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講評した作家さんが書籍化デビュー!

「作家としての個性や魅力発掘」サービスを受けてくださった方が、 このたび、KADOKAWAで書籍化デビューを果たしました! 11月末発売ですので、ぜひご覧になってくださいね~。『仮初の年上妻は成長した年下王子に溺愛陥落させられる』著:沖果南 イラスト:CielKADOKAWA 単行本発売日:2024年11月29日いや~、ほんとめでたいですね!! 作品を読ませていただいた時から、「あ、この人はいずれプロデビューするな」 と思っていましたが、書籍化するのが早かったですね! 沖果南様はWEB投稿歴は5年ほどのようですが、 執筆歴はけっこう長い方です。 さまざまなジャンルの作品を書いている方で、「魅力発掘」サービスでは、 TLというジャンルで書いていくか、別のジャンルへ行くか迷っていらっしゃいました。沖様の売りは「恋愛小説の萌え」が上手なことでしたので、 一番プロになりやすいのはTL作家、とお伝えしておりましたが、 そのジャンルで本当に早くプロになってしまいましたね!沖果南様から嬉しいメッセージをいただけました。 担当の編集さんからは、以前ご指摘いただいたようにドキドキハラハラシーンが足りないとのことで、「あっ、これ以前ご指摘いただいたところだ!」となりました…。 ご指摘部分がまだ課題だなと痛感いたしました…。今後も精進します! 本当に以前いただいたアドバイスが、 じわじわとずーっと効いております(笑)。 どうしても御礼を言いたくてメッセージを送らせていただきました。 メッセージ、とても嬉しいです! ありがとうございます! 沖果南様の素晴らしいところは、筆力もさることながらですが、 や
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テンポのいい小説と悪い小説

「小説のテンポ」って気にしたことありますか? 文章の速度感、展開の速さのことですね。 これ、ライトノベルでは大変重要な要素になります。 テンポの悪いエンタメ小説って……なんかちょっと、 違うような気がしませんか? テンポを決めているのは、 まずは展開の速さになります。 次から次へと展開していく物語は、 ジェットコースターに乗っているかのよう、 もしくは速いスポーツカーに乗ってるイメージ。 爽快感のあるテンポが心地いいですね。 一方で、なかなか話が進まない、 展開が遅い小説というのもあります。 これは場面やエピソードをどのように見せるか、 どう切り取るか、という作者の手腕、センスの問題になってきます。 展開が遅いけど面白い小説も、もちろんあります。 特に心の描写や、ある特定の分野での描写に 力を入れた作品などは、しっかりじっくり読ませることに 力を注ぎますので、展開は遅めになります。 しかし、ことライトノベル、キャラ文芸、BL、TLに 関して言うと、展開が遅い=面白くない、 と読者が思ってしまいがちです。 軽く読めるエンタメ小説は、やはりある程度の 展開の速さというものが求められます。 次にテンポを決めているのは、文章の書き方、描写の分量です。文章が長く装飾が多いと、どうしてもテンポは ゆっくりになります。 一方で、文章が短く勢いがいいと、テンポは 速めに、サクサク読んでいく印象になります。 コメディは絶対にテンポがよくないといけません。 逆に言うと、テンポが速いとコメディ感が出てきます。 しっとりさせたい、感動させたいなら、ある程度、 テンポは落とさないといけないんですね。 そ
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書籍化デビューがめっちゃ早い人

「作家性の魅力発掘」サービスで ご相談を受けた方で、すごい人がいたので記事にしたいと思います。 その方はすでにプロ作家さんなのですが、 書き始めてからプロデビューまでが、めっちゃ早いのです! ちなみにジャンルは全年齢のライトノベルです。 2021年の終わり頃に執筆開始。 それまでは同人誌などもやったことはなく、 小説の執筆は本当に初めてだったらしいです。 それから何作か投稿し、1年足らずでコミカライズの打診、 2年後に書籍化デビューしています。 しかも、しかもですよ! 今まで書いた長編7作が、すべて何らかの賞を受賞か、 書籍化しています。初めて書いた長編小説が賞を受賞する、 というのもすごいことですが、 投稿した作品のほぼすべてが書籍化って……。 出版社も一社ではなく、複数社からの書籍化です。 これって、すごいことですよね? で、なんでそんなすごい人がこの「作家性の魅力発掘」サービスに 申し込んできたのかというと、 「投稿サイトではあまり人気がないのに、なぜか受賞や書籍化が多く、 今後プロ作家としてやっていけるかどうか不安」 というものでした。 あとは「書き始めて間がないので、自分自身の強み弱みがわかっておらず、 ジャンルに迷っているので、今後の方向性を決めたい」とのこと。うーん、こんなにマッハでプロ作家になっても、 悩みはあるのですね。 なぜこの方が「投稿サイトではそんなに人気がないのに」 受賞や書籍化が相次いでいるのか。 それはですね~…… はっきりいって、筆力です。 いやここでみんな諦めないで! 筆力がある方がすぐプロになっちゃうのは しょうがないでしょ。「筆力」なんてふ
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すぐプロ作家になれる人となれない人の違い

