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コラム
編集者のつぶやき その3 ~編集者という生き物~
記事
コラム
あいこ@現役プロ編集者
2023/09/15 11:16
小説の編集をして
20年
。
まぁ、
長い
ですね…。
しかし本人はこんなに長く編集をしているなんて、
あんまり自覚せず、
時がたって
しまいました。
編集者って、わりと
批評家が多い
んですよ。
辛辣だな~と思う人も結構います。
でもそれも無理ないかな、と思います。
だって、
小説を読んで、「欠点」がすぐにわからないと
、
編集者って務まりませんもの。
正確に言うと、小説でも漫画でもアニメでも、
「長所と短所」を見抜く癖
があるんです。
いいところと悪いところ。
それが見抜けないと、仕事にならない。
どの小説を読んでも、「面白い!」「もう完璧!」
「素晴らしい!」の一点ばりでは、編集者いらないよね…って話です。
どこかに穴がないか、ダメなところはないか。
それを
探す
ようにできています(笑)。
嫌な癖
ですよね…。
だから、
投稿作
なんか読むと、
「ここがダメ」「あれがダメ」「最初からダメ」
とダメ連発で、大変なものです。
しかし、ダメなところも探さなくてはいけませんが、
一番大切なのは、磨けば光る宝石を見つけること
です。
人はそれを
「才能」
と言います。
編集者とは、
きらりと光る才能
、他の大多数とは違う何か、
それを見つける仕事
、ともいえるかもしれません。
「この才能を絶対に世に広めたい」
そういう
純粋な想い
が、
編集者の原動力の原点
かなと思ったりします。
編集者は
「これが好きだ」「これが素晴らしい」
と思わないと
いい仕事ができない
ので、
かなり
感覚的に仕事をしている
、かもしれません。
好き嫌いがダイレクトに仕事に出る、というか、
むしろその
好き嫌いが仕事になっている
、という感じ。
売れている作品でも、「これはすごくいいよね」と思うものと、
「うーん、なんで売れてるんだろう?」と思ってしまうものがあるので、
編集者にもやっぱり好みや嗜好って、ある
んですよね。
人によって見つけられる「才能の形」が違う
ということでしょうか。
面白いですよね。
もう一つ編集者の大事な仕事の一つに、
「作家をその気にさせる」
というのがあります。
作家がとにかく
気分よく書けるよう
に、
あれこれ
気を配ります
。
褒めておだてたり、時には叱ったり、
作家の「やる気」を高める
ように、
一番のパフォーマンスを見せてくれるように、
細かい部分に配慮
したりします。
そういう意味では、編集者は
「気配り」や「細やかさ」も
大切
になってくるかなと思います。
まぁ、社交性のあまりない方も多い業界ですので、
なかなか難しい資質ですが。
私自身も得意とはいいがたいです。
最後に、
編集者の喜び
とは。
それは、
「光る才能」を見つけた時
。
そしてその
「才能」が結晶化した時
。
つまり、
本ができた時
です。
それはそれは、
感慨深い
ものがあります。
作家も、自分の本をわが子のように
慈しむ方がいらっしゃると思いますが、
編集者だって、
自分が編集した本は
わが子のように大切
です。
20年も編集者をしていると、自分が編集した本が
山ほどあって、正直、
書棚を圧迫
しておりますが、
20年前の本も捨てられず、すべて取ってあります。
棺桶に入れるには多すぎ
ますかね(笑)。
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あいこ@現役プロ編集者
小説の編集歴20年超。100冊以上出版。 / 女性
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