私は、会社を終わらせると決めてから、お金を残そうとは思わなかった。 ― 最後まで残ってくれる人に、何を返せるのかを考えた。―
会社を終わらせると、決めたとき、会社には、約2,000万円の現金が、残っていました。もちろん、それを、自由に使えるわけではありません。会社を終えるには、支払わなければならないものがあります。取引先。税金。借入。従業員。最後まで、きちんと整理する。それは、当然のことです。そのうえで、私は、考えました。残ったお金を、どう使うのか。普通なら、少しでも多く、お金を残そうと、考えるのかもしれません。会社を終えるのだから、支出を抑える。余計なお金を、使わない。人件費も、できるだけ減らす。数字だけを見れば、それが、合理的なのだと思います。でも、私は、そうは考えませんでした。会社を終えることが、決まった。このお金は、最終的に、私個人のものとして、残るわけではない。だったら、最後まで残ってくれる人に、何を返せるのか。私は、そこを考えました。会社を終えることを、早い段階で、全員に伝えれば、辞める人も、出てくると思いました。当然です。生活があります。家族があります。次の仕事を、探さなければなりません。「最後まで、会社に残ってくれ。」と、私が求めることではありません。辞めたい人は、辞めればいい。むしろ、次の仕事が決まるなら、その方がいい。私は、そう思っていました。ただ、早く辞める人が増えれば、会社から出ていくお金は、減ります。最後まで雇う人が、少なくなる。人件費も、少なくなる。会社に残るお金は、増えるかもしれません。数字だけなら、その方が、きれいだったのかもしれません。でも、私は、会社にお金を残すことより、最後まで残ってくれる人に、できるだけ返したい。そう思いました。これは、会社を終えると決めたから、
0