アマチュアの方の講評をしていて気づくことがあるのですが、 小説を書き始めて2~3年でプロになってしまう人がいる一方で、 何年書いていてもなかなか受賞もせず、プロになれない…… まぁ、そういう方が大半かと思いますが、 そういう方たちがいます。 すぐプロになれる人と そうでない人の違いは何なのか? 以前の記事で、「意識の違い」と書いたのですが、 今はもっとはっきり具体的に言えると思います。 それは、「出版社やコンテスト、読者が求めているものを 正しく汲み取って反映させた作品作りができているか否か」です。 だから、プロになれる人は「研究」を大事にしています。 「このジャンルの読者はどんなものを求めているだろうか?」 「最近の傾向では、どんなものが流行っているか?」 「コンテストの受賞傾向は?」 端的に言ってしまえば、「ひとりよがりではない」ということです。 あくまでも「読者のために」小説を作ろうとしている、 姿勢が初めから違うのです。 その姿勢……もはやプロだと思いませんか? 意識が素人ではないですよね。 世の中の人が何を求めているか、しっかり研究した上で、 なおかつ、自分自身の作品を練り上げ手を入れて、 どんどん変化していくことに余念がありません。 自分自身を変える柔軟性も大事です。 「読者はこういったものを求めているが、私には書けない、無理」 そう思ってしまえば変化成長はありません。 全部を受け入れなくても、「読者が求めているものの この部分はなんとか取り入れられる」と、形を変えて 受容し、それを養分にしていく術を持っています。 講評をしていて気づくのは、 その変化に柔軟性のある
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短編では作家の力量はわからない

短編と中長編の小説って、 実は書き方も評価の仕方も違うって知ってました? ここをあまりわからずに、「どっちも小説なんだから、一緒でしょ」と してしまうと、公募などで大失敗してしまうこともあります。 端的に言うと、中長編の小説はいわゆる「小説」ですが、 短編は同じように考えてはいけません。 短編は特殊なのです。 短編というのは、ここでは一万字以内のものとしますが、 アイディア勝負、ネタが全てです。 一方で中長編は、描写や造形など、作家としての本来の力量が問われてきます。 考えてみてください。 1万字以内で、キャラクターの造形とか心理描写とか、 世界観や物語の起伏とか……そんなに詰め込められますか? 無理ですよね。 公募の短編で賞を獲る作品はどんなものか。 ネタがいいものです。 設定が斬新、とにかく驚きのあるものです。 それがすべて、と言ってもいいくらい、 ネタや設定の比重が高いのが短編です。 ですので、短編を書く場合は、中長編と同じように ネタ作りをしてはダメです。 どうやって読者を驚かせてやろうか。 短編の作り方は、まずそこから始まります。 ネタを作ることで、大体の勝敗が決まってしまっているのが短編です。 ココナラの講評サービスでは、短編・中編・長編と、 さまざまな長さの作品で講評を行っていますが、 短編のご依頼の時に「作家としての力量を見てください」 と言われることが、たまにあります。 短編では、力量は見られません。 だって、ネタがすべてですから。 文章力とか描写力、物語の起伏を作る力、 キャラ造形力……そりゃ、少しは短編にもにじんでいますよ? でも、そういった「作家としての
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小説はテーマが大事?

小説を投稿する時、あらすじとともに、 「テーマ」も書いてください、と言われたりします。 小説のテーマ。 この小説で言いたいこと、伝えたいこと。 小説のテーマは大事です、って言うけど、ほんと? なら、まずはテーマを考えないと! この「テーマ」ですが、後付けで大丈夫です。 だって最初から、「このテーマで書こう!」と思って、 よい小説が書きあがるとは、ちょっと思えません。 小説のテーマは例えば…… 主人公が数々の困難を乗り越え成長する物語。 とか、 禁じられた相手との切なく熱いラブロマンス。 とか、 風変わりな探偵が前代未聞の事件を解決する。 とか、 人間の奥に潜む矛盾をリアルに描き出す。 とか。 なんか、壮大な感じがしますよね。 そしてそのテーマは、確かに小説において 正しいですし、読んだ人はそれを感じるのでしょうけども、 元々がそれを書こう!と思って、一直線に書いた……とは限りません。 小説を書く発端は、人それぞれですが、 「とにかくこのユニークな少年のキャラを描き切りたい」 「複雑な人間模様の中で、ドロドロした感情を描きたい」 「許されない恋を情熱的に描きたい」 などなど、「これが書きたい」という欲望みたいなものがあって、 書くわけです。 その時にはまだ、物語を統括して一言で表すような、 「テーマ」と言われるものは出現していません。 テーマとは、後から浮き上がってくるものなのです。 読んだ後に、「この作品は、こんなテーマかな?」と 思うものです。 そしてそれは、豊かな小説であればあるほど、 いろんな側面があって、人によって読み方が変われば、 テーマも変わってしまう、そんなところ
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講評してる作家さんの書籍化が決定!

