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『はなさないで』短編小説(2500字)恋愛

 夜も更ける頃、ちょうどベッドの上に座ったところだった。薄暗い部屋には眩しすぎる光が突然現れて、私は手早く薄っぺらな板を手にする。 『今から来れる?』  簡素な文面はいつもと同じで、身勝手だ。どこへ行くかも何時に解散することになるかも、全部全部分かっている。 『いいよ』  こちらもあえて簡単に返す。このやり方が意味を持っているのかどうかは分からない。スマートフォンをお出かけ用の、小さな白地に黒の格子柄が加えられた新品の鞄に突っ込む。簡単なメイク道具や必要なものは全て揃っている。あとは、自分の準備をするだけだ。  クローゼットを開いて、この間着た服を奥に避ける。淡いブルーの膝丈のワンピースを手に取って手早く着替えたら、白いふわふわのアウターを身に纏う。メイクだって、手慣れればそう時間はかからない。冷静に、慌てることなく着実に可愛い顔を作っていく。  ほんの十数分で準備が終わって、家を出る。施錠を確認したら、あとは駅へ向かうだけ。鍵付きのSNSで、彼に会いに行くことを公表しようとして、やめた。どうせ碌な返事はつかない。  電車に揺られること20分、やっと彼の家の最寄り駅に着いて、ため息をつきながら歩く。前なんて見なくてもたどり着けるから、スマホを見て歩く時間を潰した。  インターフォンの間抜けな音を鳴らせば、返事もないまま鍵が開く。グレーのスウェットを着た彼が気怠げにドアを少しばかり開けてくれる。その間に手を差し込んで、自分の幅分開いたら、遠慮なく玄関に上がり込む。  わざわざ履いてきた脱ぎずらいヒールの靴から足を抜いて、洗面所で手を洗う。おつまみに買ってきたお菓子やらお酒やらは、
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男性が本当に好きな女性に示す「無意識の行動7選」

はじめに皆様、私、星 桜龍は、スピリチュアルな知識を持ち合わせた占い師です。今日は、男性が本当に好きな女性に無意識に示す行動について、スピリチュアルな観点から探求していきましょう。 男性が無意識に示す行動 愛情はしばしば言葉を超えた行動で表現されます。男性が本当に好きな女性に対して無意識に示す行動を紐解いていきましょう。 1. 視線 好きな女性に対しては、男性は無意識に多くの視線を送ります。これは相手への興味と好奇心の表れです。 2. 身体言語 相手に向かって身体を傾ける、足を相手の方向に向けるなど、身体言語は無意識の興味を示します。 3. 小さな親切 日常の小さな親切は、愛情の深さを示します。例えば、彼女の好きなものを覚えておいたり、彼女のために時間を作ったりすることです。 4. 連絡の頻度 連絡の頻度が多いことは、彼女への関心が高いことを示しています。特に、些細なことでも共有したがる傾向があります。 5. 聞き役になる 彼女の話を注意深く聞き、理解しようとする姿勢は、彼女への深い関心を示しています。 6. 将来の計画 無意識に彼女を将来の計画に組み込むことは、彼女との深い絆を望んでいる証拠です。 7. 彼女の幸せを優先 彼女の幸せを自分の幸せと感じ、無意識に彼女の喜びを優先する行動をとります。 スピリチュアルな観点 これらの無意識の行動は、深層心理と繋がりがあります。占いやスピリチュアルな観点から見ると、これらの行動は、男性の内面の感情やエネルギーの流れを表しています。愛情や感情はエネルギーとして存在し、相手に伝わるものです。 まとめ 男性が本当に好きな女性に対して無意識に
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NL恋愛小説男性目線サンプル

芹澤朋也は自宅のおんぼろアパートに不似合いな真っ赤なスポーツカーで帰宅したところだった。「は〜、やれやれ。とんだ目に遭ったぜ」ひとりごちながらリビングに落ち着き、缶ビールを開ける。なんだか最近、災難続きだ。先週は女子高生と熟女を車に乗せたばかりに徹夜明けに岩手まで走らされ、愛車は土手から転がり落ち、ロードサービスを呼ぶ羽目になった。今日は高校の同級生、西園寺うららに怒鳴りつけられデートをばっくれられた。女難の相が出ているのかもしれない。まー先週のあれは楽しかったから良かったけどね。元々車の運転は好きだし、なかなか面白いドライブだった。草太も見つかったし。草太から借りた2万はまだ返してないけれど。そのドライブの所為で芹澤の愛車はドアが取れるほどの故障をしたわけだが、芹澤は余り気にしていなかった。時には雑すぎるとも言われるおおらかな性格は彼の長所だった。でも、今日のあれは楽しくなかった。折角の月に2回のデートが台無しだ。そもそも、西園寺うららは良いやつである。容姿端麗、成績優秀なのに高校では浮いていた。よく怖い、不良っぽいと言われて偏見を持たれがちな自分としてはなんだか似ているものを感じて、話しかけてみた。話してみると、周囲からの評判とは違って楽しく話せる女性だった。引っ込み思案で自分に自信の無い節はあるが、音楽の趣味は悪くなかった。面倒見の良い芹澤はなんとなく放っておけないものを感じ、高校を卒業した今でも友情は続いている。「はー、だっる」芹澤は溜息を吐いた。(あいつ、なんか俺のこと誤解してんだよな、多分)時々うららはこうなってしまう。なんでも俺に言えばいいのによ。まぁ、今日のうら
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NL恋愛小説サンプル

残暑厳しい、8月の昼下がり。東京の空気は蒸し暑い。日本最大の学生街、御茶ノ水駅の街角を二人の大学生が歩いている。「俺あれ好きだったぜ、そしたらベンジーあたしをグレッチで殴ってってやつ」「・・・・・・ふーん」「うららちゃんさぁ、最近大学はどーなの」「・・・・・・別に」俯きがちに、言葉少なに返事をする透けるような色白の少女。美しいブロンドの髪が夏の日差しに煌めく。上品な黒いワンピースに華奢な身体を包んでおり、この暑いのにご丁寧にアームカバーで肘までスッポリ覆っている。腕が気になるらしく、清楚なピンクのジェルネイルで整えられた爪で時折手首を引っ掻いている。整った顔をしているのにその表情は金髪に隠れ、覗き見ることが出来ない。黒い上着を羽織り首からシルバーアクセサリーを下げた青年は、気遣わしげに少女を振り返った。サングラス越しに見える目線は少々苛立っていた。大学入学時に染めた茶髪や車の運転をする時になかなか便利なサングラスなど、彼の好むファッションの所為か夜職と誤解されてもおかしくない雰囲気を纏ってはいたが、彼はれっきとした大学生だった。立教大学4年教職課程在学、芹澤朋也である。「はー、俺帰るわ」「えっ、な、なんでよっ!」金髪の少女、西園寺うららはやっと顔を上げ、驚いたような声を出した。つり目気味のグレーの瞳が日差しを浴びてきらきらと光る。「せ、芹沢くんが、なんか最近忙しそうで、やっと今日会えたっていうのに・・・!」そんなこと言わないでよ。うららは咽喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。芹澤とうららは高校の元同級生である。同じ高校にいる間は、毎日でも会えた。そんなに仲が良かったわけではない
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占いにおける大切なこと♡

こんにちは♡女性のためのスピリチュアル開運師オーロラです。占いは太古の時代から存在するものです。私たちは人生の中で日々悩みが多く岐路ごとに選択して決断して進んでいきます。その中で「良い選択をしたい」「良い人生を進みたい」という気持ちはどの時代も変わりません。そのヒントとなるのは「占い」です。過去も未来も全てがある「次元」からの導きはとてもスムーズで、私たちを安心させてくれます。ただ、今のAI時代に問題なのはちゃんとした「占い師」に出会えているかどうかなのです。わたくしは、過去に某占いハウスに所属していた時期もありました。1つのお店にブースが何個もあるというタイプの占いハウスです。そこで、初日に起こった出来事。。「周りのブースの先生たちが占いをお願いしてきた」のです。そこで知りました。先生たちも占いに依存していて、あまり幸せじゃなさそう。。。。もちろん全員ではないですが占いのお客さんだった人が「占い」という仕事に興味を持ち占い方をちょっと学んでいただけ。占い師さんが多く存在します。それが10年前くらいの話です。そのあとスピリチュアルブームになってやっぱり趣味で「スピ」にハマる人が多くなり「スピ系」という言葉も使われるようになり直感で行動する人が増えました。それもわたくしからすれば、疑問でしかありません。直感行動って、高次元のインスピレーションというよりは単なる自己的、自己欲求なのでとても人間(動物)っぽいからです。悩みに対しても全部「GO」しちゃうんです(笑)そして、今の時代。AIが発達することによりさらに「占い方」さえ学んでいない人が占い師になっています。今ではオンラインで行え
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プロを目指す小説講座 その2.自分の個性を知り、弱みを克服する

第一回目は「自分の強みを見つける」ということで、記事を書きました。 最初はこちらから読んでいただいたほうが、 理解が深まるかと思います。 第二回目は「自分の個性を知り、弱みを克服する」です。「弱みを知る」ことは、実は自分自身の個性を知ることでもあります。 第一回目の最後にもちょっと書きましたが、 「強み」の裏には、「弱み」があります。 実は、「強み」と「弱み」はセットなんです。 「強み」を知り、自分自身の「よいところ」を 最大限に活かしていく、ということは、もちろん 大事なことなのですが、実はそれ以上に、 弱みを知り克服する、ということは大切だったりします。 特にプロを目指す方、投稿でなんとか賞を獲りたい方にとっては必須です。 長年、投稿しているけど芽が出ないとか、 同人誌を発行していても読者が増えない、 なんて人は、自分自身の「弱み」に着目してみる必要があります。 「長所だけ着目して、伸ばせばいい」とか、 「よいところだけ見るようにしよう」とか、口当たりのよいことを言いたい気持ちはあるのですが、投稿作を読んでいると、実際はほとんどの原稿が、「短所をどうにかすれば、ブレイクスルーしそうだな」 というところがあります。 つまり弱みを知っている人と、知らない人とでは、 書き方に雲泥の差が出る、ということです。 そしてそれは、投稿作でなくても、よりよい小説、 面白い小説、読者の心に残る小説を書くためにも、大切なことです。 あなたは、自分の作品の弱点、弱みを知っていますか? ひいては、自分自身の作品の「個性」を明確にわかっていますか? 知った上で書いているのなら、ぐんぐん上達していける
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部活が導いてくれた

