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異世界ファンタジーにおける設定盛り込みすぎ問題

異世界ファンタジーが全盛の今、主人公が異世界転生し、 さらに悪役令嬢で……と、さまざまな設定を 盛り込んだ作品が増えていますよね。 異世界ファンタジーがまだ珍しかった頃は、 そこまで多くの設定を盛り込まなくても オリジナリティを出せたと思います。しかし今では単に「ヒロインが異世界転生する話」だけでは、 既存の作品と差別化するのが難しくなっています。 そこで、タイムリープを加えてみたり、前世の記憶を持たせてみたりと、 さまざまな要素を取り入れることで 独自性を出そうとしている方が多いように思います。 確かに、多彩な設定を加えることで物語の個性が強まる側面はあります。 それに商業の作品でも、あれとこれとそれと、 と設定盛り合わせセットみたいな、 読者を惹きつけるフックとなるものをたくさん詰め込む傾向はあります。 しかし、設定を次々に盛り込んでいくと、話がごちゃごちゃしてしまい、 一つ一つの要素を十分に掘り下げられず、消化不良を起こして、結局はわかりにくい、個性の弱い作品になってしまいます。これを私は、「異世界ファンタジーの特殊設定盛り込みすぎ問題」 と呼んでいます。 盛れば盛るほどいい、というわけではありません。 1つの設定や売りを入れるごとに、 その設定を最後まで貫き通さなくてはいけません。 前世の記憶があるなら、その記憶がちゃんと話に絡んできて、 最後には決着をつけてほしいと思います。 タイムリープもそうです。 ただ単にタイムリープするのではなく、なぜタイムリープできるのか、 そしてタイムリープする理由など、その世界観や仕組み、必要性などが ちゃんと書かれていないと、「なんとな
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Youtube第5回目『売れる恋愛小説の書き方』

久々にyoutube更新しました。 今回は【売れる恋愛小説の書き方】で、 今までブログに書いたものの中で「恋愛」に関するものをまとめました。 【売れる恋愛小説の書き方 ~感情移入が肝という話~】動画で話した内容ですが、ほんとーに超・超・大事です!! アマチュアの方だけでなく、プロ作家にも同じこと話してますからね。 もう一度、大事なところをピックアップしますと、 恋愛小説はあくまでも恋愛メインだから、 事件やその他の話を書きすぎない これです。 特にライトノベルでなかなか選考を通らない方、 こんなに上手なのに、筆力があるのに、 構成力があるのに……という方に多いのが、 「恋愛小説なのに、恋愛が薄い」ということです。恋愛小説でないなら別にいいんですよ。 たとえばお仕事小説だとか、下町人情ドラマだとか。 でも、ヒロインとヒーローが出会って恋愛をする物語で、 異世界だとかあやかしの世界だとか、現代社会のカフェだとか、 舞台はいろいろあると思いますが、 なにかしらの問題や事件があったりする。 その「事件やら問題やら」を書きすぎていて、 二人の恋愛が薄くなってしまっていては、 読者の求めているものではなくなってしまうんです。 じゃあ、事件なんてなくていいんじゃないの? と思うかもしれませんが、それがないと、 ありきたりのただの恋愛物語になってしまい、 面白くないですし、オリジナリティが出しづらくなります。 そして、もうひとつ重要なのが、恋愛には「葛藤」や「障害」が必要 何もない恋愛はドラマ性がない これはティーンズラブ、ボーイズラブにおいて かなり大切な要素になります。 ヒロインとヒー
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意外と大事な小説の「視点」の話

今回は「小説の視点」について、書いてみたいと思います。 ちょっと専門的な内容になります。小説を書き始めの方や、視点なんてよくわからない、 という方は「へ~」という感じで流し読みしてくださいね。 まずは小説の視点には、大きく分けて 一人称視点と三人称視点がありますね。 (他にも二人称視点なんてのもありますが 稀なのでここでは割愛します) ライトノベル、キャラ文芸、ボーイズラブ、 ティーンズラブで書かれているのは、 一人称視点と三人称一元視点 になってくるかと思います。 一人称視点は「わたしは~」「俺は~」と 主人公の目線ですべてを語る視点、 三人称一元視点は「マリーは~」「みつるは~」と 主人公の目線ながらも一歩引いた視点で語るものになります。 読者から考えると、一人称視点は主人公の中にいて、 三人称一元視点は主人公の頭の上、守護霊的な場所から 見ているような感じになります。 どちらの視点を選ぶのか? ですが、もちろん書きやすいほうでいいのですが、 書籍化したい! プロになりたい! と思っている方は、ぜひ自分が目指すジャンルの作品が、 多くはどのような視点で書かれているか、まずは調べてみてください。 例えば最近のボーイズラブは三人称一元視点が多いですね。 一人称視点もあるにはありますが、少数派です。 これ、時代とともに少し変わっておりまして、 昔はもっと一人称小説が多かった印象があります。 なぜか? それは、今の読者にとって、この視点が心地いいから、なんですね。 一人称視点の小説の特徴は、より主人公との一体感を感じ、 キャラクターの内面を深く丁寧に描くのに最適です。 一方で三人称
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賞やコンテストで受賞するために一番大切なこと

今回は、アマチュアの方の小説の講評をしていて、 「これは致命的! 一度しっかりみんなに伝えておかないと」 と思うことがあったので、書いていきたいと思います。◆応募する賞やコンテストとのミスマッチ 受賞から遠ざかってしまう方には、実はある共通点があるんです。 それは何かというと……コンテストの趣旨や目的を十分理解せずに応募してしまっているということ。 例えば、現代風の軽いエンタメを求めているコンテストに 純文学風の小説を送ってしまったり、 切ない恋愛小説を求む、と書いてあるのに 恋愛色薄めの本格ファンタジー小説を応募したり。 素晴らしい作品だったとしても、残念ながら コンテストの求めているものとマッチしていないんですね。 ◆主催者は何を求めているの? 各コンテストには、主催者それぞれの意図や目的があります。 出版社が主催するコンテストなら、その出版社のブランドイメージや読者層に合った作品を求めているはずです。 例えば、多くのラノベのレーベルの新人賞は、魅力的なキャラクターが活躍する、斬新な設定の作品が求められています。 ジャンルの違いを理解していないとわからないかもしれませんが、 実はライトノベルでは、ボーイズラブやティーンズラブよりも オリジナリティが重要視されます。 一方で、BLやTLでは、「萌え」が一番大切で「恋愛と共感性」が大事です。 オリジナリティよりも恋愛感が大事ですので、 恋愛の描写が薄い作品は、この段階で落とされてしまいます。 もっと細かく言うと、ラノベはラノベでも、 恋愛感を重視するラノベなのか、それともWEBのように 軽く楽しめるエンタメ性が強い作品を求めてい
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講評した2作品が商業化決定!

小説講評サービスから、商業化が決まった嬉しいお知らせを いただきました! 作家さんよりいただいたご報告。 ↓ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このたびは、ご報告したいことがあってご連絡しました。 あいこ様に見ていただいた2作品とも、商業化が決定しました! 1作目はweb投稿中に企業様から書籍化打診をいただきました。 紙書籍で2巻まで確約、コミカライズ化の決定はまだですが、 担当さんがとても乗り気で動いてくれています。 もう1作のほうは、コミカライズ化が決定しています! 漫画家さんも決まり、キャラクターのデザイン画が届いている段階です。 小説本の出版は、コミカライズの反応次第……らしいです。 キャラクターや作風がコミカルだったので、小説より漫画向きと判断されたのだと思います。 コミカライズが人気出て、小説の方も書籍化してくれたらいいなあと思ってます。 私はもともとファンタジー系で書いていたので、 女性向けに転向してから伸び悩み、 「面白いって感想ももらうのに何が悪いのかなあ?」と困っていました。 あいこ様に見てもらって、「恋愛要素が足りないのでは」 とご指摘をもらって、目からウロコでした。 自分では本当に盲点だったので……! 具体的にどう入れるのかも教えていただいて、すごく勉強になりました。 2作品とも恋愛要素を入れて改稿し、「恋愛要素をたくさん入れる!」 ということを意識して書きました。 そのおかげでどちらも商業化を果たせたと思うので、 あいこ様のおかげです。 どうもありがとうございました! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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Amazon Kindleで小説デビュー!

こんにちは!「お手紙やさんの言葉たち」です。今日は、私たちのライティングメンバーの一人が、なんとAmazon Kindleで小説を出版した嬉しいお知らせをお届けします!彼のデビュー作をぜひ皆さんに読んでいただき、感想やレビューをいただけるととても嬉しいです。個人出版でGoogle検索などではヒットしないので、Amazonの検索窓で「38歳、ボクシングへの挑戦」と検索してみてください。〜小説のあらすじ〜主人公は38歳、平凡なサラリーマン。彼が一念発起して挑んだのは、ボクシングという新たな舞台です。家族との絆、仕事のプレッシャー、そして年齢への不安を抱えながら、リングに立つことで見えてくる「本当の自分」とは何なのかを探る物語が展開されます。スポーツ経験ゼロ、決して若くもない彼がグローブを握り、スパーリングに汗を流す日々。彼の挑戦の先には、ただの「勝利」ではなく、人生における新たな意味を見つける旅が待っています。本作は、家族愛、葛藤、そして挑戦を描いた熱い物語です。主人公を支える妻や無邪気な子どもたち、そしてジムで出会う仲間たちとの絆が、時にユーモアを交えながらも、読者の心に深い感動を与えます。年齢や環境に縛られることなく、「挑戦すること」に意味がある――そんなメッセージを伝える一冊です。特に30代、40代の同世代の方々だけでなく、何か新しいことに挑もうとするすべての人に読んでほしい作品です。作品へのご支援をお願いします!ぜひ、彼の小説を読んでみてください!感想やレビューをいただけると、作者にとっても大きな励みになります。そして、この小説の作者にお仕事依頼がある方は、ぜひココナラでの
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Youtube第4回目基礎講座『小説の描写力をみがこう!』