いや~、めでたいですね!たまたまなんですが、講評してる作家さんの 書籍化が決まりました! しかも講評した作品の書籍化。 素敵な作品なのですが、修正点ビシバシ書いちゃったよ……。 担当編集者とまったく意見が違っていたらどうしよう……。 いやまぁ、読み方は人それぞれだし! と、講評したからといって私は何も 関係していないのですが、それでも嬉しいものですね。 書籍化は作家さんの一つの大きな目標ですので、 その喜びを私も一緒に味わってしまいます。 さて、今回は「書籍化への近道」について ちょっと書いてみたいと思います。 「書籍化が夢」という方はたくさんいます。 今回、書籍化が叶った方もそうです。 ただですね、この方はすでに電子出版では デビューされているのです。 ということは、電子書籍ではすでにプロということです。 しかし、電子書籍と紙書籍では、 大きな隔たりがあるのですね。 電子出版で書いているからと言って、 それがすぐ紙書籍になるかというと、そうではない。 紙書籍はやはり、敷居が高いのです。 しかし、プロ作家としては、 紙書籍も出してみたいですよね。 「紙書籍への近道」。それは……、 一つずつ階段を登っていくこと! 今はこれに尽きます。 新人賞に入賞して書籍化が決まる。 WEB上で編集者の目にとまって書籍化が決まる。 そういう道が一般的かもしれませんが、 書籍化の前には、実は階段がいくつもあります。 その階段を一足飛びに登ってしまう才能のある方も もちろんいますが、確率的にかなり低いのは みなさんわかっていらっしゃると思います。 ではどうするかというと、その前の階段を 着実に登って
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プロを目指す小説講座 その2.自分の個性を知り、弱みを克服する

第一回目は「自分の強みを見つける」ということで、記事を書きました。 最初はこちらから読んでいただいたほうが、 理解が深まるかと思います。 第二回目は「自分の個性を知り、弱みを克服する」です。「弱みを知る」ことは、実は自分自身の個性を知ることでもあります。 第一回目の最後にもちょっと書きましたが、 「強み」の裏には、「弱み」があります。 実は、「強み」と「弱み」はセットなんです。 「強み」を知り、自分自身の「よいところ」を 最大限に活かしていく、ということは、もちろん 大事なことなのですが、実はそれ以上に、 弱みを知り克服する、ということは大切だったりします。 特にプロを目指す方、投稿でなんとか賞を獲りたい方にとっては必須です。 長年、投稿しているけど芽が出ないとか、 同人誌を発行していても読者が増えない、 なんて人は、自分自身の「弱み」に着目してみる必要があります。 「長所だけ着目して、伸ばせばいい」とか、 「よいところだけ見るようにしよう」とか、口当たりのよいことを言いたい気持ちはあるのですが、投稿作を読んでいると、実際はほとんどの原稿が、「短所をどうにかすれば、ブレイクスルーしそうだな」 というところがあります。 つまり弱みを知っている人と、知らない人とでは、 書き方に雲泥の差が出る、ということです。 そしてそれは、投稿作でなくても、よりよい小説、 面白い小説、読者の心に残る小説を書くためにも、大切なことです。 あなたは、自分の作品の弱点、弱みを知っていますか? ひいては、自分自身の作品の「個性」を明確にわかっていますか? 知った上で書いているのなら、ぐんぐん上達していける
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弱みを克服する――構成力

今回は、「構成力がない」「小説の構成って難しい」 という方向けのお話です。 いま、プロを目指す小説講座の第二回目、 【その2.自分の個性を知り、弱みを克服する】 を書いています。 「弱点を克服する」方法について、 「自分の小説の弱い部分を見つけ、プラスに転じていくやり方」について記事にしているのですが、けっこうなボリュームになっております。 今回はその中から、ちょっと抜粋して、 お届けしようと思います。 弱点は構成力。 構成に問題がある――という場合。 構成って難しいですよね。 特にミステリやホラーでは、構成って めちゃくちゃ大事になってきます。 構成とは、物語の展開を効果的に作っていくことです。 物語の構成は、起承転結、序破急、なんて言いますが、 大きな流れはそれに沿ったほうがまとまった話になります。 しかし、ある程度小説を書いている方なら、 起承転結はできているものと思います。 物語には山場がないといけない、ということも、 長編を書いている方ならわかっていると思います。 構成が苦手な方は、たぶんそこに問題があるわけではなく、 「どこを書いて、どこを書かないか」つまり、 「どのエピソードをどこに入れるか」という部分が、 効果的にできていない、ということなんだと思います。 ミステリなどでは、あえて構成をぐちゃぐちゃにして、 過去と未来を入り組んだ形で、つまり時系列を無視して 書く場合もありますね。 そういった形で見事にラストで裏切られた時には、 「すごい構成力だ!」と唸ることもありますが、 そんなすごいところを目指さなくても、 とにかくわかりやすく、読者が没入できて、 感動でき
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官能シーンを上手に書くには?