僕は高校生で、野球部のエースピッチャーを務めている。野球は僕にとって生きる喜びであり、全ての想いを注ぎ込む場所だ。だからこそ、部活のことを心から愛している。ある日、放課後の練習が終わり、汗を拭きながら部室に戻ってきた。すると、その中で彼女が待っていた。彼女はバスケットボール部のエースで、学校でも人気のある女子生徒だった。「お疲れ様」と彼女が微笑んで言った。彼女とは部活の合同練習で知り合い、少しずつ距離を縮めていった。彼女はいつも明るく元気で、一緒にいると心地よい気持ちになる。だけど、僕は彼女に対して特別な感情を抱いていた。「あ、お疲れ様」と僕はにっこり笑いながら答えた。彼女は何かを言いたげな表情でこちらを見つめていた。そして、遠慮がちに口を開いた。「実は、君に話があるんだけど…」僕は彼女の言葉に胸が高鳴った。彼女が何を言おうとしているのか、その言葉が僕の心にどんな影響を与えるのか。その瞬間、時間がゆっくりと流れるような感覚に包まれた。「私、君のことが好きなんだ」彼女の告白の言葉が部室に響いた。僕は驚きと喜びで言葉を失った。彼女が僕に好意を抱いているなんて、夢のような話だった。「本当に? 僕も君のことが好きだよ」僕は素直に彼女に告げた。彼女の笑顔が一層輝きを増し、彼女の表情が優しさに満ちた。「それなら、一緒にいたいって思ってたんだ」彼女の言葉に、僕の心は満たされる思いでいっぱいになった。彼女と一緒にいることで、僕はますます部活への情熱を深めることができるだろう。そして、彼女との絆がさらに強くなり、互いに支え合っていける。「これからも、一緒に頑張ろう」僕は彼女に手を差し伸べ、彼女も
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見ているだけで。。。

ある日、学校の体育館で行われる部活動の様子を見ていた私は、心の中で思わず微笑んでしまった。彼はバスケットボール部のエースで、その才能とスポーツマンシップは学校中に知れ渡っていた。彼のプレーを見るたびに、私の心は高揚し、彼の存在が私の生活の一部になっていた。ただ彼を見ているだけで、私はとても幸せだった。しかし、彼は部活に夢中で、恋愛には全く興味を示さなかった。彼の周りには、女子生徒たちからの熱い視線が集まっているにもかかわらず、彼は彼女を作ろうともしなかった。それは、彼がバスケットボールに全力を注ぐ理由かもしれないと私は思っていた。私も彼に思いを伝えるつもりはなかった。彼が私に気づくことなど、ありえないと思っていたからだ。ただ彼を見ているだけで、私は幸せだった。彼の笑顔や汗ばむ姿を見るたびに、私の心は満たされるのだ。ある日、体育館での練習が終わり、彼は汗を拭いながら休憩しているところに私が近づいた。彼が私に気づいて微笑むと、私は緊張しながらも思わず笑顔を返した。「お疲れ様です。いつも素晴らしいプレーを見せてくれて、本当に感動しています」と私は言った。彼は驚いたような表情を浮かべ、軽く頷いた。「ありがとう。君もいつも応援してくれているんだな。嬉しいよ」と彼は言った。その言葉を聞いて、私の心は喜びでいっぱいになった。彼が私の存在に気づいてくれていることが嬉しくてたまらなかった。「私はいつも応援しています。だって、あなたのプレーを見るのがとても楽しみなんです」と私は言った。彼は微笑みながら頷き、そして言った。「ありがとう。君が応援してくれるから、僕は頑張れるんだ。これからも応援しててく
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恋はいつか実るよ。君の恋。

君とは高校生の時に出会った。僕は君の一つ先輩ということもあり、僕を先輩としか思っていない君。大人になった今では先輩感が消え、前よりいい関係で話せるようになった。君のことが好きになって数年経った今、この恋が実ろうとしていた。ある日、僕たちはデートをすることになった。君のリクエストで、昔懐かしい遊園地へ行くことになったのだ。遊園地は昔と変わらず、にぎやかで華やかな雰囲気に包まれていた。君は目を輝かせ、はしゃぎながら手をつないで歩いている。「先輩、あのアトラクションに乗りたい!」君の横顔を見ながら、僕は心が高鳴るのを感じた。こんな風に一緒に楽しい時間を過ごせるなんて、本当に幸せだと思った。アトラクションに並ぶ間、君は緊張している様子だった。優しく微笑みかけ、僕は君の手を握りしめた。「大丈夫、僕がついてるから。」君はほっとしたように微笑み返してくれた。アトラクションが始まると、僕たちは一緒に楽しそうに叫びながら乗り物を満喫した。遊園地を回りながら、いろいろなアトラクションに乗り、一緒に写真を撮った。君の笑顔が眩しくて、その表情をずっと見ていたくなった。夕方になり、遊園地を後にした僕たちは、手をつないだまま公園に向かった。公園は静かで穏やかな雰囲気が漂っていた。「先輩、ありがとう。今日は本当に楽しかった。」君の声が優しく響く。僕は心の中で感謝の気持ちでいっぱいになった。「こちらこそ、君と過ごす時間が僕にとって一番幸せなことだよ。」言葉を交わしながら、公園のベンチに座る。君は僕の隣に寄り添い、静かに空を見上げている。「先輩、実はずっと前から言いたかったことがあるんだ。」君の言葉に、僕の心臓
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感動の再会 「人はそれを運命と呼ぶ」

みいちゃんとけんくんは、幼稚園の頃からずっと仲良しで、いつも一緒に遊んでいた。二人はとても近所に住んでいたので、幼稚園の帰り道も一緒に歩いていた。「将来は結婚しようね」という約束も交わしていた。二人はそれぞれの家族にも話して、将来の夢として語り合っていた。けんくんはみいちゃんにとって特別な存在であり、ずっと一緒にいたいと思っていた。しかし、けんくんのお父さんが転勤の関係で小学校に入るタイミングで、二人は別々の学校に行くことになった。それぞれ新しい友達と出会い、別の世界へと進んでいった。時は流れ、二人は大人になった。偶然、同じ職場で再会することになった。しかし、お互いが昔の幼稚園の友達だとは気づかなかった。ある日、みいちゃんは偶然けんくんと同じ時間に休憩に行くことになった。気心の知れた友人と一緒に食事をすることになったのだ。二人は楽しく話をしているうちに、お互いに好意を寄せ合っていく。「昔、幼稚園の頃に一緒に遊んでいた子がいたんだよね」とみいちゃんが話すと、けんくんも興味津々で聞き入っていた。「ほんとに?それって、僕たちかもしれないよ」とけんくんが微笑みながら答えた。二人は興奮しながら過去の思い出話に花を咲かせていく。すると、幼稚園の思い出があまりにも重なり合い、二人はお互いが幼馴染だと気付くのだった。「運命って本当にあるんだね」とみいちゃんが感慨深げに言う。けんくんも同じように微笑みながら頷いた。「ずっと一緒にいたいって思ってたんだよ。将来の約束を果たそう」二人は互いの手を握り合い、幸せな未来を約束するのだった。幼稚園の時からの絆が、再び二人を結びつける運命の糸となったのだ。幼
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秘密の恋  〜ある日から恋心に〜

ある日、私は家族と一緒に夕食を食べていた。弟はいつものように明るく笑顔で、食事の準備を手伝ってくれていた。彼の姿を見るたびに、私の心は高鳴り、胸が熱くなる。それはまるで初恋のような感覚だった。幼少期の頃は、私は弟とはただの家族であり、特別な感情は抱いていなかった。しかし、大人になるにつれ、彼の存在が私にとって特別なものとなっていった。彼の真っ直ぐな瞳、優しい笑顔、そして彼が私を思いやる姿勢に、私の心は惹かれていった。私はこれまで何度も恋を経験してきたが、こんなにも胸が熱くなるような感情は初めてだった。しかし、私の気持ちは家族の一員である弟に対して抱くべきではないと自覚していた。だからこそ、この想いは私だけの秘密となっていた。日々、私は弟に対して特別な感情を抱きながらも、普通の姉として接することを心掛けていた。彼の喜怒哀楽に寄り添い、一緒に遊んだり、励ましたり、時には叱ったりもした。そのすべてが、私が弟を大切に思っている証だと思っていた。家族はにこの秘密を打ち明けることはできない。彼らには理解してもらえないだろうし、私自身もこの想いがどこから来ているのか分からなかった。それでも、私は弟の近くにいることで、何かを感じることができるのだ。ある日、私は弟と一緒に散歩に出かけた。青い空と心地良い風が私たちを包み込む中、彼は楽しそうに笑っていた。その笑顔を見るたびに、私の心は弾むような感覚に包まれた。「姉ちゃん、ありがとう。一緒に散歩してくれて嬉しいよ」と弟が言った。私は微笑みながら彼に言った。「私も一緒にいられて嬉しいよ、弟。」その言葉を聞いた弟は少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐに
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君は僕の初恋であり、最後の恋だ

