魅力ある小説とは? ~話に起伏を持たせよう~

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コラム
「エンタテインメント小説として、一番大切なことは何でしょう?」
と質問されたら、それは
「読者の感情を揺さぶることだ」
と答えます。

魅力的な小説は、読者が「飽きずに最後まで夢中になって読める」小説です。
おもしろい小説は、話が起伏に富んでいます。
起伏とは──読者が喜怒哀楽を感じる、感情の揺さぶりを受けるもののことです。

小説とは、もともと「別の人生を生きる」「仮想世界を疑似体験する」という楽しみがあるので、その世界にどっぷり浸れるよう、いろんな「仕掛け」
施すことが大切です。

ユニークなキャラクターも大事ですし、印象的な導入、あっと驚く展開、
独特な世界観……どれも大事ですが、一番大切なのは、ストーリーに起伏を
持たせることです。

悲しみが深ければ深いほど、次にくる喜びは大きいでしょうし、障害が大きければ大きいほど、恋は燃え上がるのです。
そういった「仕掛け」を、小説の中にうまく取り込んでいくと、よりおもしろくなっていくでしょう。

だらだらとした話やありがちな日常が続いてしまうと、読者は退屈してしまいます。
現実の日常が退屈だからこそ、小説を読むとも言えるので、なるべく退屈な部分はそぎ落としていくようにしたいところです。

小説には、ドラマチックな展開が必要不可欠です。
起承転結で言うところの「転」ですが、ここが小説の盛り上がり、一番大切なところです。

最近は、ラノベの世界でも「何の事件も起こらない、まったりした小説」
出てきてはいますが、それはあくまでも例外。
何の事件が起こらなくても、読者は退屈させてはいけないのです。
だって、退屈な小説なんて、誰も読みたくないでしょう?

そういった小説は、キャラクターが抜群に面白いとか、
恋愛のドキドキ感がこれでもかと詰め込まれているとか、
作家さんにすでにたくさんファンがいるとか、別の要因があります。

とにかく、何かしらの驚きを読者に与えてください。
ドキドキハラハラすることが、エンタテインメント小説の醍醐味です!


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