今回は、「ボーイズラブ(BL)」「ティーンズラブ(TL)」に必須の「官能シーン」について書きます。 関係のある方だけ読んでいただければ、と思います。 さて、官能シーン。 通常、我々は「官能シーン」なんて 言わないですけどね。 なんて言うかというと、普通に「エッチシーン」です。 これは「ラブシーン」とは違うものです。 ラブシーンは、恋愛小説なら、そしてラノベなら、 結構な頻度で出てくるものですよね。 いわゆる、「告白シーン」「キスシーン」などが それに当たるかと思います。 「官能シーン」はそれではなくて、 いわゆる「行為」の「シーン」になります。 BLは男同士、TLは男女という違いはありますが、 この「官能シーン」、商業では必ずと言っていいほど、 入れなくてはなりません。 プロ作家さんも、得意不得意が分かれる分野でもあります。 「うまいなぁ」という方と、「苦手そう」という方と。 上手な「官能シーン」は、やはり「官能」を とても刺激するように描かれています。 臨場感があるというか、五感を刺激するというか。 男性と女性で違うなと思うのは、 ただただ官能を刺激して、気持ちよければ それでいい、というわけではなくて、 女性の場合は、ちゃんと「心の気持ちよさ」を しっかり描かなければならない、ということです。 つまり、そこに「愛」がないとダメなところが、 男女の一番の違いかな、と思います。 余談ですが、男性はどっちかというと、 「性癖」のほうに重きが置かれがちですね。 女性は性癖というほど、細かくは分かれていませんが、 それでも、BLなんかでは「官能シーン」にも 趣味嗜好が強く出たりはしま
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小説に一番大事な「オリジナリティ」とは?

小説にはオリジナリティが大事。それはもう、わかっていることです。 では、その「オリジナリティ」って何? という話なんですが、「オリジナリティ」とは、 「その人独自のもの」「その人にしか書けなさそうなもの」 という、「オンリーワン」のような意味合いです。 何も考えず書いてみたら、 なんか知らんけど、めちゃくちゃ独特で個性豊かで オリジナリティあふれるものになっちゃいました。 という人は、特に何も考える必要はなく、 「オリジナリティ」をわざわざ作る必要はありません。 でも、書いてみたらなんかフツー。 「どこかで見たような話ですね」なんて言われちゃいました。 という人は、あえて自分の「オリジナリティ」を 模索してみる必要があるかもしれません。 普通じゃダメってことでしょ? オリジナリティって、どうやって出したらいいの? はい、もっともな質問ですね。 「オリジナリティ」を探るには、まず、 「自分の個性」「自分の強み」を知ることが大前提です。 それはこちらの記事で詳しく解説しています↓ まずは客観的に、自分自身を知る。 自分の書き方、そして作品の個性を知る。 その上で、どういったものを磨いていくか、 自分の「売り」をどのように出していくか、 そこを考えて、伸ばして、盛り込んでいく…… という作業が、「オリジナリティ」を作るということになります。 投稿作を読んでいると(プロの作品もそうですが)、 「オリジナリティ」というのは、わりと冒頭の段階でわかります。 というか、すでにあらすじの時点で異質なものは異質な雰囲気がありますね。 出版社側としては、編集者としては、 どんな「オリジナリティ」を
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「投稿作」と「商業作」に求めるものは、実は違う!?

投稿作の指導では、とにかく、オリジナリティが大事ですよー、 個性的でないと入賞できませんよ、 と言っています。 これはたぶん、どこの編集に聞いても、 そう言うと思います。 以前書いた記事、 でもお伝えした通りです。ですが、「商業作品を読むと、とてもオリジナリティ優先、 とは思えません。みんな同じような設定で同じような内容で、 独特で個性的な作品は少ないように思います」 とコメントをいただきました。 確かにその通り。 特にラノベの商業作品は、似たような内容の作品が 多いな~と思うかもしれません。 出版社や編集者が求めているのは「オリジナリティ」で あることは変わりません。 もちろんプロ作家にも、そして出版する作品にも「オリジナリティ」を 求めたいところではあります。 ですが、出版する小説を評価するのは読者であって、 売れないと商売が成り立ちません。 そういう意味で、「オリジナリティ」よりも、 「読者が求めるもの」「読者が好みそうなもの」を優先する形になって しまうのは仕方がないことです。 編集者もね、奇抜で独特で個性的なものを出したいと思ってるんですよ。 でもね、そういうものって、大概売れなかったりするんですよ……。 そうなると、「安定的」に売れるあの設定でいこう、ということになります。 プロ作家にも、「これだと売れないから」と言って、 王道に寄せるよう、お願いしたりします。 一方で、「投稿作」を評価するのは編集者です。 読者ではありません。 それでも、ある程度、「売れそう」なものを選ぶので、 多少、王道に寄せる必要はありますが、 ここでは「作家としてのオリジナリティ」が一番大切
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プロットを書く上で一番大切なこととは?

「ココナラ」で「プロットの書き方」をご指導したところ、いろいろ目から鱗のことがあったので、 ここでちょっとシェアしたいと思います。 プロットは道筋、カーナビみたいなものであって、 完璧で詳細でなくてもいいけど、 ないと小説の完成度が低くなったり、 ちぐはぐな部分が出てきたりと、 ちょっと困ったことになる可能性がある、ということを以前書きました。↓ですので、小説を書く前には、プロットを作るのが望ましいのですが、 まず初めに何をするか。 それは 自分が一番書きたいことを決める。 です。 当たり前のことと思い、特に言語化したことは ないのですが、基本中の基本ですよね。 いわゆる、「小説のテーマ」というやつです。 「テーマ」というほど重々しくなくてもいいのですが、 「この小説で自分は何を一番書きたいのか」 というのを、明確にすることです。 「主人公の心の成長をこういう方向で書きたい」 という、まさにテーマっぽいものから、 「主人公とヒーローの後ろめたい恋愛を、焦れ焦れと書きたい」という恋愛に特化したものから、 「とにかく印象に残る強烈なヒロインを書きたい」 というラノベっぽいものまで、 とにかく、「自分が書きたいのはこれ」 というものを、はっきりさせることが第一歩です。 それから、その「自分が一番書きたいもの」を どうやったら一番活かせるか、 その「書きたいもの」を中心に、話作りをしていきます。 大切なのは、小説の「軸」を決めることです。 「軸」がないと、「この小説は、なんだか盛りだくさんなんだけど、 結局は何が言いたいのかわからない」となってしまいがちです。 小説は、なんだか素敵なこ
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Q&A すっごくいいネタ思いついた!と思ったら、 すでに書かれてました…。こんな時、どうしたらいい?