Youtube4回目更新しました。 今回は小説の基礎の基礎、「描写力」についてです。 【小説の書き方基礎講座】小説の描写力をみがこう!Youtube見てない方もいると思うので、ざっくり説明すると、描写力とは 読者の頭の中に、物語をどれだけ鮮明に描けるか ということです。 ここの記事でいつも筆力があるとかないとか言ってる 「作家としての書く力」「筆力」にも大きく関わってきます。 以前の記事で、ライトノベルではそれほど描写力は重要ではない、 と書いたのですが、確かにもっと重要視されるものはあるんですね。 それはキャラクター力とか設定力とか。 もちろんそうなんですけど、描写力がないと、 独特な世界観や個性的なキャラクターは しっかりとは描き出せないんです。以前の描写力に関する記事はこちら ↓「なんとなく物足りないなぁ」という小説は、もしかしたら描写力が足りないのかもしれません。 今回の動画では、描写するにあたって大事なことを お伝えしています。 それは…… 具体的に描くことと、映像的に「見える」小説を目指すこと です。 Youtubeではいくつも例をあげていますが、一つだけ取り出すと、      彼女は怒っていた          ↓ 彼女の頬は赤く染まり、握りしめた拳が震えていた これ、どっちのほうがより鮮明に目に浮かびます? 当たり前ですが、細かく描写したほう、 映像的に描いたほうですよね。描写ってそういうことなんです。 また、五感に訴える書き方をすると、より印象的になり、 読者の目の前に世界が広がっていく、ということについても 詳しく解説しています。 五感、大事ですよ~。 五感
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「勇者と看板娘」

【後めない】16歳のとき湯島にあった個人経営のコンビニエンススーパー宇野というコンビニでバイトをしてた事がありここに奥山さんという人がいた奥田さんはとても美人な看板娘で小説家になりたいという夢を持ち大学生生活を送ってたが近隣の会社の男性達からよく恋文を貰ってたこの時代まだネットや携帯電話が無く告白手段としては恋文書くのが普通ででも直接会って告白する事は誰も勇気が出なくて出来きないらしいハズカシィ(*pдq*)そんな中ある男性が来店してきて奥山さんがいる所に行きなんと!「付き合って下さい!」と告げ見事に撃沈した男性が現れた!その後男性は毎日来店し何も言わずに弁当だけ買って行く姿を見て従業員は「奥山さんに対しての申し訳なさから毎日来てるのかも」と噂してるしかし俺はその行動の意味が分からず漠然と男性が自分は正真正銘の本心を正直に伝えたから後めないと意地を奥山さんに示したいのかと感じてた2月になって奥山さんが地方の出版社に就職が決まって店を退職する事になりこの知らせを聞いた店長は売り上げが下がってしまうかもと心配してたアワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓【信号待ち】なので女性スタッフの募集を始めたが俺は「ここは近辺唯一のコンビニだし手作り弁当もあるし平気ジャマイカ」と感じて全然危機感が無かった<(`^´)>ダイジョウブ!そんな中フラれた男性の様子が変わり毎日店に来てたのに2月上旬ごろから店に来なくなってしまい従業員の人もこの直接告白した勇者を心配してた当時恋文しか渡せない男性達の中で唯一直接言葉で告白したとして近隣のオフィス街
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講評した作家さんが書籍化デビュー!

「作家としての個性や魅力発掘」サービスを受けてくださった方が、 このたび、KADOKAWAで書籍化デビューを果たしました! 11月末発売ですので、ぜひご覧になってくださいね~。『仮初の年上妻は成長した年下王子に溺愛陥落させられる』著:沖果南 イラスト:CielKADOKAWA 単行本発売日:2024年11月29日いや~、ほんとめでたいですね!! 作品を読ませていただいた時から、「あ、この人はいずれプロデビューするな」 と思っていましたが、書籍化するのが早かったですね! 沖果南様はWEB投稿歴は5年ほどのようですが、 執筆歴はけっこう長い方です。 さまざまなジャンルの作品を書いている方で、「魅力発掘」サービスでは、 TLというジャンルで書いていくか、別のジャンルへ行くか迷っていらっしゃいました。沖様の売りは「恋愛小説の萌え」が上手なことでしたので、 一番プロになりやすいのはTL作家、とお伝えしておりましたが、 そのジャンルで本当に早くプロになってしまいましたね!沖果南様から嬉しいメッセージをいただけました。 担当の編集さんからは、以前ご指摘いただいたようにドキドキハラハラシーンが足りないとのことで、「あっ、これ以前ご指摘いただいたところだ!」となりました…。 ご指摘部分がまだ課題だなと痛感いたしました…。今後も精進します! 本当に以前いただいたアドバイスが、 じわじわとずーっと効いております(笑)。 どうしても御礼を言いたくてメッセージを送らせていただきました。 メッセージ、とても嬉しいです! ありがとうございます! 沖果南様の素晴らしいところは、筆力もさることながらですが、 や
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テンポのいい小説と悪い小説

「小説のテンポ」って気にしたことありますか? 文章の速度感、展開の速さのことですね。 これ、ライトノベルでは大変重要な要素になります。 テンポの悪いエンタメ小説って……なんかちょっと、 違うような気がしませんか? テンポを決めているのは、 まずは展開の速さになります。 次から次へと展開していく物語は、 ジェットコースターに乗っているかのよう、 もしくは速いスポーツカーに乗ってるイメージ。 爽快感のあるテンポが心地いいですね。 一方で、なかなか話が進まない、 展開が遅い小説というのもあります。 これは場面やエピソードをどのように見せるか、 どう切り取るか、という作者の手腕、センスの問題になってきます。 展開が遅いけど面白い小説も、もちろんあります。 特に心の描写や、ある特定の分野での描写に 力を入れた作品などは、しっかりじっくり読ませることに 力を注ぎますので、展開は遅めになります。 しかし、ことライトノベル、キャラ文芸、BL、TLに 関して言うと、展開が遅い=面白くない、 と読者が思ってしまいがちです。 軽く読めるエンタメ小説は、やはりある程度の 展開の速さというものが求められます。 次にテンポを決めているのは、文章の書き方、描写の分量です。文章が長く装飾が多いと、どうしてもテンポは ゆっくりになります。 一方で、文章が短く勢いがいいと、テンポは 速めに、サクサク読んでいく印象になります。 コメディは絶対にテンポがよくないといけません。 逆に言うと、テンポが速いとコメディ感が出てきます。 しっとりさせたい、感動させたいなら、ある程度、 テンポは落とさないといけないんですね。 そ
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書籍化デビューがめっちゃ早い人

「作家性の魅力発掘」サービスで ご相談を受けた方で、すごい人がいたので記事にしたいと思います。 その方はすでにプロ作家さんなのですが、 書き始めてからプロデビューまでが、めっちゃ早いのです! ちなみにジャンルは全年齢のライトノベルです。 2021年の終わり頃に執筆開始。 それまでは同人誌などもやったことはなく、 小説の執筆は本当に初めてだったらしいです。 それから何作か投稿し、1年足らずでコミカライズの打診、 2年後に書籍化デビューしています。 しかも、しかもですよ! 今まで書いた長編7作が、すべて何らかの賞を受賞か、 書籍化しています。初めて書いた長編小説が賞を受賞する、 というのもすごいことですが、 投稿した作品のほぼすべてが書籍化って……。 出版社も一社ではなく、複数社からの書籍化です。 これって、すごいことですよね? で、なんでそんなすごい人がこの「作家性の魅力発掘」サービスに 申し込んできたのかというと、 「投稿サイトではあまり人気がないのに、なぜか受賞や書籍化が多く、 今後プロ作家としてやっていけるかどうか不安」 というものでした。 あとは「書き始めて間がないので、自分自身の強み弱みがわかっておらず、 ジャンルに迷っているので、今後の方向性を決めたい」とのこと。うーん、こんなにマッハでプロ作家になっても、 悩みはあるのですね。 なぜこの方が「投稿サイトではそんなに人気がないのに」 受賞や書籍化が相次いでいるのか。 それはですね~…… はっきりいって、筆力です。 いやここでみんな諦めないで! 筆力がある方がすぐプロになっちゃうのは しょうがないでしょ。「筆力」なんてふ
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すぐプロ作家になれる人となれない人の違い

アマチュアの方の講評をしていて気づくことがあるのですが、 小説を書き始めて2~3年でプロになってしまう人がいる一方で、 何年書いていてもなかなか受賞もせず、プロになれない…… まぁ、そういう方が大半かと思いますが、 そういう方たちがいます。 すぐプロになれる人と そうでない人の違いは何なのか? 以前の記事で、「意識の違い」と書いたのですが、 今はもっとはっきり具体的に言えると思います。 それは、「出版社やコンテスト、読者が求めているものを 正しく汲み取って反映させた作品作りができているか否か」です。 だから、プロになれる人は「研究」を大事にしています。 「このジャンルの読者はどんなものを求めているだろうか?」 「最近の傾向では、どんなものが流行っているか?」 「コンテストの受賞傾向は?」 端的に言ってしまえば、「ひとりよがりではない」ということです。 あくまでも「読者のために」小説を作ろうとしている、 姿勢が初めから違うのです。 その姿勢……もはやプロだと思いませんか? 意識が素人ではないですよね。 世の中の人が何を求めているか、しっかり研究した上で、 なおかつ、自分自身の作品を練り上げ手を入れて、 どんどん変化していくことに余念がありません。 自分自身を変える柔軟性も大事です。 「読者はこういったものを求めているが、私には書けない、無理」 そう思ってしまえば変化成長はありません。 全部を受け入れなくても、「読者が求めているものの この部分はなんとか取り入れられる」と、形を変えて 受容し、それを養分にしていく術を持っています。 講評をしていて気づくのは、 その変化に柔軟性のある
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短編では作家の力量はわからない