中学一年の春の頃だった。僕の初恋は君だった。君は僕たちの担任の先生で、いつも真面目に授業をしていた。でも、君は他の子と同じように僕を普通の生徒としか見ていなかった。でも僕にとっては、君は特別だった。授業中、君の声や笑顔に心がときめき、胸が高鳴った。君が教室を歩いている姿を見るだけで、僕の心は躍り出す。離れ離れになっても僕の頭の中には君を消すことができなかった。6年後、二十歳を迎えた僕は再び君に会った。その日は、偶然にも同じカフェで再会したのだ。君は当時と変わらずに美しくなっていた。髪は長くなり、優しい笑顔が健康的な頬を彩っていた。「先生、久しぶりですね」と僕は声をかけた。君は驚いたような表情を浮かべたが、すぐに笑って言った。「あの頃の生徒さん、大きくなりましたね。」それから二人は話し込むようになった。君は教師を続けていたが、僕は大学で経済学を学んでいた。二人の会話は時間を忘れさせるほど楽しかった。君の話し方や表情、笑い方に、僕は久しぶりに胸の高鳴りを感じた。そして、この再会が運命の再燃を意味していることに気づいた。交際が始まり、数年後には結婚を決めた。君との結婚生活は、予想以上に幸せだった。二人で過ごす時間はいつも楽しく、支え合いながら歩んでいけることを感じた。そして、子供にも恵まれた。君との子供たちが、僕たちの家を明るく輝かせてくれる。初めて君に恋をしたあの日から、僕は君を愛し続けてきた。そして、今もなお、君を愛している。君は僕の初恋であり、最後の恋だ。この幸せな人生を君と共有できることに、僕は心から感謝している。君との出会いは、僕にとっての宝物だ。そして、これからもずっと宝
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長年の片想いのゆくえは・・・

長年相手を思う気持ちが強く、男の子は一途に女の子を想い続けていました。彼は彼女が好きすぎて、自分の気持ちを伝えることができずにいました。しかし、ある日、運命は彼に微笑みました。5年間の片思いのゆえに、二人はついに結ばれることになったのです。男の子の名前は太郎。彼はいつも一人で過ごすことが多く、他の男子とは一線を画する存在でした。彼は内気で、自分の気持ちを素直に表現することが苦手でした。しかし、彼の心の中ではいつも彼女のことが溢れていました。彼女の名前は花子。彼女は太郎と同じ学校に通っていましたが、どちらかと言えば明るく社交的な性格でした。彼女にはたくさんの友人がいて、いつも楽しそうに過ごしていました。しかし、彼女の心の中には太郎への特別な感情があったのです。太郎は毎日、学校で花子を見かけるたびにドキドキしていました。彼女の笑顔や優しい声に触れるだけで、彼の心は満たされるような気持ちになりました。しかし、太郎は自分の気持ちを打ち明ける勇気がありませんでした。そんなある日、太郎は思い切って花子に告白することを決意しました。彼は心の準備を整え、花子に会うために学校の屋上にやってきました。彼は緊張しながらも、自分の気持ちを伝えるための言葉を探しました。すると、突然、花子が屋上に現れました。彼女も太郎に何かを伝えたいことがあるようでした。太郎は驚きながらも、花子に気持ちを伝えることを決意しました。"花子、実はずっと思っていたことがあるんだ。5年間も片思いしてきたけど、言葉にできなかった。でも、今、伝えたい。" 太郎は胸を張り、真剣な表情で言いました。"私も、太郎。あなたのことをずっと大切
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儚い恋

春の陽気が心地よく感じられるある日、高校生の主人公・佐藤恵美は、学校の帰り道にふとしたことから転んでしまう。そのとき、彼女は偶然にも、隣のクラスの人気者でスポーツ万能な男子生徒・田中拓海とぶつかってしまった。拓海は恵美を助け起こし、ふざけた笑顔で「大丈夫か?」と声をかける。彼の眩しい笑顔に、恵美は思わず心を奪われてしまった。拓海のことは、学校中の女子が憧れる存在で、恵美も例外ではなかった。その日以来、恵美は拓海に会うためにわざと遅く帰るようになり、彼との出会いを楽しみにしていた。そして、運命的な出会いから数ヶ月が経ったある日、恵美は拓海に告白する決心をする。しかし、告白の日には灰色の雲が垂れこめ、空気は重くなっていた。恵美は少し緊張しながらも、拓海の元へ向かった。すると、彼女の視線を感じた拓海が振り向き、微笑みながら近づいてくる。「恵美、どうしたの?こんなに真剣な顔して」恵美は少し戸惑いながらも、勇気を振り絞りながら告白の言葉を口にする。「拓海くん、私、あなたのことが好きなんです。一緒にいて幸せな気持ちになって、これからもずっとそばにいたいと思っています」拓海は少し驚いた表情を浮かべながらも、優しく笑って言った。「恵美、ありがとう。君のこともずっと大切に思ってる。でも、僕にはもう恋人がいるんだ。それに、君とは友達として大切にしていきたい」恵美は言葉に詰まり、胸が痛くなる感覚を覚えた。彼女の告白は叶わず、儚い恋心は風と共に消えてしまった。それから数年が経ち、恵美は大学生になっていた。ある日、街で拓海と再会することがあった。彼は恵美に笑顔で声をかけ、近況を尋ねてきた。「恵美、久しぶ
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恋愛小説 〜いつも繋がっている〜

ある日、主人公は通勤途中の電車の中で一人の男性に出会った。彼は主人公に向かって微笑みかけ、座席を譲ってくれた。その瞬間、主人公は彼に引かれるような感覚を覚えた。彼の瞳には優しさと謎めいた光が宿っていた。彼の名前は藤井健太といい、同じ会社に勤めていることが分かった。数日後、主人公は健太との再会を期待しながら電車に乗り込んだ。しかし、彼の姿は見当たらなかった。がっかりしながらも、主人公は仕事に集中することにした。しばらくして、主人公は健太と同じ課に異動することになった。彼と再び出会えるかもしれないという期待が胸に膨らんだ。しかし、忙しい日々が続き、なかなか時間を作ることができなかった。ある日の夕方、主人公は健太とたまたまエレベーターで出会った。彼はいつもの微笑みを浮かべながら、主人公に声をかけた。「お疲れ様です。今日はどうですか?」「あ、お疲れ様です。忙しいですけど、頑張っています」と主人公は照れくさそうに答えた。エレベーターが停止し、主人公と健太は同じ階に降りることになった。彼らは一緒に歩いているうちに、自然と会話が弾んでいった。主人公は健太の話す言葉に引き込まれ、彼の人柄に惹かれていった。その日から、主人公と健太は毎日一緒に帰るようになっ。彼たはら仕事の話や趣味の話、家族のことなど、さまざまなことを話し合った。時間が経つのを忘れるほど、主人公は彼との時間を楽しんでいた。ある日、主人公は健太から食事に誘われた。「今度、一緒に夕食でもどうですか?」「えっ、いいんですか?」「もちろん、お互いのことをもっと知りたいと思っているんです。一緒に食事をすることで、距離が近くなるかもしれません
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★空と恋愛小説

今朝の空の景色がとても素敵です。なんかもったいないと感じたので、とりあえず写真を撮ってみました。空の写真もいろいろと使い道があるかとは思うのですが、いろんな表情の空に編集してみました。撮影した空色域を拡張表情1表情2表情3表情4表情5表情6表情7表情8表情9表情10表情11表情12表情13太陽を追加して自分好みに編集ノイズ処理とカラー、トーン、コントラストを最終調整なんとなく女性の顔を合成結局最後はこうなりました。この際、恋愛小説本のハードカバーのイメージにしてみました。空の写真から本のハードカバーということになってしまいました。空の写真の使い道は、ハードカバー!でした。小雪の恋愛?この辺は適当です。笑いましょう!・・・以上でした。女性の顔は、中国女優の劉 亦菲(リウ・イーフェイ)さん。神雕侠侣/劉 亦菲神雕侠侣/劉 亦菲ムーラン/劉 亦菲それでは、また。
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小説執筆#2『夏色キャンバス』

夏の高校、文化祭の季節。芸術部の僕、海斗は先輩の絵里子にひそかな想いを寄せていた。絵里子は才能あふれる画家で、僕は彼女の描く世界に心から魅了されていた。 ある日、絵里子が僕に向けて言った。「海斗ー!一緒に文化祭の壁画を描こう…?」 その一言に僕の心は飛び跳ねた。しかし、同時にプレッシャーも感じた。彼女の期待に応えられるだろうか。  文化祭に向けての準備が始まり、僕たちは壁画の制作に打ち込んだ。 「絵里子、この色合いはどうかな…?」僕が尋ねると、彼女はにっこりと微笑んだ。 「めっちゃ鮮やかで綺麗だよ!海斗君のセンス良くて好きよ。」  しかし、作業が進むにつれ、僕の緊張はピークに達した。絵里子に告白すべきかどうか、揺れ動いていた。 「海斗、どうしたの?何か心配事があるの?」 絵里子が気にかけてくれた。僕は深呼吸し、決断した。 「絵里子、ずっと前から好きでした。付き合ってください。」 僕の告白に、絵里子は少し驚いた表情を見せた。 「違うなって思ったら別れるで良いから、それでも僕は絵里子と一緒にいたい。」と続けて言った。僕はもう胸が張り裂けそうになっていた。 しかし、次の瞬間、彼女は優しく微笑んだ。 「海斗、ありがとう。私も海斗のことが好きだよ。」  文化祭の当日、僕たちの壁画は大評判となった。壁画の前で、絵里子は僕の手を握り、「これからも一緒に絵を描こうね。」 と囁いた。僕は彼女に微笑みかけ、夏の思い出が色鮮やかに心に刻まれた。 あなたの言葉、私が形にします! これまで膨大な数の文章を書き上げ、その中には作文コンクールの最優秀賞を受賞した作品も含まれています。この経験とスキルを活かし
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月よ星よと、君を思うこと許されば。

