「投稿作」と「商業作」に求めるものは、実は違う!?

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コラム
投稿作の指導では、とにかく、
オリジナリティが大事ですよー、
個性的でないと入賞できませんよ、
と言っています。

これはたぶん、どこの編集に聞いても、
そう言うと思います。

以前書いた記事、

でもお伝えした通りです。

ですが、「商業作品を読むと、とてもオリジナリティ優先
とは思えません。みんな同じような設定で同じような内容で、
独特で個性的な作品は少ないように思います」
とコメントをいただきました。

確かにその通り。
特にラノベの商業作品は、似たような内容の作品が
多いな~と思うかもしれません。

出版社や編集者が求めているのは「オリジナリティ」
あることは変わりません。
もちろんプロ作家にも、そして出版する作品にも「オリジナリティ」を
求めたいところではあります。

ですが、出版する小説を評価するのは読者であって、
売れないと商売が成り立ちません
そういう意味で、「オリジナリティ」よりも、
「読者が求めるもの」「読者が好みそうなもの」を優先する形になって
しまうのは仕方がないことです。

編集者もね、奇抜で独特で個性的なものを出したいと思ってるんですよ。
でもね、そういうものって、大概売れなかったりするんですよ……。
そうなると、「安定的」に売れるあの設定でいこう、ということになります。
プロ作家にも、「これだと売れないから」と言って、
王道に寄せるよう、お願いしたりします。

一方で、「投稿作」を評価するのは編集者です。
読者ではありません。
それでも、ある程度、「売れそう」なものを選ぶので、
多少、王道に寄せる必要はありますが、
ここでは「作家としてのオリジナリティ」が一番大切になってきます。

そういう意味で、「投稿作」と「商業作品」では、
編集者が求めるものは違ってきてしまうのです。

同じだと思ってはいけません。
ここを勘違いしてはいけないのです。

編集者にとっては、まず発掘したいのは「オリジナリティのある作家」で、
そんな作家に「読者受けする話=王道」を書いてもらう、
というのが、「売れる鉄則」なのです。

ではどのように「オリジナリティ」を出していくか
指導している方には、それも具体的にお伝えしていますが、
いずれここでもじっくり書いてみたいと思います。



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