短編と中長編の小説って、 実は書き方も評価の仕方も違うって知ってました? ここをあまりわからずに、「どっちも小説なんだから、一緒でしょ」と してしまうと、公募などで大失敗してしまうこともあります。 端的に言うと、中長編の小説はいわゆる「小説」ですが、 短編は同じように考えてはいけません。 短編は特殊なのです。 短編というのは、ここでは一万字以内のものとしますが、 アイディア勝負、ネタが全てです。 一方で中長編は、描写や造形など、作家としての本来の力量が問われてきます。 考えてみてください。 1万字以内で、キャラクターの造形とか心理描写とか、 世界観や物語の起伏とか……そんなに詰め込められますか? 無理ですよね。 公募の短編で賞を獲る作品はどんなものか。 ネタがいいものです。 設定が斬新、とにかく驚きのあるものです。 それがすべて、と言ってもいいくらい、 ネタや設定の比重が高いのが短編です。 ですので、短編を書く場合は、中長編と同じように ネタ作りをしてはダメです。 どうやって読者を驚かせてやろうか。 短編の作り方は、まずそこから始まります。 ネタを作ることで、大体の勝敗が決まってしまっているのが短編です。 ココナラの講評サービスでは、短編・中編・長編と、 さまざまな長さの作品で講評を行っていますが、 短編のご依頼の時に「作家としての力量を見てください」 と言われることが、たまにあります。 短編では、力量は見られません。 だって、ネタがすべてですから。 文章力とか描写力、物語の起伏を作る力、 キャラ造形力……そりゃ、少しは短編にもにじんでいますよ? でも、そういった「作家としての
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小説はテーマが大事?

小説を投稿する時、あらすじとともに、 「テーマ」も書いてください、と言われたりします。 小説のテーマ。 この小説で言いたいこと、伝えたいこと。 小説のテーマは大事です、って言うけど、ほんと? なら、まずはテーマを考えないと! この「テーマ」ですが、後付けで大丈夫です。 だって最初から、「このテーマで書こう!」と思って、 よい小説が書きあがるとは、ちょっと思えません。 小説のテーマは例えば…… 主人公が数々の困難を乗り越え成長する物語。 とか、 禁じられた相手との切なく熱いラブロマンス。 とか、 風変わりな探偵が前代未聞の事件を解決する。 とか、 人間の奥に潜む矛盾をリアルに描き出す。 とか。 なんか、壮大な感じがしますよね。 そしてそのテーマは、確かに小説において 正しいですし、読んだ人はそれを感じるのでしょうけども、 元々がそれを書こう!と思って、一直線に書いた……とは限りません。 小説を書く発端は、人それぞれですが、 「とにかくこのユニークな少年のキャラを描き切りたい」 「複雑な人間模様の中で、ドロドロした感情を描きたい」 「許されない恋を情熱的に描きたい」 などなど、「これが書きたい」という欲望みたいなものがあって、 書くわけです。 その時にはまだ、物語を統括して一言で表すような、 「テーマ」と言われるものは出現していません。 テーマとは、後から浮き上がってくるものなのです。 読んだ後に、「この作品は、こんなテーマかな?」と 思うものです。 そしてそれは、豊かな小説であればあるほど、 いろんな側面があって、人によって読み方が変われば、 テーマも変わってしまう、そんなところ
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講評してる作家さんの書籍化が決定!

いや~、めでたいですね!たまたまなんですが、講評してる作家さんの 書籍化が決まりました! しかも講評した作品の書籍化。 素敵な作品なのですが、修正点ビシバシ書いちゃったよ……。 担当編集者とまったく意見が違っていたらどうしよう……。 いやまぁ、読み方は人それぞれだし! と、講評したからといって私は何も 関係していないのですが、それでも嬉しいものですね。 書籍化は作家さんの一つの大きな目標ですので、 その喜びを私も一緒に味わってしまいます。 さて、今回は「書籍化への近道」について ちょっと書いてみたいと思います。 「書籍化が夢」という方はたくさんいます。 今回、書籍化が叶った方もそうです。 ただですね、この方はすでに電子出版では デビューされているのです。 ということは、電子書籍ではすでにプロということです。 しかし、電子書籍と紙書籍では、 大きな隔たりがあるのですね。 電子出版で書いているからと言って、 それがすぐ紙書籍になるかというと、そうではない。 紙書籍はやはり、敷居が高いのです。 しかし、プロ作家としては、 紙書籍も出してみたいですよね。 「紙書籍への近道」。それは……、 一つずつ階段を登っていくこと! 今はこれに尽きます。 新人賞に入賞して書籍化が決まる。 WEB上で編集者の目にとまって書籍化が決まる。 そういう道が一般的かもしれませんが、 書籍化の前には、実は階段がいくつもあります。 その階段を一足飛びに登ってしまう才能のある方も もちろんいますが、確率的にかなり低いのは みなさんわかっていらっしゃると思います。 ではどうするかというと、その前の階段を 着実に登って
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プロを目指す小説講座 その2.自分の個性を知り、弱みを克服する

第一回目は「自分の強みを見つける」ということで、記事を書きました。 最初はこちらから読んでいただいたほうが、 理解が深まるかと思います。 第二回目は「自分の個性を知り、弱みを克服する」です。「弱みを知る」ことは、実は自分自身の個性を知ることでもあります。 第一回目の最後にもちょっと書きましたが、 「強み」の裏には、「弱み」があります。 実は、「強み」と「弱み」はセットなんです。 「強み」を知り、自分自身の「よいところ」を 最大限に活かしていく、ということは、もちろん 大事なことなのですが、実はそれ以上に、 弱みを知り克服する、ということは大切だったりします。 特にプロを目指す方、投稿でなんとか賞を獲りたい方にとっては必須です。 長年、投稿しているけど芽が出ないとか、 同人誌を発行していても読者が増えない、 なんて人は、自分自身の「弱み」に着目してみる必要があります。 「長所だけ着目して、伸ばせばいい」とか、 「よいところだけ見るようにしよう」とか、口当たりのよいことを言いたい気持ちはあるのですが、投稿作を読んでいると、実際はほとんどの原稿が、「短所をどうにかすれば、ブレイクスルーしそうだな」 というところがあります。 つまり弱みを知っている人と、知らない人とでは、 書き方に雲泥の差が出る、ということです。 そしてそれは、投稿作でなくても、よりよい小説、 面白い小説、読者の心に残る小説を書くためにも、大切なことです。 あなたは、自分の作品の弱点、弱みを知っていますか? ひいては、自分自身の作品の「個性」を明確にわかっていますか? 知った上で書いているのなら、ぐんぐん上達していける
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弱みを克服する――構成力

今回は、「構成力がない」「小説の構成って難しい」 という方向けのお話です。 いま、プロを目指す小説講座の第二回目、 【その2.自分の個性を知り、弱みを克服する】 を書いています。 「弱点を克服する」方法について、 「自分の小説の弱い部分を見つけ、プラスに転じていくやり方」について記事にしているのですが、けっこうなボリュームになっております。 今回はその中から、ちょっと抜粋して、 お届けしようと思います。 弱点は構成力。 構成に問題がある――という場合。 構成って難しいですよね。 特にミステリやホラーでは、構成って めちゃくちゃ大事になってきます。 構成とは、物語の展開を効果的に作っていくことです。 物語の構成は、起承転結、序破急、なんて言いますが、 大きな流れはそれに沿ったほうがまとまった話になります。 しかし、ある程度小説を書いている方なら、 起承転結はできているものと思います。 物語には山場がないといけない、ということも、 長編を書いている方ならわかっていると思います。 構成が苦手な方は、たぶんそこに問題があるわけではなく、 「どこを書いて、どこを書かないか」つまり、 「どのエピソードをどこに入れるか」という部分が、 効果的にできていない、ということなんだと思います。 ミステリなどでは、あえて構成をぐちゃぐちゃにして、 過去と未来を入り組んだ形で、つまり時系列を無視して 書く場合もありますね。 そういった形で見事にラストで裏切られた時には、 「すごい構成力だ!」と唸ることもありますが、 そんなすごいところを目指さなくても、 とにかくわかりやすく、読者が没入できて、 感動でき
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官能シーンを上手に書くには?

今回は、「ボーイズラブ(BL)」「ティーンズラブ(TL)」に必須の「官能シーン」について書きます。 関係のある方だけ読んでいただければ、と思います。 さて、官能シーン。 通常、我々は「官能シーン」なんて 言わないですけどね。 なんて言うかというと、普通に「エッチシーン」です。 これは「ラブシーン」とは違うものです。 ラブシーンは、恋愛小説なら、そしてラノベなら、 結構な頻度で出てくるものですよね。 いわゆる、「告白シーン」「キスシーン」などが それに当たるかと思います。 「官能シーン」はそれではなくて、 いわゆる「行為」の「シーン」になります。 BLは男同士、TLは男女という違いはありますが、 この「官能シーン」、商業では必ずと言っていいほど、 入れなくてはなりません。 プロ作家さんも、得意不得意が分かれる分野でもあります。 「うまいなぁ」という方と、「苦手そう」という方と。 上手な「官能シーン」は、やはり「官能」を とても刺激するように描かれています。 臨場感があるというか、五感を刺激するというか。 男性と女性で違うなと思うのは、 ただただ官能を刺激して、気持ちよければ それでいい、というわけではなくて、 女性の場合は、ちゃんと「心の気持ちよさ」を しっかり描かなければならない、ということです。 つまり、そこに「愛」がないとダメなところが、 男女の一番の違いかな、と思います。 余談ですが、男性はどっちかというと、 「性癖」のほうに重きが置かれがちですね。 女性は性癖というほど、細かくは分かれていませんが、 それでも、BLなんかでは「官能シーン」にも 趣味嗜好が強く出たりはしま
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実は小説家やってます。

こんにちは。ハイヤーセルフコネクターの咲絢です。実は私、別名義で小説家をやっています。ライターもやってます。執筆業が本業なのです。先日も、京都の即売会で本を売ってました。誰にも告知せず、こっそりYouTubeもやってたります。で、2月に私のSF長編小説が出版されるのですが。めちゃめちゃお得に入手できるキャンペーンをします!そんな動画が、本日18時に公開されます(それまでは「非公開」と表示されてます)。よかったらご覧くださいね。チャンネル登録していただけるとさらに嬉しいです!こんな機会はまずないですよ♪咲絢
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小説に一番大事な「オリジナリティ」とは?