こういうことってありますよね。「すごいもの思いついちゃった!」 その時は、自分って天才?なんて思っているけど、 あれこれ調べているうちに、「あれ、なんだもう書かれてるじゃん…」ってなるとき。でもですね、残酷な真実を申し上げますと、 あなたが考えついたネタ、実はすでに、どこかでほぼほぼ書かれています。 書かれていないものなど、ないといっても過言ではありません。人が考えることなんて、まぁ所詮、似たようなもんなんです。 しかし、斬新なネタでなくても、いろいろな要素を追加したり、 まったく別の人が書くと、またそれは違う作品になったりします。 特にラノベのジャンルでは、「ネタかぶり」はしょっちゅうです。 「今は転生ものが流行っているよね」となると、 「転生もの」という設定の中で、読者が好む要素を入れたり、 人気が出そうなキャラにしたりすると、あらら不思議なことに 「これデジャブ?」って感じに既視感のあるものばかりに なってしまうんですよね。 プロ作家本人が「これがいい」「これが書きたい」と言っても、 「いやそれすでに有名なシリーズがあるから……」とか、 「あまりにも他の作品に似ている」となると、 やはり、書くことはできません。 そうした場合、どうするかというと、 その「書きたいもの」に別の設定やキャラ、世界観を プラスアルファして、「ちょっとだけ新しいもの」に作り変えます。 「ふぅ、これでなんとかオリジナルになったね!」 という感じです。 それでも、あまりにも有名すぎる設定と 似すぎている場合は、同ジャンルでは 出すのが難しいかもしれません。 ジャンルが変わると、また新しく感じたりするん
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プロを目指す小説講座 その1.自分の強みを見つける

普段は、「小説の書き方」や「プロ作家や編集者の現状」などの記事を書いていますが、 今回は、「プロになるための小説講座」 「1ランクアップするための小説講座」です。 何回かに分けて書いていくこの「小説講座」は、 より実践的な内容で、有料記事となります。 まずは第一回目。 小説をよりよくするために、 まず初めに取り組むべき、大切なこと。 それは―― 「自分の強みを見つける」 1.前置き小説は自分の楽しみでもありますが、 「人に読んでもらうもの」です。 つまり、「小説を客観視する」ことが とても大切です。 投稿作ならなおさら、「編集者がどう思うか」 を考えて投稿しないといけません。 自分の小説を、「客観視」しないと 見えてこないもの――それが、「自分の強み」です。 強みとは、「得意なもの」「自分には簡単にできること」 「他の作品より抜きん出た違い」という意味です。 とはいえ、厳密には他の人や作品と比較して、 「こちらのほうが秀でている」という「優劣の強み」ではなく、 「唯一」「オンリーワン」「独自性」という、 比較して得られるものではないものを、 ぜひ目指していただきたいと思います。 小説は、人間と一緒で一つ一つ違うものですから、 つまり個性がありますから、何もかもを比較して優劣を競う、 ということはできません。 しかし、これだけたくさんの作品の中から、 投稿作の場合はたくさんの投稿作の中から、 「これは面白い!」「これは素晴らしい!」と 思ってもらう必要があるのです。 そのための「唯一無二」の自分だけの武器。 ――それが強みです。 あなたは、「自分の小説の強み」が何か、 わかってい
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プロットはどれくらい細かく書けばいいの?

ある方から、 「プロットって、どれくらい細かく書いたらいいですか?」 とご質問をいただいたので、今回は「プロットの書き方」 について、詳しく書きたいと思います。 まず、プロの小説家は必ずプロットを 編集者に提出します。 プロットなしで書いちゃいました~という話は あんまり聞いたことがありません。 プロット通りに書けるかどうかはともかく、 (こちらの話はまた後日、「絶対にプロット通りに 書かないとダメ?」というタイトルで書きたいと思います)、 どんな設定でどんなキャラでどんなストーリーになるか、 つまり、「何で勝負するか」ということを決めるために、 プロットは必要です。 アマチュアの方でも、大筋のプロットは 決めて書き始めたほうが、話はまとまりやすいと思います。 さてそのプロットですが、「これほどまでに違うの?」 というくらい、プロ作家でも書き方が違います。 構想書きみたいな、メモ書きみたいな感じで、 ぺらっと提出してくる作家。 (たまに何が書いてあるかわかりません) しっかり起承転結に分けて、きっちり 出してくる作家。 (こういうのはありがたいです) 用紙15枚、ちょっとした短編小説? というほどに細かすぎるほどに長く書いてくる作家。 (あんまり長すぎると、没にしづらいという点もあります…) みんな、自由だね!(笑) まぁ、書きやすいやり方で書くのが 一番ではないかと思いますが。 しかしオーソドックスなのは、ある程度の長さで、 設定とキャラクター、世界観や舞台や時代背景を書き、 物語を起承転結風に、どんな事件やどんな大きな エピソードがあるのかを記載して、エンディングまでを書く
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書けない人の特徴 ~すごいものを書かなきゃ!と思ってませんか?~

