小説にはオリジナリティが大事。
それはもう、わかっていることです。
では、その「オリジナリティ」って何?
という話なんですが、「オリジナリティ」とは、
「その人独自のもの」「その人にしか書けなさそうなもの」
という、「オンリーワン」のような意味合いです。
何も考えず書いてみたら、
なんか知らんけど、めちゃくちゃ独特で個性豊かで
オリジナリティあふれるものになっちゃいました。
という人は、特に何も考える必要はなく、
「オリジナリティ」をわざわざ作る必要はありません。
でも、書いてみたらなんかフツー。
「どこかで見たような話ですね」なんて言われちゃいました。
という人は、あえて自分の「オリジナリティ」を
模索してみる必要があるかもしれません。
普通じゃダメってことでしょ?
オリジナリティって、どうやって出したらいいの?
はい、もっともな質問ですね。
「オリジナリティ」を探るには、まず、
「自分の個性」「自分の強み」を知ることが大前提です。
それはこちらの記事で詳しく解説しています↓
まずは客観的に、自分自身を知る。
自分の書き方、そして作品の個性を知る。
その上で、どういったものを磨いていくか、
自分の「売り」をどのように出していくか、
そこを考えて、伸ばして、盛り込んでいく……
という作業が、「オリジナリティ」を作るということになります。
投稿作を読んでいると(プロの作品もそうですが)、
「オリジナリティ」というのは、わりと冒頭の段階でわかります。
というか、すでにあらすじの時点で異質なものは異質な雰囲気がありますね。
出版社側としては、編集者としては、
どんな「オリジナリティ」を求めているのか。
投稿作の場合を例にとって、今回は書いてみたいと思います。
ラノベの場合になりますが、まずは個性的で魅力的なキャラクター。
これは常に求められていますね。
とにかく、心に深く残る、強烈なキャラクターが欲しいのです。
それから、設定やストーリー展開など、斬新な驚きのある作品。
これは、発想力の勝負になるかもしれません。
編集者や読者の考えている斜め上の発想ができると無敵です。
主人公や他キャラの深くて情緒豊かな心情描写、または恋愛の描写。
胸を打つ作品、心に深く残る作品というのも、いつも求められています。
世界観が独特で、その人にしか書けない世界を持っている。
これは全体的な評価になるかもしれませんが、
鍛えてどうこうなるものではないかもしれません。
いわゆる、個性というやつですね。
何を書いても「その人流」が出せれば最強です。
このあたりが、「オリジナリティ」の評価として
入ってくるのではないかと思います。
もちろん、全部やる必要はないですよ。
どれか一つでOKです。
どれか一つでOKなんですが、「他の作品と同じくらい」ではダメで、
突出する必要があります。
「突出する」とは、尖らせる必要があるわけですが、
だからといって、「小説としてまとまっていない」
「一定のレベルに達していない」ものは、はじかれてしまいます。
厳密には、「オリジナリティ」の要素は無数にあり、
上記は代表的なものを出しただけですので、
そのあたり、誤解がありませんように。
自分はどのように「オリジナリティ」を伸ばしていけそうか――。
ぜひ、そういった視点で作品を作り上げてみると、
小説がより面白くなるかもしれません。