小説にはオリジナリティが大事。それはもう、わかっていることです。 では、その「オリジナリティ」って何? という話なんですが、「オリジナリティ」とは、 「その人独自のもの」「その人にしか書けなさそうなもの」 という、「オンリーワン」のような意味合いです。 何も考えず書いてみたら、 なんか知らんけど、めちゃくちゃ独特で個性豊かで オリジナリティあふれるものになっちゃいました。 という人は、特に何も考える必要はなく、 「オリジナリティ」をわざわざ作る必要はありません。 でも、書いてみたらなんかフツー。 「どこかで見たような話ですね」なんて言われちゃいました。 という人は、あえて自分の「オリジナリティ」を 模索してみる必要があるかもしれません。 普通じゃダメってことでしょ? オリジナリティって、どうやって出したらいいの? はい、もっともな質問ですね。 「オリジナリティ」を探るには、まず、 「自分の個性」「自分の強み」を知ることが大前提です。 それはこちらの記事で詳しく解説しています↓ まずは客観的に、自分自身を知る。 自分の書き方、そして作品の個性を知る。 その上で、どういったものを磨いていくか、 自分の「売り」をどのように出していくか、 そこを考えて、伸ばして、盛り込んでいく…… という作業が、「オリジナリティ」を作るということになります。 投稿作を読んでいると(プロの作品もそうですが)、 「オリジナリティ」というのは、わりと冒頭の段階でわかります。 というか、すでにあらすじの時点で異質なものは異質な雰囲気がありますね。 出版社側としては、編集者としては、 どんな「オリジナリティ」を
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「投稿作」と「商業作」に求めるものは、実は違う!?

投稿作の指導では、とにかく、オリジナリティが大事ですよー、 個性的でないと入賞できませんよ、 と言っています。 これはたぶん、どこの編集に聞いても、 そう言うと思います。 以前書いた記事、 でもお伝えした通りです。ですが、「商業作品を読むと、とてもオリジナリティ優先、 とは思えません。みんな同じような設定で同じような内容で、 独特で個性的な作品は少ないように思います」 とコメントをいただきました。 確かにその通り。 特にラノベの商業作品は、似たような内容の作品が 多いな~と思うかもしれません。 出版社や編集者が求めているのは「オリジナリティ」で あることは変わりません。 もちろんプロ作家にも、そして出版する作品にも「オリジナリティ」を 求めたいところではあります。 ですが、出版する小説を評価するのは読者であって、 売れないと商売が成り立ちません。 そういう意味で、「オリジナリティ」よりも、 「読者が求めるもの」「読者が好みそうなもの」を優先する形になって しまうのは仕方がないことです。 編集者もね、奇抜で独特で個性的なものを出したいと思ってるんですよ。 でもね、そういうものって、大概売れなかったりするんですよ……。 そうなると、「安定的」に売れるあの設定でいこう、ということになります。 プロ作家にも、「これだと売れないから」と言って、 王道に寄せるよう、お願いしたりします。 一方で、「投稿作」を評価するのは編集者です。 読者ではありません。 それでも、ある程度、「売れそう」なものを選ぶので、 多少、王道に寄せる必要はありますが、 ここでは「作家としてのオリジナリティ」が一番大切
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プロットを書く上で一番大切なこととは?

「ココナラ」で「プロットの書き方」をご指導したところ、いろいろ目から鱗のことがあったので、 ここでちょっとシェアしたいと思います。 プロットは道筋、カーナビみたいなものであって、 完璧で詳細でなくてもいいけど、 ないと小説の完成度が低くなったり、 ちぐはぐな部分が出てきたりと、 ちょっと困ったことになる可能性がある、ということを以前書きました。↓ですので、小説を書く前には、プロットを作るのが望ましいのですが、 まず初めに何をするか。 それは 自分が一番書きたいことを決める。 です。 当たり前のことと思い、特に言語化したことは ないのですが、基本中の基本ですよね。 いわゆる、「小説のテーマ」というやつです。 「テーマ」というほど重々しくなくてもいいのですが、 「この小説で自分は何を一番書きたいのか」 というのを、明確にすることです。 「主人公の心の成長をこういう方向で書きたい」 という、まさにテーマっぽいものから、 「主人公とヒーローの後ろめたい恋愛を、焦れ焦れと書きたい」という恋愛に特化したものから、 「とにかく印象に残る強烈なヒロインを書きたい」 というラノベっぽいものまで、 とにかく、「自分が書きたいのはこれ」 というものを、はっきりさせることが第一歩です。 それから、その「自分が一番書きたいもの」を どうやったら一番活かせるか、 その「書きたいもの」を中心に、話作りをしていきます。 大切なのは、小説の「軸」を決めることです。 「軸」がないと、「この小説は、なんだか盛りだくさんなんだけど、 結局は何が言いたいのかわからない」となってしまいがちです。 小説は、なんだか素敵なこ
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Q&A すっごくいいネタ思いついた!と思ったら、 すでに書かれてました…。こんな時、どうしたらいい?

こういうことってありますよね。「すごいもの思いついちゃった!」 その時は、自分って天才?なんて思っているけど、 あれこれ調べているうちに、「あれ、なんだもう書かれてるじゃん…」ってなるとき。でもですね、残酷な真実を申し上げますと、 あなたが考えついたネタ、実はすでに、どこかでほぼほぼ書かれています。 書かれていないものなど、ないといっても過言ではありません。人が考えることなんて、まぁ所詮、似たようなもんなんです。 しかし、斬新なネタでなくても、いろいろな要素を追加したり、 まったく別の人が書くと、またそれは違う作品になったりします。 特にラノベのジャンルでは、「ネタかぶり」はしょっちゅうです。 「今は転生ものが流行っているよね」となると、 「転生もの」という設定の中で、読者が好む要素を入れたり、 人気が出そうなキャラにしたりすると、あらら不思議なことに 「これデジャブ?」って感じに既視感のあるものばかりに なってしまうんですよね。 プロ作家本人が「これがいい」「これが書きたい」と言っても、 「いやそれすでに有名なシリーズがあるから……」とか、 「あまりにも他の作品に似ている」となると、 やはり、書くことはできません。 そうした場合、どうするかというと、 その「書きたいもの」に別の設定やキャラ、世界観を プラスアルファして、「ちょっとだけ新しいもの」に作り変えます。 「ふぅ、これでなんとかオリジナルになったね!」 という感じです。 それでも、あまりにも有名すぎる設定と 似すぎている場合は、同ジャンルでは 出すのが難しいかもしれません。 ジャンルが変わると、また新しく感じたりするん
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プロを目指す小説講座 その1.自分の強みを見つける

普段は、「小説の書き方」や「プロ作家や編集者の現状」などの記事を書いていますが、 今回は、「プロになるための小説講座」 「1ランクアップするための小説講座」です。 何回かに分けて書いていくこの「小説講座」は、 より実践的な内容で、有料記事となります。 まずは第一回目。 小説をよりよくするために、 まず初めに取り組むべき、大切なこと。 それは―― 「自分の強みを見つける」 1.前置き小説は自分の楽しみでもありますが、 「人に読んでもらうもの」です。 つまり、「小説を客観視する」ことが とても大切です。 投稿作ならなおさら、「編集者がどう思うか」 を考えて投稿しないといけません。 自分の小説を、「客観視」しないと 見えてこないもの――それが、「自分の強み」です。 強みとは、「得意なもの」「自分には簡単にできること」 「他の作品より抜きん出た違い」という意味です。 とはいえ、厳密には他の人や作品と比較して、 「こちらのほうが秀でている」という「優劣の強み」ではなく、 「唯一」「オンリーワン」「独自性」という、 比較して得られるものではないものを、 ぜひ目指していただきたいと思います。 小説は、人間と一緒で一つ一つ違うものですから、 つまり個性がありますから、何もかもを比較して優劣を競う、 ということはできません。 しかし、これだけたくさんの作品の中から、 投稿作の場合はたくさんの投稿作の中から、 「これは面白い!」「これは素晴らしい!」と 思ってもらう必要があるのです。 そのための「唯一無二」の自分だけの武器。 ――それが強みです。 あなたは、「自分の小説の強み」が何か、 わかってい
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プロットはどれくらい細かく書けばいいの?