今回は、 「書きたいと思ってるんだけど、なかなか書けない」 「スランプになってしまった」 という方向けに書いていきたいと思います。 プロ作家さんでも、「スランプ」や「書けなくなる」 というのは、あったりします。 ただ、アマチュアの方とプロ作家の違いは、 現実的に「人の目=評価」があるかどうか、という大きな違いがあります。 でも、書けなくなる要因は、その根っこの部分は 同じものがあったりするかもしれません。 書けない人の特徴――それは、理想が高すぎて、 現実の自分が追いついていない状態、 と言えると思います。いいものを書くぞ! 完璧にするぞ! と、気合いが入りすぎていませんか? すごいものを書かなきゃ! そう思って背伸びしすぎると、苦しくなります。 それよりも、「書くことを楽しむ」 「自分が書きたいことを、書きたいように書く」 ことに注力してください。 小説って、本来は自由に好きなように書いていいのです。 「これはダメ」なんて小説はありません。 「ダメ」と評価するのは人ですが、書けない人は、 自分で自分自身にダメ出しをしてしまっているのです。 評価したくなるのは、過程よりも 結果に重きを置いているからかもしれません。 人生は過程です。 人生の結果といえば、「死」になりますので、 ある意味、人生の結果は、行きつく先はみんな一緒、と言うこともできるかもしれません。 人生は過程を楽しむもの。 小説も、過程を楽しむものです。 その過程が楽しめなくなっている、 という状態が「書けない」という状態ではないでしょうか? この世は競争社会、比較社会です。 「すごい人」はたくさんいるし、上を目指せ
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編集者のつぶやき その3 ~編集者という生き物~

小説の編集をして20年。 まぁ、長いですね…。 しかし本人はこんなに長く編集をしているなんて、 あんまり自覚せず、時がたってしまいました。 編集者って、わりと批評家が多いんですよ。 辛辣だな~と思う人も結構います。 でもそれも無理ないかな、と思います。 だって、小説を読んで、「欠点」がすぐにわからないと、 編集者って務まりませんもの。 正確に言うと、小説でも漫画でもアニメでも、 「長所と短所」を見抜く癖があるんです。 いいところと悪いところ。 それが見抜けないと、仕事にならない。 どの小説を読んでも、「面白い!」「もう完璧!」 「素晴らしい!」の一点ばりでは、編集者いらないよね…って話です。どこかに穴がないか、ダメなところはないか。 それを探すようにできています(笑)。嫌な癖ですよね…。 だから、投稿作なんか読むと、 「ここがダメ」「あれがダメ」「最初からダメ」 とダメ連発で、大変なものです。 しかし、ダメなところも探さなくてはいけませんが、 一番大切なのは、磨けば光る宝石を見つけることです。 人はそれを「才能」と言います。 編集者とは、きらりと光る才能、他の大多数とは違う何か、 それを見つける仕事、ともいえるかもしれません。 「この才能を絶対に世に広めたい」 そういう純粋な想いが、編集者の原動力の原点かなと思ったりします。 編集者は「これが好きだ」「これが素晴らしい」 と思わないといい仕事ができないので、 かなり感覚的に仕事をしている、かもしれません。 好き嫌いがダイレクトに仕事に出る、というか、 むしろその好き嫌いが仕事になっている、という感じ。 売れている作品でも、「これ
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恋愛小説のセオリーとは?

ある方から、ご質問をいただきました。 「女性向けラノベで、ヒーローに対してヒロインからハグしたり、 キスをしてしまうのはダメでしょうか?」 結論からいきましょう。 「基本的には、よくありません」 うーん、私の気持ちとしては、「なんでもオッケーです!」 って言いたいところなんですけどね。 一応、きちんとしたお答えとしては、 「物語の前半部分で女性からのアプローチがあったり、 女性が積極的ではあっても、最終的には、男性が女性に めちゃくちゃ惚れている、つまり、全体を通してみると、男性のほうが 積極的、と思えるならOK」とお返事しました。 現実では、女性が男性を選んだり、 女性のほうが積極的だったりすることは、 今の時代、当たり前ですよね。 その時代を映して、恋愛小説の中でも、 女性からアプローチしたり、女性が主導権を握る 恋愛があってもいいと思うんですけどね。 もちろん、文学作品としての恋愛小説なら アリなのかもしれませんが、女性向けのラノベ、 ティーンズラブも含めた乙女向けファンタジーという ジャンルにおいては、これはNGなんですよねぇ。 なぜかというと、一昔前に比べると、女性からの積極的なアプローチも 許容が広がっているのは事実なんですが、それでもやはり、 ラノベが目指しているのは結局のところ、「女性の夢」なんですよね。 女性は、「男性からリードされたい」という思いがどうしてもあるので、 ちょっとしたハグやキスが女性からあるのはもちろんOKなのですが、 小説を全体的に見て、「男性のほうが女性に対して積極的」 であってほしい、という願望があるのです。 恋愛のトキメキとは、「私があ
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講評ってどんなもの? その2