某青い鳥さんで投稿させていただいたものになります。#小説が読めるハッシュタグ #創作NL #創作BL(添える程度) #オメガバース 「由貴さん」 「七緒くん」 そうやって寄り添っている先生と先輩の姿に、私はなぜか尊いものを見た気持ちになって拝みたいという欲を押さえ込み、手元の課題に目を落とす。夕暮れも夕暮れ。時計は18時を指そうとしていた。 家に帰りたくなくて居座る保健室には、私の従兄弟にあたる保険医の先生と、ここの卒業生で先生の恋人である先輩が居る。先輩、いつも忍び込んでるけど、なぜか私以外の生徒にはバレていない。 「今日も居んのか、瑞佳」 「……うん」 「課題は?数学か。どこが分かんねぇの」 「大丈夫だよ、せんぱい」 先輩が動く度に作業着から香る機械油の匂いには、すっかり慣れて。先生に移った煙草の香りにも慣れたものだ。 「そういえば、先生と先輩っていつからお付き合いしてるの?」 「え?」 先生の色白の頬に朱色が走る。先輩は目を瞬かせて私を見下ろしている。 「単純な疑問だから、答えなくても良いんだけど。いつか私にも先生たちみたいな恋人出来たらいいのになあって」 とん、と答えをノートに書いてペン先を打ち付けた。先生や先輩から返事はなくて。 見ちゃったんだよね。保健室の隣の仮眠室に忍び込んで眠る先輩の目元を覆ってキスしてるの。なんだか、神聖なものに見えてさ。美しかったとも言えるほどに。 「時々さ、先輩が私に牽制するじゃん。いや、私たち従兄弟だよ?だからそれ以上は何も思わないし、なんなら私もオメガだから兄さんを先輩から奪うつもりないんだよね」「は?お前、ベータって」「うん。この前、
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恋愛小説(電子小説)の表紙

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夜さりつ方に恋をして

天麻(てんま)は横で眠る幼馴染――大雅(たいが)を見て、うーんと首を傾げた。個室になった部屋のテーブルの上にはビールジョッキが3杯とサワーグラスが2つ。どれもこれも、大雅が飲んだものだ。お酒に強く、普段なら酔いつぶれることもない、この幼馴染が「いつもの居酒屋、19時に」と連絡を寄こしてきた時点で、なんだか嫌な予感はしていた。 同じ大学を出てから、プログラマーとして働いている大雅の目元には、薄っすらと隈がくっついている。天麻は、そんな顔を見ながらああ徹夜明けなんだろうなと推測した。 天麻は花屋で勤めていて、時折こうやって幼馴染のやけ酒に付き合う。そんな代り映えのない生活を送っている。花屋の店主である井澄夫婦は優しくて、とても働き甲斐のある職場だ。天麻は良い職場に就くことが出来て良かったなと、この社畜になってしまった幼馴染を見るたびに思う。 それでも、大雅はプログラミングから離れるつもりはないようで。愚痴を吐き出せば、すっきりとした顔で酒を飲む。そうして出来たのが、このグラスの数々だ。「――たいが、大雅ってば起きて」 ゆさゆさと揺さぶってみるも、大雅は起きる気配がない。幸いにも、此処の居酒屋は天麻と大雅がそれぞれ住むアパートまで歩いて帰れる距離だ。歩いて帰れば酔いも醒める、と以前言っていたが、これだけ深い眠りに落ちていればなかなか起きないだろう。「はー…」 天麻は溜息を吐く。残った料理を摘まみながら、スマホに視線を落とした。21時と表示されたロック画面。閉店までは時間があるから、それまで寝かせてもいいだろう。代わりに私が飲んで、少しでも時間を稼ぐとしようか。ちびちびとレモンサワーを
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「変な小説」とはなにか?

 一人の老婆が強い好奇心にかられて窓から身を投げだし、落っこちて死んでしまった。 別の老婆が窓から身を乗りだして、死んだ老婆を見下ろしはじめた。ところが強い好奇心にかられてまたしても窓から身を投げだし、落っこちて死んでしまった。 それから三人目、四人目、五人目の老婆が窓から身を投げだした。 六人目の老婆が窓から身を投げだしたとき、私は連中を見るのにうんざりして、マリツェフスキー市場に向かった。そこでは、目の見えない一人の男に手編みのショールがプレゼントされたらしい。──ダニイル・ハルムス『落ちて行く老婆たち』 変な小説が読みたい。 そんなとき頼りになる友人に小澤裕之さんがいる。ロシア文学の研究者である小澤さんと知り合ったのは6年か7年くらいまえで、当時はぼくもかれも博士課程の大学院生だった。詳しくは書かないけれど、当時のかれはいまぼくがやっているこの企画のようなことをしていて、かれの後を引き継ぐかたちでやっているというわけではないのだけれど、しかし評を書くたびにじぶんがかれの影響を受けているということを強く感じる。 その小澤さんの専門はロシア・アヴァンギャルドの詩人や小説家がおこなった言語表現であり、書籍化もされた博士論文はダニイル・ハルムスという「変な」作家を扱っている。「変な小説」を多数翻訳しているスラヴ文学者・沼野充義先生の教え子でもある小澤さんの小説への好奇心は広く、それゆえか(?)「小説としてまとまりの良い作品」以上に「小説という定型を壊していくような作品」をどちらかといえば好んでいるような印象だ。いわばかれは「変な小説」の大家から学んだ「変な小説」を愛する若い研究者
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私、恋愛小説書けない勢

こんにちは皆様。他のサイトで小説を書いているのですが、私、恋愛小説書けない勢ですから、と独り言。ウーンと唸っているが、恋愛小説って読んでいても面倒だなって考えてるんだから、そりゃあ書けないよね。「恋愛小説書いてるんだけど、何かさ良く分からないんだよね。」娘に聞いてみる。「何が解らんの、恋愛って色々あるやん。」その色々が解らないんだよとは言いにくい。「結局の所は好きか嫌いかやん、それ以上何かあるのか解らん。」と愚痴の様に言ってみる。「色々あるやん、相手がどう思ってるのかとか、他の女の人と浮気してないかとか。」と恋愛上級者の三女が教えてくれる。でもな、信じられんかったら別れたらいいんやし、他の人が好きなら別れたらいいんやし、それでも好きやったら、好きって言って、相手が嫌やって言うたら諦めたらええだけ、それ以外ないやん。「嫌がられたりたら別れたらええだけやん、悩むことある?ほかに何か選択肢在るんかな?」解らんから聞く、私ストレートですから。「だから恋愛不適合者なんやって、仕方ないよね。」呆れたように三女が言う。私結婚したし、子供も産んだし、恋愛不適合者なん??????確かに恋愛って感じじゃ無くて、知り合いに紹介して貰ったから、知らないのかもしれないな。学生の頃も友達の手前、好きな子は○○なんて言っていたけど、胸が潰れるような思いとか、ドキドキしちゃうとかなかったな。人によっては好きな人の笛を内緒で舐めるって強者もいたようだけど、考えられないよねそんな事態は。よって私の恋愛小説は恋愛では無くなる、もっと恋愛小説を読むのが良いのかな今からでも、きっと解らないけどね。いつも、有難う御座いま
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【1話完結】シチュエーションボイスの原作小説「無自覚ヤンデレから自覚ヤンデレに豹変したら」

はじめまして!シチュエーション台本を書いているあゆむです!(新参者)シチュボの原作は台本を読む前に全体の把握にも使えるなと思ったので、こちらのブログでは私が書いている台本の原作小説を垂れ流していこうかなと思っています。大して長くないので、寝る前にひとキュンしてもらえたら幸いです照※投稿サイトに上げている既存の作品ですので、台本のご依頼を下さっているお話ではございません。ご安心ください。「無自覚ヤンデレから自覚ヤンデレに変化したら」【女性向け】「アイツ、俺のLINEの既読はつけねぇくせに、Twitterのいいねはつける暇があるなんておかしいだろ」 自宅から彼女の行動を把握していたい俺は、LINEの返信が遅くなると必ずTwitterを開き彼女のアカウントが息しているか確認する。彼女はヘビーユーザーなので、LINEの返信が遅い時は大抵Twitterで息をしていることが多い。 LINEを送った時間からのつぶやがないので、俺は彼女に電話をかける。 しかし、コールばかりが積み重なり苛立ちが募っていく。結それは局途中で切ってしまい、再度彼女のアカウントを追えば、つぶやきこそしていないがしれ、と他人のつぶやきに「いいね」を押している。 明らかに俺を避けようとしているらしい。 俺はそれを許さない。Twitterのタイムライン警備で彼女の動向を探りを入れる。「はぁ?! これ、俺のことか?」 『最近メールの返信が少しでも遅れると他のSNSまでチェックしてるみたいで、よく他のSNSのDMでも連絡してくる。心配してくれるのは嬉しいけど監視されてる気分になってくる。それでいて本人は自覚していないんだよね』
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彼が他の女性を褒める時に隠された男性心理①★恋する女性必見!男の本音を紐解こう!【男性心理Q&A】片思い・不倫・復縁の恋愛心理学『ココナラ電話相談』