ある方から、 「プロットって、どれくらい細かく書いたらいいですか?」 とご質問をいただいたので、今回は「プロットの書き方」 について、詳しく書きたいと思います。 まず、プロの小説家は必ずプロットを 編集者に提出します。 プロットなしで書いちゃいました~という話は あんまり聞いたことがありません。 プロット通りに書けるかどうかはともかく、 (こちらの話はまた後日、「絶対にプロット通りに 書かないとダメ?」というタイトルで書きたいと思います)、 どんな設定でどんなキャラでどんなストーリーになるか、 つまり、「何で勝負するか」ということを決めるために、 プロットは必要です。 アマチュアの方でも、大筋のプロットは 決めて書き始めたほうが、話はまとまりやすいと思います。 さてそのプロットですが、「これほどまでに違うの?」 というくらい、プロ作家でも書き方が違います。 構想書きみたいな、メモ書きみたいな感じで、 ぺらっと提出してくる作家。 (たまに何が書いてあるかわかりません) しっかり起承転結に分けて、きっちり 出してくる作家。 (こういうのはありがたいです) 用紙15枚、ちょっとした短編小説? というほどに細かすぎるほどに長く書いてくる作家。 (あんまり長すぎると、没にしづらいという点もあります…) みんな、自由だね!(笑) まぁ、書きやすいやり方で書くのが 一番ではないかと思いますが。 しかしオーソドックスなのは、ある程度の長さで、 設定とキャラクター、世界観や舞台や時代背景を書き、 物語を起承転結風に、どんな事件やどんな大きな エピソードがあるのかを記載して、エンディングまでを書く
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書けない人の特徴 ~すごいものを書かなきゃ!と思ってませんか?~

今回は、 「書きたいと思ってるんだけど、なかなか書けない」 「スランプになってしまった」 という方向けに書いていきたいと思います。 プロ作家さんでも、「スランプ」や「書けなくなる」 というのは、あったりします。 ただ、アマチュアの方とプロ作家の違いは、 現実的に「人の目=評価」があるかどうか、という大きな違いがあります。 でも、書けなくなる要因は、その根っこの部分は 同じものがあったりするかもしれません。 書けない人の特徴――それは、理想が高すぎて、 現実の自分が追いついていない状態、 と言えると思います。いいものを書くぞ! 完璧にするぞ! と、気合いが入りすぎていませんか? すごいものを書かなきゃ! そう思って背伸びしすぎると、苦しくなります。 それよりも、「書くことを楽しむ」 「自分が書きたいことを、書きたいように書く」 ことに注力してください。 小説って、本来は自由に好きなように書いていいのです。 「これはダメ」なんて小説はありません。 「ダメ」と評価するのは人ですが、書けない人は、 自分で自分自身にダメ出しをしてしまっているのです。 評価したくなるのは、過程よりも 結果に重きを置いているからかもしれません。 人生は過程です。 人生の結果といえば、「死」になりますので、 ある意味、人生の結果は、行きつく先はみんな一緒、と言うこともできるかもしれません。 人生は過程を楽しむもの。 小説も、過程を楽しむものです。 その過程が楽しめなくなっている、 という状態が「書けない」という状態ではないでしょうか? この世は競争社会、比較社会です。 「すごい人」はたくさんいるし、上を目指せ
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編集者のつぶやき その3 ~編集者という生き物~

小説の編集をして20年。 まぁ、長いですね…。 しかし本人はこんなに長く編集をしているなんて、 あんまり自覚せず、時がたってしまいました。 編集者って、わりと批評家が多いんですよ。 辛辣だな~と思う人も結構います。 でもそれも無理ないかな、と思います。 だって、小説を読んで、「欠点」がすぐにわからないと、 編集者って務まりませんもの。 正確に言うと、小説でも漫画でもアニメでも、 「長所と短所」を見抜く癖があるんです。 いいところと悪いところ。 それが見抜けないと、仕事にならない。 どの小説を読んでも、「面白い!」「もう完璧!」 「素晴らしい!」の一点ばりでは、編集者いらないよね…って話です。どこかに穴がないか、ダメなところはないか。 それを探すようにできています(笑)。嫌な癖ですよね…。 だから、投稿作なんか読むと、 「ここがダメ」「あれがダメ」「最初からダメ」 とダメ連発で、大変なものです。 しかし、ダメなところも探さなくてはいけませんが、 一番大切なのは、磨けば光る宝石を見つけることです。 人はそれを「才能」と言います。 編集者とは、きらりと光る才能、他の大多数とは違う何か、 それを見つける仕事、ともいえるかもしれません。 「この才能を絶対に世に広めたい」 そういう純粋な想いが、編集者の原動力の原点かなと思ったりします。 編集者は「これが好きだ」「これが素晴らしい」 と思わないといい仕事ができないので、 かなり感覚的に仕事をしている、かもしれません。 好き嫌いがダイレクトに仕事に出る、というか、 むしろその好き嫌いが仕事になっている、という感じ。 売れている作品でも、「これ
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恋愛小説のセオリーとは?

ある方から、ご質問をいただきました。 「女性向けラノベで、ヒーローに対してヒロインからハグしたり、 キスをしてしまうのはダメでしょうか?」 結論からいきましょう。 「基本的には、よくありません」 うーん、私の気持ちとしては、「なんでもオッケーです!」 って言いたいところなんですけどね。 一応、きちんとしたお答えとしては、 「物語の前半部分で女性からのアプローチがあったり、 女性が積極的ではあっても、最終的には、男性が女性に めちゃくちゃ惚れている、つまり、全体を通してみると、男性のほうが 積極的、と思えるならOK」とお返事しました。 現実では、女性が男性を選んだり、 女性のほうが積極的だったりすることは、 今の時代、当たり前ですよね。 その時代を映して、恋愛小説の中でも、 女性からアプローチしたり、女性が主導権を握る 恋愛があってもいいと思うんですけどね。 もちろん、文学作品としての恋愛小説なら アリなのかもしれませんが、女性向けのラノベ、 ティーンズラブも含めた乙女向けファンタジーという ジャンルにおいては、これはNGなんですよねぇ。 なぜかというと、一昔前に比べると、女性からの積極的なアプローチも 許容が広がっているのは事実なんですが、それでもやはり、 ラノベが目指しているのは結局のところ、「女性の夢」なんですよね。 女性は、「男性からリードされたい」という思いがどうしてもあるので、 ちょっとしたハグやキスが女性からあるのはもちろんOKなのですが、 小説を全体的に見て、「男性のほうが女性に対して積極的」 であってほしい、という願望があるのです。 恋愛のトキメキとは、「私があ
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講評ってどんなもの? その2

ココナラに出品しているサービスの「講評」について、前回に引き続き、具体例を出しつつ解説します。 小説の講評サービスは、基本的には、 「全体的な講評」「よい点」「改善点」 「修正アドバイス」に分けて講評しています。 一番大切な部分は「改善点」だと思うのですが、ここはかなり具体的に 書いてしまっているので、ちょっと抜き出すのが難しく、今回は大まかな修正アドバイスを重点的にお送りします。実際の「改善点」は、ページ数なども入れて、 どこをどのように直すべきか、もっと詳細にお伝えしています。 講評のほんの一部だけを抜粋でお送りします。 抜粋は、同じ方の作品ではなく、いろいろな方の講評から抜粋しております。 (※購入者の了承済み) <全体的な講評の具体例1> 設定やキャラクター、書こうとしているテーマや題材は、 BLの王道であり、読者受けしやすい、素晴らしいものだと思いました。 また、ストーリーも起承転結がしっかりしており、中編という短さの中で、 過不足なくエピソードが盛り込まれ、物語の展開も上手だと思いました。 特に山場の作り方が上手で、後半の怒濤の展開は見事だと感じました。 では、投稿して賞を獲るためには、何が足りなかったか。 それは作品全体の掘り下げだと思いました。 筆力、と言うこともできるのですが、物語自体のストーリーや設定は面白そうなのですが、 読後感は全体に浅い印象が残りました。 作品全体が淡々とした印象で、情感たっぷりな部分が少なく、 恋愛小説としても、主人公の成長物語としても、若干、物足りなさを感じました。 中編なので、あまり掘り下げすぎても長くなってしまうのですが、 それ
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プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために必要なのは、実は文才ではありません。すごく意外に思うかもしれませんが、文才がなくてもプロになれます。 では、本当に大切なものは何か。 それは………プロ作家でやっていくという、強い気持ちです。いやいや、答えになってないよ、と思うかもしれません。 でも、本当の話です。 プロ作家になるのは「プロになる」という強い気持ちが一番大事です。 それさえあれば、なんとかなります。 何十年も編集をやってきて、やはり大事なのは、 本人の気持ち、強い意志だなぁと感じます。 賞獲得にしろ、持ち込みにしろ、WEB投稿にしろ、 プロになるための方法はいろいろあります。 今だと、一番近道ではないかと思うのは、 「小説家になろう」「カクヨム」などのWEB投稿サイトに 小説を掲載し、ツイッターやnoteなどのSNSやブログ等も駆使して、 とにかく、できるだけたくさんの人に自分の小説を読んでもらうことです。 その上で、実は出版もすぐにできちゃいます。 kindle出版は、ほとんど誰でも電子書籍が出せるシステムです。 小説を書いて、kindleで自分で出版すればいいのです。 あとは、WEBでできるだけそれを拡散します。 そういうシステムが、ツールが、山ほどあるので、 今はそれを使わない手はありません。 プロでもそんなに文章が上手ではない、 そういう作家さんもいます(怒られてしまいそうですけど本当の話です)。 必ずしも文才が必要なわけではないのです。 ですから「作家になるんだ」という強い気持ちがあり、 それに伴った行動をすれば、作家にはなれます。 ただ、ベストセラーを出すとか、映画化するとか、 何
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講評ってどんなもの?

