出版社が一番重視するのは、独自性!

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コラム
あたりまえですが小説ではオリジナリティー、
つまり個性がとても大事です。
投稿作を読んでいると、みんなハンで押したように
よくありがちな設定が多いのが現実です。

たとえば、最近ですとラノベで多いのは「転生もの」……。
ちょっと前だと、中華風ファンタジー。
よく出版されているので、書きやすいんでしょうね~。

でも、よく考えてみてください。
みんなが書いているということは、よほどおもしろく、魅力的なキャラクターや話の展開がないと、突出することができないのです。

これは例をあげると、ある商店街で、どこもかしこも靴屋さん……
みたいな状況なんです。
よほど品揃えがいいとか、そこだけの魅力的な靴を売ってるなど、
特徴がないと買ってもらえない、
お客さんの目にも止まらないってことなんです。
靴屋さんばっかりのところに、バッグ屋さんがあったらどうですか?
それだけで目にとまるでしょう?

もちろん、ここでいきなり「UFOもの」なんてのを書いても……
興味は持ちますが、お客にはなりませんよね。
独自性と言っても、読者が興味を惹かれるような要素は絶対不可欠です。

それでもあえて人気のジャンル、設定で勝負する、
というのであれば、それもいいと思います。
やはり、情熱を持って書けるのが一番ですから。
でも、たくさん敵がいることを考えて、
勝負できる「ネタ」を用意してくださいね。

この「ネタ」については、<作品の「売り」をはっきりさせよう>という
お話で、後日書きたいと思います。
だから、投稿作を出す時には、まず「設定」で
勝負が決まってしまうということを肝に銘じておいてください。
とても重要なことですよ。

また、投稿に限らずプロ作家においても、この「独自性」は重視されます。
長年書き続けることができる作家、生き残る作家というのは
「独自性」のある作家です。
つまり、「その人にしか書けないものを持っている人」が一番強いのです。
これは、小説に限らず、すべての分野に当てはまることだと思います。

アーティストを例に取りますと、「誰よりも歌がうまい」人が、
必ずしもいつまでも頂点に立ちつづけるとは限らないですよね?
それよりは、「声にその人だけの特徴がある」「なんか存在感がある」
「独特な魅力がある」アーティストに人気が出るように、
「他人と違う」部分に観客は目を惹かれるはずです。

その「独自性」が際だっていて、他人にまねができないものになると、
さらに価値は高まります。
この「独自性」こそが、磨いて身につけるものではなくて、
「持って生まれた才能」と言えると思います。

しかしその「独自性」は、実は誰にでもあるものなんです。
「あなた」が「あなた」であることの「独自性」は、
あなただけのものであり、それがない人間はいません。
それをうまく出しきれるか、ということと、世間の人々(読者)に「いいな」と思わせることができるか、ということがすべてです。

ですから、ぜひ「自分にしか書けないもの」を書いてください。
その道を極めてください。
そうすることによって、あなた独自の「個性」は
さらに磨かれていくでしょう。



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