嫉妬させたい「もっと俺を見てほしい、もっと愛してほしい」といった気持ちが、他の女性を褒めるという行為につながることがあります。他の女性を褒めても、彼女の気分が良くなるわけではないことは分かっているのですが、「自分を愛してほしい」という気持ちが強いのです。嫉妬を燃やす女性の本当の姿は、「本音」に近いので、"本当に嫉妬している""俺のことが好きなんだ "と安心したいのです。 この場合、彼女にとっては、一刻も早くそれを把握することが大切です。なぜなら、彼は彼女に自分を好きになってもらいたいからです。 二人のやりとりが温かく私なれば、「嫉妬させたい」という気持ちも薄れてくるでしょう。最近言い争うことが多い、誤解が多いと感じているのなら、一緒にいる時間を増やすのもひとつの手です。 褒めた人のようになって他の女性の容姿を褒めてばかりいると、「ああいう風になりたい」とほざいている可能性があります。本人に直接話しかけると喧嘩になったり、気まずくなったりすることを予想して、他人を褒めて気づかせようとするパターンです。 しかし、他の女性を頻繁に褒め続け、彼女を不快にさせる機会が多いのであれば、彼との関係を考え直すチャンスと捉えることができます。 なぜなら、長く付き合うためには、内面のつながりもとても大切だからです。彼の理想に近づけるために外見を変えたのに、彼の反応が変わらなかったり、彼が他の女性の外見を褒めるようなら、ストレートに聞いてみるのが良いでしょう。
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toxic_恋の始まりを告げるダチュラの誘惑

分厚すぎる肉塊、フライパンで丁寧に焼きをいれる。獣が焼ける香ばしい煙。焦げる寸前の一瞬、寸分の狂いも許されない絶妙なタイミングを逃さぬよう、肉塊と向き合う。脳に広がる無限空間に直接投影される肉塊内部のビジュアル。よし、今だ… 表面に浮き出る脂をバーナーで燃やしきる。「できた」 唸るように低く呟き、ナイフに持ち替える。カリッとした表面にナイフの切っ先を添える。やや力を込め、滑らせるように一気に押し切る。「生~~~~~~~~~~」ムリ。米牛の半生とか…いや、ぶっちゃけ全生。ぶつ切りにしてザツに火入れのKousakaですおはようございます。” 違う ”あの日、エレベーターホールで感じた彼女の匂い。ミス ディオール オードゥ パルファン そう思っていた。こちらに向かって何か話しかけている。話が入ってこない。適当に相槌を打ちながら、香りの正体を探っていく。フローラルらしくしっかり香るのだが、スパイシーが勝っている感じがする。“ いや違う、果実だ ”イブサンローラン、モンパリ。もしそうだとしたら美華にぴったりだ。私の恋。「幸福の絶頂」正解かどうかさえ不確かなのに、私はひとり胸躍せていた。人形のようなルックスに魅惑的な甘い香り。強烈なtoxic。「美華に会う為に来たんだよ」 素直にそう言った。相手の出方を探る必要なんてない。彼女が私の事をどう思っているかなんて、目を見ればすぐにわかるさ。24歳。保険外交員だということ。実は子供が2人いること。お互いのいろんな事を貪るように話した。彼女は私の想像を超え、はるかにしっかりしていた。そんな彼女を認め、褒めると同時に突き放した。「もっとふわふわした感
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愛することを教えてくれたあなたへ。今度は忘れることを教えてください。

久しぶりの投稿になりました。adamです。最近動画を作ることにハマっていて動画作ってみましたw止めながら見てください。こんな感じで相談者様の相談内容を切り取りながらストーリーにしていけたらと思っています。恋愛っていいですよね。普段相談を聞いているときは真面目にアドバイスしていますしお客さんに向き合っていますが僕はお客様の相談を聞いていると一本の恋愛ドラマを見ているような感覚になって好きですね。皆さんは友達とかの恋愛相談聞いているのは好きですか?動画の内容ですが、よく復縁相談をしていて”早く彼のことを忘れたいです。”って言ってくる人がいます。まあ確かに失恋中はめちゃしんどいので気持ちもわかります。でもそもそも忘れる必要あるの?と思いますね。そもそも忘れようとして忘れることはできないですし。楽になる方法があるとするなら”うわ、私めっちゃ彼のこと好きだったじゃん!まだ引きずってるわー”と自分の中で認めてあげることでしょうか。それが一番傷を広げない方法です。無理に忘れようとしない、むしろ自分の中の未練や後悔としばらく同居しよう!ぐらい楽に考えてほしいですね。僕はというとコッペパンとコーヒーを片手に夜の公園でひたすら失恋ソングを聞き続けますねwでも早く忘れようとは思わないです。むしろいい思い出になったなーと思いますね。みんなにはもっと思い出を大切にしてほしいなーと思います。急に何を言い出したんだ?と思うかもしれませんがw僕はまじめに世の中にあふれるものの中で”思い出”が一番きれいなものだと思ってます。皆さんにはいい思い出ありますか?僕は多くはないし派手ではないかもしれませんが自分の胸の中
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スターツ出版マカロン文庫『独占欲強めな御曹司は、溢れだす溺愛で政略妻のすべてを落としてみせる』表紙イラストを制作させていただきました✿

スターツ出版株式会社様のマカロン文庫の表紙イラストを制作させていただきました。紺乃藍先生 著『独占欲強めな御曹司は、溢れだす溺愛で政略妻のすべてを落としてみせる』あらすじ:社長令嬢の結子は、幼い頃から憧れていた男性とのお見合いの日を迎えた。しかし会場に現れたのはその人の弟で、高級ホテルチェーンの御曹司・奏一だった。家同士の政略的な結婚から逃れられず愛のない夫婦となるはずが、始まった新婚生活は想定外の溺愛の嵐で…!?「君の表情も声も身体も、全部俺のものだ」――彼の一途な情欲が炸裂して、結子の心は次第にほだされていき…。前作『偽装夫婦のはずが、ホテル御曹司は溺愛の手を緩めない』のスピンオフ作品になります…!前作をお読みの方にはきっと、二倍お楽しみいただけるのではないでしょうか(*´艸`*)ぜひ最後までお読みいただきたいです^^2022年7月21日(木)発売予定です✿ココナラブログではURLを貼ることができないので、気になる方はタイトルで検索していただくか、スターツ出版様のマカロン文庫4月発売のページをチェックしてみください❀※現在、直接での絵のお仕事を頂戴しているため、スキルサイト経由での制作依頼の受付を休止しております
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回復した美玲は、神崎さんと幼なじみのサエさんのお墓にご挨拶に来たお話:欲に満ちた世界ep25+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、回復した美玲は、神崎さんと幼なじみのサエさんのお墓にご挨拶に来たお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第25話 最終話 その後のふたり「修さーん、待って!」「大丈夫? あんまり無理はダメだよ!? まだ完治してないんだから」「大丈夫……。でもこんなに山の上だと思わなかったから……」 私は神崎さん、もとい、修《おさむ》さんの幼馴染で、修さんの高校時代に亡くなったサエさんのお墓参りに一緒に来ていた。 これは私が修さんに懇願したことだった。 と言うのも、修さんに私の自殺を救ってくれてからと言うもの、立て続けにいろんなことが起こった。そして最悪、死にかけそうになった先日の由雄さんに刺された事件に於いても私は死なずにすんだのだ。 医者の先生曰く「少しでも刺さった刃物がずれていたら死に至っていた。致命傷を負わずに済んだのも奇跡だよ」と言われたことで、これは何かしら助けてもらった修さんの幼馴染のサエさんとの繋がりを感じたからだ。 実際、治療の入院中の夜、私はある夢を見た。それは笑顔で「良かったね」と囁《さ
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神崎さんのとデートの待ち合わせ場所で待っていたのは由雄。由雄を見た美玲は横腹に衝撃を受けたお話:欲に満ちた世界ep24+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんのとデートの待ち合わせ場所で待っていたのは由雄。由雄を見た美玲は横腹に衝撃を受けたお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第24話 優しいくちびる あれから数日が過ぎたある日のことだった。その後数日間私は、ホテルに泊まっていた。そんな会社帰りの夜、和姉から電話がかかってきた。「美玲……本当にごめんね? 私、離婚しようと思うんだ……。もし良かったら、私の家、部屋に空きがあるから、しばらくならいれると思うよ? ホテルだと高いでしょ?」 心配の電話だった。でも私は、新居を探してると言い、断りを入れた。その時だった。姉は思わぬことを口にした。「前に神崎さんと一緒に来た時に感じたんだけど、神崎さんと美玲、アンタ付き合ってるの?」 思わぬ問いに私は少し口籠ったが、「うん……先日からね。神崎さんに助けられっぱなしなんだよね」と返事を返すと、姉は「良かったね! 大切にしなよ?」と、自分の辛さを隠すように私の応援をした。 でも嬉しいはずのその言葉が妙に悲しくて、私は姉の言葉に「ごめんね……お姉ちゃん…
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美玲が神崎さんのフォローをもらいながら、旦那の由雄さんに問い詰めるお話:欲に満ちた世界ep23+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、美玲が神崎さんのフォローをもらいながら、旦那の由雄さんに問い詰めるお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第23話問い詰めと土下座「由雄さん、そして和姉……。聞いてほしいことがあります」 先日姉マンションを飛び出し、その後神崎さんとの食事をした際、神崎さんのある提案で、今、神崎さんと姉マンションに由雄さんの事件の追求に来ていた。 ちょうど由雄さんも姉もおり、私と突然訪れた神崎さんとで、姉はちょっと不穏な空気感を漂わせながら、ヨソヨソしくお茶をテーブルに置いた。 私の一言で始まった対話形式の問い詰め。いわゆる先日由雄さんに襲われそうになった経緯を姉のいる状態で、私は話している。 最初は躊躇したが、先日神崎さんとの食事をした後、私は神崎さんから告白を受けた。「君を守りたい。サエと被ってしまい、迷惑かもしれない。でも俺はサエにできなかったことを今度は伊月美玲さん、君にしてあげたい。そんな思いでいっぱいなんだ。迷惑じゃなかったら、俺が君の支えになる。付き合ってくれないか?」「えっ……」「そして、今抱
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神崎さんは、美玲の心情を察する様に声を上げて心配するお話:欲に満ちた世界ep22+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんは、美玲の心情を察する様に声を上げて心配するお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第22話思わぬ誘い「伊月さん……。君が気になるからだよ」「えっ……」 ある種告白めいた言葉に私は顔を赤くした。だが神崎さんは続けて言う。「嫁入り前の女性に、ましてや義兄の男が何をやってるんだか……。それでも男かよって思うんだよね。まぁ精神的に参ってると思うけど、体的には何もなかったのがよかったよ」「あっありがとうございます」「いわば犯罪だよ! ったく! 放って置けるわけないよ!」「まあまあ……落ち着いてください。神崎さん! 落ち着いてください」 熱く私のためと、必死に庇ってくる神崎さんの姿を見て、びっくりしたのと同時に少し熱くなり過ぎている神崎さんを私は正した。「ごめん……。ちょっと熱くなり過ぎたかな!?」と神崎さんは私の言葉に落ち着きを取り戻したのか、小さく謝る。「でもそこまでおっしゃってくれて、とても感謝します。私もめげずにいれそうです」 そう答えると神崎さんはにこやかな顔つきになり、店員を呼んで
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姉マンションを出た美玲が大阪市街で神崎さんに連絡するお話:欲に満ちた世界ep21+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、姉マンションを出た美玲が大阪市街で神崎さんに連絡するお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第21話相談と言葉の意味 その日、私は姉のマンションを飛び出した。 由雄さんのあのいやらしい目つきと言葉に嫌気がさした私は、帰ってきた姉の言葉など無視して出ていった。 また数日ホテル暮らしでもしようと、駅前の昨日神崎さんと泊まったホテルに向かう。しかし今日は満室だということで、泊まることはできず、仕方なく私は大阪の繁華街をスーツケースを片手にウロウロとしていた。 また神崎さんに出くわすんじゃないかとコンビニに立ち寄り、飲み物を買った。だけど、その日は深夜帯でもないためか、ナンパ男にも、ましてや神崎さんにもできくわすことはなかった。 その時会社で考えていたことを思い出した。 昨日神崎さんに借りたホテル代を返す段取りで、神崎さんにメッセージを送ってみようと、今朝のホテルの朝食後、別れ際に交換したメッセンジャーアプリを立ち上げた。【お疲れ様です。昨日はありがとうございました。伊月です。昨日お借りしたお金を返
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コミカライズ連載完結 & 6/24単行本発売のお知らせ