今回は、ココナラに出品しているサービスの「講評」について、具体例を交えて説明したいと思います。 小説の講評サービスは、基本的には、 「全体的な講評」「よい点」「改善点」 「修正アドバイス」に分けて講評しています。 (作品によっては別項目になることがあります。 ジャンルの基本的セオリーなどを解説したり) 具体例として、今回は、「講評」と「よい点」について、 作品のほんの一部だけ抜粋して解説します。 (※購入者の了承済み) <講評、具体例1> お話や設定自体は、とびぬけてユニークではありませんが、 「主人公の成長」と、「忌まわしい過去からの脱却」「人の救済」という深いテーマがしっかりと感じられ、 素晴らしい物語になっていると思います。 文章は大変こなれていて、簡潔で読みやすいです。 キャラクターの心情描写も上手で感情移入しやすいですし、 物語全体が読者の共感を得やすい作りになっていると思いました。 一方で、課題点、改善点もいくつか見受けられました。 一つは視点のばらつきが見られたことです。 (※以下、具体的なアドバイスは省きます) もう一つ、この作品で惜しいなと思った点は、 説明が多すぎる点、キャラクターの大事な背景を描写ではなく、 あらすじのように説明してしまっている箇所が、見受けられたことです。 この設定やプロットは、本来であれば長編小説用、八万字程度は必要になってくる題材かなと思います。 それを中編の長さで詰め込んだせいもあると思いますが、主人公たちの背景をさらっと説明してしまうと、 小説としての情緒がなくなるというか、あまり「生きた」キャラクターではなくなってしまう、という
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伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家と伸びない作家の違いは何か――。疑問に思う点であり、編集者としては、 なんとかその「要因」を探りたいと考えるものです。 同時期にデビューして、次々と作品を発表し、 ぐんぐん人気を伸ばしていく作家と、1冊出して鳴かず飛ばず、 その後もぽつりぽつりとしか売れない作家……。 おもしろいほどに、その違いははっきりと出てきます。 その要因は一体何なのか。多くの作家をデビュー時期から見てきた、私が出した結論は……。 ・とにかく、さっさと書く。(書くのが早い) ・周りを気にせず、自分の好きなことを貫いていける自信がある。 ・やる気がある。本気で人気作家になりたいと考えている。 一番重要なのは、こういった本人の意識ではないか、 という、かなり基本的な結論に達しました。 でもこれって、作家に限らず、どの分野においても 言えることですよね。 それこそ、編集者についても、営業マンについても、 どの職業・趣味においても重要なことだと思います。 「作家になりたい」。 それも、 「読者がついてきてくれるような人気作家になりたい」。 どれだけそう強く考えられるか、です。 「私なんてダメかも……」 「こんな設定受けるわけない」 「2週間で1冊なんて、絶対書けない」 そういった意識が、地味な作家、消えていく作家を作っていくのだと思います。 もちろん、反省は大事ですよ。 すごいヘタレな作品を書いておいて「傑作だ!」なんて、 何も考えずそう思ってる人は、伸びないのでダメですけど(笑)。 やはり、作家になるにも、ある程度の自信とやる気は必要かな、と思います。 しかも、学生やサラリーマンのように、誰
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今回のキャラクター【スミス・スミ―】

 イラストレーターのきっきだです。今回のキャラクターは、就活中のイギリス出身イギリス在住の18歳、スミス・スミ―。高校卒業後、ファッションの専門学校に進む予定だったが、担任の手違いで間に合わず、進学できなくなった。バイトに応募するも、若さゆえに他のある程度歳が上のライバルに取られ、不合格の連続。落ち込んでいたが、小説を書くことが昔から得意だったので、バイトの応募を止めて、1か月間小説の世界に進んでみようと決心。ブログで投稿&サイト内で小説を書く仕事を出品などをする毎日。初めは全くだったが、1件依頼が来た。それから、どんどん依頼が来て仕事になった。毎日、依頼に追われる日々、とても私らしい仕事を手に入れ、幸せだ。次回もご覧いただければ幸いです。↓ココナラ内で出品中です!最後にここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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小説は勢いが大事!? ~情熱の衝動を大切に~

「この新人は勢いがある」「この作品は何より勢いがある」なーんて場合によく使われる「勢い」。 これって、一体なんなんでしょう? 「勢いのある」小説ってのは、はっきりいっておもしろいってことです。 まさに勢いで読めてしまうんですね。欠点としては、少し荒削りな部分もある、ってことでしょうか。 かたや、「おとなしすぎる」小説なんてのもあったりします。 「おとなしい」小説ってのは、大体がつまらないものです。 読んでいてこう、「ぐっ」とくるものがないというか……。 これを具体的に説明するのは難しいのですが、 小説のようなエンタテインメントは、 感覚的なものだっていうことは言えると思います。 感覚的におもしろい気がするとか、わくわくするっていうのがありますよね。 映画や歌も、好き嫌いは多分に感覚で判断していると思います。 そういった感覚で感じるのが、「勢い」なんだと思います。 この「勢い」は、作家がどれだけの情熱を持って その作品を書いているか、ということにもつながっていきます。 それで、私は見つけてしまいました。 そう――「勢い」のある作品とない作品の違いを。な~んて、エラそうに言うほどのことでもないのですが。 それは―― 作家が最初の情熱の衝動のままに、書いているか否か ――ということです。 つまり、何度も何度も書き直しつつ進めている作品、 本当はこれが書きたかったけど商業的に無理なので 意思をねじ曲げて書いている作品──などは、だんだん「勢い」がなくなり、つまらなくなっていきます。 たとえるなら、「ねぇねぇ、これすごくおいしい!」 ってある料理を食べた直後に感動を伝えるのと、(ああ、こ
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小説の紙出版には時間がかかるというお話

今回は、小説本の出版の流れを書いてみたいと思います。まぁ、知ってる方も多いとは思いますが……。 まずはざっくりとしたプロットの【打ち合わせ】。 次はどんな話を書きますか~?という。 シリーズ物の場合は、キャラクターや世界観が決まっているので、 新規で書くよりも、プロットは時間がかからないですね。 そして作家さんからあがってきた【プロット】。 修正したりして完成!となると、【執筆】に入ってもらいます。 売れ行きに一番関係する部分は、実はこのプロットの段階です。 キャラやお話が面白いかどうかは、すでにこの最初の段階で、 ある程度決まってしまっている、という……。 もちろん、書きあがってみないと、本当に面白いかどうかは わからないものではありますが、ネタが一番大事、というのは 小説もドラマも映画も、変わらないかなと思います。 原稿が書きあがると、【脱稿】となり、編集者が原稿を読みます。 初めの原稿ですので、初稿と呼びます。 大体の場合、修正が入ることが多いです。 もちろん、修正なしでそのままOK!という場合も あるかもしれませんが。 その修正をどこまでやるか、というのを作家さんと相談し、 原稿を修正してもらいます。 これを、【改稿】と言います。 改稿は、1回で済むこともありますし、 大長編であったり、あまりにもひどい初稿の場合は、 何度も改稿を行ったりします。 そして改稿が終わり、【完成稿】となると、 いよいよ印刷所に【入稿】となります。 ちなみに印刷所に入稿するのは、当たり前ですが、紙の本だけです。 電子書籍は印刷所を介さないので、 紙の本より、だいぶスピーディに仕上がります。 印
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というわけのタクラマスタイル

そんな感じで、勉強した気になってみたり、心構えを整えた感じにポーズを取ってみたりしながらも、結局は孤独で地味な作業を初め、継続しないと作品は出来て来ないわけです。アイディア出しから、引きの強い冒頭を考え、読者を飽きさせない繋ぎを心掛けつつ、山場を演出し、起承まできて転が全然考えつかず、一度書きかけのものを放り投げてしまったり、消してしまったり。いっそAIにはもっと頑張ってもらって丸投げできるようになれば、こんなことしなくてもいいのに、なんて思い、じゃあ最初からこんなことしているなよと自嘲してみたりする毎日。その割には、何本か一本完成した瞬間には、フルマラソンを走り切った人ってきっとこんな感じなんだろう、なんて多分全然違うだろう例えで、自分で自分を称賛してみたりする。でも、時間を置いて読んでみたらてんで成ってなくて、頑張った時間と恥ずかしく喜んだ瞬間までプラスされた自己嫌悪に陥るわけです。みなさんこんな感じなんでしょうか?多分そうなんでしょうね。勝手にそうだと思い込み、まだ見ぬ同士と同じ苦労を味わっているという謎の連帯感を糧に、日々努力して行きたいと思います。
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ラノベにおける描写力について

描写力はあるに越したことはありません。これは事実です。 が、ラノベにおいて描写力は、そこまで重要ではありません。 最近は、描写が最低限で、かなり少ない作品も、 多々出版されています。 正直、もう少し描写してもらわないとな~、 状況も背景も景色もわからんよ…… と思うところもあったりするのですが、 描写力よりも、もっと重要な部分があって、 どちらかというと、そちらに力を入れているため、 描写力についてはそこまで重要視していない、 というのが現状です。 描写力よりも大事なもの。 それはつまり、キャラクター力であり、設定力であり、 物語を読ませるストーリー力です。 まぁ、当たり前なんですが、小説は面白くないと 読んでもらえません。 面白さを決定するのが、ラノベの場合は、一番重要なのは キャラクターではないかと個人的に思っています。 もちろん、設定も大事ですし、ストーリーを作る力も大事なんですが。そんなわけで、おろそかにされがちな描写力ですが、 もちろん、まったくなくていいわけではありません。 必要最低限の描写が、きちんと、読者の欲しいところに 入っているかどうか。 ラノベの場合は、これが大切だと思います。 特に重要なのが、キャラクターの描写です。 どんな顔で、どんな性格で、どんな人物なのか……。 それがわからないと、イメージも湧きませんし、 その世界に没入することすらままなりません。 キャラクター描写の次に大事なのが、状況描写です。 今どこにいて、誰と何をしているところなのか。 それがきちんと書かれていないと、今主人公は何をしているのか? どこにいるのか? どういう状況なのか? と、
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Q&A:小説の持ち込みってできますか?

ある方から、「出版社に小説の持ち込みってできますか?」というご質問をいただきました。 答えとしては「できます」。それはもちろんできますよ。 持ち込みも企画も自由ですからね。 私自身も、社員時代に持ち込みを 何度も受けましたし、なんなら会ってくれと言われて 会ったこともありますし、持ち込みから出版につながったケースもあります。 ただし、ここ注意なんですが、完全に素人の方の持ち込みは 出版につながるケースはなかなかないです。 小説に限って言えば、ということですが、 どの出版社も大体は新人賞なるものを設けていますので、 それに応募してくれ、って話なんですよね。 だから、まったくの新人の方で持ち込みがあったら、 まずは「新人賞に応募してください」とお伝えします。 では、持ち込みから会合、出版までつながったケースは何か? それはプロ作家の持ち込みです。 意外ですか? プロ作家も、けっこう出版社に持ち込みしますよ。 いやむしろ、持ち込みはプロ作家が多い、かもしれません。 他社でいくつか本を出版した。 しかし、何らかの理由で、それ以上出すことができない。 なんて時に、他の出版社へ持ち込みしよう!となるんですね。 持ち込みは、大体が著者の紹介をつけた既刊本が入っています。 編集側としては、その既刊本を読んで、 本を出すかどうか決める……という感じですね。 まぁ既刊本を読まなくても、著者名で検索もできるので、 どの程度の部数で、どのくらいの人気作家か、 すぐわかってしまうんですけどね。 ということで結論ですが、まったくの素人の方は、 持ち込みで小説を読んでもらうのは、なかなか難しいです。 新人賞
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小説の書き方は千差万別!

