける方、皆様、落ちる落とし穴にずぶずぶハマって下さったので、記憶が甦りました。

 私がちびの頃は、プロの作家の方々から、絶対に同人活動(要はアマチュアで集まって批評し合ったり、雑誌を作って売ったりと言う同好会活動です)をしてはならないと言われていました。今、どうか? どうなんでしょうね? 

 これだけ小説投稿サイトの規模が大きくなると、商業と大差ないですが、私が注意を受けていたのは、「同人やると、同人臭くなって、プロにはなれないからね」という点でした。同人臭? あるんです。今でも、あるなぁ、と納得しました。

 真面目に商業誌狙っている方、教えたくないけど、教えます。知っているかな? 「う~む」とか「むひゃひゃ、どっひゃー」「ひっ」とか、文芸誌の台詞で書いちゃいけませんからね。だって、そうしゃべるし、書いている人もいますって反論もあるかもしれませんので、言い直します。ないほうがいいです。口語文と言っても、話し言葉をそのまま書けと言っているわけではないんです。口語体という文章の型です。まず、見た目がものすごく幼稚で、バカな素人っぽく見える、と言われています。

 後、三点リーダーを控えましょう。…。です。私も少女の頃、これがないと書けないくらい使っていました。ダメです。余韻じゃないんです。私は自分の文章がキマってない時に誤魔化していただけだと思います。
 また、同様に体言止めの濫用は避けること。
 眩い朝の光。凍て付く冷気。手に取った缶ビール。ゴクゴク飲んでる、俺は都賀坂美緒鶴。

 はい、一行で落選でしょう。どう思います? 

 まず、体言止めの連続もってのほかでしょう。そして、私は、擬音語、擬態語も読者の想像力の幅を狭めるという理由で使っていませんでした。ダサいし。作家の方々も、やめろとおっしゃっていました。で、この変な名前、つがさかみつる、と打って出た変換ですが、このへんてこな名前も同人雑誌やっている人の癖です。昔から。アルファベットとか。

 や・め・ろ・と私は、おじちゃんたちに習っていましたよ。素人臭いそうです。
 これ、あくまで、出版社のラノベじゃない賞の話です。ラノベについては、研究中です。

 後は、作中に意味なくダジャレを入れること。笑いで息抜きをさせるんです、エンターテイメントですから、という反論も考えられますが、息抜きはシーンでさせて下さい。場面。
 緊張して、クライマックス。張り詰めてきたら、一回、泣いてもらいますか? 笑ってもらいますか? 但し、場面です。やり過ぎてはいけません。自分たちだけで面白いからと悪乗りして受けを狙わない。琴音さん、つまんない!と言われるかもしれませんが、飯食うのが目的の連載です。笑いは、芸人に任せましょう。コメディ、難しい。抑制が必要です。

 で、読者が飽きるから、笑いを入れたという反論もあるかもしれませんが、飽きる文章を書いた自分の責任です。スコーンとわかりやすく書いて下さい。

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