本日、pixivコミック内web誌『comicLAKE』にて連載しておりました、コミカライズ版「魔王の庭の白い花」が完結いたしました✿ (ココナラでは外部URLの検索ができませんので、”comicLAKE”か作品タイトル名で検索してみてください。ネット掲載中は全話閲覧可能です)私の小説を素敵な漫画にしてくださった十屋つぐみ先生、 受賞作として選んでいただき、コミカライズを決定してくださった出版社様、 本作に関わってくださった編集者様・制作関係の方々、 何より最後までお読みくださった読者様、本当にありがとうございました! 単行本は一迅社様より、6月24日発売予定です❀ お近くの本屋さん、Amazonなどのネットショップでお求めいただけます。 その後をえがいた、オマケの書き下ろしのショートストーリーも収録予定です^^小説及びイラスト関連の投稿は、現在pixivがメインです<(_ _)>
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仕事がミスばかりな美玲、姉に連絡を入れ帰宅するとそこにいたのは……なお話:欲に満ちた世界ep20+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、仕事がミスばかりな美玲、姉に連絡を入れ帰宅するとそこにいたのは……なお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第20話ミスとミスリード「ちょっと! 伊月さん? これ何?」「はい?」 朝井主任に呼び出された。「私が言ったのは、新鮮さって言ったのに、何故赤なの?」「えっ……? アピールポイントは価格じゃないんですか?」「違うわよ……。何を聞き間違えてるの?」「すっすみません……」 今日の私はミスばかりだった。先日入社したばかりのジャパンリビング。初日こそうまく事が運んでミスなく、褒められたものの、2日目はミスばかりが目立った。それに苛立った朝井主任の注意を受けていた。 やってしまった。昨日、由雄さんに襲われそうになった件とその後のナンパ、そして助けてもらった神崎さんのことなど、昨日から今朝にかけて色々ありすぎて、私は仕事が手につかない状態だった。 反省の意味をこめて少し一息入れて、気合いを入れ直そうとドリンクコーナーへ、コーヒーを入れ行く。 すると見崎《みざき》部長が打ち合わせが終わったようで、同
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神崎さんと同じホテルにいるだけで今日の神崎さんのことを振り返るお話:欲に満ちた世界ep19+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんと同じホテルにいるだけで今日の神崎さんのことを振り返るお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第19話ドキドキとタジタジ さっきまで一緒にお酒を飲み、そして過去を少し知った神崎さんと同じホテルにいると言うだけで、何故か私はドキドキしていた。 こんなドキドキ感は、学生時代に付き合うか付き合わないかの寸前の同級生と、夏の花火を見た後のちょっと甘酸っぱい思い出以来だ。 あの時と違うのは、私が完全に神崎さんの気持ちにおんぶに抱っこで、助けてもらっていると言うことだ。情けないとも思ったが、私は神崎さんの事をもっと知ってみたくなった。今日の彼のちょっと悲しげに話す顔と、その後に見せた笑顔のギャップが何故か気になって仕方がなかった。 小さなビジネスホテルの一室。頭の痛さを感じながら、私は酔いを冷ますため、さっき軽くシャワーを浴びた。さっきまでこの部屋に神崎さんがいた様子を思い出す。 ちょっと恥ずかしくなった。 朝食付きとか言ってたな……。朝、また会えるのかな? なんて事を妄想していると、部屋の暖か
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幼なじみ、サエさんのことを話す神崎さんのお話:欲に満ちた世界ep18+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、幼なじみ、サエさんのことを話す神崎さんのお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第18話サエとの想い「サエとは、幼稚園からの幼馴染でね。サエが亡くなる17歳の夏終わりまでずっと同じ学校だったんだ」「へえ……。そのサエさんは、神崎さんのこと、好きだったとかですか?」「いやいや、サエはどうだったかは知らないけど、俺は好意持ってた。あっごめん、いつも仕事では僕か私だけど、今は仕事じゃないから、俺でいい?」「はい、いつもの感じで話してください」 私は神崎さんが素で話す姿に好感を抱いた。営業マンの時はどこかしら、優しいけどよそよそしさを感じていたからだ。神崎さんは頷くと話を続けた。「でさ、サエはおとなしいけど、人に優しい子でね? 気弱な子にも普通に接する子だったんだけど、その気弱な友達がいじめられ始めたら、その仲間ってことで同じようにいじめられ始めた」「はい」「で、期末テストの時、トップを取った後から、急にいじめはエスカレートしてさ」「えぇ……!?」「最初は、へっちゃらって顔してんだけど、日に日にいじ
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神崎さんは、私の出来事と関係ありそうな学生時代の旧友の思い出話するお話:欲に満ちた世界ep17+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんは、私の出来事と関係ありそうな学生時代の旧友の思い出話するお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第17話救命と今の気持ち 神崎さんはお酒を飲むと泣き上戸になった。いきなり私を助けた日のことを思い出したのか、歯を食いしばり、顔を歪めてその場に項垂れた。 私は、その神崎さんの真意を知りたくなった。「私、神崎さんのこと、もっと知りたいです……」 そう諭すように言った後だった。神崎さんはゆっくりと口を開きながら、目頭を抑えながら話し始めた。「ごめん……。思い出すつもりなかったんだけど、伊月さんと昔を重ねてしまったよ……」「何があったんですか? 聞いていいものなら、私……。神崎さんの事をもっと知ってみたいです」 普通なら、躊躇してもいいことなのに、今の私があるのは、この人のおかげだと思うと聞かずにはいられなかった。ゆっくりと神崎さんは話し始めた。「僕が学生時代のことなんだ……。幼馴染を救えなかったんだ。あの駅のホーム。同じなんだよね……」「……えっ……」少し戸惑い、私は思わず声に出した。「幼
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神崎さんと飲みながら、美玲は神崎の中にいる女性の面影を思うお話:欲に満ちた世界ep16+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、神崎さんと飲みながら、美玲は神崎の中にいる女性の面影を思うお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第16話 泣きと私の気持ち「あっ、でもお財布無いし……」「アハハハッ、気にしないで良いよ! 今回は僕の奢り」 夜も深夜になろうとする時間帯。 私は財布も持たずに姉のマンションを飛び出して、コンビニでナンパにあった。そこで大阪に出張で宿泊している神崎さんに遭遇した。 ナンパ男を撃退してくれた上、私は神崎さんに飲み直そうよと誘われた。「軽く一杯だけ付き合ってよ」 そう促され私は、姉マンション近くの最寄駅の居酒屋の暖簾《のれん》をくぐった。季節は夏が終わったというのに、まだ夜でも半袖でもいいぐらいの暖かさ。ムシャクシャしていた私は、神崎さんの誘いに乗った。「伊月さんも羽伸ばそう!」 そんな言葉を言われたら、お酒があまり強くは無い私でも、ちょっと人と話したい思いもあり神崎さんの誘いに乗った。「いやぁ、でもビックリだよ。まさか伊月さんがいるなんさぁ。 僕もね、今日嫌なことがあったって言ったじゃない? だか
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夜中のコンビニに逃げたら、神崎さんの助けが入ったお話:欲に満ちた世界ep15+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、夜中のコンビニに逃げたら、神崎さんの助けが入ったお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第15話 強さと優しさ 男は神崎さんの言葉にも躊躇せずに、まだ私に声をかけてくる。「誰? 知り合い? ねえ、いいじゃん俺とどっか行こうよ?」 男は私の二の腕を取りながら、強引に自分の車の方へ私の腕を引き寄せる。「いやっ!」 私は思わず小さく叫んだ。すると神崎さんの言葉が私たちの間に入る。「やめてやれ。嫌がってる!」 その言葉にも男は「チッ!」と舌打ちをして神崎さんに杭かかろうとした。「何? あんた? 俺はこの子に用があんの。黙ってろや!」 一色触発的な感じで男は私の腕を取り強引に引きづろうとする。「いや……」 その小さな拒否反応を示した時だった。距離あったはずの神崎さんが私たちの近くに急にダッシュして、私と男の腕の間に入り、男の肩に軽く手を当てた。そっと乗せたはずの神崎さんの手と指が男の肩をぐっと握った。「……いってぇ……あんなぁ? 俺はこの子に……いぃ!?」 男の叫ぶ声が聞こえた瞬間、神崎さんは、男に手
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夜中に戻った旦那の由雄に襲い掛かられる美玲のお話:欲に満ちた世界ep14+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、夜中に戻った旦那の由雄に襲い掛かられる美玲のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第14話 酔い覚めと声かけ ガラッと開いた襖から見えたのは由雄さんが無造作に部屋の入り口で立っている姿だった。 半目を開けたが、恐怖を感じた私は一瞬目を閉じた。どうしよう……。どう接したらいいかわからない。私どうなるんだろう……。と、不安に感じていると、由雄さんの小さな声が部屋に響いた。「寝てるか……」 と言った後、足を擦りながらこちらに近づこうとしているのがわかった。どうしよう。ここでびっくりして起きるのも変だ。どうしよう……。と思っていたら、私の肩に手か何かが当たった。 まずい……。このまま私、変なことされたら嫌だ! そう思った瞬間、ムクっと起きて、私は小さな和室の部屋の隅に体を捩った。「何するんですか!? 由雄さん?」 私は身を捩り、胸元を隠しながら、恐怖な顔つきになり由雄さんをみた。すると由雄さんは、酔っているのか、赤ら顔で躊躇することなく、「どうしたの? 何もしないよ?」と私に近づいてきた。 私は、
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伊月美玲の仕事ぶりとお昼休みのひと時のお話:欲に満ちた世界ep12+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、伊月美玲の仕事ぶりとお昼休みのひと時のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第12話 仕事振りと笑顔 今夜空いているかと、誤解する言葉を笑い飛ばしながら山江さんは、もう一度聞いてくる。それは男性としての言葉というよりも、仲間意識で言った言葉だとわかった時には、私の戸惑いも解けて一緒に笑っていた。「山江さんって、結構唐突に変なこと言うから気をつけてね?」 と、念押しで笑い合う富沢さんを見て、山江さんは「コラコラ、これでも係長なんだぞ!」と言う。 びっくりしながら受けごたえしていた私は、今夜の歓迎会のお誘いだと言うことに気づくと一緒に笑っていた。「こう言うおっちょこちょいな係長の部下は大変なんですよぉ〜」と促す富沢さんと山江さんとの息はぴったりで思わず、関西人の漫才を目の前で見ているようだった。 そんな楽しいランチタイムはあっという間に終わりを告げ、昼食終わりの10分前ベルが食堂に響いた。「さて、行きますか」 そう促す係長でもあり、ちょっとおっちょこちょいの山江さんに促されてみんな席を立ち部署
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スターツ出版 マカロン文庫『偽装夫婦のはずが、ホテル御曹司は溺愛の手を緩めない』の表紙イラストを制作させていただきました❀

