恋はいつか実るよ。君の恋。

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小説
君とは高校生の時に出会った。僕は君の一つ先輩ということもあり、僕を先輩としか思っていない君。

大人になった今では先輩感が消え、前よりいい関係で話せるようになった。君のことが好きになって数年経った今、この恋が実ろうとしていた。

ある日、僕たちはデートをすることになった。君のリクエストで、昔懐かしい遊園地へ行くことになったのだ。

遊園地は昔と変わらず、にぎやかで華やかな雰囲気に包まれていた。君は目を輝かせ、はしゃぎながら手をつないで歩いている。

「先輩、あのアトラクションに乗りたい!」

君の横顔を見ながら、僕は心が高鳴るのを感じた。こんな風に一緒に楽しい時間を過ごせるなんて、本当に幸せだと思った。

アトラクションに並ぶ間、君は緊張している様子だった。優しく微笑みかけ、僕は君の手を握りしめた。

「大丈夫、僕がついてるから。」

君はほっとしたように微笑み返してくれた。アトラクションが始まると、僕たちは一緒に楽しそうに叫びながら乗り物を満喫した。

遊園地を回りながら、いろいろなアトラクションに乗り、一緒に写真を撮った。君の笑顔が眩しくて、その表情をずっと見ていたくなった。

夕方になり、遊園地を後にした僕たちは、手をつないだまま公園に向かった。公園は静かで穏やかな雰囲気が漂っていた。

「先輩、ありがとう。今日は本当に楽しかった。」

君の声が優しく響く。僕は心の中で感謝の気持ちでいっぱいになった。

「こちらこそ、君と過ごす時間が僕にとって一番幸せなことだよ。」

言葉を交わしながら、公園のベンチに座る。君は僕の隣に寄り添い、静かに空を見上げている。

「先輩、実はずっと前から言いたかったことがあるんだ。」

君の言葉に、僕の心臓が高鳴る。果たして君は何を言おうとしているのだろうか。

「先輩、私、実は…」

君は言葉を切り出した瞬間、突然地響きのような音が鳴り響いた。驚いた僕たちは、周りを見回すと、大きな花火が打ち上げられていることに気づいた。

花火の美しさに目を奪われながら、僕は君の手を握りしめたままでいた。この瞬間がいつまでも続けばいいと思った。

「先輩、もう少し待ってて。」

君の言葉に、僕は驚いて彼女を見つめた。すると、君はポケットから小さな箱を取り出し、僕に手渡した。

「これ、私からのプレゼント。」

箱を開けると、そこには指輪が輝いていた。君の瞳が涙で輝いているのがわかった。

「私、ずっと先輩のことが好きでした。これからも、一緒にいてください。」

君の言葉に、僕は幸せな涙がこぼれ落ちた。この瞬間が、僕たちの新たな始まりとなることを願って。

「もちろん、君と一緒にいたい。ずっと。」

僕たちは花火の中で互いの愛を誓い合った。この瞬間が永遠に続くように、僕たちは歩みを進めていくのだろう。


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