今回は、小説の書き方は人それぞれなんです、というお話をしていきたいと思います。 大別すると、小説の書き方は2種類あると思います。 一つは、部分部分を書いていって、 あとで一本の話につなげる方法。 もう一つは、最初から順を追ってきちんと書いていって、 最後までストーリーを完成させる方法。 最初から順を追って書いていくのは、 一番スタンダードというか、間違いのない方法ではありますね。 プロットを作らない方などは、こういった書き方を しているのではないかと思います。 一方、部分部分を書いていって後でつなげる方は、 「ここを書きたい!」「このシーンが思い浮かぶ」など、 書きたいところから、思い浮かんだシーンから書いていく形で、 最後につなげるときに、ちょっとした力技が必要になってくるかと思います。 部分で書いていくと、後でつなげるときに、 小さな矛盾とか、ちぐはぐさが出てしまう可能性もありますのでね。 最初からきちっと書いていく方は、わりと真面目な方が 多いように思います。 「毎日××ページ書くぞ!」と決めているとか、 「毎朝9時~12時までは必ず執筆する」とか、 ルーティンに落とし込んで書くことができる方もいますね。 まるでサラリーマンのような正確さで働くプロ作家さんも いらっしゃいますが、こういう方はちゃんと小説を書きあげられる、 締め切りを守れる方が多いです。 なので、ある程度、量産ができます。 量産ができるということは、プロ作家として やっていけるということです。 ただ、物語に破綻が少ないというか、 破天荒な話を書くのは苦手っぽい印象はありますが……。 編集をやっていて、一番驚
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編集者のつぶやき その1 ~担当する編集者によって作風は変わる!?~

長年、編集者をやっていると気づくことがあります。同じ作家を担当しているのに、なんで作品の傾向が違うのだろうか? そうです、担当する編集者によって、 作家さんの作風、作品の傾向が変わってしまうのです。 と言っても、がらりと、別人のように変わってしまう、 というわけではありません。 その作家さんの引き出される能力、良さ、雰囲気が 変わってくる……という感じでしょうか。 なので、編集者によって、得意分野と不得意分野は どうしても出てきてしまいます。 この作家さんとは相性がいいな~というのと、 どうも相性がよくない、というのがあります。 もちろん、性格的に合う合わないは人間なのでありますが、 そういう観点ではなく、一生懸命やっているのに、 人間的相性は悪くはないはずなのに、 いまいち作家さんの個性を引き出しにくいタイプと、 めっちゃ引き出せるタイプと分かれてくるのです。 上手に個性が引き出せると、その作品は読者にも受けて、人気が出ます。今まで、いっぱい書いていたけどいまいちだった人が、 ここで大ブレイクする、ということもあります。 一方で、人気作家だった人が、別の編集者と組んで 出した本は、あまりぱっとせず、売れない…… なんてこともあります。 これはどうしてなんだろう……、 と一時期、悩んだことがあります。 そこで至った結論は、編集者が「面白い」と思うポイント、 大事にしたい部分、好きな傾向、というのは どうしても人によって違いますよね。 厳密に細かく、そこが作家さんと合うか合わないか、 なのだろうな、と思いました。 考えてみると、担当編集者というのは、 プロ作家にとって、「一番初め
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作品の「売り」をはっきりさせよう

売れる作品というのは、実は「ここがいい!」という「売り」がはっきりしています。 編集者は通常、その「売り」を全面的に押し出して作品作りをします。 これは「絶対に泣ける切ない恋愛」が売りだと思ったら、 帯にもあらすじにもデザインにもそれっぽさを出していくということです。 「今までにない異質なキャラクター」が売りなら、 それをクローズアップした作りにします。 <出版社が一番重視するのは、独自性!>の項目でお話しした、 「独自性」にも通じることですが、 この「売り」がぼんやりしていると、 読者が買う決め手が弱くなってしまうと言えるでしょう。 小説を書く時に、その作品の「売り」は何か?── と問い返してみることは、とても重要なことです。 ライトノベルのプロ作家の場合は、まず作品を作る前に、 「今回はどんなネタ(=売り)でいきますか?」 と相談します。 「今までにないくらいダークで執着心の強い キャラクターでいきます」 「ゴージャスかつアラビアンな世界で、 読者の夢をこれでもかと詰め込みます」 プロ作家の書きたいものと、読者の求めているものを ここでまずすり合わせます。 いくら売りがはっきりしていても、売りにならないものでは、 困りますよね。 売りにならないというのは、読者の求めているものからずれているもの、 誰もそんなの読みたくないよ!というもの……ですが、 さすがにプロ作家となりますと、あまりそういった間違いは犯さないものです。 が、たまに「どーしてもこれが書きたいんだよね」 「大好きなんだよね、ハマっちゃったんだよね」 と言われて作家が出してきたレアなネタを編集部で検討してみるけど
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新人賞をとらずに作家になる話

 Twitterで新人賞や原稿持ち込みの話題が流れてきた。 ぼくは文学賞を応募していた頃、一次落ちとかふつうにしまくっていて、受賞はおろか最終候補になったこともなかったので「新人賞」にはわりとコンプレックスがある。なんか、「新人賞は受賞よりも〝最終候補に残りました〟っていう電話のほうがうれしい」というデビューあるあるなんかも存在するようで、ワイもいっかいくらい電話もらいたかったあなぁ〜みたいにおもう。でもいったん雑誌掲載とかされてしまえば、新人賞をとった/とってないは作品評価に関係ないっぽいのでいまではぶっちゃけどうでもいい……のだけど、「ああ〜やっぱ獲りたかったナァ……」みたいにたま〜にセンチメンタル全開になるのも否定はしない。 新人賞は「とりあえず小説を書いた」以外になにもないひとが作家になるためにできる最もかんたんで、もっとも有効なアクションだ。ジャンルや賞によってまちまちだけど、数百〜数千の倍率をくぐり抜けて受賞した作品にはなにかしらの力があるとぼくはおもうし、その結果に至った運も含めて応募者の作家性が問われているようにもおもえる。 だけど、「新人賞を獲らなければ職業作家になれない」というのも疑問だ。数百、数千の倍率をくぐり抜けるなんてほとんど運ゲーだし、だいたいそもそも小説なんていう書き手も読み手も未熟な世界でバチバチ争うことにそんな意味があるのか? ぼくはいろいろあって新人賞を獲らずに小説を書いたり文芸批評をやったりする仕事にありつけたのだけれど、ここでちょっと「新人賞をとらずに小説家になる」ことについて考えてみた。どうすればデビューできるのか? 作家になるには新人
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「告白の美女」

【自営コンビニ】16歳の時秋葉原に近い湯島と言う所のコンビニで働いてた事がある。このコンビニの名前は「コンビニエンススーパー宇野」という名前のコンビニだった。このコンビニはフランチャイズのコンビニでなく完全自営のコンビニだった。当時の時給はたったの「650円」と今じゃありえないほど安かった。(*´-∀-)フフフッしかし当時の物価もそれ相応に安くこれで普通の時給だった。(´∀`*)ウフフッこの時の俺は社会経験がまだなく労働対価に対しての金額なんて全然考えなかった。しかも時給の事なんて気にせずただ生れて初めての社会でがむしゃらに働いた。〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓【看板娘】当時このコンビニにで凄い美人の大学生がアルバイトに来ていた。♪(ノ)’∀`(ヾ)この女性の名前は「奥田さん」と言う人で当時の年齢が22歳。この女性はそこら辺のアイドルより美人で普通の女性と比べるとあきらかにレベルが上だった。このコンビニはオフィス街のど真ん中にあり帰宅時間になると凄く込み合った。普通サラリーマンは会社が終わると居酒屋に行くのにみんな必ずこのコンビニに寄り奥山さんに会いに来る。特に若いサラリーマンに人気でよくラブレターをもらって迷惑そうな顔をしてた。ε-(・д・`;)フゥ…そのおかげで俺が学校帰りに来ると毎日忙しくて大変だった。〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓【夢と現実】奥山さんは学校でもたまにラブレターをもらうがいつも断っていたそうだ。その訳はやりたい事があるからそれに集中したかったらしい。( *゚Д゚))フムフムそのやりたい事は小説が好きだから小説家になりたいと言ってた。
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pixivコミックでコミカライズ連載開始されました✿

私が原作小説を書かせていただいている「魔王の庭の白い花」のコミカライズが、 pixivコミックのWEBマンガ誌「comicPOOL」で連載が開始されました。⇒連載誌が新創刊された「comicLAKE」に変わりました!web上で無料でお読みいただけます!(毎月第三金曜日更新予定)(「魔王の庭の白い花」は、マンガ原作コンテスト「pixivコミカライズ・パーティ」でpixiv賞を頂いた作品です)可愛らしく温かな作風が素敵な、十屋つぐみ先生に漫画制作を担当していただいております! 十屋先生の既刊単行本「君の横顔しか見れない」(KADOKAWA/全2巻)も、とっても優しくてかわいくてと~ってもときめく漫画ですので、本屋さんにお立ち寄りの際は是非お探しになってみてください。 私も読みながらキュンとしまくりました(〃▽〃)話を書いたり絵を描いたり、自分でも何をしている人なのか、いよいよよく分からなくなってまいりましたが…これからの連載、何卒よろしくお願い申し上げます!
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小説家は心理分析者だとつくづく思います。