スターツ出版株式会社様のマカロン文庫の表紙イラストを制作させていただきました。紺乃藍先生 著『偽装夫婦のはずが、ホテル御曹司は溺愛の手を緩めない』あらすじ:整体師のあかりは、ある日店を訪れた高級ホテルチェーンの御曹司・響一と出会う。ひょんなことから気に入られ、あかりが両親に見合いを強要されていることを話すと彼から契約結婚を提案される。戸惑いつつも互いの利害の一致から結婚することに…!愛のない新婚生活のはずが、始まったのは響一から甘く溶かされ続ける日々。契約期限がくれば終わる関係だったのに…。「誰にも渡さない」――あることをきっかけに独占欲に目覚めた彼から激愛を刻まれ、あかりは高鳴る鼓動を隠せなくて…。2022年4月21日(木)発売予定です✿ ココナラブログではURLを貼ることができないので、気になる方はスターツ出版様のマカロン文庫4月発売のページをチェックしてみください^^※現在、直接での絵のお仕事を頂戴しているため、スキルサイト経由での制作依頼の受付を休止しております。
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初出勤日、挨拶の後、いきなり分厚いマニュアルを渡され、上司の指示を受ける伊月美玲のお話:欲に満ちた世界ep11+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、初出勤日、挨拶の後、いきなり分厚いマニュアルを渡され、上司の指示を受ける伊月美玲のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第11話 業務開始とお誘い 午前9時を回り営業の神崎さんと別れ、セキュリティドアを抜けて営業部であろう男性たちが私を見ながら営業電話をしている横をすり抜ける。パーテーションに区切られた丸椅子が並ぶ少し変形型の一列のテーブルが置かれた場所で見崎《みざき》部長が「みんな少し業務を止めて!」と促す。すぐに部署の一列が部長と私を見る。「本日から、私たちの仲間となる伊月《いつき》さんです。では、簡単に自己紹介!」「本日からお世話になります!伊月美玲《いつきみれい》と申します。よろしくお願いいたします」「おねがしまーす!」 ほとんどが女性スタッフ。男性は2名の総勢8名の明るい声がこだました。早速、見崎《みざき》部長の指示で、一番手前の席に着くと、隣の女性に軽く挨拶をされた。「よろしくね? 私、富沢秀美《とみさわひでみ》。仕事でわからない事あったらいつでも聞いてね?」「あっありがとうご
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姉宅に移送のために泊まる日の夜、姉から言われた言葉に衝撃を受ける主人公美玲のお話:欲に満ちた世界ep9+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、姉宅に移送のために泊まる日の夜、姉から言われた言葉に衝撃を受ける主人公美玲のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第9話 意味深な言葉ピンポーン! 電車に揺られ会社帰りにそのまま姉の家に着く。会社を出る際、最後にすれ違った花園さんの言葉が頭から離れず、電車の中はずっと悶々と苛立っていた。なので姉にも電話する事なく突然9時前に到着。ピンポーン! 呼び鈴を鳴らせど、全然出てくる気配がない。まさかいないのかと、姉の携帯に電話してみた。プルルルル・・・・・。 なぜか、家の中から携帯の鳴る音が聞こえてくる。5回目のコール。留守電に切り替わる。鍵もかかっているみたいなので、いないのかと思ったが、再度もう一度だけと鳴らしてみた。1回、2回、3回、4回……。やっぱりいないと思い、切ろうとしたら姉の気だるい声が聞こえてきた。「はぁ……い……」「あっ和姉?」「ちょっと待って……、開けるから」 寝ていたのかと思った。しばらくすると姉が髪をかき上げながら、少しだけドアを開けた。みれば下着姿。やっぱり寝ていたのかと
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ケンカ中の父と仲直りのために母に促され食事を作り謝る主人公美玲のお話:欲に満ちた世界ep8+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、ケンカ中の父と仲直りのために母に促され食事を作り謝る主人公美玲のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者:北条むつき朗読:いかおぼろ第8話 ごめんと苛立ち「わかってる? お父さん半熟好きだからね?」 今日会社を終わると、そのまま姉の家に行く予定の私は、朝早くに母に叩き起こされた。父との最後の食事。今度ここに帰ってくるのはいつになるかわからない。 そんな思いからか、謝って、ちゃんと自分の意思を通しなさないとずっとギクシャクのまま。今度は逆に余計帰って来づらくなるからと、母は父との朝食の機会を持たせようとする。布団をめくられ憂鬱感丸出しでキッチンへ。 先日の父の様子を見れば寂しいとは思うものの、どうしても父も頑固、私も頑固と、母はお互いの気持ちの埋め合わせをさせようと必死だった。 炊飯器のご飯はもうすぐ炊きあがるようだった。準備は万端なのだと母はガッツポーズをして散歩に行くと言って勝手口から出て行った。うちの朝は日本食。 私だけがパンだったが父は昔からご飯じゃないと食べない人間だ。 まずは味噌汁を作り、ネギを冷蔵庫から探そ
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父との考えの違い、食い違いで巻き起こる主人公伊月美玲のお話:欲に満ちた世界ep7+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、父との考えの違い、食い違いで巻き起こる主人公伊月美玲のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界 作者:北条むつき 朗読:いかおぼろ第7話 すれ違い 面接を終えた私は、神崎さんに頭を下げた。二人で駅に向かう。さっきの笑顔の裏の笑っていない目つきが気になり何度もチラチラと神崎さんを目線だけ合わせようとする。 何度かチラ見をしていると、神崎さんが怪訝そうな目つきで私を見る。バレると視線をずらした。 以前ならもっと営業トークをバシバシしてくる感じだったが、何故か今、神崎さんは押し黙っている。なんでだろう……。 ちょっと気になり過ぎて、面接に受かったというのに先程のように嬉しくない。そんな思いで駅に着くと、さっきとは打って変わっての以前の笑顔を見せる神崎さん。「では、契約の書類自宅に送っておきますね。今日はお疲れさまでした。良かったです!」「…………」なんかあっさりしすぎてるけど……。何?……。 手を振る神崎さんは、その場から動こうとはせずに、私を見送ろうとしている。私が気にしすぎてるのだろうか。黙ったまま帰るのはと思ったので、形式
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転職のことで父と口論になり、面接に臨む主人公伊月美玲のお話:欲に満ちた世界ep6+【朗読動画】

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神崎に仕事と家族の相談をする伊月美玲、主人公のお話:欲に満ちた世界ep5+【朗読動画】

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家に戻り姉と助けてもらった神崎の話をする主人公お話:欲に満ちた世界ep4+【朗読動画】