ココナラに出品しているサービスの「講評」について、前回に引き続き、具体例を出しつつ解説します。 小説の講評サービスは、基本的には、 「全体的な講評」「よい点」「改善点」 「修正アドバイス」に分けて講評しています。 一番大切な部分は「改善点」だと思うのですが、ここはかなり具体的に 書いてしまっているので、ちょっと抜き出すのが難しく、今回は大まかな修正アドバイスを重点的にお送りします。実際の「改善点」は、ページ数なども入れて、 どこをどのように直すべきか、もっと詳細にお伝えしています。 講評のほんの一部だけを抜粋でお送りします。 抜粋は、同じ方の作品ではなく、いろいろな方の講評から抜粋しております。 (※購入者の了承済み) <全体的な講評の具体例1> 設定やキャラクター、書こうとしているテーマや題材は、 BLの王道であり、読者受けしやすい、素晴らしいものだと思いました。 また、ストーリーも起承転結がしっかりしており、中編という短さの中で、 過不足なくエピソードが盛り込まれ、物語の展開も上手だと思いました。 特に山場の作り方が上手で、後半の怒濤の展開は見事だと感じました。 では、投稿して賞を獲るためには、何が足りなかったか。 それは作品全体の掘り下げだと思いました。 筆力、と言うこともできるのですが、物語自体のストーリーや設定は面白そうなのですが、 読後感は全体に浅い印象が残りました。 作品全体が淡々とした印象で、情感たっぷりな部分が少なく、 恋愛小説としても、主人公の成長物語としても、若干、物足りなさを感じました。 中編なので、あまり掘り下げすぎても長くなってしまうのですが、 それ
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「制限」が面白さを作る

小説は人生と同じ。「制限」があるほど、燃え上がるんです。 小説における「制限」は、面白さを生み出します。 どういうことかというと、例えば恋愛でいうところの 「ロミジュリ効果」のようなものです。 普通の男女が好き合って、一緒になりました。 二人はとっても仲良し。終わり。 では、つまらないですよね? 惹かれ合う二人なのに、何らかの事情で、 一緒になることが許されない、 逢瀬を重ねることができない……のだとしたら、 そこに「制限」が生まれ、それが「恋愛の盛り上がり」を生み出します。 主人公はサッカーが大好き。 誰よりも練習して、プロサッカー選手になりました。終わり。 ……まぁ、その「練習」という部分に、どんな苦しいものが 入っていたのか、というドラマ性はありますが、 やはりこれでは物語として普通です。 でも、サッカー選手になるべく誰よりも練習を 積み重ねてきたのに、不治の病に犯されていたとしたら、どうでしょうか。 余命1年、それでもサッカー選手を目指していたら? ある時、異世界に飛んで、国を建国しなくてはならなくなった。 大変だったけど、なんとか建国できました。終わり。 今はやりの異世界転生ファンタジーでも、「大変だったけど」 の部分にドラマはあると思いますが、 その建国、30日以内にしないと、自分が死ぬとしたら? 建国すると、異世界で暮らすか、元の世界に戻るか選べるとしたら? ……このように、小説の物語や登場人物に制限を設けることで、 ストーリーに緊張感やリアリティを与えることができます。 その制限を乗り越えるための努力や、 その中での人間関係や感情の描写が、物語に深みを加えてくれ
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プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために必要なのは、実は文才ではありません。すごく意外に思うかもしれませんが、文才がなくてもプロになれます。 では、本当に大切なものは何か。 それは………プロ作家でやっていくという、強い気持ちです。いやいや、答えになってないよ、と思うかもしれません。 でも、本当の話です。 プロ作家になるのは「プロになる」という強い気持ちが一番大事です。 それさえあれば、なんとかなります。 何十年も編集をやってきて、やはり大事なのは、 本人の気持ち、強い意志だなぁと感じます。 賞獲得にしろ、持ち込みにしろ、WEB投稿にしろ、 プロになるための方法はいろいろあります。 今だと、一番近道ではないかと思うのは、 「小説家になろう」「カクヨム」などのWEB投稿サイトに 小説を掲載し、ツイッターやnoteなどのSNSやブログ等も駆使して、 とにかく、できるだけたくさんの人に自分の小説を読んでもらうことです。 その上で、実は出版もすぐにできちゃいます。 kindle出版は、ほとんど誰でも電子書籍が出せるシステムです。 小説を書いて、kindleで自分で出版すればいいのです。 あとは、WEBでできるだけそれを拡散します。 そういうシステムが、ツールが、山ほどあるので、 今はそれを使わない手はありません。 プロでもそんなに文章が上手ではない、 そういう作家さんもいます(怒られてしまいそうですけど本当の話です)。 必ずしも文才が必要なわけではないのです。 ですから「作家になるんだ」という強い気持ちがあり、 それに伴った行動をすれば、作家にはなれます。 ただ、ベストセラーを出すとか、映画化するとか、 何
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伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家と伸びない作家の違いは何か――。疑問に思う点であり、編集者としては、 なんとかその「要因」を探りたいと考えるものです。 同時期にデビューして、次々と作品を発表し、 ぐんぐん人気を伸ばしていく作家と、1冊出して鳴かず飛ばず、 その後もぽつりぽつりとしか売れない作家……。 おもしろいほどに、その違いははっきりと出てきます。 その要因は一体何なのか。多くの作家をデビュー時期から見てきた、私が出した結論は……。 ・とにかく、さっさと書く。(書くのが早い) ・周りを気にせず、自分の好きなことを貫いていける自信がある。 ・やる気がある。本気で人気作家になりたいと考えている。 一番重要なのは、こういった本人の意識ではないか、 という、かなり基本的な結論に達しました。 でもこれって、作家に限らず、どの分野においても 言えることですよね。 それこそ、編集者についても、営業マンについても、 どの職業・趣味においても重要なことだと思います。 「作家になりたい」。 それも、 「読者がついてきてくれるような人気作家になりたい」。 どれだけそう強く考えられるか、です。 「私なんてダメかも……」 「こんな設定受けるわけない」 「2週間で1冊なんて、絶対書けない」 そういった意識が、地味な作家、消えていく作家を作っていくのだと思います。 もちろん、反省は大事ですよ。 すごいヘタレな作品を書いておいて「傑作だ!」なんて、 何も考えずそう思ってる人は、伸びないのでダメですけど(笑)。 やはり、作家になるにも、ある程度の自信とやる気は必要かな、と思います。 しかも、学生やサラリーマンのように、誰
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じこけんじー! とか 偽善だよね とか

