弱みを克服する――構成力

記事
コラム
今回は、「構成力がない」
「小説の構成って難しい」
という方向けのお話です。

いま、プロを目指す小説講座の第二回目、
【その2.自分の個性を知り、弱みを克服する】
を書いています。

「弱点を克服する」方法について、
「自分の小説の弱い部分を見つけ、プラスに転じていくやり方」
について記事にしているのですが、
けっこうなボリュームになっております。

今回はその中から、ちょっと抜粋して、
お届けしようと思います。

弱点は構成力
構成に問題がある――という場合。

構成って難しいですよね。
特にミステリやホラーでは、構成って
めちゃくちゃ大事になってきます。
構成とは、物語の展開を効果的に作っていくことです。
物語の構成は、起承転結、序破急、なんて言いますが、
大きな流れはそれに沿ったほうがまとまった話になります。

しかし、ある程度小説を書いている方なら、
起承転結はできているものと思います。
物語には山場がないといけない、ということも、
長編を書いている方ならわかっていると思います。

構成が苦手な方は、たぶんそこに問題があるわけではなく、
「どこを書いて、どこを書かないか」つまり、
「どのエピソードをどこに入れるか」という部分が、
効果的にできていない、ということなんだと思います。

ミステリなどでは、あえて構成をぐちゃぐちゃにして、
過去と未来を入り組んだ形で、つまり時系列を無視して
書く場合もありますね。
そういった形で見事にラストで裏切られた時には、
「すごい構成力だ!」と唸ることもありますが、
そんなすごいところを目指さなくても、
とにかくわかりやすく、読者が没入できて、
感動できるように物語を展開させていければいいわけです。

構成が苦手な方は、まずここを目指しましょう。
「わかりやすい」
わかりやすい小説が、基本です。
構成がわかりにくいと、それだけで
読者にとってはストレスです。

起承転結
大まかなストーリーは、必ずこれに
あてはめるようにしましょう。

つまり、序盤にわかりやすく紹介を入れ
物語が少しずつ盛り上がっていって、
真ん中~後半に山場や事件がある
そして最後に決着する、という流れです。

その上で、自分自身が、そのストーリーの中に、
どんなエピソードやシーンが入ってくるのか、
あらかじめしっかりと把握しておくことが大切です。
つまり、プロット段階での練り上げです。

構成が弱い方は、大体プロット作りが甘いです。
曖昧な形で頭の中でぼんやりと考えているだけだから、
あまりまとまらない、つまり構成力のない作品になってしまうのです。
プロットをしっかりと作成する
つまり、頭の中でストーリー展開、
エピソードやシーンを作りこんでおく
それがまずは解決方法になると思います。

その上で、「このエピソードはよくよく考えたらいらないな」とか、
「このシーンは、ここではなくて、この後にもってきたほうが
面白いかも」とか、構成を練り上げていく、ということも、
少しずつやっていけるといいと思います。

しかし、構成が苦手な方が、最初の原稿で
完璧な形にする……というのは難しいかもしれません。
完璧でなくてもいい
そう思って取り掛かってください。

ではどうするのかというと、改稿をしていくのです。
初稿を読んで、「あ、このシーンは短くして、
このシーンをのばしたほうがいいかも」とか、
「このエピソード、ここじゃなくて、ここに入れたほうがいいな」とか、
自分が読者になって、編集者になって、直していくと
どんどん構成力は伸びていくと思います。

というわけで、まとめ。
構成が苦手な方は、まずはわかりやすい
起承転結にあてはめて考えましょう
そして、プロット段階で構成をしっかり練り上げます
完璧を目指さず、改稿で構成を直していきましょう

……こんな感じで、『プロを目指す小説講座』は、
より実践的な内容になります。

ちなみに第一回目はこちら↓

第二回目は近日中にアップを目指していますので、
よかったらそちらもご覧くださいね~。



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