市立図書館で借りてきた本を読むひととき。とても幸せな時間です♪私が利用する図書館では、10冊を2週間借りることが出来ます。さすがに10冊は読めない。それでも、無料や!やっほぉい!!と欲張り、5冊借りてしまいます。欲の面は年々厚くなります(笑)図書館の独特の匂いが好きです。神聖な場所のような気もします。なので一歩踏み入る時、背筋が伸びる。まず勉強のための本を探します。まだまだ足りないことばかり。ここで2冊ほど選びます。次に、さくっと読めそうなものを2冊。それは漫画だったり、詩集であったり。そして最後に小説コーナーをじっくり吟味します。この時間は宝探しです。一番好きな時間であり、ワクワクします。本の山から選ぶは一冊!さぁ、自分の直感を研ぎ澄ませ!好きな作家に妥協はするな。さぁ、いくぞ!!ハード本がずらりと並び、重厚感があります。背表紙だけ見ても、そのデザインは様々。タイトルの書体も、レイアウトも、小説に相応しいものを…と研磨されたデザイン。タイトルに惹かれ手に取り、ずしりとした本を片手に乗せ、扉を開きます。そこには発売時に巻かれてある《帯》を切り取ったものが、丁寧に張り付けられています。私は本屋さんでもそうですが、帯の言葉は重要視します。キャッチコピーや著名人の感想が記載されており、本選びの参考にしています。ちなみにこの帯は日本独自の文化なのです。この発明をされた方は、商才がありますよね。凄いなぁ。勢い勇んで踏み込んだ小説コーナー。しかし、その膨大な量に5分もすれば気後れしだす。「だめだ、気迫に負ける…」たった5分で敗北感💦本棚の横に置かれているスツールに腰かけ、一旦、頭を空っぽに
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天才作家が書き続けられる理由とは?

この記事を訪問してくださって、ありがとうございます。  前回の記事【好きなことで食べていく方法とは?】について、意外なほど反響がありました。 現在私と取引中のお客様からもご意見をもらったり、ダイレクトメッセージでコメントをくださった方もいます。 価値を生み出す習慣を作ることの大切さと、その習慣を支える「仕組みづくり」に目を向けることについて、気付きがあったということです。 今回は、その内容からもう一歩踏み込んで、具体的な「習慣作り」についてプロの作家が実践しているワークから見ていきます。 日本を代表する作家の「村上春樹さん」は多くの方がご存知だと思います。文学界の巨匠ですね。 彼の独創的で洗練された表現は、世界中の多くのファンを魅了しています。 代表作には、 ・羊をめぐる冒険 ・ノルウェイの森 ・1Q84 ・騎士団長殺し などがあります。 その彼が「作品を生み出し続けること」について、とても興味深いことを話している自叙伝のような著作があります。 その著書の内容からベストセラー作家の秘密を探っていきます。 書くことが仕事のベストセラー作家が、どのような習慣をキープすることで価値を生み出し続けているのかを知ることは、私達の活動にもそのまま活かすことができます。 自分の個性を輝かせていく秘訣を一緒に探っていきましょう。 ■ベストセラー作家の恐れとは以下、村上春樹氏の著作「走ることについて語るときに僕の語ること」からの引用となります。 ”「しかし僕は思うのだが、息長く職業的に小説を書き続けていこうと望むなら、我々はそのような危険な(ある場合には命取りにもなる)体内の毒素に対抗できる、
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なぜ小説の書き方講座が多くのクリエイターの心を打つのか?素人の悩みがすべて詰まった創作王道ルールの誕生秘話

昔話や童話が何より好きだった。 日本昔話や世界の童話全集が家にあり、 幼少期から読みふけっていた。 「物語を書いていい」と知ったのは、中一の頃。 同級生が書いていると知り、衝撃を受けた。 高校時代は文芸部に入ったが、 プロになる気は一切なかった。 高校卒業・就職後も、なんとなく書くだけで、 「なれたらいいな」ぐらいの気持ちだった。 本気で目指し始めたのは、21歳の時。 母の死が原因だった。 「人生で、本気でしたいことは何だろう?」と考えた時 「やっぱり小説家になりたい!」と思った。 パソコンを新調し、本気で書いた。 運よく目が止まり、安く自費出版できた。 しかし自書を手にした時、 「なんか違う」と思った。 公務員なので大々的に配れず、50万円で苦悩を買っただけだった。 毎年書いていたが、 「何か違う」という思いは消えなかった。 自分の作品には何かが足りなくて、 「書くうちに見つかる」と思っていた。 でも何年書いても、「何か」は見つからなかった。 そんなある日。 県内最大の本屋で、シナリオ集を見つけた。 衝撃を受けた。 小説とは全く違う文体。アプローチ。 私はすぐさま東京にあるシナリオ学校に申し込み、 毎年短期ワークショップに通った。 「シナリオライターにはなれる」と思った。 手ごたえがあった。 セリフは得意だし、向いてると思った。 12年勤めた公務員を辞めて、人生初上京。 1年通学し、本格的にシナリオを学んだ。 スキルは身についた。 年間200本の映画を見て、見る目も養われた。 ただ、最終的に恩師にこう言われた。 「プロとしてやって
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note・ナレーター界隈で話題になっていたココナラに初上陸

はじめまして。どこかで見たことのある方は、いつもお世話になっています。 虹倉きりといいます。よろしくお願いします。 普段はnoteでひっそりと文章を書いたり、朗読したりしています。実は昨日まで転職活動に勤しんでいたのですが、ある程度の区切りが付き、フリーランスとして活動することになったため、手段を広げようと思いココナラに登録しました。まだ登録して1時間も経っていないのですが、話自体は界隈仲間から聞いていたので、こういうことなのね、といじっては実感しております。しかしながら、わからないことだらけです。ココナラは、自分の得意分野を商品として出品できるのがウリと聞きました。私のスキルは「アナウンス」と「ライティング」です。アナウンスは、高校時代の部活(放送部でした)でみっちり叩き込まれて以来、特技としています。一番得意な読みはニュース読みです。ですが、バラエティ読みなどもできます。ライティングは、別の媒体で小説やエッセイ、ブログなどを執筆しています。こちらはまだまだ発展途上。それでも、何個か実績はあります。主なテーマは「青森で面白い活動をしているヒト・モノ・コト」です。青森在住なので、地元住民ならではの目線でドローカルなテーマを敬意を込めて発信できたらいいなと思っています。前職はドラッグストアの店員でした。在職中に登録販売者の資格を取得しています(ただし研修中)。フリーになって、確定申告の恐怖におびえていますが、フィールドエリアが広くなったと考えれば、お役に立てる機会も増えるのかなと考えています。ルイージ並のビビリではありますが、よろしくお願いいたします。
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副業でエロ小説書いて収入UP 出版社に投稿して官能作家を目指そう★

【はじめに】小説の中ではマイナーな「官能小説」。が、その歴史は古く、「源氏物語」などは日本を代表する官能小説ともいえます。この世に男女が存在する限り需要はなくならないでしょう。 こういった小説をよくお読みになられる方や興味がおありの方は、どうせなら副業がてら思い切ってご自身で執筆し、それを出版社に投稿してみる、なんてのはいかがでしょうか?そうした方には、投稿の常連 & 官能小説を複数販売させて頂いている手前が、この場を借りてそのノウハウ等を分かりやすくご伝授いたしましょう!⇩〚他のオススメ記事〛⇩ いざ挑戦!「官能小説」読書や空想妄想がお好きな方は、『小説を書いてみたい !』と一度は思ったことがあるのではないでしょうか ?とはいえ、“小説” などといえば、つい「直木賞」や「芥川賞」といった文学色の濃いものを思い浮かべ、『才能もなけりゃ時間もない。自分にゃムリムリ』と諦める方が大半かと思われます。 そこでオススメしたいのが、数あるジャンルの中でも最も書きやすいとされる「官能小説」です。 これなら男性も女性も通常持ち合わせているであろう “本能” に従うがまま、ある程度の文章力さえあれば誰にでも執筆可能です。 官能小説家からステップアップした有名な作家さんも多数おられるそうで、小説家を夢見つつ、脳(性中枢 ??)を活性化させることによって「ボケ」防止にも役立つかもしれません。最も楽チンで効率のいい執筆方法はやはりコレ
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恭頌新禧 & 1月のお仕事の告知

恭頌新禧(きょうしょうしんき)うやうやしく新年の喜びをたたえる“May You Your Happiness of This Year” ・・・今年もあなたに幸福あれ今年もよろしくお願いいたします。sumeru【告知させてください! 1月15日に、文学フリマ 絵本】 ふじたごうらこ様企画 絵本作家ふじたごうらこ、秋田柴子、創樹(もとき)の3名様 すめは、絵を担当させていただきました。■文学フリマに絵本 / イラスト担当 すめもしも宜しければ応援宜しくお願い致します。京都市勧業館みやこめっせ(〒606-8343 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
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Webライティング日記(仮)

自称フリーランスのWebライターが、Webライティングに勤しんだり勤しまなかったりする毎日の記録。日々是好日。猫と甘いものが好き。と、まずは適当に書いてみたけど、このブログは構造がいわゆる普通のブログとは違うみたい。普通のブログだったら、タイトルがあってそこにどんどん記事を追加して……ってなるけど、ここのは記事ひとつひとつにタイトルとか写真を載せたりするのか。ちょっと理解に苦しむ。まだ始めたばかりなので、少しずつ使いこなしていきます。
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星陽月です!5回目の投稿となります!(前回の続き)

こんにちは!星陽月です。5度目の投稿です!今日は、前回のつづきを綴っていきます。ー彼女の両親に交際を反対され、逢うことを許されなくなってしまいました。電話を掛けても彼女には代わってもらえず、(そのころは、また携帯電話などない時代です)わたしは完全に拒絶されてしまったのです。彼女に逢いたくて逢いたくて、胸が締めつけられる想いに、わたしは彼女の自宅に向かいました。玄関の前で、インターフォンを押そうと指を伸ばし、けれど、その指はボタンを押すことが出来ず、わたしはただ、その場に立ち尽くしているばかりでした。See you next!
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