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助けてもらった男性にお礼をするべく姉の車で待ち合わせに向かうお話:欲に満ちた世界ep3+【朗読動画】

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病院で記憶検査をした際に自殺の瞬間を思い出した主人公のお話:欲に満ちた世界ep2+【朗読動画】

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病院のベッドで目覚めた女性は自殺したことで新しい出会いがあるお話:欲に満ちた世界+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、病院のベッドで目覚めた女性は自殺したことで新しい出会いがあるお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界 作者 北条むつき 朗読 いかおぼろ第1話 夢破れて「伊月《いつき》さん?」 その言葉に気づき目を覚ます。白いカーテンに囲まれた一室。ピンク色のナース服の女性が声をかけていた。左手首には名前を示すバンドと点滴の管が腕から天井部に伸びている。 看護師が病室から先生を呼びに出て行く。私は、何度か瞬きをしながら、なぜここにいるのかを思い返そうとした。その瞬間だった。脳裏に浮かんだオレンジ色の電車が私に迫ってくる映像だ。 脳裏に甦った最後の映像が私を恐怖に陥れた。体が硬直して拳をグッと握りしめた。唇が震えて、歯を食いしばった。 そうだ。私は死のうとしていた。だから環状線のホームから電車めがけて飛び込もうとしたはずなのに、死にきれていない。どうやって助かったんだろう?その時だった。先生とうちの親が一緒入ってくる。「美鈴《みれい》!」 母親が私の名を呼ぶ。父親がホッとした目つき母の肩を抱いた。先生も「伊月さん大丈夫なようね?」と聴診器を
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駆け抜けた人生。その人生で大切な人からもらった手紙を開けるお話:手紙+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、駆け抜けた人生。その人生で大切な人からもらった手紙を開けるお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉手紙作者:二月三月(ふたつきみつき)朗読:徳留留沙10年前に、名前の無い手紙が届いた。開封せずに10年が経った今、開封しようと思う。この手紙は多分誰から届いたものか分かっていた。10年前私は出会い頭の交通事故に会った。毎日看病に来てくれていた恋人。私を優しく介抱する姿に、この人を失いたく無いと思った日々だったが、私のわがままで、結局彼女は私の元を去って行った。あれから10年。彼女は何をしているのだろうか?あれから10年。私はその10年間かかり、寝たきりの生活から脱出する事が出来た。日の光を浴び、外を歩ける様にもなった。だが、未だに仕事という仕事は出来ていない。どうやって食いつないでいるのかと言えば、それは、10年以上前にやっていた事業だ。いわば実業家だった。年収は有に5億はあっただろうか。でもそれは出会い頭の事故で何もかも失った。それは、我が社とのM&A契約の打ち合わせの帰り際だった。「社長!ちょっと強引な取り纏めではなかったですか?」「あぁ?そう
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夜に彼からのLINEの後届いた贈り物に感激する誕生日を迎えた女性の小説:バースデイLINEが届く時+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、夜に彼からのLINEの後届いた贈り物に感激する誕生日を迎えた女性のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉バースデイLINEが届く時作者:北条むつき朗読:徳留璃沙 11月18日。帰宅中に付き合っている彼、秋介《しゅうすけ》からLINEが入った。『百合愛《ゆりあ》、お誕生日おめでとう。今日はごめんな。折角の誕生日なのに、俺が出張で。今度、御馳走するから、とりあえず、おめでとうだけ言わせてくれ』 ありがとう秋介。その気持ちだけで十分。 自宅のアパートに着く。郵便受けに、何やらチラシ広告と請求書の封筒が入っていた。まあ、誕生日と言っても、友達が多いわけではない私は、こんなものかと、意気消沈しながらも部屋に入る。 上着をハンガーに掛け、化粧も落とさず、電気をつけずに、1人のバースデイ感覚を味わおうと、帰り際にハンズに寄って買ってきたキャンドルに火を灯した。 ひとり寂しく、今日は夕食は外食で済ませ、ケーキだけ買って、キャンドルライトの中、一人寂しく23歳のバースデイを祝おうと思い、テーブルに置いたショートケーキの箱を開けようと思った時だった。 インターホンのチャ
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夏の終わり、海に訪れた女性の悲しい恋愛小説:波に想いをのせて+【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、夏の終わり、海に訪れた女性の悲しい恋愛のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉波に想いをのせて 作者 ふたつきみつき 朗読 徳留璃沙 橙色に大きな太陽は雲に隠れながら青色を縁取る水平線へと沈んで行こうとしている。突然の突風。私の髪を靡かせる。「真澄、行くぞぉ!」 真斗が私を呼ぶ声。「待ってヨォ! この潮風にまだ吹かれていたい」「じゃあ俺車で待ってる。あと10分だけだぞ!」 真斗は手を上げて砂浜から堤防の階段を上がっていく。 私は気持ちの整理がつかずにただ風に吹かれ想いをこの海へと解き放つ。 私たちにとっての思い出の場所。この海には悲しい物語が眠っている。あれから2年経った。 あの日の今日は、この日と同じで台風明けの少し波が高い日だった。サーファー仲間と揉めていた。海まで来たものの波が高い事で、私と真斗は悠人を止めたのに………。「これぐらい乗り越えないとプロにはなれないよ!」「バカ! プロはこんな事しねーよ!」「そうよ。やめよう?危ない……」 私たちの制止も聞かず悠人は海へと入っていった。一瞬の突風。大きな波が待ち受けていた。意気揚々と手を上げて乗りこ
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恋愛ミステリー小説:おっとり妻【朗読動画】

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 今回ご紹介の朗読動画は、ミステリー調の恋愛小説のお話です。 良かったら聴いていただけると嬉しいです。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉おっとり妻作者:北条むつき朗読:Meg 私は特に美人と言われる存在ではない。至って普通。それに性格も大人しいとは昔から良く言われた物だ。そんな私を選んだ今の夫からは良い妻だといつも褒められる。 私たち夫婦は、この住宅街に3ヶ月前に越して来た。ご近所の関係も良好で、至って幸せで普通な生活をしている。結婚したのはこの住宅街に越して来る少し前だ。夫は気だても良く、私の世話を焼くのが好きならしい。 それに近所付き合いも積極的で、自治会などにも夫が自ら進んで色々とやっている。そのお陰か、私も夫に付いて世話係的な役目で自治会にお邪魔する事がよくある。その光景を見てか、近所では中々おっとりしていて、良い奥様じゃないかと噂が立てられている。夫もその事に対して自慢げで、嬉しいようだ。そのお陰か、夫との関係も今のところ良好。 それに私としては、夫の稼ぎもそこそこで、一般サラリーマンの平均年収以上は有に貰っている。中の上と言うところか。それでいて優しく頼もしいところ。それが第一に嬉しい。 夫と私の間にはまだ子供
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朗読動画:恋愛ミステリー小説:欲に満ちた世界 第25話その後のふたり

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ第25話 最終話 その後のふたり「修さーん、待って!」「大丈夫? あんまり無理はダメだよ!? まだ完治してないんだから」「大丈夫……。でもこんなに山の上だと思わなかったから……」 私は神崎さん、もとい、修《おさむ》さんの幼馴染で、修さんの高校時代に亡くなったサエさんのお墓参りに一緒に来ていた。 これは私が修さんに懇願したことだった。 と言うのも、修さんに私の自殺を救ってくれてからと言うもの、立て続けにいろんなことが起こった。そして最悪、死にかけそうになった先日の由雄さんに刺された事件に於いても私は死なずにすんだのだ。 医者の先生曰く「少しでも刺さった刃物がずれていたら死に至っていた。致命傷を負わずに済んだのも奇跡だよ」と言われたことで、これは何かしら助けてもらった修さんの幼馴染のサエさんとの繋がりを感じたからだ。 実際、治療の入院中の夜、私はある夢を見た。それは笑顔で「良かったね」と囁《ささや》かれ、空の上に上がっていく女性の姿だ。 そのことが気に掛かり、私は修さんに昔のサエさんの写真を見せてもらえるように懇願
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朗読動画:恋愛ミステリー小説:欲に満ちた世界 第24話優しいくちびる

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朗読動画:恋愛ミステリー小説 欲に満ちた世界 第23話

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ご挨拶と自己紹介

初めまして、イラストレーターのフィランと申します。2021年4月から活動を始め、今までココナラや企業様からの依頼を受けてきました。今回は初めてのブログなので、自己紹介をしていきます。プロフィールフィラン年齢:20代後半所在地:京都府趣味はゲーム、音楽、ディズニー最近はダイエットの為に毎日リングフィットアドベンチャーやってます。2年前にうつ病を発症しました。当時、会社員で勤めており、病院に行く1ヶ月前から寝ても寝ても疲れが取れず、営業車で寝てたくらいでした。ある日、突然会社に行けなくなり、そのまま病院へ。鬱と診断されました。鬱と聞くことは多くても、実際どうなのか知らない人も多いと思います。例えると、充電が壊れたスマホみたいに、充電しても20%しか充電されない体力が満タンにならないようなそんな状態になります。体におもりがついたような感覚というのもあります。そんな状態で仕事もできるわけもなく、家事もままならくなり、実家に帰ることになりました。家族は鬱を理解してくれ、家事は甘えてご飯と夜ゲームする時間以外はずっと寝ていました。半年経った頃には午後だけ起きれるようになりました。その時にはもう退職もしまして、時間だけが沢山ありました。主治医からは好きなことをするといいと言われ、社会人になってから全然やっていなかったイラストを描くことにしました。リハビリも兼ねて始めたのがこのココナラです。▼当時のイラスト▼現在のイラストイラスト活動をしていくうちに、体調もよくなり、こうして毎日お仕事ができるようになりました。昔からイラストの仕事がしたかったので、そのまま夢を叶うことになりました笑人生何がある
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