小説書いてネットで誰かにみせようとするのは自己顕示欲すごすぎ!仰るとおりです。自己顕示欲のない人は、そもそもネットで自分の作文なんて出しません。で? というところからが本当のお話のはじまりです。そういう君は果たして純粋無垢なる批評意識とか、完全無欠な正義から道筋を構築して、かの批判に至ったのか。そんなわけもないですよね。己のうっぷんなんかを晴らすため、逃げられない相手を一人捕まえて「自己顕示」して、溜飲をさげようという黒い何かが何パーセントかでも混じってるはずです。偽善だよねー、も同じようなことで、偽善であることを指摘して、自分の方が本当の善に近いと主張したいとか、殆ど何も考えず、ヒールであることに喜びを感じちゃってるか。改めて文字にすると酷い話ではありますが、結局は「にんげんだよねー」ということなのかもしれません。完全な人間、パーフェクトヒューマンはあっちゃん以外居ないんでしょう。ちょっと古かったか・・・。誰しも何かをしでかすのに、純粋無垢な目的だの、正義感だので動けるものでもない。タンジロウじゃないんだから。だからきっと、我々もやればいいんです。やっちゃいなよー、です。やって、その後なんて知らねえや、でいいんです。なろうで一発ラノベ作家になってやろうとか、中央の新人賞で大賞取ってアクタガワまで行こうじゃないの! 程度の単純な動機でいいんです。後ろ指はさされるでしょう。でもそれは必要経費です。タクシーに乗ったら運賃とられるし、コンビニでおにぎり買ったら150円とか払うのと同じことです。ただ、忘れてはいけないのは、無意識にしろ意識してにしろ、そういう感じで俺ははじめた、というこ
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小説の紙出版には時間がかかるというお話

今回は、小説本の出版の流れを書いてみたいと思います。まぁ、知ってる方も多いとは思いますが……。 まずはざっくりとしたプロットの【打ち合わせ】。 次はどんな話を書きますか~?という。 シリーズ物の場合は、キャラクターや世界観が決まっているので、 新規で書くよりも、プロットは時間がかからないですね。 そして作家さんからあがってきた【プロット】。 修正したりして完成!となると、【執筆】に入ってもらいます。 売れ行きに一番関係する部分は、実はこのプロットの段階です。 キャラやお話が面白いかどうかは、すでにこの最初の段階で、 ある程度決まってしまっている、という……。 もちろん、書きあがってみないと、本当に面白いかどうかは わからないものではありますが、ネタが一番大事、というのは 小説もドラマも映画も、変わらないかなと思います。 原稿が書きあがると、【脱稿】となり、編集者が原稿を読みます。 初めの原稿ですので、初稿と呼びます。 大体の場合、修正が入ることが多いです。 もちろん、修正なしでそのままOK!という場合も あるかもしれませんが。 その修正をどこまでやるか、というのを作家さんと相談し、 原稿を修正してもらいます。 これを、【改稿】と言います。 改稿は、1回で済むこともありますし、 大長編であったり、あまりにもひどい初稿の場合は、 何度も改稿を行ったりします。 そして改稿が終わり、【完成稿】となると、 いよいよ印刷所に【入稿】となります。 ちなみに印刷所に入稿するのは、当たり前ですが、紙の本だけです。 電子書籍は印刷所を介さないので、 紙の本より、だいぶスピーディに仕上がります。 印