『小説の技法』第一課題解説③ 感覚器について

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 あなたは、小説を書く上で、どの感覚器を使いますか?
 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。どの感覚も大切ですが、小説の場合、心理に深入りしすぎて、主人公の容姿も年齢も服装も何もかにもわからないことはよくあります。別に、わからせろとは言いません。ポールの第二作「幽霊たち」では、登場人物に、レッドだのブルーだのピンクだのと言う色の名前を付けるほかは、何の描写もありません。狙いならば、OKです。ただ、怪談は、エンターテイメントです。文学ではありません。

 五感フル活動! OKですが、1000字なのです。すべては書けません。取捨選択。
 そこで、横道に逸れますが、私は「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」を着想してから完成するまでに7年、お蔵にしてあります。70ページ程度から先、書けなくなりました。語り手が恋愛における「嫉妬」と言うものを感じる場面(葉が浮気をしたかと思います)、私は嫉妬をしたことがなかったので、描写がお手上げになりました。主人公は感情がないところからスタートします。経験の中で感情を回復していきます。

 さぁ、嫉妬を回復しました。
 どこの感覚器から感じるでしょうか??????
 大難問ではないですか? 私は、Lesson2でも書きましたが、9歳上の恋人がいました。彼、言ったんです。「僕といたら、一生、嫉妬は書けないよ。僕、目移りしないもん。いいよ、7年、別れてあげる。好きに恋愛をしなさい。ただし、プラトニックオンリー。実際に嫉妬をしてきなさい!」怖い人でしょ? スーッと離れて消えました。純粋な日本人ではないので、帰国したんです。私は、言われたとおり、3人ほど、恋愛しました。嫉妬の答え? 本編をお読み下さい。(一応、書いておくと、ぴったり7年後に、恋人は戻ってきました。💐)

 ということで、「怪談」に大切な感覚。いやぁ、まず、冷気が嫌じゃないですか? 霊体質の方、いませんか? 心霊写真、ひやっとしません? 見えるのも嫌だな。聞きたくない。聞きたくない。で、変な臭いもしてって…。今日は、もう、講義と言うより、コラムですね。特別企画の御願いがあったので、ちょっと逸らしてしまいました。すみません。

 ご自分の作品を見て、どうですか? エピソードの話は、明日にでも本格的に書きますが、どうやって、主人公は、このアパートおかしいって気づくんでしょうね? どこの感覚が最初にビリッと反応するんでしょう? そういう視点で、話を考えたことってありますか? 

 この小説の技法、PVの最もいいLessonって、なぜか不動で、2です。私がポルノ書いていたって話です。私、セクシーコラムを書いた経験もありますからね。別に平気なんですが、その飽きるほどポルノを書いていた子が、現実に体験して驚いたこと、なんでしょう? 男の人の体って重いってことですね…。はい、📝して下さい。

 今日は、いろんな感覚の話をしました。「怪談」一つとっても、いろんな切り口があります。いろんな感覚が、いろんな感情を引き起こします。記憶も呼び覚まします。小説を書くって、非常に知的な作業です。迷ったら、自分の感覚に正直になることです。続く~。


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